ご都合主義のキリノ推しヴァルキューレ生   作:りっくらっくろっく

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公安局ダイアリー

 

 

 

ふわぁ.......公安局員の朝はとても早いみたいです。

 

まだ月が見える時間から街へ繰り出し、夜中の間に破壊された箇所や物が無いかを調べてます。

 

あっ、早速見つけましたね。

 

アスファルトに大穴が空いているのを発見しました。

 

まぁ....アリウス自治区では壊れてない道の方が珍しいくらいなのでなんだか新鮮な気分になってしまいます。

 

さてさて、お次は郵便ポストがズタズタにされてしまっています。

 

これでは手紙に乗せた思いもきっと届かないのでしょう....やはり、この世界は辛いことばかっりなんですね...

 

お次は、これまたグシャグシャにされてしまった自動販売機ですね。

 

キョウタロウ君がいなかったら、きっと私もこの自販機と同じ末路を辿って....

 

「急に怖いこと言うなよ。てか、さっきから何やってんだ?」

 

「こ、これはですね...後輩さん達から頼まれたんですよ。」

 

「頼まれた?」

 

「はい。キョウタロウ君は周囲からのイメージが悪すぎるから、仕事にどれだけ真摯に向き合ってるかを知ってもらおう、という事らしいです。」

 

「だからカメラ持って出待ちなんかしてたのか。」

 

「イメージが悪いのは否定しないんですね。それよりも、公安局に向かう道から外れましたけど....どこに行くんですか?」

 

「朝ごはん買いに行く。ヒヨリにも好きなの買ってやるよ。」

 

「え....!?それってホントですか...?な、ならお言葉に甘えて。」

 

 

2人は足並みを揃えシャーレ方面に向かう

 

 

 

 

〜〜エンジェル24〜〜

 

 

 

 

「いらっしゃいませ。」

 

「おはようソラ。」

 

「おはようございます喜悠凪さん。...あ、あの...そちらの方は?」

 

「あっ、おはようございます...私はヒヨリといいます。」

 

「ご丁寧に....私はソラです。」

 

「今日も朝からご苦労様。」

 

「喜悠凪さんもご苦労様です。それにしても、誰かと一緒にご来店されるのは初めてですね。」

 

「言われてみりゃそうだな。」

 

「...!それってつまり、キョウタロウ君の初めてを私が貰ったってことですよね....えへへ。」

 

「それ人前で言うんじゃねぇぞ。.....待てよカメラ回ってんだよな?今のトコ絶対カットしろよ?」

 

「...?何か問題あります?」

 

(無意識かよ)

「とにかく動画が出来たら真っ先に俺にチェックさせろ。」

 

「構いませんけど、それより早くご飯買いましょうよ。」

 

「わーったよ、好きなの選べ。」

 

「で、では遠慮なく...」

 

おぉ...コンビニエンスストアというのは雑誌で見た通り色々な商品が置いてあるんですね。

 

この棚には雑誌やコミック本なんかが沢山置かれてますね。

 

こちらも色鮮やかで多種多様なお弁当が沢山ありますね、

 

私もここの常連になってしまいたいくらいです。

 

 

 

 

 

 

「今更だけど、撮影しても大丈夫なのか?」

 

「問題ありませんよ。私は少し賑やかで楽しいです。」

 

「あ、そうだ、あの...ソラさんに質問よろしいでしょうか?」

 

 

商品を物色していたヒヨリがカゴを片手にレジまで戻ってくる

 

「もちろんです。」

 

Q.見たところお一人ですけど、このお店の運営はワンオペなんですか?

 

A.「基本的には私しかいませんね。」

 

Q.もし強盗なんかに襲われたりしたら、どう対処してるんですか?

 

A.「以前は大人しく要求を呑むしかありませんでしたが、喜悠凪さんがここの常連だって噂が広まったり、先生や当番の生徒さん達もいらっしゃるお陰で最近は襲われる機会もパッタリ無くなりましたね。」

 

なるほど、キョウタロウ君の悪評は巡りめぐって人助けになっていたんですね。

 

(嬉しいような...悔しいような.....)

