「はぁ、探すのに苦労したぞ」
「あんたは」
あれから、俺は今回の1件に関わっているだろう人物、黒木蘭を見つける事ができた。
その場所は、学校に向かう途中の川であり、そこで何かを探していた。
「何を探しているんだ?」
「別に、あんたには関係ないでしょ」
そう、俺の事を無視して、そのまま探し続ける。
「関係だったらある。俺はお前のクラスメイトだからな。それで困っているならば、助ける」
「何よ、あの先輩達の味方をしていた癖に」
「味方して、何が悪いんだ?」
「私は、先輩を信じるつもりはないからよ」
「だから、なんでだよ?」
なぜ、そんな事を言うのか、分からず、首を傾げる。
「本当に優しい先輩なんていない。それを私は中学の時に、知ったからよ」
「それは、お前があの先輩達を知らないからだろう」
「だったら、あんたはあの先輩が良い人か分かるのっ」
「いや、知らない」
黒木は、そう俺に向かって言うのに対して、正直な言葉を言う。
「だったら、なんで」
「だからこそ信じたい。俺はあの先輩が親身になってくれた態度を、信じたい。それにお前も、怪物になって苦しんでいるクラスメイトもな」
既にゾディアーツの事については、ある程度、教えて貰った。
だからこそ、このまま奴を放っておけば、彼も危ない。
「だからなに、私は、ハルを「守るか」っ」
そう、俺は彼女が言おうとした言葉に対して、先に言う。
「それは多分、違うぞ。
今、お前がやっているのは、お前が嫌っている先輩達と同じ事なんだ」
「どういう事なのっそれはっ」
「信じていたのに裏切られる。それは決して、悪意だけではない。善意から裏切られる事もある。相手を守ろうとした思いが反対に重荷になる事もある」
それは、彼女自信も無意識ながら、分かっていた事だろう。
「・・・私はっ」
それだけ言って、彼女はそこからすぐに立ち去って行く。
その最中、俺は何か光っているように見えた。
それを拾ってみると、そこにはHALと書かれているストラップがあった。
「やる事は決まった。
だったら、今は向かうだけって」
そう、俺は、すぐに向かおうとした。
だが、それよりも前に、俺はすぐに後ろに下がる。
見つめた先にいたのは、ピンク色の怪物。
その手には、身の丈はあるだろう杖を持っていた。
「お前は、一体」
「私は、ヴァルゴ。
悪いが、お前の力、見せて貰うぞ」
その事場と共に、その手に持った杖で、こちらに向かって、攻撃を放っていく。
「っ!」『セイザーヴィジュエル』
そんな俺のピンチを察したように、既にドライバーが現れ、変身していた。
水面に映っていたのは、先程の姿とはまた異なった黄色い戦士の姿。
その印象は、どこか女性的であった。
「また、違う姿」
「やはり、ならば」
その言葉と共に、ヴァルゴがこちらに向かって、無数のエネルギー球を放っていく。
それに対して、俺は腕に何時の間にか装着した両手の爪で、それらを弾いた。
「はあぁぁぁ!!!」
「ぐっ」
そのまま、真っ直ぐと爪を振るう。
それに対して、ヴァルゴは、その攻撃を正面から受けて、苦痛の声が聞こえる。
俺はすぐに近くにある壁を踏み台に、さらなる追撃を放っていく。
「おい、無事かって、えぇ!」
「あれって、ホロスコープスだよな、けど」
「後輩君、圧倒している?」
その先輩達の言葉に、疑問に思う。
「やはりか」
「どういう事ですか?」
それには、歌星先輩は、納得するように頷く。
「例え話だが、フォーゼやグランセイザーのコズミックエナジーが正の力だとすれば、ゾディアーツのコズミックエナジーは負の力。だからこそ、同じ星座同士ならば、おそらくはフォーゼ以上に強い力を発揮する」
「それって、つまり、ホロスコープス相手にはかなり強いという事!」
「あぁ」
そう、言っている間にも、俺は構える。
「・・・なるほど、確かに強いな。
だが」
それと共にヴァルゴは俺に向かって、さらなる追撃を放っていく。
「なっ」
「未だに星座を束ねた力を持たないお前には、私には勝てない」
それと共に、俺は吹き飛ばされる。
「ぐっ」
「ふんっ」
それと共に、巨大なエネルギー球が、こちらに迫る。
「これを使え!」
聞こえて来た声と共に、俺は瞬時に渡されたスイッチを、すぐにベルトにセットする。
『クロー!ヴィジュエル!スクラッチ・クロー!』
鳴り響く音声と共に、俺は迫る攻撃を、右腕に装着されるカギ爪で斬り裂く。
それによって、起きた爆煙は消え、見ると既にヴァルゴの姿はなかった。
「大丈夫か」
「えぇ、それよりも、早く行きましょう!今なら、まだ間に合う!」
橘さん、出ちゃいますか?
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出る
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出ない
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ナズェミテルンディス!!