ヴァルゴと名乗る奴が立ち去った後、俺達はすぐに黒木の所へと向かっていた。
そこには、呆然としていた彼女がいた。
「お前の大切な物、見つけたぞ」
「えっ」
俺はそのまま渡した。
それに対して、彼女は驚いたように、手に取る。
「もしかして、見つけた」
「まぁ、偶然だったけどな」
あの時は、本当に偶然だった。
「それにしても、さっき以上に暗い顔だけど、どうしたんだ?」
先輩も、またそれに気づいた。
「ハルが」
そう見つめた先。
そこには、まるで虫の繭のような糸で身体が巻かれたハルの姿があった。
「これは一体」
「ついに、ラストワンを」
「ラストワンって、一体」
「ゾディアーツスイッチをある程度使用したり、スイッチャー自身の憎悪や憤怒といった負の感情が高ぶるとスイッチがラストワン状態となり形状が変化する。そうなったら、自力では元に戻れなくなる」
「そんなっ」
「早く見つけないと、今はどこに」
「さっき、職員室で会った感じの悪い先生を追いかけている」
「それって、大杉先生が」
それには、既に先輩達は、誰を追いかけていたのか、分かる。
「早く助けないと、でも」
「だったら、早く、助けないとな」
「っ」
如月先輩は、そうすぐに決断して言う。
「なんだって、可愛い後輩を助ける。それが先輩の役目だ」
そう言った如月先輩は、確かな信頼が、そこにあった。
それと共に、俺達はすぐにハルが変身したと思われるゾディアーツを追いかける。
向かった先には、まさにゾディアーツに襲われている大杉先生がいた。
「はあぁぁぁ!!」『セイザーリオン!』
同時に、俺もまた新たな姿へと変わる。
両手に持った剣で、そのままゾディアーツの攻撃を防ぐ。
「あの姿は」
「おそらくは獅子座だ」
「はあぁぁぁ!!」
俺はそのまま、攻撃を跳ね返した。
「まったく、いきなり同級生との喧嘩か、本当に嫌になるぜ」
「けど、気合いを入れろよ、後輩!」
「えぇ!」
同時に如月先輩もまた、構える。
「変身!!」
それと同時に、先輩の姿は、再びフォーゼへと変わる。
「宇宙キター!!」
その叫び声と共に、俺達は真っ直ぐと進む。
ゾディアーツは既に本能のみなのか、荒々しい攻撃が襲い掛かる。
それに対して、俺は両手の剣で、先輩は。
『シールド!』『エアロ!』
攻撃を受け止めるだけではなく、左足の機械から出た旋風でゾディアーツを吹き飛ばす。
さらには。
『スコップ』「おりゃ!!」
右手で装備したスコップで、そのままゾディアーツを埋める。
「よしっ」
「弦太郎先輩!」
「友子?」
見ると、先輩の内の一人が叫ぶ。
「ファイヤーを使って」
「ファイヤーを?分かった」
その言葉の意味に首を傾げながら、使用する。
『ファイヤーオン!』
鳴り響く音声。
それと同時に、フォーゼの姿は赤く染まる。
それだけではない。
「えっ、うぉぉ、これは!?」
「なんか、燃えてキターッ!」
俺と先輩の身体が燃え上がる。
だが、まるでダメージはない。
「これは一体?」
「フォーゼとグランセイザーが共鳴しているって」
「あれ、これって?」
「おぉ?」
そう考えている間にも、先輩のドライバーには何時の間にか赤い3つのスイッチが現れた。
『タリアス』『リオン』『ミトラス』
鳴り響く音声。
それと共に、俺の身体も変化する。
「んっ?」
聞こえた音声と共に、俺の周囲に赤い炎を思わせるエネルギーを身に纏う。
未だに不完全な様子で、形が定まっていない。
「これは?」
「フォーゼのシステムが、グランセイザーに影響を出している。
だけど、未だに不完全な様子だが」
「それでも、あいつを助けられる可能性があるならば」
「あぁ、試す価値はある!」
橘さん、出ちゃいますか?
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出る
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出ない
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ナズェミテルンディス!!