 

「質問はこのくらいでいいでしょうか....ありがとうございました。これのお会計お願いします。」

 

「はい。喜悠凪さんはいつものホットスナックでよろしいでしょうか。」

 

「ああ。それとあんまんもひとつ。」

 

「かしこまりました。お会計2700円になります。」

 

「お前買いすぎだバカ。」

 

「い、いやぁ...美味しそうなお弁当が沢山あったものでつい....」

 

「だからって弁当3つは買いすぎだろ。」

 

「キョウタロウ君にも、ひと口あげますから。」

 

お前なぁ.....まあいいや、ほら、ソラにはこれを。」

 

 

袋からあんまんと緑茶をレジへ置く

 

「え....い、いただけませんよ!?喜悠凪さんが買ったものじゃないですか。」

 

「それ、ヒヨリの目を見てもっかい言ってみな。」

 

「……………………」

 

「どど、どうして無言で見つめるんですか!?何か言ってくださいよ!?」

 

「....で、では、ありがたくいただきますね。道中お気をつけて。」

 

「じゃあな。」

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

おぉ.....皆さん見てください、この爆弾と見紛うほどのおにぎりを...

 

「爆弾おにぎりって名前だしな。」

 

はみ出たエビ天がまるで火のついた導火線のようです。

 

こんな物が食べられるなんて...私は幸せ者ですね。

 

でも、私ばかりがこんな良い思いをしてしまって良いんでしょうか....

 

(今まで辛い思いした分、目一杯幸せになれ。」

 

「へぇ!?そ、そんな事思ってくれてたんですね...」

 

「......口に出てたか?」

 

「はい。えへへ....責任持って幸せにしてくださいね。」

 

(なんか急に湿気ってきたな....)

 

Q.そういえば先生には挨拶しなくて良かったんですか?

 

A.「先生は訳あって今はシャーレに居ないんだよ。」

 

「何があったんです?」

 

 

 

 

───────────────

 

 

"あ゛あ゛〜〜仕事が減らないー、体が痛むー、ばにたす〜〜。"

 

「体から人間が出しちゃダメな音出てますよ。」

 

"仕方ないじゃん...最近ずーっと座りっぱなしで体もすっかりガチガチだし、市販のマッサージ器は効果ゼロ。"

 

「整体は....って、そんな時間ありませんよね。」

 

"忙しくてね....。あ!でもキョウタロウのマッサージならなんとかなるかも。"

 

「え....他人の体のケアなんてした事ないし、加減なんて分かりませんよ?」

 

"いいのいいの。強すぎるくらいが今の私には丁度いいと思うの。"

 

「.....分かりました。肩からでいいですか?」

 

"ありがと〜。"

 

「じゃあ、いきますよ。」

 

 

 

 

 

 

 

  ゴグッ

 

 

 

 

 

 

 

"ア゛......."

 

「あ....」

(先生が動かなくなった...)

 

 

 

 

 

「...あー......セリナ?居たらで良いから、先生を病院に連れてってくれないか?」

 

「任せてください!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「...残った業務は俺が進めるか。」

 

 

────────────────

 

 

「せ、先生まで病院送りにしてしまうなんて....」

 

「俺は忠告したのに、やれって言ったのは先生だ。」

 

キョウタロウ君のイメージアップのための動画なのに、これでは悪化する一方な気がします....

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

場所は変わって公安局事務所

 

 

ここからはパトロール中のヒヨリに変わって私、秤アツコと

 

中務キリノでお送りします!

 

「話は聞いていますよキョウタロウ。本官も是非協力させていただきます!」

 

Q.今は何をしてるの?

 

A.「今朝に確認した街の被害を整理して、修繕見積を出してるんだよ。」

 

「....地味だね。もっと取れ高...?ってものが必要ってヒヨリも言ってたよ。」

 

「取れ高もなにも、これが俺の仕事なんだから仕方ないだろ。」

 

「なんか、こう...バシッと犯罪を取り締まるシーンとか入れたいかな。」

 

「そうですね。これだとただのホームビデオになってしまいます。」

 

「何が悲しくて仕事の風景をホームビデオにしなきゃなんねぇんだよ....」

 

Q.前々から思ってたけど、なんで1年生なのに他の生徒より沢山仕事ふられてるの?ブラックすぎない?

 

A.「人手不足もあるけど、局長直々に叩き込まれたからってのが大きいかな。」

 

「そうなんだ。やっぱり厳しかったの?」

 

「そりゃもう、実戦訓練と並行しての指導だったからな。過酷すぎて逃げ出そうにも常に局長の監視下だったよ。」

 

「確かに、中等部の頃は公安局長がいつも隣にいましたよね。」

 

「公安局長とは一緒にいる時間が長いんだね。」

 

「ああ。局長が俺の教育係みたいなモンだったからな。」

 

「なるほど...つまり公安局長はキョウタロウ君の飼い主みたいな感じだったんだ。」

 

速報です。キョウタロウ君はカンナ公安局長のペットだったと言う事が明らかになりました。

 

「その言い方やめろや。」

 

「あっ、2人ともおはようございます!」

 

「おはようサッちゃん。」

 

 

気を持ち直し、仕事に取り掛かろうとするとミサキ、サオリが事務所へとやってくる

 

「相変わらずうるさいね。」

 

「おはよう皆んな。」

 

「.....その撮影、本当にやってたんだ。別にイメージアップなんかする必要ないでしょ...

