悲しいね、現実だよ。   作:Tkmraeua2341

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べ、別に忘れてた訳じゃないんだからね、勘違いしないでよねっ
↑ホントにこんなこと言われてムカつかない人っているのかな…



やっていい事、わるい事

 

エドウィン・ブラックから逃げること数百年。

そう、数百年だ。

かの御方は吸血鬼の始祖なだけあってとても長生きだ、そんで私も長生きだった。

せめて人間と同じように老ればババァとなって狙われなくなると思うのだが…なんかあの吸血鬼様、私が自身を殺せる存在だと勘違いしてるみたい。

いや出来なくはないかもよ?やりたくないけど。

 

実際にブラック様がいなくなった場合を考えると…やっべ居ない方が得なことってそんなある?

ブラック様が関わったせい?おかげ?で生まれた娘さんがいたっぽいけど、こういう存在がいなくなることとこれから先ブラック様が産む被害や混乱を考えると…んにゃぴ、よく分からん。

 

ひとまず人数的に考えればブラック様と娘さんやら息子さんやらを合計10人程とすると、それらの人が居なくなるだけで数百人は被害に遭わないんじゃ、て思っちまう。

最初そう思ったから得なんじゃ?てなったんだよねー。

でも真剣に考えて、そのブラック様が産んだ存在が人を助ける、もしくは人を助ける存在を産む場合、どんくらい釣り合いとれるんかなって思うと。

いやー面倒だよね、結局被害数も救済数もはっきりしてない状態なんだから、そんなんで手を出せる訳がない。

 

だからできるかもしれない程度でブラック様に対抗しようとは思えないし、万年ストーカー野郎と一緒になるのもやだ。

でもなー最近さー外見がさー育ってきちゃったんだよねー。

私もブラック様も。

 

ブラック様はもうゲームとかで見たようにいぶし銀溢れるイケおじとかしてるよ、中身が殺し愛大好きな変態でなければコロッといってると思う。

 

私は全体的に育ったね、身長も175センチと女性にしてはでかい…かな?

胸はD、脱いだら結構あるって感じの着痩せ乳。

くびれたウエストはとっても自慢、なんせ前世の一番の興奮ポイントだったからな、わざわざくびれ様に身に付けるだけで腹筋を鍛えるスライムを作成したくらいだ、諸君!お腹はいいぞ!

そんで尻と脚よ、これ絶対世界の強制力みたいなの働いてるって感じるんだわ、だってむっちゃ細いしえろいもん。

でも特になんもしてないんだよ、それなのに美尻に美脚とかなんなんそれ、私のお腹への鍛練は必要なかったのか?

いやそれで言ったら胸もなんもしなかったのになんか綺麗なんだよな。

え、もしかしてそういう目的の世界って無条件に女性を綺麗にする力出してんの?

でも乱暴されるんなら嫌なんだが?

 

はぁ…まあなんだ、自分で言うのもなんだがこの世界的には胸が控えめな美少女になったぞ。

 

んで、今私がしているのは。

 

「ワサビみっけ」

 

キャシー、人間界に立つ。

 

 

 

 

 

 

そもそも私は現状に嫌気をさしていた。

外に出れば孕ませる、買い物行けばセクハラに、狩りに行けばケモレ寸前。

世界が私を犯しにかかって来てる!

そんで年に1度はブラック様と追いかけっこよ、ん〜、ツラミ。

 

だからね、私決めたんだ。

 

人間界に行くって。

それまでは何とかこの魔界に順応したかったんだけど、もう無理だね☆

というわけで日本に行くゲートを地球の半分程の魔力を使って1人分開きました、余分に魔力使った分安全安心なゲートです。

 

くぐれば一面銀世界…なんてことはなく緑生い茂る森の中でしたわ。

ではでは遠見の魔法で人の様子を観察しませう、これで服装や生活水準で何時代か判断するのです。

結果、見事な奈良の大仏に着物の日本人達を発見いたしますた、はい。

 

じゃあまずは私の外見を人に寄せましょう。

 

「擬態、タイプヒューマン」

 

ほぼ魔力消費しなかったけどこれで色白な肌に黒髪を手に入れたぞ!

近くの川まで行って顔を見るが、予想通り目も人と同じになってた。

てか私すげー美人だ、でもこの時代的には受けないんじゃないかな…多分江戸とかでしょ今の日本、いや奈良時代かもしれんな、飛鳥文化アタックとか見れるかな?

 

まあいいや、もうちょっと調べて行こう。

 

「サーチ、対象ヒューマン」

 

近くに山賊とかおらんよな…よし、山菜採りに来た青年や婆さんくらいしかおらんな。

じゃあ誰も近くにいない場所まで移動しよ。

移動しながら服を村人が着るような薄緑の着物?甚平モドキに変える。

髪も背中まで伸ばしたら手拭で村娘っぽく纏めてく。

よし、こんなもんじゃね?

これで割と擬態出来たと思う。

 

目的地に着くと神社があった。

寂れて久しいのか後ろの方はもう崩れて苔も生えている。

入口の鳥居ももはや倒れる寸前だった。

 

ははーん、多分ここホントに神様とかいた系じゃね?

ひとまず神社の前で跪いて手を合わせる。

えーと、まだ居るかわかんないけど神様神様、まずは勝手にここまで来てごめんなさい。

そう心の中で思うこと3回、何となく周りが静かになった。

因みに目は閉じてるよ、だから私なんも知りゃなーい。

 

神様神様、私がここで暮らすことをお許しください。

ちょっと木々がざわめいてる気がするけどそう願うこと3回。

神様神様、もし良ければ神社を修復させてください。

そう申し出ること3回、また静かになった…気がする。

 

神様神様、隣に畑を作ることを許してください、最初に収穫したものをお供えさせてください。

そう下手に出ること3回、やっと自然に周りの音が聞こえる様になった。

 

じゃあやりますか。

 

 

 

 

 

 

大体のことは魔法で解決させた。

神社には修復の魔法で新品同然、でも年季を感じさせるいい出来になったと思う。

同じのを鳥居に使う、そしたら上に看板じみたものが見えた。

書かれていたのは『諏訪神社』…あれ、なんか有名なやつじゃなかったっけ?

多分分社とかそんなところだろうと切り替える、決して昔見た山の神様の怖い話とか思い出してないぞ。

 

後は神社と川の間に畑と平屋の小さな建物を作った。

植えるのはさつまいもに私特製万能薬草、もちろん苗は魔法で作った。

ここまでいったら野菜も魔法で作れよ、なんて思われそうだが、これには訳があるのだ。

まぁそれは今説明しなくてもいいだろう、それよか今日の食事だぜ。

 

久しぶりに釣りをした。

まあ全然釣れなくて最後は魔法で簡単に食いつく様に誘導したのだが、それでも2匹も川魚が釣れれば嬉しいものがある。

早速家の囲炉裏で焼いていく。

 

上手に焼けましたー!

ってことでね、早速食べようと思うんだけど…かぶりつく前に神社を思い出しましてね?

ひとまず一匹は皿に載せて囲炉裏の近くに置いておく。

もう一匹を別の皿に載せて神社まで持っていく。

 

早速お供えして手を合わせる。

神様神様、山の魚をくれてありがとうございました。

 

そう感謝すること3回、耳元で「いいよ」と聞こえた気がした。

 





因みにサラッと説明無しに出てきた家具や道具とかは魔法で作り出してます。
便利だね。
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