とまぁ、今回も序章みたいなものですが次回からストーリーにも本格介入するところです。
世界一の治安を誇る、日本。
その犯罪率、特に凶悪犯罪率の低さは世界と比べても圧倒的であり、日本に危険はないとされている。
日本国民は今日も、安心して毎日を過ごしている。
だが物事にはどれも陰と陽があるもんだ。
実際は、凶悪犯罪者はラジアーターによってあぶりだされ、それを察知された途端【DA】の餌食となり、DAによって孤児から育てられた少女達、【リコリス】によって暗殺される、とまぁこの治安の良さは汚れた血によってできているというわけだ。
だがしかし、この暗殺を担うのはDAだけではない。
さすがのDAも犯罪者の数からこれらをすべて殺せるわけではない。リコリスの男版【リリベル】ですら、全てを担うのは不可能だ。だから国はもう一つの組織を使ってその穴埋めをしているのだ。
それが、我ら【Snow Crane】通常【SC】と呼ばれる組織だ。
この組織は普段は警備や運送などをしている民間企業であるがクリーナーの手配、またDAが手に負えない犯罪者の対処を担っている。
その中でも、特に優れ不死身といわれ時には紛争地帯までも行く特殊部隊がいるのだ。
それが俺ら【Blood Demons】通称【BD部隊】だ。
「えーと?買い物はこれでOKっと」
俺は今、とてつもない悩みを抱えている。
というか、もう急のことだった。
俺の知人、錦木千束が突然こんなメールを送りやがった。
(今日、リコリコに新人が来たんだよ~というわけで顔出しに一回帰ってきて、あと歓迎パーティもしたいから買い物してきて☆PS.カレーあるよ)
「なんで俺が、買い物なんかに行かなきゃいけねぇんだよ。自分でいけよ・・・」
当時、事務所にいた時にこのメールが送られてきたのだ。いやなんも前触れもなく。
【喫茶リコリコ】
DAの支部として普段は、和風カフェとして経営しているが裏の顔は依頼があれば何でもこなす言わば何でも屋である。
ぶっちゃけ言えば、本部と比べてあそこは辺境の地みたいなもんだがそこの店長がちょうど、うちのボスと仲がいいためよく絡んでいる。
その中の錦木千束はよく俺らにも顔を出していて遊んでいたりもした。だからか、俺たちも顔を出しては手伝いをする仲だったが…まぁあいつとは昔からの付き合いだが。
いやね?こんな急だとは思わなかったんだよ。だって、あれやん?先日、銀行強盗未遂の一件を終わらせてあとは事後報告の作業を終わられれば自分のセーフハウスに戻ろうとしたのよ?
だが、神は俺を見捨てたのか、こんな疲れ切った体でいけと仰せになった。これほど神を呪った日はないぜ。
「あいつ後で、絞めるか。」
うん、絶対そうしよう。じゃなっきゃ俺の腹の虫がおさまらん。
まぁ、でもカレーは楽しみだがな。(俺の好物)
そんなこんなで、体は重くてでも少し軽い足を必死に動かしてリコリコに向かう途中だった。
「なんだ、あいつら」
突然、少し先に男の集団と一人の女性が目に入った。何やら男側はグラサンかけていていかにも怪しそうだったが・・・
「まさか…っ!!」
俺は悪い予感がしたのですぐに、買ってきた荷物を地面に捨てた。
腰につけてあった、自分の刀を手にかけ彼らの車の元に走りこむ。
「さっさとずらかるぞ!!」
どうやら悪い予感は当たっていたらしい。彼らは何らかの目的で誘拐しようとしていた。
クソ、最悪だ。疲れている中こんなトラブルに巻き込まれるなんて!!
ともかく、まずはあいつらを何とかしないと。
そうしているうちに、俺は奴らの元へ向かう。
「は…?」
そんな中、突如乾いた音が聞こえた。わずかながらそれは、火薬のにおいがして同時に何かの破片が飛んだ。
「おいおいおいおいおい、まじかよ・・・」
突如、銃撃戦が幕を挙げていた。火花は散り、車のボディはかわいそうなくらい空いていた。
いや、これは想定外過ぎる。急に銃撃戦が始まるなんてしかも実弾。おそらくあいつじゃないことは確かだが…
そうして俺はとりあえず作戦を変更し後ろから回り込み様子をうかがう。そうした中一人の黒い制服の少女が俺の瞳に移った
「あれは…リコリス?」
恐らくセカンドだが、なぜ急に。まあいい。このままじゃ誘拐されたやつ危ないしな。
「じゃあ、流れ弾を食らわないようにするか!!」
そうして俺は再び、車に向かって走り出した。
「なんだ!?」
突然の俺の姿にサイドミラー越しで俺の姿を認知したのか、彼らは驚きの声を上げていた。
「おいおい、今更か?!」
同時に、俺は跳ね上がる。腰についている刀の柄を握り、目の前の車の屋根と同じ高さになる。そして…
「おらぁ!!」
屋根に向かって横一線の光を描いた。
「八っ…?!嘘だろ?」
これには誘拐犯も驚いた様子。というかまぁ一般人だったらそう感じるだろう。幸いにも女の人は目をふさがれていた。
「そこ!この人を頼む、しばらくは目隠しさせていて」
「え…?はい」
とりあえず、このリコリスに彼女のことを預けよう。おそらくおとりにこの女の人を使ったのだろうがまぁ今は良いだろう。
「あ、言い忘れていたけど多分、監視されてるぜ。あのドローン。あんただったら撃ち落とせるだろうが」
「え・・・・?あ、はい」
そうして彼女は手元に持っている、拳銃で近くを飛んでいるドローンを撃ち落とした
「クソ、食らいやがれ!!」
まぁ、そう来るよね。屋根が吹き飛んだ車から男が拳銃を取り出してきた。だが…
「遅いな…」
「何っ…っ!」
そんな暇俺が与えるわけないだろ?
奴らが引き金を指にかける前に俺は彼らの間合いに入る。そして・・・
「ま、待って!」
「アディオス」
俺は彼らの首を横一線の光を入れるのであった。
今回はここまでです。次回は、ついにたきなと千束との絡みを入れたいと思います。
それではまた。お楽しみに!!