というわけで、やっとこっちも合流……あの場面の前日譚が先ですが。
久々にやたら長い話になりますが、切れ目が分からなくなった結果ですごめんなさい。
少しでもお話を加速させるための措置でもありますが。
──どうしてこうなった。
俺は天を仰ぎながらそんなことを言いたい衝動に駆られている。
この王都内での我が領域と言える離宮、その一室に詰める人数は4人だ
内二人は当然主役のこの俺マッドと弟子兼侍女のセラだ。
ここまでは何もいつものことというか、俺たちは住人なんだし当たり前だろう。
で、セラ以外の3人は向かい合うように椅子に腰かけているわけだが……。
俺の対面にいるのは我が親愛なる双子の兄、アルガルドことアル兄さん……こちらは問題ない。
そして、な ぜ か俺の隣に腰かけているのはアル兄さんの婚約者にして我が友人のユフィリア。
言うまでも無いが、この場における問題児はこのご令嬢の方である。
「おい、何でこっちに座るんだユフィリア。明らかにおかしい光景だからあっちに行きなさい」
「一体何がおかしい光景なのでしょう。私には分かりかねますね」
すっとぼけてないでそこはちゃんと婚約者の隣に座ってくれ頼むから。
俺はこれでもただの友人、非公式のそういう場とはいえまだ婚約者関係なんだから自重するべきじゃないのか?
しかもさあ、何でしれっと人の事逃がさないように腕まで組んじゃってるのこの子。
まさか、友人相手にハニトラの練習でもしようってか?
そういうの貴族の仕事じゃねえし、あからさま過ぎてただの見えてる地雷だぞこれ。
お陰で物理的に離れようしてもまるで無理な状況である。
……どうにか頑張ったとしても、結局詰められて元通りどころかむしろ寄せられるのがオチじゃないかね。
当然そんなことを繰り返したら端に追いやられて詰み完了、サレンダー安定である。
にしたってこの距離感は何かおかしい……運営、バグが発生してるぞ!
とまあ、一体どうしたらこうなるの?って状況だ。
そもそもが、今この場にいる人員の組み合わせからして普通ならおかしいんだよな。
ああ、別にそれぞれがここにいること自体はおかしなことではない。
この二人がどちらもこの離宮にいるというのがレアケースっていうか、本来なら地雷案件なわけで。
無論これには深くはないし広くもないワケがある。
……ちょいとばっかし前に遡らなければならんな。
近い未来復活させる予定の特別近衛騎士団にセリアードが加入してまだ間もないと言った頃。
この日、俺とセラはセリアードに顕魂術を扱う際の基本中の基本、魔力制御をゆっくりと教えていた。
顕魂術における根幹中の根幹で、ここの出来如何が成長性に大きく関わってくる。
ただでさえ記憶を読み取る能力を持つセリアードだからこそ、基礎をみっちり教えれば大成するだろう。
だからこそスタートは肝心、焦らずゆっくり段階を踏ませていく。
ちなみにセリアードの適性属性の筆頭は水で、次点に光と土。
本人の気質由来なのか、極めて高い回復や補助の適性も発覚していた。
この時点でリスティーナ姉さんに並ぶ名サポーターにしてやりたいと、既に未来模様を描いていたものだ。
俺もそうだが、セラはセリアードの境遇に殊更共感していることもあって気合の入りようもなかなかだ。
ラスと一緒に普段の生活でも世話を焼いていることもあって、年の離れた姉妹とか親子にも見えてしまうくらいである。
ちなみに俺もセリアードのことは箱入りな妹的扱いをしてたり。
一応俺の方が2つ年下なんだが、んなものはラスの扱い的に今更である。
そんな顕魂術授業風景を展開している最中に唐突な来客があった。
「邪魔するぞ愚弟……っと、見慣れない顔だが、新たな部下か?」
この工房にわざわざ立ち寄ることが出来る、ということは必然的に誰かは絞られる。
その中でも、訪問頻度と言う意味で珍しい人物が顔を見せていた。
俺と同じ白金色の髪を持つ敬愛すべき双子の兄君、もとい愚兄……アル兄さんである。
グランナイツとラス達、そしてセラを除くと唯一この場所に来ることが出来る人物だ。
ああいや訂正、ここに来れるヤツはもう一人いるにはいるわ……俺にとっての第二の同世代友人のことなんだが。
引きこもりで滅多に来ることないが……これ以上は蛇足なんで省かせてもらおう。
この工房に来ることが出来るということは、すなわち俺のやってることに理解を示すということ。
1年前から同志となっているアル兄さんが入れない道理は無いので、この唐突な訪問も俺が許している。
そういえばセリアードとは初めてだったけか……これは色々と手間が省けてありがたい。
特にセリアードの立ち位置的に、王宮内で無闇やたらと人に合わせたくないんでね。
アル兄さん、珍しい間の良さを発揮したな。