 

「ミサキもそう思う?」

「....どういう事?姫。」

「自分しか知らない一面は独り占めしていたいよね。」

「は、は...?そんなんじゃないけど。こんな動画ひとつでアイツのイメージが変わるなんて思ってないだけ。」

 

「棘を刺すんじゃねぇ。」

 

「安心してくれキョウタロウ。たとえ周りの全てがお前を理解しなくとも、私たちはお前の優しさを知っている。気を落とす事はないぞ。」

 

「肩に手を置いて励ますな....」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「キョウタロウ、少し頼み事があるがいいか?」

 

みんなで駄弁っていると、我らが尾刃カンナ公安局長のお出ましです。

 

「カメラを向けるんじゃない。」

 

「で、頼み事ってなんです?」

 

「港の方で出所不明の怪しい戦車が駐留しているとの通報があった。様子を見てきて欲しい。自分の目で確かめたいが私はまだ仕事が残っていてな、悪いが頼む。」

 

「了解しました。」

 

「局長、本官も同行してもよろしいでしょうか。」

 

「.....構わない。だが、慎重に行動するように。....お前だぞ。」

 

「俺も!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーー 

 

 

調査現場という事で、ここからは姫に変わって撮影を引き継いだ錠前サオリだ。よろしく頼む。

 

「とりあえず何か物陰に.....あのテトラポッドの後ろに隠れるぞ。」

 

「情報では港の外れに停車しているという話でしたね。」

 

「2人とも、あのコンテナの中身、砲身らしき物がはみ出ている。あれが恐らく戦車だろう。」

 

「どこかに運ぶのか?」

 

「戦車の運搬が法に触れる訳ではありませんが、ヘルメット団が関与しているせいで怪しさ満載です。」

 

Q.キョウタロウ、私はこの場合の対処法を心得ていない。どうしたら良いんだ...

 

A.「正直俺も分からん。怪しいだけじゃそう易々と踏み込めねぇし、何か犯罪に関与してる明確な証拠がひとつでもあれば良いんだがな.....」

 

 

2人が悶々とする中、キリノが閃いたような表情を浮かべる

 

「なら本官が証言を炙り出してみせます!」

 

「助かるけど、証言だけじゃ録音と違って証拠能力は期待できないぜ?」

 

「何言ってるんですか!その手に持つビデオカメラがとてつもない証拠になるじゃないですか!」

 

「確かに....!」

 

「本官が華麗に対処して見せますので、是非とも参考になさってください。」

 

 

そして普段通りの様子でヘルメット団の側へと駆け寄る

 

「すいませーん。少々、本官にご協力願えますでしょうか。」

 

「は?チッ...なんで警察がこんな辺鄙な場所に?」

 

「はいはーい。私らに何の用があるんですか?」

 

 

キリノに声をかけられた生徒とは正反対の明るい声色の生徒が対応する

 

「実はですね。あなた方が怪しい戦車をここに停めているとの情報が入ったので、お話を伺ってもよろしいでしょうか。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(何やってんだキリノォォォ!!!!どストレートに聴くやつがあるかァァァ!!)

 

「なるほどな。聞き込みは直球の方がよいのか...」

 

(純粋かよ....)

 

 

 

 

 

 

 

「へぇ....随分と仕事の早いケーサツさんですね。」

 

「何事も迅速に対応するのが本官のモットーですから!」

 

「はえ〜尊敬しますよ。でも....それ故に自分を危険に晒すこともあるって、知っておくべきでしたね。」

 

 

明るい声色の生徒がコッキングを引くと、それを合図に周りのヘルメットも銃をキリノへ向ける

 

「あれ?」

 

「これからアタシらがする事、ここまで来たら大体想像は着くだろ。」

 

「知られているからにはタダじゃ置きません。しばらくは眠ってもらいま....

 

 

 

ゴンッ

 

 

 

 

「きゃっ!!」

 

「な、何だコレ....」

 

 

両者を隔てるようにテトラポッドが投げ込まれる

 

 

 

 

「キリノ!それに隠れろ!!」

 

「は、はい!」

 

 

声に従い素早くテトラポッドへ身を隠し、悟られぬ様に銃を握る

 

「他のヤツまでいやがった...がっ!?

