ご都合主義のキリノ推しヴァルキューレ生 作:りっくらっくろっく
「……なさ…!いいか……さい!!」
誰かの大声がゆっくりと自身の意識を呼び起こしていく
「んん.....あれ?セリカ?それにノノミも....アビドスに来る用事なんて無かったはず.....あれ?この学生証は....」
「まだ寝ぼけてんの?登校して早々に居眠りしたと思ったら変な事言い出して、全く....しっかりしてよね。」
顔を上げると、仁王立ちのセリカとその様子を微笑ましげに眺めるノノミの姿があった
(この噛み合わない感じ、もしかして.....前のゲヘナの夢と同じようなモンか。)
実際に自身の首からアビドス所属の学生証が提げられていた
「まあまあセリカちゃん、キョウちゃんも起きたことですし早速会議に行きましょうか。」
「ノノミ先輩、あんまり甘やかさないでっていつも言ってるじゃない。」
「でも寝る子は育つと言うじゃないですか☆」
「ただの屁理屈!キョウタロウもボケっとしてないで、早く部室に行くわよ!」
「あ、はい....」
背中を伸ばし教室を出ようとするところでノノミの声がかかる
「キョウちゃん、忘れ物ですよ〜。」
机の横に鞄のように掛けられた厚みのある盾を差し出してくる
盾の裏にはマイクロミニガンが隠すかのように取り付けられ、盾本体の下部からはアンカーが飛び出していた
(
盾を利き腕に嵌め、対策委員会の部室へと向かう
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「本日の議題はワジ西エリアを不当に占拠しているヘルメット団をどうするか、です。」
アヤネの切り出しにより以前にも経験した対策会議が始まる
「うーん、手っ取り早いのは襲撃する事だよねー。」
「うん、壊滅させれば問題解決。」
「議題にするまでもねえよ、俺も2人に賛成。」
「相手はヘルメット団なんだから遠慮なんて要らないわよ。やっちゃいましょう!」
「や、やっぱりそうなりますよねぇ....」
「頼もしい後輩に巡り会えてとっても感激です♪」
ほぼ満場一致でヘルメット団壊滅作戦が決定した
「そんじゃ、お昼食べてから西エリアに出発しよっか〜。」
「てことでキョウタロウ、美味しいの期待してる。」
シロコや他の皆が力の籠ったサムズアップを向ける
「俺が作るのかよ。」
「別にいつものことなんだから良いじゃない。」
「幸いにもシャーレの先生が来てくれたお陰で食糧も物資も潤沢ですから、不自由はしませんよ?」
(なるほど....つまり今は、アビドスのイザコザが解決した時間軸ってことか。)
「私、試したいレシピがあったんです!手伝いますから、早速作りに行きましょう♪」
ノノミに手を引かれ調理室へ連れて行かれる
冷蔵庫から食材を取り出していくノノミはやけに上機嫌で揺れる身体は次第にリズムを持ったステップに変わっていく
「ずっと作ってみたかったんです!お肉ゴロゴロのビーフシチュー♪」
「煮込むの相当時間かかるんじゃないか?」
「問題ありません、先生が新調してくれたこの圧力鍋なら一気にコトコトです!」
「それじゃ、始めるか。」
肉と野菜を切り揃え、一緒に炒め火が通れば加水して灰汁を取り除く
下ごしらえを終えた具材を諸々の調味料とともに圧力鍋に掛ければ後は待つのみ
「ちょっと作りすぎましたかね?まあ、キョウちゃんに食べて貰えば万事解決ですね☆」
「流石に鍋満杯のシチューは俺も無理だよ。」
「でしたらお夕飯に持ち越しですね。」
待ち時間を他愛もない雑談で暇を持て余していると唐突にドアが開けられる
「へーい女将、大将、やってる?」
「ちょっとシロコ先輩、早すぎ!」
「シロコちゃんはせっかちすぎだよ〜。」
「良い匂いが漂ってたから来ちゃった。それに2人もワクワクしてたから人のこと言えない。」
「ならシロコに仕事を与えよう。このバゲットをいい感じに焼いてくれ。」