「アルガルド王子殿下……ですよね?数日前からマッド様の元でお世話になっているセリアードと申します」
「私はロム、一応セリアード付きの契約精霊ってことになってるよ!──そういえばマッド、お兄さんに事情って説明してあるの?」
「……なるほど、彼女が6人目の特別近衛騎士候補か。事情は大体ラインヒルトから聞いているし、父上含めあらゆる人間に口外するつもりはないから安心してほしい」
「アル兄さんは俺の同志だからな。その辺の情報共有と緘口令は抜かりないぜ?」
そんな様子を見て、セリアードの緊張がそれなりに解かれたようだ。
まあ、先日霊廟で俺たちがした話もあるから警戒するのも無理はないね。
あの時、アル兄さんも立派な被害者だって言っておけば良かったんだろうが……まあ、何とかそこら辺共有出来て何よりだ。
あ、そういえば二人って適性属性被ってるが案外一緒にするのも面白いかもしれん。
手合わせとかじゃなくて、顕魂術研究仲間って感じで。
水とか氷を主軸に出来るのって俺の知る中ではセリアード以外だとカイトかクリスティーナ姉さんしかいねえからな……。
しかもクリスティーナ姉さんはセリアードと軸が同じだし、そもそも最近外に出がちというね。
「愚弟が保護しているという話だが、むしろ逆にそちらが世話を焼いたりする羽目になっていないだろうか。コイツの面倒ごとは多岐に渡るからな」
「おいこらセリアードの前で愚弟は止めろって愚兄め。最近はむしろおとなしくしてる方だろうがよ」
「……一昨日にまたドラゴンを実験台にして、解体いらずのバラバラにしたと聞いたぞ。お前はギルドでの解体屋まで兼業する気か」
「うわあ、いきなり売り言葉に買い言葉。それでいて嫌悪な空気じゃないのが不思議だね……」
いやいや、これくらい日常茶飯事だぜロム助よ。
そんなん適度にタフで適度にまともな攻撃してくれて適度に湧いて出てくるのがあのトカゲ連中しかいないのが悪い。
古龍とかその派生形と違って結構あちこちにいるからな。
今回はノヒルリア殿との稽古で見つけた欠点を補えないか、そして最後に放ったあの顕魂術の改良実験に付き合ってもらった。
戦利品として手に入れたドラゴンの肉はいつものようにグランナイツとラス達に分けたぞ?
お陰で最近の厨房担当になることが多いウィンが凄い張り切って、その日の食卓はいい意味で素晴らしかったな。
なおここで新たに発覚したのは、セリアードの食事的な意味での容量が凄まじいということもあるな。
「マッド様には凄くよくしてもらってて、むしろこちらが申し訳なく思う毎日です……そうだマッド様、ドラゴンのお肉については本当にありがとうございました!また機会があったら獲ってきてくれると嬉しいです!」
「ほーれ当のセリアードはこんなに喜んでるぞ。そこまで言われたらむしろ毎回ドラゴンを実験台にしないとだ。素直な弟子のお陰でやる気が凄まじくなっちまうぜ!」
「あまりコイツを助長させないでほしいところだが……まあ、互いに上手くやっているなら俺から言うことは無いな」
安心しろ、むしろ何も言わせねえから。
いやはや本当にセリアードは癒し系、その上でかつてのラスを思い起こさせるような妹気質があるのも個人的に高評価。
セラもまるで年の離れた妹が出来たかのように接しているようだし、完全に我が家の癒し枠状態である。
「それはさておき、本題に入らせてもらうとする……あまり引っ張ると決心が鈍りかねん」
「そこまで改まるってことは随分な重要案件か?猶更工房で良かったな」
ここでアル兄さんは真面目な顔に戻る。
てっきり何かの情報収集やら討伐やらの依頼なのかと最初は思っていた。
冒険者ケルビムの名で厄介な魔物討伐やらスタンピード鎮圧とか、それなりに依頼されてるからな。
または連中の違法研究所の場所が割れたとか……いや、そういうのよりも上だな。
そうじゃねえと、決心って文言と辻褄が合わねえし。
そうなれば目や耳が気になって来るわけで、どちらに対しても防御性が高い工房はまさに場として相応しいね。
「単刀直入に行くぞ……この度、ユフィリアとの婚約関係を解消する下りになりそうだ」
「おーう、遂にその時が来たか……ったく、1年も石橋を叩くとは随分慎重なことで」
「え、えええ!?アルガルド王子、あの凄く綺麗な子との婚約解消しちゃうの!?」
何も知らないが故に驚くロムとセリアード。
対して遂にというか、やっとかーという感覚の俺とセラ。
反応が見事に対極的だが、この件は事情を知るか知らないかの差が特に大きいからな。
まあ普通は前者の反応だろうけど。
傍から見る上でのユフィリアとアル兄さん、最近は普通の婚約関係くらいにはなってるし。
っていうかセリアード、しれっとユフィリアのこと認知してる……勉強熱心だな。
