ご都合主義のキリノ推しヴァルキューレ生 作:りっくらっくろっく
飛び掛かるツルギに応戦しようと更に大量の眼球を作り出すが
「ツルギ!周りは気にせず突っ込んでください。」
「委員長も!」
展開した眼球は後方のスナイパー部隊に一掃されツルギの接近を許す
「捕らえたぁぁ....」
着地と同時にベアトリーチェの足を踏みつけ動きを止める
片腕しか動かせないベアトリーチェではツルギを退ける事は出来ず、2丁のショットガンを胸部へ押し当てられ連射を受ける
「ぐぅ....微塵の躊躇いもなく撃つとは、何故そこまであの男を信じられるのです.....」
"人を利用する事しか考えてないような奴に信じ合う意味説いたって、きっと理解できないよ。"
「戯言を.....
「よそ見をするなァァァァァァ」
より速度を上げたショットガンの連射により大きく後退する
「立て直しなんてさせない。」
ツルギの背後から飛び出したヒナの銃撃が正確にベアトリーチェの足を捉え関節に命中する
体勢を崩すもギリギリで持ち堪える
「流石にキョウタロウの身体だけあって頑丈ですね...」
"これじゃ泥沼になっちゃ.....
「先生!伏せて下さい!」
"うわ!?........ふぅ、ありがとうミネ。"
「此処に来るまでに倒したユスティナが、また現れ始めたようですね。」
「私たちで対処しましょう!」
「感謝しますキリノさん。先生は変わらず、ツルギ委員長達の補助を。」
"わかった。そっちは任せたよ。"
「目障りな羽虫どもですね!」
ベアトリーチェが体中から伸ばす触手を無差別に振り回す
「マシロ、イオリさん、狙うのは先端ではなく根元です。」
「了解。」
先端に比べ可動の狭い根元には簡単に命中し、攻撃の手を止められる
「助かったわ、イオリ。」
「貰ったあァァァァァァ!!」
ツルギが背中へ、ヒナが腹部へそれぞれの銃を押し当て引き金を引く
弾丸による挟撃でとうとうベアトリーチェが出血を起こす
「な、なりません....一度ならず、二度までも出し抜かれるなど....絶対になりません!」
「往生際が悪いぞ。大人しくその警察官の身体を返すんだ。」
言葉を無視し2人に直接眼球を叩きつける
「覚悟なさい....」
そう呟くと再び触手を伸ばすが攻撃ではなく自身を包む繭にする
「なんだ....?」
「ほんの少しだけど蠢いてる。気をつけて。」
やがて蠢きが胎動へと変わると作り出された繭が溶け始める
「言っちゃ悪いけど....すごくキモい。」
「....同感です。」
胎動が激しさが増してゆき繭が風船のように弾け飛ぶ
繭があった場所には何も残っておらず、辺りにはドス黒い血肉が散らばる
「う、嘘だろ....」
「まさか、死んでしまった.....」
「─ッ!?ハスミ先輩!周りを!」
マシロの声で周りを見ると飛び散った肉塊から人の形を持った何かが這い出してくる
血肉の
(何もわからぬまま滅びなさい。)
「近づくなら撃つまで。」
「.....そうだな。」
「マシロ、私たちも行きますよ。」
「は、はい!」
それぞれが血肉の人形を撃つと容易く砕け散る
「コイツら脆いけどキリがない!先生!何とかならないか?」
"分かってる、けどこんなの、どうしたら......"
【先生!これを見てください。]
手元の端末には目の前の光景がサーモグラフィー映像で映し出されていた
血肉の人形はツルギ達とは全く異なる暗い青色で示されている
しかしただ一つだけ、繭のあった場所には誰もいないはずがツルギ達と同じ温度分布が人型で示されていた
"そうか!みんな、さっきまで繭があったところを撃ちまくって!"
