桜と彼岸花の少女   作:暗闇水明

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こんにちは、今回からようやく2話目に入ることができました(遅い)

プリコネキャラは今回含めあと3人出す予定なので、いったい誰が敵なのか予想してみてください。

悪役美少女っていいよね。(性癖、異論は認める)


Chapter 6 Costume

拝啓、司令官。僕は久しぶりに特急電車に乗っています。やっぱり、普通の電車とは違って席は柔らかくて乗り心地はサイコーです。窓から見る景色はとてもきれいでずっと眺めていたいです。

 

そしてその特急列車はいま・・・・

 

 

 

 

 

「たきーな、ほら、あーん」

 

「あわわわわわわわわ・・・・っ!」

 

「ン…」

 

女子同士ではよくありきたりな食べさせ合いに絶叫している車内となっております。

どうしてこうなった…

 

◇◇◇◇

 

昨晩のリコリコ…

 

「フフフ、やっぱりかわいいな~」

 

いつものように零たちの女装パーティーが幕を閉じ、帰るところであった。千束もニノンとの女装との話題で盛り上がっていたため店内は愉快な雰囲気に包まれていた。

 

「ウゴゴゴゴゴ…」

 

ただ一人、羞恥心のあまり倒れている男を除いては…

 

「ほ~ら、そこ。いつまでも倒れているのよ。もう、閉めるわよぉ」

 

「うるせぇ、酒カス。おめぇには俺の羞恥心はわからんよ。無理やり女装されて」

 

「あ、そ」

 

興味もなさそうなミズキは酒瓶ごと酒を飲んでいた。対照的に千束達が満足そうにしていた。実際、ミカも千束もあの後零の女装姿を写真で納めまくっていた。

 

「依頼だ、千束」

 

瞬間一気に空気が変わった。千束も明るくふるまっているがミカの雰囲気にただ事ではないことを悟る。

 

「で…?その内容は…?」

 

「ああ、護衛だがこいつが少し厄介でな」

 

その雰囲気と共に、全員が先ほどとはまるで別人のように目つきを変えた。

 

「どんな…?」

 

零はミカが手に持っている資料を片手に、コーヒーを飲む。そこに気になる情報が彼の目に留まった。

 

「ハッカー?」

 

「ああ、なんでも先日の爆破事故だったんだが、どうやらそのハッカーは殺されかけたらしい」

 

「なるほどな…」

 

零は少々苦渋の顔を浮かべる。というのもこの情報だけではどんなハッカーなのかもわからない。下手すればテロリストに関係するからだ。

 

「安心しろ、テロリストの関係は今のところない」

 

「そうか…」

 

「上に関しては了承済みだ、無論君のボスには話をつけてある」

 

零は、生粋の愛国心の持ち主である。正確には、国ではなくSCに忠誠を誓っており特にSCのトップを慕っているためこの仕事は少し苦手なのである。

 

だからこそ…

 

「分かった、ボスが良いと言っているなら協力する。そのために俺がいるからな…」

 

彼は承諾した。上の命令だったら必ず従う。彼は従うことを選んだ。それはある意味彼女に似ているのだろうが彼の原動力は彼女とは違う。彼は一個人のために動いているのであり彼はその個人のためだったらなんでもするのであるのだから…

 

今日も彼は刀を持つ…

 

 

 

 

 

 

 

「あんた、なんかシリアスな雰囲気だけど女装で全部台無しなんだけどwww」

 

「うるせぇ!!」

 

雰囲気ぶち壊しである。

 

◇◇◇◇◇

 

「というわけで、さっそく行くわけだが…」

 

翌朝、俺たちはとりあえず依頼に向かうため、特急列車に乗っているわけだが…

 

「お前、よく食うな」

 

「二人が食べなさすぎなんだよ、零も食べないとちっさいままだぞぉ」

 

「うるせぇ!!」

 

こいつ、デリカシーというものがねぇのか。地味にコンプレックスなんだ身長にについては。

 

「たきなも、ほら」

 

「結構です、ゼリー飲料だけで十分なので」

 

こいつに関しては食わなすぎだわ。いや、俺も何回か食ったこともあるが正直甘さも控えめでうまくなんだよな。(甘党)うち、それだったらブロック状のやつがマシや。まぁうまくはないが。あれよりかは甘さあるし…

 

それに、うちもゼリーパックのやつはあるが、固形物の方が好きだし、こいつがあるから十分なんだがな…まぁいいや。

 

「あああ、あの!!」

 

その時だった…この人が来るのは…

 

◇◇◇◇

 

「すすすすいませせせせんん、とととなり…いいいいでしょうか」

 

第一印象は、落ち着きがなかった。とでも言っておこうか。DAにいたころ、よくコミュ障とかいう人もいたため、こういう人なのかとはなんとなく想像ついていた。

 

「はいはい、座って座って、チケット見る限りここ何でしょ?」

 

「あ、はい!!」

 

ちょうど、零とおんなじ席か。大丈夫かなぁ…見た感じ機嫌悪そうだったし。

 

「とりあえず、落ち着いて~すってぇ~はいて~」

 

「すっぅうううううううううううううう!!」

 

なんか吸い方が独特だな、この人。相当重症そうだったけど、大丈夫かな?