「元々俺とユフィリアの婚約は建前上のものに過ぎない。そこに俺たちの意志は最初から介在していないわけで……まあ、ユフィリアをこれ以上我々王族の都合で縛り付けることを看過できなくなったことが要因だな」
俺からの受け売り全開に聞こえなくもないが、ちゃんと自問自答した結果なのは目を見ればわかった。
特に最後の言葉からはアル兄さんなりのユフィリアに対する気遣いが伝わってきたからな。
まあ、自分が敷かれた道を行くだけの、既定路線な国王になりたくないってのが一番の理由なんだろうが。
「えっと……要するにお互いに自由の身に戻るための婚約破棄ってことなんですね?」
「そういうことになりますね。元々関係進展も全く無かったくらいには互いの相性が良くなかったというのもあるでしょうが」
ユフィリアも時折どうにも合わないって言ってたくらいだもんなあ……。
夫婦関係において、そういう些細な齟齬が致命的亀裂になるって色んな大人から話は聞いてるし。
そういや、偉志ノ大陸でもそんな困りごとを解決したこともあったっけなー……今や懐かしい日々だ。
その手の依頼が舞い込んできたら、毎回相棒はミココロだったねえ……カイトは護衛に徹した上で。
……っと、これ以上は妙な気が起きそうだから止めておくとしよう。
「互いに王族と公爵家の跡取りとしての義務に縛られていた頃ならそれでも良かった。良くも悪くも人間としての欲が出てきたということだろうな」
二人して似たようなことを言いよって、変なところでシンパシー感じさせられるな。
タイミングまで似たり寄ったりってところからして、婚約解消しても本当に後腐れなく行けるだろう。
互いに歩み寄りをした上で色々と合致しないところや違和感が、結婚した場合においてよほど致命的だったのかもしれねえな。
まあ、どちらの相談役をやった身としてはその心境に持っていけて良かった良かったってことで。
「ユフィリアも随分と変わってきていてな。以前は澄ました顔で義務やら使命のみで国の礎という名の駒に殉じていたはずなのに、今は意志を表に出せるようになりつつある。どこの誰が仕立てたのやらか……」
アル兄さんから見てもそう見えるってよ、良かったじゃねえかユフィリア。
弛まぬ努力が少しは実を結んだようで何より何より……学院でのあの評判は本当のようだ。
……ところで、アルガルドお兄様よ。
なしてそんなイヤーな笑みを俺に向けてやがるのですかね……。
それと共に、ピンポイントで寒気のするような魔力ぶつけないでくれません?
ほら、セリアードとロムもちょいと寒そうにしちまってるじゃねえか……抑えろってのアホ愚兄め。
「本当にどこの誰でしょうね。あの義務や使命に過度に忠実だったユフィリア様を変えるだなんて……よほどの手練れでないと無理でしょう」
「……そういえばこの間、俺とよく似た背丈と髪色の男がユフィリアと並んで歩いてるのを見た気がするが……さて、どこの誰なんだろうな?」
「え、それって……もしかして?」
見 ら れ て た だとぉ!?
よりによって当事者も当事者のアル兄さんに!
滅茶苦茶気配察知して気配遮断も試みて視界も考慮した無駄のない無駄な隠密行動を心掛けてたってのにか!?
まさか、顕魂術教えたことで魔力に敏感になったからそれで……か?
チクショーメー!良かれと思った行動が仇になっちまう呪いがここで出るのかよ!
「弟が婚約者と歩いてたのを見たってのに面白そうに言うなよ!思考回路ショートしてんじゃねえのかアンタは!」
「失礼な、俺は至って平常だ。──全く、言ってくれればすぐにでもその座を譲ったというのに、何であんなにコソコソしていたんだお前らしくもない」
アンタらに対して余計な波風立たせないようにするための措置だっての!
アル兄さんも勘違いしてやがるようだな……そもそも何だよその座を譲るって。
もしかして、俺ってそんなに色ボケしてるように見えるのか?
……ええー、だとしたらとんでもなく悲しいんですが。
ちょいと飛行トカゲ虐殺ツアー組んでクレイジーアピールしてくるべき?
「マッド様、流石に婚約者がいる女性とこっそり会うのはダメだと思います!」
「ナマリエがやたらマッドのことを弄ってたのってこのことだったんだ……やっと理解出来たよ!」
やっべこの二人にバレちまったしその上盛大に誤解してやがる。
というかナマリエは何を吹き込みやがった!?
アイツの恋愛スイーツ脳っぷり考えると逆に想像しきれねえんだが!
それにしても、もはや俺はそういう勘違いされる星の下なのか?
俺自身は現状そんなつもり微塵もないのに、何であっちから寄って来るんだよ……。
「あくまでマッド様は友人として会っていただけのこと。そのような意図は一切ございませんから二人とも落ち着いてくださいな」
そうだそうだ、普段の俺を見ても分かるだろ!