「任せて。完璧に焼いてみせる。」
そうしてシロコがバゲットを焼き終えると同時にビーフシチューも完成する
「「「美味しい!!」」」
「やっぱり私が見込んだだけある。」
「これからは一家に1人、キョウタロウの時代だね〜。」
「家電じゃねぇし、ノノミも作ってんだからな?」
「ほとんどキョウちゃんが作りましたけどね。」
「この味でレストラン始めたら借金も返せるんじゃないですか?」
「まぁ、宝くじとか仮想通貨よりは現実的だな。」
「それは忘れてって言ったじゃない!!」
「レストランを開いたら、セリカちゃんがメイド服で接客してみたらイイんじゃない?」
「ホシノ先輩まて何言ってるのよ!?もう!そうなったらキョウタロウも道連れだからね!」
「俺を巻き込むな。何があろうと絶対着ねぇ。」
「私は見たかったんですが、残念ですね。」
その後も6人の和気藹々とした声は閑散とした校舎の隅々まで響き渡り、校舎に活気を吹き込んでいく
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「465、仕事の時間だ。ブリーフィングを確認しろ。」
「ん、お願いアヤネ。」
『今回はヘルメット団の基地が広大なため、セリカちゃん、ノノミ先輩、ホシノ先輩のチームが北から。シロコ先輩たちが東からの2方向で戦力を分断させつつ攻め入る作戦です。』
『そして通りすがる敵を倒しながら、ホシノ先輩たちと合流して基地を壊します。』
高所の遮蔽物から覗くだけでも多数のヘルメット団の傭兵やオートマタが練り歩いていた
「多いね。数だけは揃えたって感じ。」
「でもヘルメットの奴ら、なんか覇気が無いな。」
「それでも不当占拠に変わりは無い。行こう。アヤネはホシノ先輩たちのサポートをお願い。」
『了解しました。2人ともお気をつけて。』
通信を切った直後、爆発と共に足場が崩れ、そのまま基地の前へ滑り落ちてしまう
「無事か?シロコ。」
「うん大丈夫。それよりも周り見て。」
周囲には武器を構えるオートマタと傭兵が包囲していた
「せっかく休めると思ったのに!侵入なんてしやがって、叩きのめしてや.....ガッ!?」
「ボヤく暇があるならとっとと撃つべき。」
「俺も負けてらんねぇな。」
手近な岩を殴りつけ、粉砕され礫となった岩を飛ばす
飛ばされた礫は傭兵の意識を逸らすには充分だった
視線を外した傭兵をシロコがドローンで狙い撃ち、キョウタロウは1体のオートマタを張り倒す
そのオートマタの脚部を掴みデタラメに振り回しながら包囲網を敷く敵を次々に伸していく
「露払い完了。せっかくだから、高く売れそうな物も探しながらホシノ先輩たちと合流しよう。」
「良いけどよ、気絶した奴から掠めたり、追い剥ぎとかはやめとけよ?」
「.........大丈夫。」
(ホントかよ....)
一抹の不安を抱きながら基地の内部へ侵入する
「誰も居ないな。」
「多分、外で粗方仕留めたんだと思う。」
「思ったより呆気ないな...それにしても、隙間風が凄くないか?」
「そうだね、溶接も所々雑で甘い。紛れもなく違法建築。」
「ま、ぶっ壊すのは簡単そうだな。」
「壊すなら私が出てってからにしてくれない?」
不意に発せられた声の方へ目をやると、1人の傭兵らしき生徒が柱に身を預けながら座り込んでいた
「....敵意は無いみたい。」
「私は動く気にもなれないし、もちろん戦うつもりもない。」
「お前、大分やつれてるけど良かったら飲むか?」
水の入ったボトルを差し出せば、中身を空にする勢いで飲み干していく
「カァァ、沁みるぅ...!助かったよ!」
「お前も含めてみんな元気が無かったが何があった?」
「ザックリと言ったら職場がブラックすぎて皆滅入ってんだよ。」
「うわぁ....ご愁傷様。」
「なぁ、私はもうアビドスに関わらないからさ、ここは見逃してくれな....