 

「ねぇ君、名前は?」

 

「ああああああ、おおおおおおお、いいいいいい」

 

「ちょー、落ち着いて、落ち着いて」

 

うわーまさかここまでコミュ障だったなんて。いや、もはやコミュ障の類じゃないわこれ。コミュ障を超えた何かだわ。

 

「落ち着け、そんなんじゃ何言っているのかわからなくなる」

 

「は、はいいいいいいい!!」

 

いや、なんか零から圧みたいなもん感じるんだけど?悪気はないとは思うけどチョイ怖いよ~。あと、たきなは露骨に興味ありませんって言っているような感じで冷たい目をしないで~。

 

「す、すいません。私、コミュ障で」

 

あ、ようやく落ち着いたっぽい。よかった~。早速名前聞いてみるか、常連さんになってくれるかも。

 

「君、名前は?私、錦木千束、こっちがたきなと零だよ」

 

「碧です、双葉碧」

 

可愛い名前してんなこの子。前髪で目元は見えないけど絶対この子可愛い顔立ちしているよ。うん。

 

「で、あんたは何しにここに来たんだ?」

 

「あ、えっと…私、祖母の家に行こうと思ったんですが親が急用で、私だけ行くことになったんです…」

 

「へぇ~偉いね。うちだったらさみしくて死にそう」

 

「いや、お前だったらいけるだろ、普通」

 

「ははは、今更ながら後悔しています。私も、もう中学生になったから(よっしゃー、この旅を通じてボッチ卒業するための精神を鍛えるぞー)と思っていましたから、行ってみたんですが…」

 

あー、なんかすっごいネガティブ思考になっている。というか、中学生だったんだ。意外。私と身長差、あんま変わらないのに…いや、マジで偉いじゃん。

 

「うう…」

 

「大丈夫?まだ緊張している?」

 

なんか、体調悪そうだな。うち、病気までは見れないからな…困った。

 

「いえ、緊張しているのもあるんですが駅弁買おうにもなかなか言い出せなくてその…」

 

ああ、おなかすいているのか。よく聞いたらおなかから小さく音が鳴っているからな。可愛いかよ。

 

「じゃあ、うちの駅弁も食べる?たきなも、ゼリー飲料じゃ足りないでしょ?」

 

「別にいいです」

 

もう、たきなはつれないな。よーし、それじゃあ…

 

「たきな、口開けて」

 

「なんですか、いきなr「はい、あーん」。ん」

 

うんうん、食べているたきなも可愛い、可愛い!やっぱり、食べることは正義なのだよ。うん。

 

さてと、次は碧ちゃんに…ん?

 

「あわわわわわわわわわわ!!!」

 

あーこれ、やっちゃったな。そういえば、人見知りだった…

 

◇◇◇

 

碧がしばらく2人の行動に顔を赤くしており、直視できないでいた状態が続いていた。言うのであれば、青春というものを経験してこなかった、そして憧れた人間の末路であろう。その後も列車の中ではこの混沌がしばらく続いていた。

 

「はい、落ち着いてー。これ何回やったんだろう…」

 

「は、はい!!」

 

碧はしばらく深呼吸して落ち着きを取り戻していた。少し落ち着きを取り戻していながらも千束は持ち前のコミュ力で話を盛り上げようとしたが…

 

「おい、千束。もう着くぞ」

 

「えー」

 

「えーじゃねぇ、つーか、さっさと食い終われ」

 

…時間というのは早く過ぎるものである。零もため息をつきながらも釣り竿の袋で偽装している刀とリュックサックの中にある銃器を手に持った。

 

「うーん、どうしよ」。

 

というのも、千束の弁当はこの時間にはどう考えても食べきれる量ではなかった。さすがに捨てるのは問題ないとは思っていたためどうしようか悩んでいたところであった。

 

「じゃあ、碧さんに渡せばいいじゃないですか」

 

「あー、それありだね」

 

「いy、食べかけ押し付けるって一体どんな精神しているんだよ…」

 

たきなの提案に千束はなるほどと納得したような顔をしていた。碧は突然のことに驚きを隠せない。

 

「あ、あの」

 

「じゃあ、これあげる」

 

そういって千束は碧に持っていた弁当箱と箸を一緒に渡した。

 

「えっと…」

 

「あー食べ残りがいやだったら捨てていいから、まぁあんたに任せるよ…まぁ普通は捨てるよな…」

 

やがて、千束達は列車の席を離れる。同時にベルも鳴り響いていた。別れの時間が、徐々に近づいてきた。

 

「じゃあねー、もし機会があればぜひリコリコに!!」

 

「リコリコ…」

 

そうして千束達は列車を降りた。同時に、列車のドアも閉まる。動き出した列車と共に彼女の視線から外れていった。

 

ぽかんとしていた、彼女の手元には先ほどの弁当箱と箸があるのみ。蓋を開けてみればちょうど半分くらいの量であった。

 

「千束さん…か」

 

碧はさっきの記憶が鮮明に残り窓の風景を眺める。そして…

 

「また、会いたいな…」

 

ほほ笑みながら弁当箱にあった、食材を一つ口にするのであった。

 

 

 




というわ今回はアオイちゃんが登場しました。次回からまた銃撃戦に入ると思いますのでお楽しみに!!
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