色恋沙汰に狂ってる暇が合ったら顕魂術研究したりやべえ魔物と遊んだり、未開拓地域に遊びに行ったりするのが俺だぞ!
別に恋人が欲しいとか思ったこともねえし、今更出来るとも思ってねえ。
こんなクレイジーでやりたい放題と付き合いしたい物好きいるのかよって話だし。
そもそも、俺自身にそんな余裕がまるでない。
ただでさえ最近の連中の動きが怪しくなってきてるからねえ……。
違法施設も枚挙に暇がないし、グランナイツも割とてんてこ舞いだからな。
「話が盛大に逸れたな──近い内に婚約解消についてユフィリアと話し合いをする予定なのだが、その時に立会人になって欲しい。こんなこと、お前以外に頼めないものでな……」
要するに、念には念を入れての調停員ってところか。
二人の間では円満解消だが、それを周りがどう判断するかなんてまるで分からねえし。
面倒なところを緩和するためには、やっぱ第三者の証明が欲しいよな。
傍から見れば明らかに関係ない第三者の証言とか調書があれば言いがかりはつけづらいはず。
王位継承権?何それ状態な俺だが、王族が直に覚え書き作っておけばそれなりの効力はある……のかね、知らんけど。
まあどうせアル兄さんのことだ。『せっかくだから、俺はこの愚弟を巻き込むぜ!』みたいな勝手極まりない考えもあったりもするんじゃねえの?
ったく、俺は赤い扉じゃねえっての……誰の影響だよ。
まあ、双方にがっつり関わってるしここで投げ出すのは無責任すぎる。
そんな俺の性分もアル兄さんは計算に入れてるんだろうけどな!
憎たらしいくらいに合理的で、若干腹が立つが……受けてやろうじゃねえか。
「双子価格ということでなんか面白い遊び相手の情報1つで手を打ってやるよ」
「まだそんな魔物を求めるのか……いい加減落ち着いて母上の業務辺りを少しは肩代わりしたらどうなんだ?」
「俺は偉志ノ大陸からご指名貰ってる身だ、そいつは無理な相談だね」
こんなわけで、俺は婚約解消調停員……いや、仲人?
何でもいいがそういうのを引き受けることとなった。
今から行われる婚約解消協定までの流れはこんな感じだ。
ちなみに、密かに会っての友人関係バレは流石のユフィリアも焦ってたな。
すぐにお咎めなしって分かったら、安堵の息吐いては見事に気が抜けてたが。
なら最初から無茶振りするなよとも思うところだがね……。
で、問題はむしろここから……完全に謎の開き直りを発動させよったのだこの公爵令嬢様。
ひとまず俺は調停員っぽいところに用意しておいた、それっぽい椅子に座り直そうかと思ったんだよ。
俺はこういう場をセッティングする時は形からきっちり入らないと、どうにも気が済まない質なもので……まあそれはそれとしてだ。
そしたらユフィリアのやつ、まるで陰の鬼志が如くの瞬間移動を発動させやがったんだよ。
移動しようとする俺の隣を陣取っては何故か腕を組んできての全力妨害。
咎める気はないってアル兄さんから許しが出た途端にこれだ。
切り替えが早すぎて滅茶苦茶怖い、はええよユフィリアってか?
で、冒頭のイタチごっこに至って……俺は諦観の境地に達したというわけさ。
アル兄さんは一部始終を傍観してやがった……爆笑するのを必死に堪えながら。
そしてセラは悪い意味で安定している。
俺の慌てっぷりを見ても『今日も尊み美味しいです』と言わんばかりの顔してやがったからな。
おい専属侍女、ヘブン状態になってねえで助け舟くらい出しやがれ。
「ユフィリア、そろそろ本題に入りたいから戯れはそれくらいにしてやってくれ。時間が限られているからな」
「申し訳ありませんアルガルド様、つい興に乗ってしまって……大変名残惜しいですが」
「……ああ、やっと通常運転が戻ってきた」
おかえり正常、しばらくそのままでいやがれクソッタレめ。
とりあえず俺の疲弊っぷりにアル兄さんが見かねて流れを変えてくれたのは良かったんだが……もっと早くやってくれよ。
全く、さっさとユフィリアには同性の友人作るよう上手く仕向けてやらねえと俺の身が持たねえぞ。
そしてそいつに弄り対象という栄誉を擦り付けてやるよ。
その点我が直弟子のセリアードは全くそういうことをしないからいいよなー。
弟子としても素直で覚えがいい、んでもって俺の周囲ではレアな控え目属性持ち。
今こそ色々とダメージ負ってるからあの癒しのオーラで回復してほしい……イテっ!痛い痛い!
なんだこの痛覚、どこから──っておいこら。
「ユフィリア、いきなり人の腕を思いっきり抓るとはどういう了見だ?」
「……何となくそうしないといけない気がしただけですが、何か?」
いや、何か?じゃなくてだな……。
しかも何度か見た頬を膨らませてそうな拗ねてますよ的な表情もセットと来たもんだ。
……魔力溜め込みすぎて情緒不安定にでもなってるとかか?
