両手に花を   作:いろはにロンドン

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遅れましたすいません。
アマコアしているんですが、シーなんちゃらで苦戦中…
飯食いながら、そういえば予約投稿設定してないと思いいたり、慌ててアップしました。


清涼飲料水とは名ばかり

 

喉に刺さった小骨のようなそれを、払拭するかのように車を飛ばし、無事、コーポエリアの自宅まで戻ってきた。

 

私は感情をコントロールできる大人だ、うん。

 

かっ飛ばしたおかげで、多少スッキリしたし、これからのことを考えるとしよう。

 

ビークルを降りて、エントランスに入ると、流石に早朝だからか人影はない。

 

そういえば、受付の彼女は何時からいるんだろうか。

 

ゲーム内では昼夜を問わず、エントランスには受付がいたのだが…。

 

そんなことを、ぼうっと考えている間にエレベーターが停止する。

 

未だ、この世界に来て、数日と経っちゃいないが、なんだか安心する。

 

体が家として認識しているんだろうか。

 

冷蔵庫から、二コーラを取り出すと、ソファにどかっと腰を下ろす。

 

プルタブを倒すと、プシュッと清涼感あふれる音を立てる炭酸。

 

学生時代の徹夜のお供にしていた、エナドリっぽい味だ。

 

うん、まあそこそこうまい。

 

あっという間になくなってしまった缶を、握り潰して立ち上がる。

 

ゴミ箱に入れてから、ふと思い出した。

 

そういえば、この腕はゴリラアームの性能が遺憾なく発揮されている。

 

その割に、外見上は女性のそれで、精々が弾道コプロセッサの補助回路があるくらいだ。

 

先ほどの缶も、やろうと思えば、どこかの握力極道みたいに金属の塊にできそうだ。

 

やらないけど。

 

世界の調整力なんだろうか?作中にはこういった要素はなかった気がする。

 

いや、ある意味、外見が変わらなかったから、作中の仕様を引き継いでいると言っていいのか?

 

うーん、わからん。

 

考えても無駄なことだな、やめよう。

 

百面相していた私は、惰眠を貪ることにした。

 

 

 

________________________________________________________________________________

 

 

 

 

朝帰りを決め込んで、そのまま日が高くなるまでぐっすり寝れた私はすこぶる元気だ。

 

コーヒー片手に、Newsサイトを調べているが、私が始末したチンピラはニュースにもなっていなかった。

 

異常が日常なこの街では、人の命など軽い。

 

ましてや、タイガークロウズのメンバーなど、表立って報じることはないだろう。

 

同時に、裏の世界ではどうだろうか。

 

構成員が、まとめて始末されたとあれば、メンツを重んじるギャング共は今頃血眼で犯人を探しているに違いない。

 

くわばらくわばら。

 

いずれ、敵対することにはなるだろうが、今はその時ではない。

 

だが、先方の動きは把握しておくべきだろう。

 

とくれば、まずは連中が管理しているバーか、クラブにでも潜入して情報を引き出したいところだが。

 

タイガークロウズが元締めの施設は、クラウドとリジーズバーくらいしか知らないんだよなあ。

 

仕方ない、足で探すとするか。

 

・・・いや、まてよ。

 

そういえば、咄嗟に受付嬢に頼んでいたな。

 

ふと思い出して、メールを漁ると、管理会社からのメッセージが届いていた。

 

そこには、挨拶とともに、昨夜依頼した娯楽施設などの情報ファイル。

 

まさか、一晩でしあげてくれるとは。

 

これは、報酬を弾まないといけないな。

 

ファイルを見てみると、地区ごとに一覧化された施設の情報が表示された。

 

地区、ジャンル、元締めなど、フィルタがかけられるようになっていて、便利だ。

 

さすが、コーポエリアの受付嬢、気遣いあふれる完璧な仕事だ。

 

流し見で、リストを確認していく。

 

結構な量があるため、タイガークロウズでフィルタを掛けると、ある程度絞られた。

 

どうやら、タイガークロウズの経営するクラブが何件かあるようだ。

 

どこがいいだろうか。

 

セキュリティがゆるそうなところとなると、高級店は避けるべきだろう。

 

加えて、ジャパンタウンはやつらの本拠地だし、よそ者がうろついていたら、目をつけられそうだ。

 

私が私だと気づかれなかったとしても、余計なトラブルを引き起こし兼ねない。

 

自ずと、候補は何軒かに絞られる。

 

ふむ、ドールクラブがあるな。

 

・・・ふむ。

 

他意はない、他意はないのだが、ここにしよう。

 

誰もいない部屋で、モニタを見ながら大きくうなずく。

 

ないったらないのだ。

 

えーっと、場所は、、、っと。

 

うん、ワトソンか、丁度いいな。

 

我ながら素晴らしい選択だ。

 

うん、冷静だな、私。

 

・・・ドールかあ、うへへ。

 

いかん、いかん。

 

涎が垂れそうな顔面を引き締め直し、他の施設や元締めについても目を通しておくことにした。

 

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リストを確認し終えた私は、小腹を満たすためのチョコバー片手に、所有している武器の情報をまとめていた。

 

小火器、重火器、投擲物、刀剣類、殴打武器、etc.