 

 

更にもうひとつのテトラポッドが投げ込まれヘルメット団の1人を跳ね飛ばすが、もう1人は容易に躱わす

 

「おっと危ない.....誰かと思えば猛獣さんじゃないですか。噂通りの怪力ですね。」

 

「....なにやら余裕そうだな。」

 

「そりゃぁ、こんな事してるのにケーサツを警戒しないとでも思ってるんですかぁ?」

 

 

嘲笑を含んだ声色で余裕な態度を崩さない

 

「ケーサツが来る事くらいそうて済みですって。」

 

 

自身のヘルメットの側頭部を押し込み数回点滅すると、別のコンテナから黒一色のオートマタがぞろぞろと飛び出しヘルメットの背後へ着く

 

「このオートマタは装甲車の約5倍の強度を備えています。いくら猛獣と言えど、厳しいんじゃないですかぁ?」

 

 

バイザーから透ける目も勝利を確信した様に薄ら笑いが浮かんでいた

 

「貴方を片付けた後は残りの者も....

 

「お前実はバカだろ。」

 

 

ヘルメットを無視してオートマタへ一気に接近し、目の前の一体へストレートを打ち込む

 

ボディには罅ひとつ入らず鈍い音と共に拳大の浅いへこみが出来る程度

 

ヘルメットの言う通り装甲はかなりの強度があり苦戦は必至と思われたが

 

 

 

 

ザバンッ

 

 

 

 

ストレートの衝撃をボディで受け止めた結果、放物線を描きながら水底へ沈んでいく

 

周りのオートマタもすかさず構えようとするが、その手に持った銃は銃声と同時に突如跳ね上がる

 

攻撃の術を失ったオートマタは腕を掴まれ次々と海へ投げ飛ばされ、一瞬でカタがついた

 

「え.....!?」

 

 

冷静だったヘルメットも余裕が崩れる

 

「助かったよキリノ。」

 

「いえいえ。」

(本当は関節部を狙ったのですが、黙っていた方がカッコいいですよね。)

 

 

 

 

『テメぇら全員ここでお陀仏にしてやるよ!』

 

 

いつの間にか乗り込んだのだろうか、格納された戦車が動き出し砲門をキョウタロウへ向ける

 

「お?撃つか?いいぜ来いよ。」

 

『調子に乗りやがって....吹き飛べやこのポリ公が!』

 

 

ヘルメットは躊躇なく砲弾を発射する

 

キョウタロウは着弾の直前で体を仰け反らせる

 

そして自身の上を通過しようとする砲弾の弾頭を握り弾底を軽く押す

 

一連の動作により、砲弾の軌道は見事180°半転し戦車の砲身へ返され戦車内部で爆発する

 

「う、嘘.....」

 

「お前の最大の武器はこれで無くなった。大人しくお縄に....

 

「な、なってたまるか!!」

 

 

ヘルメットは一目散に逃げ出す

 

「とんでもねぇ逃げ足!?」

 

「任せて下さい!スモークで無力化します!」

 

 

キリノは確かに投げた

 

しかし、咄嗟に掴み投げたそれはスモークとは程遠い形状の手錠だった

 

恐らくキリノも投げた直後に気付いたのだろう

 

「や、やってしまいました!!」

 

 

 

 

 

カチンッ

 

 

 

 

「へあっ!?」

 

 

予想に反して投げられた手錠は両足にしっかりと喰らい付き、逃走を図るヘルメットを転倒させる

 

「は、え、へ?」

 

「か、確保ーーー!!」

 

 

キリノが素早くヘルメットを組み伏せ両手にも手錠をかけ、無事確保された

 

「こちらも鎮圧完了だ。」

 

 

サオリの方はカメラを片手にヘルメット団の残党を伸していた

 

「2人ともご苦労さん。」

 

 

労いの言葉と共にコートの内ポケットからスマホを取る

 

「局長、港の件解決しました。現場処理のために人を寄越してください。」

 

『ご苦労だった。確認だが、被疑者は無事だろうな?』

 

「キリノとサオリのお陰でほぼ無傷ですよ。」

 

『そうか。』

 

「被疑者はすぐに連行してきますので、取調の方はよろしくお願いします。」

 

『後は任せろ。改めてご苦労だった。』

 

 

電話を切り、気絶した他のヘルメットも拘束していく

 

「後は人が来るのを待つだけ。」

 

「そうだ、さっきの戦闘ちゃんと撮れてますか?あれも大事な証拠になりますから。」

 

「ああ、たった今バッテリーが切れてしまったが保存はしている。」

 

「やりましたねキョウタロウ。」

 

「帰って充電したら、また続きを撮ろう。」

 

「まだ続けんのか....」

 

 

 






5th PV最高でしたね。

キリノのアイドル衣装実装まで貯金が確定しました。

キリノ、コッチヲミロ。コッチヲミテ...フリムイテ。シセンチョウダイ。


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