エスパーに目覚めたわけじゃあるまいしな……。
「とりあえず事前に通達はしたが改めて……ユフィリア、正直に言うと俺はお前と波長を合わせることは出来ない。形だけの夫婦ならなれなくはないだろうが、それでお互いに幸せになることはないだろう。それならいっそこの婚約関係を解消したいと思うが……お前の意見も聞きたい」
アル兄さん、滅茶苦茶単刀直入に切り出してきたな。
始まったんだったら、俺も書面作成に移るとするかね。
ユフィリアがいるから安易に顕魂術が使えない……よって面倒だが手書きだ。
ちなみにそんな顕魂術あるのかよって話だが、あるというか、作ったんだよな実を言うと。
カルシオンが基礎を打ち出し、偉志ノ大陸に持ち出してミココロと共同開発したものがな!
まあかなり精密な魔力制御が必要になるから使えるのはこっちだと俺とラインヒルト先生、カルシオンくらい。
用途も極めてピンポイントなのも玉に瑕だが、そこを理解すれば有用性はべらぼうに高い。
さて、筆なんて久々に握るが…・…見苦しい字にはなってないよな?
パルヴァネ師匠とユナの教えがこんな時に役に立つとは思わんかったが。
「最近のアルガルド様は以前に比べると私への接し方は棘が無くなりましたね。以前はレイニ男爵令嬢に随分ご熱心のようでしたが、そちらも無事振り切ったようで何よりです」
「その辺りは返す言葉も無い。お前も依然と違って物言いに遠慮が無くなって、人間らしい熱も感じるな。我が親愛なる弟の影響か?」
「アルガルド様も冷静かつ客観的に自分を見ることが出来るようになっていらっしゃるじゃないですか。むしろ余裕すら感じられますよ、誰かさんみたいに」
あーはいはい思い当たる節はあっても俺は反応しないからな。綺麗な書面を残す使命があるんで。
何かセラが親指を立てているように見えたが、知らん。
下手に反応して本題から逸らすのは本望じゃねえから知らんものは知らんで通す。
「確かに色々ありましたが、今はこうして普通の会話は出来るほどの関係にはなれましたね。ですが、私もアルガルド様とはどこか合わないと以前から思っていました。お互いに違和感を覚えながらも突き進むくらいなら、いっそ別々の道を歩むべきです」
まあどちらもどこか違和感があるならば無理に結婚する理由もねえさ。
ユフィリアはそれでも共に過ごす内に愛情を育めばって言ってたが、それも結局無理だったわけだしな。
デイジー師匠曰く、父上と母上はちゃんと愛し合ってるって話だからな。
やれやれ、結局は誰も幸せにならない婚約だったってことか……。
何だろう、母上って俺に対してはいい感じなのに姉上とアル兄さんには見事やらかしまくってないか?
まあ元々始まりはあの事件だったから、無理もねえんだろうが……もうちょいどうにか出来なかったんだろうか。
しょっちゅう言ってることだが、俺がいなかったら一体どうなってたんだろうな?
全く、俺は単に魂のままにやりたい放題かましていたいだけだっていうのに。
何でこう、しょっちゅう国とか王家の裏事情ばっかりに対して陰で絡んでるんですかねえ……。
まあ、気に入らないから毎回首突っ込んでる俺が悪いんだけどな。
「では、お二方の意見は一致ですね。マッド様、筆を用いた睨めっこはもう終わりで大丈夫ですよ」
「今丁度書き終えた。まあどちらからも相談を受けた身としては知ってたことだらけでナニモイウコトハナイ、だ」
「やたら綺麗な字を書くな……普段のお前からはまるで想像できん」
「ちゃんと読める上に見栄えもいいだなんて……マッド様らしくないですね」
言いたい放題言ってくれるなアンタら!
っていうか、俺ってそこまで言われるほど普段の生活雑じゃないよな……?
もはやイメージだけで語ってるよな?
悲しすぎて折角の紙っ切れを破り捨てたくなってきたなー?