「悪いけどそれは出来ない。」
「今度は誰だ?」
「貴女は確か...便利屋の課長。なにしに来たの?」
「ここに務めてる傭兵に社長の財布を盗られちゃって、返してもらいに来たの。」
「それって....もしかしなくてもコレのことか?」
傭兵が気まずそうに内ポケットから財布を取り出す
財布を見た途端にカヨコの眼差しも鋭くなる
「そ、そんなに睨むことはないだろ?私は拾っただけなんだよ。中身には手ェ出してないからな。」
「....そこは別に気にしてないから。財布が戻って来ただけで充分。」
財布を受け取ったカヨコはほんのり笑顔になるが、すぐに険しい表情に戻る
「あと対策委員の2人には謝らないといけな....
ドガラーーーーン!!!
「......遅かったか....」
違法建築を突き破り、突如現れたのはカイザーPMC御用達の兵器ゴリアテ
それも装甲を通常より分厚く補強された改造品
「なんでヘルメット団があんな物持ってるの?」
「下っ端だからよく知らないけど、カイザーが不法投棄した物を再利用した、らしい。で、でも銃器の類いは全部死んでるみたいなんで....」
(カイザーもカイザーで何してんだよ...)
『見つけたぞ侵入者....ってなんか増えてる...まあいい、全員纏めて捻り潰してやる!!』
「こんなガタガタの基地で暴れんじゃねえ!!!」
ゴリアテが跳躍し3人を踏み潰しにかかる
シロコとカヨコは避けるがキョウタロウだけは自身の盾で受け止める
「......アンタ凄い怪力だな....正直死ぬかと思ったよ。」
「俺の後ろはキヴォトスで1番の安全地帯なんだよ!」
(....!惚れても良いすか?)
受け止めた足を押し返しゴリアテを転倒させるが、ゴリアテの空けた穴から傭兵が入り込んでしまう
「めんどくせぇ....」
「キョウタロウ!奥に進めば乱戦を避けられるかも。急ごう。」
「私が呼び寄せちゃったワケだし、手を貸す。」
『逃すな!追いかけろ!』
「外のやつらだけでも手一杯だってのに!中まで侵入してたのかよ!」
(外のやつら...?ホシノたちはこっちのルートでは合わないはず....)
傭兵の発言に引っかかりを覚えながらも2人に急かされ奥へ進む
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「なんだか静かね....拍子抜けだわ。」
「もしかして戦力がシロコちゃんたちの方に偏ったのでしょうか?」
「だとしてもあの2人なら大丈夫だよ。2人は強い子だから。」
『皆さん注意してください。7時の方向から敵影多す....え!?10時の方向から大量の敵影とシロコ先輩たちが来ます!』
アヤネが察知したのも束の間、壁を破りながら影が現れる
「あ、アンタは便利屋の課長!?まさかこの状況アンタの仕業じゃないでしょうね!?」
「違う...とは言い切れないけど、意図したものじゃない。」
『おいおい、どんどん増えるじゃねぇか。纏めて潰してやるよ!!』
ゴリアテが腕を振り下ろそうとするが
「させるワケねぇだろうが!!」
鈍く光るワイヤーが背後からゴリアテの腕部を絡め取る
『お前しつこいんだよ!』
振り解こうと暴れるが解ける気配はない
「みんな!奥から来る傭兵を頼む。コイツは任せろ!」
『あぁん!?勇気と無謀は別モンだぜぇ?』
無理矢理に振り下ろされた事によりキョウタロウの身体は放物線を描いて地面に叩きつけられる
『後悔させてやるよ!』
他の3人を無視してキョウタロウへ一直線に走り出す
『潰れろぉ!!』
大振りの一撃を難なく避け、ミニガンを放つも全て弾き返される
『無駄無駄。』
関節を狙おうにも可動域を犠牲に弱点を完全に防御していた
