転生疑惑な破天荒の彫魂革命   作:スダホークを崇める者

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引き続きアニスフィア&ユフィリアパートは続く。
オリ主にもたまには休暇が必要ということで。



36.溝を埋め、王女と令嬢は深きを知る

 

昨日の私は何であんな啖呵を切ってしまったのでしょう……

確かにアニスフィア王女の提唱した魔学、そして彼女自身のルーツは興味深いところであった。

潜在的危険因子があるのは否定できないが、もたらされる利便性は確かに素晴らしいことでしょう。

住む世界が変わってしまうほどの変革……まあ過言ではないですね。

劇薬という例えもあながち間違ってはいない。

とはいえ、それらに対するあの返しはどうなのでしょうか。

ああいう話し方はマッド様がやってこそなのに……いくらなんでも影響を受けすぎではないでしょうか。

マッド様とセラのぶっ飛び主従の話をしたから、ついつい引きずられたのでしょうか。

まあ、詳しく突っ込まれなかっただけ良しといたしましょう。

……そういえば、アニスフィア王女からはマッド様のお話が全くと言っていいほど出てなかったですね。

以前にマッド様に尋ねた際にも『こんだけ離れてちゃ今更話すことが浮かばない』とだけ仰っていましたし……。

互いの離宮が完全に敷地内で対極に位置していることも、二人の距離感を表しているかの如くですね……。

そうなると、またアルガルド様が板挟みになってしまいますね。

まあ、彼が二人の仲を積極的に取り持つなんてことはまずしないとは思いますけど……。

無論、私も双方に関わったからと言って橋渡しをするつもりは特にありません。

そういう横槍はマッド様の望むところではないでしょうから。

今は優先順位度が低いだけで、機会に恵まれて必要だと思ったら自分から向かってくるでしょう。

……実の姉に対して優先順位が低いと思うのも、流石にどうかと思うのですが。

 

「うう、ドレスって本当に重たい……これだけでパワーなんちゃらの役割果たせちゃってるよ……」

「それくらいは我慢なさってください」

 

さて、今はアニスフィア王女と共に王城のとある一室に向かっているところだ。

お父様と国王陛下との面談が今日の昼頃から行われるという旨が早速伝えられたからだ。

なかなかに大事だからか、通達が早いのは自然なこと。

それで朝から私たちは国王陛下に失礼がないように身支度を整えていた。

なお、アニスフィア王女は着飾ることが苦手なのか全力で侍女や近衛騎士団から逃げ回っていた。

壁から壁を飛び回ったり、それどころか城壁を飛び越えようと壁を走ったり。

単にドレスを着たくないというだけのことなのに、見事に無駄な労力をかけていますね。

ちなみにその逃亡劇はイリアごと縄でぐるぐる巻きにされて終演となっていました。

マッド様もああいう風に着飾ることから逃げ回ったりするのでしょうか。

──いえ、それは考えづらいですね。

そもそもあの人はそこまで着飾ることに抵抗していませんでした。

そういえば、彼の着ている服はこの国以外の意匠も含まれていましたね。

その辺りを得意とする仕立て担当が別にいらっしゃるのでしょうか。

 

「姫様、ユフィリア様。陛下と公爵様がお待ちです」

 

そんなどうでもいいことを考えている内に、面談が行われる部屋に到着したようだ。

中では既に陛下とお父様がソファーに腰をかけていた。

──ふう。とうとうこの時が来ましたか。

 

「ご無沙汰しております、グランツ公」

「ご機嫌麗しゅう、アニスフィア王女。これまた見事に化けられましたね」

「おお、公爵様も上手いことを仰いますね!本当に姫みたいですよね、今の私!」

「みたいじゃなくて、お前は姫だろうがこの馬鹿娘!さっさと席に着いてくれ。ユフィリアも」

「はい、失礼致します」

 

一瞬お父様と目が合うが、まあ何というかお互い無機質なものですね……。

ですが、これが今の私たちの平常です。

陛下とアニスフィア王女の変なやり取りの後だからむしろちょうどいいくらいかと。

お父様までアニスフィア王女と気安い言葉を交えるのは少々意外でしたが……。

必要な人員が全員着席したところで、気を取り直しながらも口火を切ったのは陛下であった。

 

「随分と急になってしまったが、今日集まってもらったのは他でもない。昨日のアルガルドからの婚約破棄疑惑についてお主等から詳細を聞きたい。まずはユフィリアから説明してくれるか?」

 

当事者である私が最初に証言するのは至極当然で、昨日とは違い心の準備はちゃんと出来ている。

昨日の地獄の逃避行までの経緯を余すことなく語りました。

あくまでアルガルド様は私に降りかかった疑惑に対しては完全に私の味方をせず、あくまで中立を保っているということ。

婚約破棄は周り……特にあの時レイニ嬢の近くに寄り添っていた3人が強く進言しているだけで、アルガルド様本人からは検討の一言すらも発せられていないこと。

疑惑は全て言いがかりであることも……これは最重要事項ですからね。

更にここで、アルガルド様との婚約は解消という方向性で事前に合意していることも証言した。

独断専行となってしまうが、陛下とお父様が共にいらっしゃるこの機は逃してはならないと私の勘が囁いたのだ。

どう転ぶかは完全には読み切れないが、風向き次第では私とアルガルド様の風評はそれなりの低下で落ち着く可能性は十分あるはず。

さて、一通り話し終わりましたが……それぞれの反応を窺うと。

 