「後は両家を交えて……少なくとも父上には通さないとか」
「国王陛下と王妃様は何とかなると思います。問題は……」
──両家を交えてって話なら、こちらの父上と母上はほぼ問題ないだろうな。
父上はあまりに接してなさすぎて勝手がわかりづらいが……まあ、全く聞き入れてくれないってほどではないと思う
母上?最悪俺が上手いこと言い包めれば何とか出来そうなんだよな……俺に対しては信頼が厚いからか少し甘いところあるし。
これが俺じゃなくて姉上だったら面倒に面倒が重なってたかもしれねえが。
で、問題はユフィリアの方……特に父親のグランツ公がなあ。
俺自身あの人とはもはや全く接点無いから、父上と親友同士だってことと結構厳格な感じってことくらいしか知らねえ。
ただユフィリアの反応を見るに、身内にも厳しい人なのかね。
実は内心娘を思ってたけど行動が不器用なだけでしたタイプなら楽に逆転勝利の芽も出てくるもんだが……。
「元々が王家側からの願いですからね。いくら国王陛下とグランツ公が友人関係だとしても……いえ、だからこそですか」
「そこら辺の事情もあったか……父上と母上の方ならいくらでもどうにかしてやれるが、そっちの方はいくら俺でも厳しいからな当てにはすんなよ?」
それに俺が下手に関わったら絶対面倒なことになるだろうからな。
グランツ公は防衛省を取り仕切っていることもあってグランナイツのこともよく知っている人物だろうし。
あの胸糞案件によるグランナイツの空中分解を防いだのもあの人だって話だ。
だからこそ、俺の裏の行動も少しくらいは知っててもおかしくはない。
どこまで知っているか次第だが、下手すると俺のことを変に誤解して国にとっての脅威とみなしている可能性すらある。
割と俺のやってることってグレーゾーンなところもあるからな。
いずれグランツ公とも腹を割って話す時は……来るかは流石に分からんな。
その前に国を割るのを避けるためにと、俺をどっかに能動的島流れを発動する可能性だってある。
「そのお気持ちだけで十分ですよ、マッド様。流石に全てにおいて頼るなんてことはしません。お父様とは私がちゃんと話をつけます」
うん、その心がけは良き事なりか。
後は今後のことを詰めていくとしましょうか。
流石に『じゃあさっさと両家交えて話し合おうぜ!』ってことにはならねえのは当然の流れだ。
「せめて卒業パーティまでに両家話し合いの機会を設けておきたかったが……流石にそうもいかないか」
そういえばもう学院卒業の為の単位獲得しきったとか言ってたっけか。
アル兄さんはその辺そつなくこなせるタイプだからな、そこは流石。
卒業……か、俺はある意味縁が無い言葉かもしれねえな。
デイジー師匠やパルヴァネ師匠、レオン先生辺りからの教わることには終わりってのがあるとは思えないから卒業試験なんてあってないようなもんだろうし。
イグノックス兄さんにカルシオン?
何か討伐課題対象の強さがエンドレスで上がって楽しいことになる未来しか見えねえが。
「焦りから下手打って二人の立場が面倒なことになったら元も子もねえからな。そういや王城内が妙にバタついてる気がするんだが、何かあったのか?」
「最近魔物が妙に活発化していて、最上位冒険者の力も借りることも考えなくては……確かお父様はそう仰ってましたね」
「『紫の刃』、『青い炎』……それと『無慈悲な主役』くらいは召集を掛けるかもしれないという話もあるな」
あちこちで魔物の活性化だと?
この前の亡者復活とウガルー復活も関係してるかもって案件だな。
マジで動き出したか、はたまたただの黒龍の余波なのかは分からねえが……。
後者なんか13年経過してるのにも関わらず、まだスタンピードとして表に出ることあるくらい根深い状態だからな。
で、その対処にカルシオンにイグノックス兄さん挙句の果てにはケルビム……要するに俺まで呼ぶ流れと。
最上位も最上位の冒険者を3人も呼ぶのは流石にコスパ悪い気がするんだが、それほどやべえのがわんさかなのか?
姉上に聞かせれば素材確保がてらすっ飛んでいくと思うんだがな。
あの人も一応ゴールドランクで実績はあるし。
あ、でも下手に功績上げたらアル兄さんへの突き上げに見られて面倒なのか。
そしてセラ、状況を考えずにドヤるんじゃない。
上位が呼ばれるってなったらお前だって普通に召集対象なんだからちったあ気を引き締めろっての。
ちなみにセラはクロエという偽名を用いて冒険者ギルドに登録している。
その理由は、単に『俺と一緒に暴れたいから』という随分いじらしいものだ。
戦力としてはこの上なく頼りになるし、快諾しない理由を探す方が難しいくらいだ。
こちらも依頼を受ける時はルドミラ姉さん仕込みの変装をしているから、グランナイツとラス達以外には一切バレていない。
俺たちは普段からほぼ一緒ということもあって、双方変装をしないと連鎖的に発覚しかねないからな。
「この陳述書は俺が持っておく。では、本格的に時間がギリギリだから俺は失礼するぞ」
この関係の雑談がしばらく続いた後に、アル兄さんとユフィリアの婚約解消擦り合わせ会議は終了。
アル兄さんは終わるや否やそそくさと俺の離宮を後にして行った。
第一王子は俺とは違って忙しいから、無理もないか。
──ってちょっと待った、ユフィリアのことを自然に置いてけぼりにしてねえか?
何でまた率先して俺とユフィリアを二人きりにしてるんだおい。
時間がギリギリってのは嘘じゃねえんだろうが、絶対この展開に持っていく気満々だったろ!