 

銃弾やアタッチメント類も豊富。

 

他から見たら、企業と戦争でもするつもりなのかと問われそうな量の兵器の数々。

 

中でも、作中でのアイコニック武器は破格の性能だろう。

 

ましてや、一部の武器だけ確認済みだが、間違いなくフル強化済みのスペック。

 

きっと、俺TSUEEEEEEEEEEEEEEEEEができてしまうに違いない。

 

そして、間違いなく、色々なところから目をつけられてしまう。

 

日も浅い好みでは、油断=死だ。

 

せめて、射撃訓練をすべきだな。

 

近接能力は一人ではどうしようもないことだし、一旦置いておこう。

 

体のスペックのお陰で、全く動けないわけではないし。

 

最悪、脱兎のごとく逃げ出せばいいのだ。

 

まずは、射撃だな。

 

よし、まだワトソンのクラブは空いてないだろうし、荒野で射撃訓練でもしよう。

 

思い至ったが吉日。

 

手早く、弾薬を取り出し、複数の火器をケースにまとめると、保管庫においてあった台車に載せる。

 

ジョン様やカーネイジなど、愛用の武器たちは身につけておく。

 

場所は、適当に走らせて決めることにしよう。

 

どうせ、暇つぶしの側面が強いことだし、軽いドライブをしつつナイトシティを目に焼き付けるのもいいだろう。

 

台車にいくつかの酒とツマミも載せ、階下に降りた。

 

今朝のように、セキュリティゲートを潜ると、カウンターに目を向ける。

 

離席中なのだろうか、彼女の影はない。

 

パソコンはついているようなので、トイレでも行っているのだろうか。

 

報酬は直接渡したかったんだが、仕方がない。

 

ここに住んでいることだし、また、そのうち会うだろう。

 

今は目立たないうちに荷物を積み込むのが先だ。

 

さっと玄関を通り、停めてあったTYPE-66に荷物を積み込む。

 

入るかどうか少し心配だったが、なんとかなった。

 

台車も合わせて積み込み、ガルウィングに惚れ惚れしながら乗り込む。

 

一応、忘れないようにワトソンの店舗を登録してから、相棒を走らせ始めた。

 

いつ聞いても、豪快なエンジンサウンドだ、素晴らしい。

 

日は高くなっているとはいえ、まだまだ明るい。

 

荒野に行く前に、市内を適当に走り回っても、問題なかろう。

 

どうせ、夜はクラブに行くのだ。

 

日中どれだけ時間を使おうが、夜を克服した人類に、時間制限などないのだ。

 

ましてや、予定もない私にはなんの制約も…

 

ハッとした私は、思わず力いっぱいブレーキを踏んでしまった。

 

嘘だ…

 

嘘だろ…

 

"俺"、ニートやん…!

 

ぐわああああああああ。

 

思わず、練習がてら意図的に変えていた口調までもが戻った。

 

脳内で自問自答を繰り返す。

 

私、ニートなんだ…

 

思わぬ衝撃に、ハンドルに顔面を押し付けて項垂れる。

 

急ブレーキに驚いた後続車が、いつまで経っても動かない私にクラクションを鳴らすが、重大な事実に気づいた私には関係なかった。

 

ま、まあ、金があるのだから、仕事はなくても大丈夫だし?

 

ましてや、莫大な金を持っている私はエリートだ。

 

そう、エニートだ…

 

自己回避を行っている間にも、後続車がプレッシャーとノイズを与え続けてくる。

 

イラッとして半ば無意識のまま、窓からオーバーチュアの弾丸を一発打ち上げる。

 

空に向かって放たれた弾丸は、誰も傷つけることはなかったが、その場の空気を凍らせた。

 

先程までやかましかった後続車は全力でUターンを行うと、あっという間に逃げ去った。

 

いっそ、向こうが発砲してくれば、的にしてやったのにと物騒なことを考えながら、再度大きなため息を付いた。

 

はあ・・・・・

 




なにやらニートにトラウマがありそうな、主人公。
果たして、病み始めた彼の運命や如何に!



・・・・・なんて。
さて、次話は誤字チェックが未だ終わっていないのですが。
ちょっとさきにシーなんちゃら倒してきます。
うおおおおおおおお。
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