2~3の間の話です。
次で3話に突入したいと思います。
それでは、どうぞ!
とある任務の終わりだった。
早めに終わったので、少々公園に行くことにした。
DAの復帰のために、憧れたあの場所のために、せっかく手に入れたこの地位のために。
私は必死になっていた。旧電波塔の英雄がいるからと、そして彼女に学べということでここに来た。DAに復帰するために…
でも、千束は綺麗事の英雄でしかなかった。DAの英雄ではない。私たちは犯罪者は殺す、つまり殺人が目的だ。それなのに不殺なんて…これじゃあ認めてもらえない…
一体どうすれば…
「悩める、子猫がいるねぇ」
「…?!」
突然だった。私がベンチに座っていたら唐突に甘い香りと共に目の前に急に女の人が現れた。
「失礼、子犬だったかな?」
「なんなんです?」
「いや、君が何かに悩んでいるのかなって思ってさ、クレープ食べる?サービスするよ」
「…結構です」
「あ、そう」
分からない、いったいなぜこの女が声をかけたのか?彼女とは面識もなく知り合いでもない。多分だが、リコリコにも来ていない…そうなれば本当に赤の他人だ。
「…君、リコリスでしょ?」
「……ッ!!」
どういうことだ?!なぜリコリスのことを知っている。一般人には私たちの正体は知らないはず。
…まさか、あの銃取引関連のテロリスト?!それともクルミの時の?!私はすぐに後ろにある銃を取り出そうと手を伸ばす
「ああ、勘違いしないでくれ…私はただ成り行きで知ってしまった、ただの一般人さ」
怪しすぎる、成り行きでリコリスのことを知っているなんてありえない!そんなこと知ったら、DAはどんな手を使っても記憶を操作、最悪は殺すはずだ。なのになぜ?!
「私は模索路晶、晶って呼んでかまわないよ」
「…」
「そう警戒しないでくれないかな、私は零たちと知り合いなだけだから」
そんな話、信用できるか。仮にこの人が零たちの知り合いだとしても、それが悪い知り合いの可能性だってある。何より、リコリスの存在を知っているのなら生かしておくことはできない!
「お、後ろの銃で私を殺すつもりかい?やめておいた方が良いよ。ここじゃ目立つからね」
あたりを見渡せば私を不審な目で見る人が多かった。悔しいがこの女の言う通り私がここで引き金を引いてしまえばリコリスの存在が世間に知られてしまう。そうなれば私は、本当にDAを追い出されてしまうだろう…
そう考えれば、手は自然と降りていた。
「大丈夫だって、本当にテロ組織じゃないからさ。何なら千束ちゃん達に言えばきっとわかるよ」
千束さんたちを知っている…ますます、恐怖が襲ってくる。私たちの存在はあくまで都市伝説のようなもんだ。それを公に、そして万が一にでも知られてしまえばいったいどうなる…その先がわからない恐怖もあるのだろう。
「…なんなんですか、あなたは」
「だから、言ったでしょ。私は一般人だって、本当に成り行きで知ったんだよ。まぁ普通なら殺されてもおかしくはないだろうけどさ」
「じゃあ、なんで」
私は純粋な疑問をぶつける。この感情はわからない。一般人に紛れて我々を知っている人物に突然会い恐怖を抱いているのか、それとも単なる好奇心か、あるいはDAへの復帰の礎になるかの複雑な感情だった。
「SCに保護されてね。ほら、DAとは少しだけ仲が悪いからさ、そのおかげで生きられたってわけ」
SC…確かに、DAとは仲良くないとは噂されていた。そういえば、零も司令と電話するときには苦い表情を浮かべると千束に聞いたことがある。
しかし、制度上ともに犯罪者を殺すことは同じだし政府から公認で認めてもらっている立場だ。そうなれば、DAの方針に反発する形で生かすことも考えられなくはないと思う。
自分で考えても非合理的だと思うが…
「それで?いったい何があったのかな?」
話すことなんてない…と言おうとしたがどうせ殺せない。かといって、話さないのも癪だと思っていた。どうせこの女は私の境遇を知っている。そうなら、軽い愚痴くらいだったらいいかという考えがよぎった。
「ま、話したくないならいいよ。大方君の境遇も知っているしね…」
「なんだ、知っているんですか…それなら私はここで「ちょい待ちな」…?」
急に呼び止められて私は足を止める。振り向けば怪しく、温かい瞳でこちらを見つめてきた。なんとなく千束に似ている気がした
なんだ、何をしたいんだこの人は…そういう思いで私はにらめつけた…
それに「おーこわ」みたいな反応し少し怒りがこみあげてくる。
女は少しばかりため息をつくと、少しだけ目を閉じる。そして…
「もしこのままでいるんだったら、君はDAも楠木も千束も誰からも求められなくなるよ」
瞬間鳥肌が立った。先ほどとは打って変わって冷たい瞳だった。それは何かこみあげてくるようで、私を追い込んだ…
「少なくとも…この先DAには一生戻れないと思うしね」
DAに…戻れない…?
求められなくなる・・・・?この私が?!いやだ、そんなはずはない!!だとしたら私は何のためにここまで上がってきた?!何のために!
「ふざけないでください!!」
気が付けば大声でそんなことを言っていた。
「・・・・ッ!」
瞬間人々は私の方に目を向ける。急に羞恥心と、何かがこみあげてきた。気が付けば私は足を動かそうとしていた…
だが、凍った彼女の眼と口はそれを逃がさない。
「あんた、DAに尽くしてそれで何んの目的があるか、自分でもわかってんの?」
「・・・・え?」
そのたった一言で、私の思考は停止した。いや、衝撃で数秒間の間にとてつもない情報が頭の中に叩き込まれたのかもしれない。
「もしわからないんだったら、あんたに夢を見る資格なんてないよ」
瞬間、私は重い足を無理やり上げた。そして走り出した。逃げ出した…
一刻も早くそこから逃げたかった。これが何なのかまだ分からない…
走っているさなか、私はただ「そんなわけない!」と思い込んでいたことだけは覚えていた。
しばらくして体力の限界だったのか裏路地に座り込む、それでこそ追われた犯罪者みたいに。
「そんなわけ…」
私の何かはもう崩れかけだった。
はい、今回はここまでです。
3人目に晶(ラビリスタ)を出しました。
クールなお姉さんっていいよね…
マジで、かっこよくてかわいくて超大好きです!!
ちょっとキャラ崩壊しちゃっているかな?一応、原作でもいいそうだなぁとは思ったんですが・・・・どうでしょう?
それではまた次回お楽しみに!