君たちさあ、まだ婚約解消は公にしてねえんだからもう少し慎重に立ち回ってくれよ……。
唯一慎重な姿勢で動いている俺がもはやバカみたいじゃねえか。
「婚約解消については昨日の段階で互いに同意済みでしたから。最大の目的は陳述書を書いて頂くことで、後は私にとってのいつもの流れです。アルガルド様をあまり悪く言わないであげてください」
要するに、ユフィリア自身が主犯ってわけかい。
そして俺はこの言葉を聞いて嬉しく思うべきなのか、はたまたツッコミ入れるべきなのか決めかねている。
要はいつものように会いに来てくれたのがメインってことだろ?
アル兄さんもそこを察して、ついでにと俺に仲人役と陳述書記述をそれっぽく頼んだってわけか。
無駄かついらん気遣いしやがって……後でぶっ飛ばしてやる。
さて、直近でわざわざ俺とセラにだけ話したいってこととなると──心当たりはあるな。
「グランツ公に婚約解消の話をするってなると少しは怖い……ってところか?」
「……流石に貴方の目は誤魔化せませんね」
「まさかとは思うが、やたらじゃれついてきたのはその不安からとかじゃねえだろうな……」
おいこら目を逸らすな、バレバレだぞ。
3年もちょい特殊な友人関係やってればそれくらい見抜けるっての。
たまに家での話も聞いてるし、ここまでの話の流れから想像は難しくない。
俺に会う前の色々と縛られまくってた姿を思い返せば自然と思い至るさ。
そういうのを誤魔化すために人を出汁にするのは勘弁してほしいがな……。
事前に言ってくれればいくらでもフォローしてやるっての。
「次期王妃、ひいては国を導く者として期待されているだけなのでは?本当に娘として思ってもらえているのか?お父様に対してのこの疑念が、どうしても拭えないんです。──今の私を見て失望されないか、ただただ怖くなってしまいます」
よくある親から色々期待かけられてて、子はどうしても応えようとしてしまうってやつだ。
同時に俺にとってはかなり縁の遠い話でもある。
母上のはある意味期待とは違うからねえ……。
何かやるだけやってみろで成功すればヨシ、失敗してもいくらでもカバーするって豪語してたくらいだし。
いわば俺の成長の糧を用意してくれたってだけだ。
何でその動きをアル兄さんとか姉上に出来ないのかが謎なんだがね。
王族としてってなると、やっぱ勝手が違うのか?
まあいい、今は不安に駆られる友へ鼓舞を送ってやらねばな。
この3年ずっと密かに苦しんできたことだろうし、ダチとして楽にしてやらねばな。
「そういう場合は相手が親でも玉砕覚悟で突撃、これに尽きるね」
「ぎょ、玉砕覚悟……?大丈夫なんですか、いきなりそんなことを実の親にしてしまうなんて……」
「親とはいえ所詮は他人同士なんだ、真正面からぶつからなきゃ分からねえことだらけさ。俺たちの馴れ初めだってあの喧嘩から始まって、結局今はこうやって友人やってるだろ?」
俺の場合はユフィリアの時もだが、それ以上にアル兄さんの事例が当てはまるね。
あの時はガチの殺し合い寸前までぶつかりあったからこそ、アル兄さんの中にある黒い衝動と抵抗を詳しく知ることが出来たわけで。
アル兄さんも俺の根幹を理解して、自身の黒い部分を受け入れることに繋がった。
衝突を回避してばかりじゃあ、それこそ無難な人付き合いしか出来なくなって待ち受けるのはつまらない虚無のみ。
時には『負』を受け入れることすら必要になる。
これもまた、パルヴァネ師匠に教わった調和の精神の範疇だ。
「確かに私たちは綺麗な形に着地しましたが、お父様相手にあそこまでの口論となると……」
「自分の意見もちゃんとぶつけろってことさ。別に親の言うこと何でも正しいと思わなきゃ親子関係ってわけじゃないぞ?アル兄さんもある意味反抗期だろうし、俺も喧嘩ってほどじゃないが口論は少なくはなかったぜ?」
デイジー師匠やらカルリッツ父さん辺りには散々心配かけてるし、違うと思ったことはいくらでも議論なり口論に持ち込んでるからな。
俺のことを思ってることはよく分かってるが、それでも譲れない時はどうしてもあるからな。
後でイグノックス兄さん、カルシオン、レオン先生の誰かが仲裁してくれたっけなあ……マジでありがとうお兄様ズ。
ラスも俺の背中を追うように似たようなことで親子喧嘩とかしてたっけなあ。
確か、『何でマッドと同じ鍛錬してくれないの!?』だったっけか。
……あの時は、若干俺も罪悪感を覚えちまったな。
それはさておき、子供にとって親という人物は大きな存在なのは当たり前のことだ。
だからって、神様を信仰するかのように絶対視すればいいというわけでもない。
親だって間違えないってことは有り得ないんだよ、子供より長く生きてるとは言え所詮人間なんだからな。
時には疑ったり、批判することも立派なリスペクトの内さ。
「まだ見ぬ自分の道を探して歩むって決めたんだろ?本来反抗期ってのは成長の上での重要イベントだ。今の強かなお前を存分に見せつけて、私はもう義務とかに縛られ操られるだけの人形じゃありませんアピールかませばいい」
「またそうやって茶化して……それこそさっきのアルガルド様に言ったような悪女みたいじゃないですか」
「見た目に反してガッツがあるとかそういう意味だっての。強かって本来そういう意味だからな?」
「意味は良くなったのかもしれませんが、今度は女性らしさから遠ざかっていません?」
ええー、俺としては最高クラスの誉め言葉なのにな……。
この国、特に貴族はどうにも男性らしさだ女性らしさだ喧しいよなあ。
……って以前にもそういえばこんな話あったような?