先生の言葉に反応してヒナがノータイムで射撃する
見かけ通りなら弾丸は一切の干渉を受けずにその空間を通過するだけだが、弾丸が通過するのと同時にその箇所がメッキのように剥がれ落ちる
「なるほど、保護色のようなものね。」
"よし!なら次はナギサに。"
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「ナギサ様!先生から座標が送られて来ました!」
「承知しました。着弾地点には正義実現委員会の方々や先生もいます。細心の注意で。」
「補足完了。着弾地点と座標との誤差0.3%、いつでも行けます。」
「では、お願いします。」
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狼狽えるベアトリーチェを他所に至聖所の天井を突き破り榴弾が降り注ぐ
榴弾は人形を生み出す肉塊を焼き払っていく
"もう終わりだよ。貴女を守るものは何も無い。"
「終わるものですか....ロイヤルブラッドの神秘とこの男の肉体を手に入れた私が、これで終わりなど....」
そう言いエネルギーを収束させた右腕を掲げる
「いや、これで終わりだ。お前は警察官との我慢比べに負けたんだ。」
"......あ!ヘイローの色が戻ってる!"
「な!?そのような事はありえない!」
発言とは裏腹に右腕は力無く垂れ下がりエネルギーは霧散する
「何故!何故動かないのです!こうなれば....」
触手を左腕に巻きつけ強引に掲げ再びエネルギーを集める
「この場の全員を道連れに.....
『させるわけねぇだろ。』
掲げられた左腕は自身へ振り下ろされ、その場で大爆発を起こす
「っしゃぁぁァァァァァァ!!!デトックス成功!!!ザマァみやがれってんだクソババア!!!」
「と、とても、元気そうですね....」
「い、委員長!やっぱあの警察官おかしいって!!」
爆心地では仰向けで大の字に倒れるキョウタロウとうつ伏せで一切動かないベアトリーチェがいた
"見た目も元に戻ってる。良かったぁ....."
「.....肩を貸す。」
キョウタロウはツルギに支えられながらゆっくり立ち上がる
それと同時にベアトリーチェも身体を起こす
その姿は等身大であり、花の怪物と人間の中間をとったような容姿だった
「随分迫力が無くなっちまったな。」
ベアトリーチェは何も言わずに変異した手を伸ばす
「今更なんの真似だ。お前の手を取る奴なんか、もう何処にもいやしない。」
それから暫くしてもベアトリーチェは一切動かない
銃を向けようが、罵詈讒謗を投げようが一切の反応も示さない
「立ったまま死んだんじゃねぇだろうな....」
【先生、あの大人が伸ばしている手の温度が異常なほど高温です。まだ何かあります!】
"キョウタロウ、ツルギ!今すぐ逃げて!!"
「アンタだけでも......ぐ、がぁぁ.....!?」
「─ッ!?」
先生が2人へ言い放ったのと同時にベアトリーチェの爪が伸びキョウタロウの胴へ喰い込み、ツルギは間一髪のところをキョウタロウに突き飛ばされる
更に自信がいる場所とツルギ達の場所を枯れ木で完全に分断する
「破壊だ!破壊してやるぅぅ!!!!」
ショットガンを撃ち込むも、撃った箇所から瞬時に修復される
「貴方を助けられる者はもういません。」
「嫌味のつもりか?テメェ....」
喰い込んだ爪に更に力を込める
(抜けねぇし目の前も眩んできやがった....)
「臓腑を散らしながら生き絶えなさい!」
もう一方の腕を振り翳す
しかし、ベアトリーチェの腕が振り下ろされる事はなく何かを自分の前で必死に握り締めたいた
「弾頭...ってことは、ミサキか?」
「そう。私に出来るのは、ここまでだから。」
伸びた枯れ木よりも高い位置からミサキが攻撃を仕掛けていた
「いや、充分すぎる!」
(この弾頭を撃ち抜こうとしていることは明白。しかしもう銃はひとつたりとも残っていない。弾頭を抑え込み、奴にトドメを。)
(....とか思ってんだろうな。)
「生憎とこっちにはとびっきりの秘密兵器が残ってんだよ!」
懐に手を突っ込み、構えた物は第3号ヴァルキューレ制式拳銃
「ご愁傷様!!」
放たれた弾丸がいとも容易く弾頭を起爆させる