ダンジョンに遊園地の支配人が居るのは間違っているだろうか? 作:驚楽園の売店員
深夜のオラリオ
酒に酔った冒険者達が帰路につき始める時間帯
「うぃ…ひっく…飲み過ぎたなぁ…」
「だなぁ…明日からまた稼がねぇと」
酔っ払っている二人の冒険者は、路地裏に怪しい影を見た。
「なんだぁ?気分悪くてゲロ吐いてるやつでもいるのか?」
「へっへっへっ、かもなぁ!様子を見てやろうぜ!」
酔いの気分が冷めないまま、二人の冒険者は路地裏へと入る
「あり?おかしいな…確かに人の気配はあったぞ?」
「なんだぁ…?まさかモンスターか?」
二人は武器を抜き、構える
すると、暗がりからコツコツ…と誰かの歩く音がする。
「っ…!誰だぁ!」
二人の冒険者が最後に見た景色は
血のように真っ赤に染まった視界だった。
「…やれやれ、泥酔したお客様はやはり困る」
キュッ…と手袋を付け直し、アルレキーノは呟く
「さて…この世界の強さは大体分かりましたし…ここからは少しづつ、活動して行かなくては」
気絶する二人の冒険者に、アルレキーノはフェイスシールを貼り付ける。
貼り付けられた冒険者は、ゆっくりと立ち上がると、フラフラと路地裏を出て行く
「さてと、《アメイズメント・プレシャスパーク》を開く為に、もう少し人を増やさなくては行けませんね」
チラリと、アルレキーノは懐に入れたリストを取り出して見る。
そこには《ラビュリンス》、《エルドリッチ》、《蟲惑魔》、《クシャトリラ》《バージェストマ》…他にも様々なモノが書いてある。
「…出張営業ももう少し頑張らないとですね」
リストを懐に入れ直し、アルレキーノはレンガの壁を叩く
レンガが崩れると、その中にはプレシャスパークのバックヤードがあった
そのままアルレキーノが中へと入れば、逆再生するかのようにレンガの壁は修復された。
この日を堺に、時折…変なシールを貼られる酔っ払いの冒険者の数が増え始めた
「支配人、早いおかえりですね、何かあったのですか?」
コミカはアルレキーノの上着を脱がせながらそう言う
「そうだねぇ…そろそろしっかりと『宣伝』をしないといけないと思ってね」
「成程、フェイスシールを増産すればいいのですね」
「はいはーい!ブーフォのぬいぐるみも増産しよ!!」
理解して頷くコミカと、元気よく意見を言うディライア
「小物類も増やして良いかな?」
アルレキーノのその発言に、コミカとディライアは腕を組んで悩む
「…そこまで多くなければ」
「…だねぇ…作るの疲れるし」
「まぁ、人気が出始めたらもっと作ればいいだけ、今ある在庫を売ってみますか」
「はーい!」
「了解しました、売店員に伝えておきます」
その日の《アメイズメント・プレシャスパーク》では、お土産やお菓子がよく売れてしまい
三人揃って頭を抱える事になるのは…また別の話