「学院でアル兄さん以外の野郎どもに可愛げが無いだ女らしくしろだ言われてたの、まだ気にしてるのかよ」
「……流石の私でも、女らしくないとまで言われたら気にしてしまいますよ」
情けねえ男どもだな……タマついてんのかよ。
アル兄さんみたいに裏で抗うくらいのことは出来ねえのか?
──ただ、それは父親に対して今の自分を曝け出すのを怖がるとは違うんじゃないかね。
「婚約解消を申し出る門出として絶好の機会なんだぞ?肝心のお前が自分らしさ隠してどうするんだよ」
「それで令嬢らしからないってことで、何を言われるかが怖いのですよ……」
「女性らしさと女性としての魅力が必ず同じだなんて誰が決めた?つうか、他人の為なんて考えはもうここでバッサリ捨てちまえ。少なくとも俺にはバレてるんだ、開き直っちまえ」
例え相手が親であっても、子にこうあるべきって強制はするのはやりすぎだからな。
子は親の所有物でもなければ着せ替え人形でもねえ。
だから反抗期ってものがあるんだし、親離れ子離れというものも存在するってものだ。
さて、ユフィリアも徐々にいつもの感じになってきているから締めさせてもらおうか。
「俺にとってはユフィリアが令嬢らしくないってのは今更すぎるんだよ。ツッコミの切れ味は上がってきてるし、面白いくらいに熱暴走反応見せるし、人のこと弄るのは止めねえし、変なところで豪胆に動くし。だが俺はそんなお前を面白くも可愛いと思ってるし十分魅力的だ。もし何か言うもんなら、俺が代わりに説教かましてやる」
ああ、可愛いってのは観察対象ないし教え子としての意味だぞ?
本音も多分に含まれているが、これは慰めるために割と盛って話してるってだけだ。
だからセラ、『私の主がまたクサいこと言って尊いです!』みたいな顔すんな。
後なんだよその塩、何で撒いてるんだ勿体ねえぞ。
「相変わらず滅茶苦茶言ってくれますね。でも、マッド様が今の私を絶対に否定しないというのでしたら……安心してお父様にも向き合える気がしてきました。ありがとうございます」
「まあそれなら何よりだ──っておいおいおい?何でまたくっついてくるんだお前さん」
距離バグ再発はええぞおい、さっきまでのシリアスなムード帰ってこい!
ええい、ユフィリアもそんな安らかな顔で肩を寄せてくるんじゃありません!
一体どうした、今日のお前はやたらと弾けてるな!?
「こういうことをする私も受け入れるって丁度今仰っていたじゃないですか」
──そして毎度ながらこういう時ばっかり口が回るんだよ。
そんなん言われたらもう白旗しか選択肢がねえんだが。
「我ながらつくづく下手だな……」
遭遇戦になってしまった暗殺者が言うようなことを口走ってしまった。
俺って何べん墓穴掘れば気が済むんだ……?
それともユフィリアが俺の隙を突くの上手すぎ案件なのか。
まあ、この部屋には俺らしかいないのが救いってことにしてやる。
……悩みが晴れて穏やかな表情でいるユフィリアをここで突き放すのも野暮だし。
しゃあない、ここは為すがままになってやろうじゃないか。
──だからセラ、すっげえ居た堪れなくなるからその顔はやめろ。
というわけで、回り回っての事前フラグ回避兼ぶっ壊しというか解消ですね。
1年前の時点で即座にこうならなかったのは、互いにどうにか出来ないかと足掻いた結果。
別側面からのツッコミどころはあるかもですが、まあ軌道修正が出来る面々が揃っているということで……。
そしてユフィリアさん、既に色々な兆候が出てきている件。
まあ3年も先んずればそんなものってことで。
そして年上弟分ラスに加えて今度は年上妹分セリアード爆誕。
ちなみにしれっと同年代異性知人5人目だけど、師弟関係かつ年齢逆転兄妹って感じなので問題なし。
Youは何を求めてこの作品を?(要するに需要調査です)
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転天キャラでのNLとか他絡みを所望
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グランサガの二次がレアすぎて
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バトルハードモードに釣られた
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ちらほらある(?)デビルメイクライ要素
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その他(そもそもの作風とか)