「だったら引っ剥がすまでだ!」
『そう簡単にいくと思うなよ?』
嘲笑混じりの言葉の直後、分厚い装甲が開き中からグレネードランチャーを持った傭兵が顔を出す
「うっそだろ!?」
飛び掛かった体勢では回避が間に合うはずもなく、グレネードの射撃で吹き飛ぶ
更に飛ばされた先にいたカヨコを巻き込んで壁に打ち付けられる
「悪いカヨコ....」
「いや、気にしないで。そっちこそ大丈夫?」
「まぁな。」
『ハハハッ、丁度いいや。元はと言えばお前が侵入したからこうなったんだ。一緒に吹き飛べ....ってあれ?』
攻撃を仕掛けようとするがゴリアテに乗った傭兵はいつの間にか気絶していた
『なんで!中の奴らに弾は当たってなかったはず....』
「甘いわね!この程度で狼狽えるなんて、所詮は二流悪党って事かしら?」
「....社長、なんでここに...」
「部下のピンチには迅速に駆けつけるのも社長の勤めよ!」
「もしかして、ムツキとハルカもここに?」
「ええ。2人には傭兵を任せてるわ!!私たちが来たからには大船に乗ったつもりでいなさい!」
その場の空気を掌握するように自信に満ちた笑みを浮かべる
(味方につくと頼もしいこった。)
「さぁ立ちなさい!あれをスクラップにするわよ!」
(言っちゃったぁぁ!!興味本位でカヨコの後をつけてただけなのに....。しかも、よりによってアビドスで1番凶暴な生徒と手を組むことになるなんて聞いてないわよぉぉぉ!!!)
『増えたところで一緒なんだよ!諦めやがれ!』
足元の建築資材を手当たり次第に掴んでは投げ、やけになって手脚を振り回す
その姿は駄々を捏ねる子供のようだが、暴れる子供は手が付けられない事と同様に、ゴリアテにも付け入る隙が無かった
3人は飛来物を躱しながら何発か撃つが装甲に阻まれ手応えは皆無
「ねえ、アンタの怪力でどうにかならない?」
「出来るならとっくにやってるよ。.....高出力レーザーでもありゃ1発なんだけどな....」
「無い物ねだりは後にして、打開策を.......!」
天井を見上げたカヨコの動きがほんの一瞬だけ止まる
「これなら行けるかも。」
「良い作戦思いついたのか?」
「うん。あれを潰せば何とかなるかも。」
カヨコの指を差す先には錆びた装甲の間で光を反射するカメラ
しかし目を凝らして漸く認識できる程サイズ且つ、暴れるゴリアテへのピンポイントでの射撃となる
「社長!合図したらキョウタロウ目掛けて撃って!」
「え!?ほ、本気!?」
「本気!勝つ為なら手段を選ばないのがアウトローでしょ?」
「....!!.......フフフ、そうねその通りね。乗ってやるわよ!」
アルの同意を受け作戦が決行される
「キョウタロウ、アレを引き摺り落とせるよね。お願い。」
カヨコが天井の弛んだ鋼材に向け射撃を行う
意を汲んだキョウタロウもアンカーを飛ばし絡ませる
そのまま引き摺り落とした鋼材はゴリアテへ降り掛かり、動きを止める
「社長、お願い!」
鋼材を払い除け再び動き出そうするゴリアテにアルはすかさずスナイパーライフルを放つ
(よし、完璧な角度...)
「今!」
合図と同時に狙いを定めた弾丸に対し、水平に撫でるように盾を振るい跳弾させる
軌道を逸らされた弾丸は見事にカメラを捉え破壊する
「上手くいったな。こっから先は任せろ!」
ゴリアテの体をよじ登り装甲を剥がしていき、ついに操縦席の扉に繋がるバルブを見つけ出す
扉を引き剥がせば、中には荒々しく操縦桿をいじくり回す傭兵が驚愕の表情を浮かべる
「俺たちの方が1枚上手だったな。」
身動きの取れない傭兵へミニガンの弾倉が空になるまで撃ち尽くす
そして傭兵はぐったりと動かなくなる
「これにて一件落ちゃ....
