ご都合主義のキリノ推しヴァルキューレ生   作:りっくらっくろっく

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一難去ってもあとニ、三難くらい

「強靱ッ!剛殻ッ!不屈ッ!誰が俺を満たしてくれんだよぉぉぉぉぉ!!」

 

 

ランチャーでの殴打、頭突き、ヤクザキック、砲撃と、考え得る攻撃全てを用いてヘルメット団を薙ぎ倒していく。

 

「元気すぎない?」

 

"うへ〜、キョウタロウが味方でホント良かったよ〜"

 

「先生、口調移ってるよ。でも怪我人に任せっきりも良くないね。みんな、気合い入れていくよー!」

 

 

キョウタロウはヘルメット団を押し退け、対空砲の砲身を潰すほどの力で握り込み、根元から強引に引き千切り肩に担ぐ。

 

「何やるか想像できちゃった...」

 

"加減はするんだよー?"

 

 

手近なヘルメット団に向け、人体を破壊しない程度のフルスイングを繰り出す。振り抜いた勢いのまま辺りのヘルメット団もまとめて空へカチ上げる。

 

「オラァッ!!」

 

「ぐべっ!」

 

「ホレッ!!」

 

「おぼっ!」

 

「みんな!今がチャンス!」

 

 

シロコの言葉と同時に宙を舞うヘルメット団を他のみんなが的確に狙い撃つ。

 

そんなことを5、6回繰り返していると

 

「今度こそ、敵のシグナル、完全に消滅しました!」

 

 

ついにヘルメット団の完全鎮圧に成功した。

 

"ホントに昨日の夜からお疲れ様!"

 

「先生、ご迷惑おかけしてすいませんでした。」

 

「先生!キョウタロウを責めないで下さい。」

 

"セリカを守ってくれたのに責めないよ、それに2人が無事に見つかって何よりだよ。"

 

「積もる話はあるだろうけど、まずは学校に帰ろうか〜。ここから凄く遠いし。」

 

そうして一行は郊外を後にする。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「「皆さん、ご苦労様です!」」

 

「先生、俺、血を出しすぎて幻覚が見えてるようです.....」

 

"現実だよ?"

 

「あ、申し遅れました。本官はヴァルキューレ生活安全局のキリノです!」

 

校舎へ帰ると対策委員会の部室にキリノの姿があった。

 

「な、なんでキリノがいるんだ?」

 

「数時間前に、先生から替えの服などを持ってアビドスへ来てほしいと連絡を貰いました。」

 

「キョウタロウ?スーツや仕事着はいつ着ることになっても大丈夫なよう、日頃からアイロン掛けを怠ってはいけませんよ。はい、替えの服ですどうぞ。あと予備のランチャーの弾も持って来ました。」

 

「あ、ありがと....」

 

"(((((キョウタロウが見たことない顔してる....)))))"

 

「さあ着替えて来てください。ボロボロの服は本官が修繕に出しておきます。それに手当ても必要なようですね。本官は応急手当ての心得もありますから、任せてください!」

 

"キョウタロウ?意識あるー?"

 

 

今のキョウタロウは対空砲の直撃よりも大きな衝撃を受けていた。

 

(え?D.U.からここまでかなりの距離だぞ?それなのにわざわざこれだけの準備をして来てくれたのか?服のアイロンまで丁寧に掛けてくれて、傷だらけの俺を見かねて手当てまで申し出てくれるなんて.....もうお嫁さんぢゃぁん!そんなことされたら勘違いしちゃうよ!?勘違いしていい?するね。キリノ、俺たち結婚しよ....)

 

"とりあえず、着替えて来たら?"

 

「っ!わ、わかりました。」

 

 

キョウタロウが部室を出ていく。

 

「キョウタロウ、なんか変だったね。」

 

「私、知ってますー。少女マンガに出てくる男の子の照れ顔にそっくりでした☆」

 

"つまり、キョウタロウはこッ..,ンゴゴゴゴゴ"

 

「ストップ先生、それ以上はいけないよ。」

 

「騒がしいけど、なにかありましたか?」

 

 

ラフなシャツの姿のキョウタロウが着替えから戻ってくる。

 

「ありがとうキリノ。」

 

「いえいえ。」

 

「では、全員揃ったところで本題を。」

 

 

アヤネの切り出しで場の空気が引き締まる。

 

「ヘルメット団が使用していた武装の残骸を解析した結果、現在では製造及び使用が固く禁止されていたり、ブラックマーケットのみで流通している物がほとんどでした。」

 

"つまり、とういうこと?"

 

「ヘルメット団のバックには違法火器を大量に導入出来るほどの財力、もしくは権限を持つ奴が支援に回ってるってことになります。だろ?アヤネ。」

 

「はい。武装の性質上、表に流通しないため法外な価格のものもありますので、一小隊分を導入するにもかなりのコストが費やされます。そんなものを大量に配備できる存在は限られて来ます。」

 

「それが事実なら、ヴァルキューレでも微力ながらお力添え出来るかもしれません。」

 

「キリノ、それ本当!?」

 

「違法火器を用いて生徒を脅迫している証拠をヴァルキューレに提出して認められれば可能です!」

 

"そうと決まれば調査は明日から。まずはご飯にしよ。"

 

「もちろん、代金は言い出しっぺの先生持ちでお願いします。」

 

"うへ〜〜〜、ユウカに怒られる...."

 

 

その後、キリノも含めて柴関ラーメンの売り上げに多大に貢献した対策委員会御一行であった。

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

「そうか...格下のチンピラごときでは、あの程度が限界か。

主力戦車まで送り出したというのに、このザマとは。となると、目には目を、生徒には生徒を....か。ここは専門家に依頼するとしょう。」

 

男は一本の電話をかける。

 

『はい、どんなことでも解決します。便利屋68です。』

 

 

 

アビドスでの案件はもう一波乱ありそうだ。

 

 

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