ガガガガガガガガガガガガ
「流石に天井の鋼材を落としたのはマズかったか.....」
「もしかして、それって...もうすぐこの基地が崩れるって事じゃない?」
「その通り。逃げるよ社長。」
「えぇ!?ちょっと待って!.....喜悠凪キョウタロウ!貴方も逃げるのよ!」
「言われなくてもな!」
ゴリアテの中で気絶した傭兵を引っ張り出し出口へ走る
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「見ろ465、破綻した業務体系の....妥当な末路だ。」
「ん、私たちはホワイトでアットホームに行こう。」
全員が無事脱出を成功させた直後、ヘルメット団の基地は基盤から崩れ去ってゆく
「間一髪....」
「カヨコちゃんおつかれ〜。目的のブツはゲットできた?」
「うん、なんとか。」
「カヨコは何を探してたのよ。」
「.....コレ。」
ポケットから取り出されたのは年季の入った財布
「....え!?私、落としちゃってたの!?ありがと....」
「よ、良かったですね。アル様。」
「キョウタロウも協力してくれてありがと。流石は砂漠の番犬だね。」
(犬の類の通り名だと局長と被っちまうな.....)
「助かったぁ........ホント、アビドスの皆さんには感謝しかありませんよ。」
「お前らの仲間も全員出れたか?」
「はい。動ける人間が担いできました。」
「これからは不法占拠なんかしないで真っ当に生きろよ。」
「もちろんですよ。あと、その....たまには遊びに来てイイっすか?」
「おや?もしかして、キョウちゃんに新しいお友達が出来たんですか?」
「ほほぉ、不良の間じゃ砂漠の番犬なんて言われてるキョウタロウに不良のお友達か。数奇なもんだねぇ〜。」
「2人はこう言ってるし、良いんじゃねぇか?」
「ではまた近いうちに。....お世話になりました。」
ヘルメット団は対策委員会一行に背を向けアビドスを去る
「さて、日も傾いてきたことですし、私たちも帰って晩ご飯にしましょうか♪」
『皆さんご無事で何よりです。シチューを温めて待っていますね。』
「ようやく帰れるぜ。....そうだ、良けれりゃお前らもこっちで食べていくか?」
「それ良いですね!お昼のシチューは沢山余ってことですし。」
「おっ!私さんせ〜!行こうよアルちゃん!」
「わ、私は別に構わないわよ....?」
「....良いよ。」
「わ、私も...お供させていただきます。」
「全員来るのか。ならせっかくだし柴関のおっちゃんも呼ぶ.....か.....」
「おっと危ない....キョウタロウ寝ちゃったみたい。」
「へー、意外と可愛い寝顔してるじゃ〜ん。」
「ホントに今日はよく眠るわね。」
「普段から頑張ってくれてるし、こんな日があってもいいと思うなー。」
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「.....ん、くぁ〜〜.......
─────近くね?」
「アンタをどんな距離で見ようと私の勝手でしょ。」
夢から覚めると数センチほどの近さからミサキに見つめられていた
「この書類、アンタのチェック待ち。人に仕事させといて自分は寝るなんて良い御身分だね。」
「すまん悪かった、あとはやっとくからお前は休んでて構わな......
「あとさ、シロコって誰?シロコって人だけ寝言で出てくる回数がやたらと多かったけど、どんな関係なの?」
「.....なんでそんなに食いついてくんだよ?」
「別に、アンタがどこでどんな女引っ掛けてようが私には関係ないことだし好きにすれば良いよ。でも今の私は主人の消えた猟犬ってこと忘れないで。アンタがしっかり手綱握ってないと誰に噛み付くか分からないから。それだけは覚えといて。」
「......えらく饒舌ですこと....」
固有武器紹介 : 鉄の蛇の寝ぐら
アンカーショットとマイクロミニガンを備え付けたシールド。
シールドの中でとぐろを巻くワイヤーが身動きを封じ、的確にミニガンの乱射を浴びせる。