「──陛下。事前に聞いていた話と随分異なる気がするのですが」

「それについてはすまぬと思っている。しかし、私もかなり混乱しているのだ……。まさか、二人して事前に婚約解消の方向で動いていたとは」

「えーっと、もしかして私は完全に余計なことしちゃったってこと?アルくんが言ってたのってそういう意味だったんだよね?」

 

これぞ混沌、と言わんばかりの混乱具合ですね……無理もないです。

なお私は顔にこそ出していないが少しだけ晴れやかな気分になっています。

私とアルガルド様、双方を縛る鎖から解き放たれるための更なる一歩をやっと踏み出せたわけですから。

それとは別に、1つ訂正しておきます。

 

「アニスフィア王女が私を攫ったことは結果的に見ればそう悪いことではありませんよ。あの場は何が何でも脱しなければならない場面でしたのでむしろちょうど良かったと言えるほどです。──泥船どころか箒1本ということには命の危機を感じましたが」

「魔女帚が泥船以下の扱いって、その言い草は酷いんじゃないかな……?」

「何を言うかバカ娘。ユフィリアからすればむしろこれでも優しいくらいだろうに」

 

やはりアニスフィア王女にはマッド様やアルガルド様のように棘を刺すような感じが効くのですね、覚えました。

実際、あの逃避行は本気で命の危険しか感じなかったのは変えようのない事実ですし……特段言いすぎてはいないはず。

あの時は本当に、書物で知った三途の川というものが見えかけたのですから。

落とされたりでもしたら一体どうなってしまうのか、いっそ気を失った方が後が楽なのではないかとか……もう考えたくもありませんね。

 

「婚約解消の件──本気なのだな、ユフィリア」

「身勝手かと思われるますが、承知の上です。自分で現状を顧みて、先に起こり得ることや自分の意志を考慮してこのような結論に至りました」

 

特に表情を変えずに発せられたお父様の言葉と共に、先ほどまでの空気は霧散した。

以前の私ならばきっと気圧されてまともな言葉が出てこなかっただろう。

お父様のことを見ず、ひたすら自身の愚かさを責めてひたすら謝る光景が浮かんできた。

しかし、恐れとか一切取っ払った状態でお父様と向き合うとこれまた奇妙だ。

かつての私は一体何を恐れていたのか。

確かにお父様は厳格な方ではあるが、今この状況では恐れを抱くのは何かが違う。

──これは私が強くなったからではない。

目を背けることを止め、一歩踏み出した結果でしかないのだ。

『案ずるより産むが易し』……そういうことですよね、マッド様。

この場にはいなくても、今は間違いなく貴方が背を押して下さっている。

 

「与えられた役割通り王妃になると決めたのは私自身、これは確かにその通りです。幼い頃からその座に相応しくあろうと、無用な自我を持ってはならないと常に己を律してきました。自分の出来る最善と信じて、疑いを持たずにただ進む……それがこれまでの私でした」

「これまでの……か。その言い方からすると、今はもう違うということだな?」

「3年前……とある方と出会い、私の在り方を人間のそれでは無いと指摘して頂きました。最初は私も歪さから目を背け、他の道など考えられないと目を背けていました。──それでもと枷を壊すきっかけを示して頂き、時には道を外れることも易になると実感するまで至ることが出来た。結果、責務や使命にただただ囚われていた過去との決別することとなりました」

 

私がここまで言った後のお父様の表情は、先ほどまでの淡々としたものとは少しだけ変わっていた。

一見すると同じように見えるが、私の言葉に対し真摯に向き合ってくれている。

──私はお父様のことを誤解していたのかもしれませんね。

マッド様の言う通りでした。

親子と言えど、言葉を交わさないと分かるものも分からないというのは本当だったようですね。

単に私は逃げていただけなのだ……お父様とこうして向き合うことから。

ならば、これまで出来なかった分思い切って向き直ればいいことです。

 

「勿論、貴族の子女としては愚かに映ることは百も承知……こんな私は、自我を優先して責務や使命を投げ出す不出来な娘とお叱りになりますか?大いに自覚はございますので、それらは甘んじて受ける所存です」

「……叱ることなど、出来るわけがないだろう。むしろ謝るべきなのは私の方だ」

 

それだけ言うと、お父様は頭を下げていた。

一瞬止めるべきでは?とも思ったが、私は踏みとどまった。

お父様にもお父様の葛藤や苦悩があったが故の行動を止めるわけにはいかないでしょう。

 

「日々美しくなり、将来国を背負うお前を想像して、重い期待と待ち受ける苦難をきちんと退けられるように厳しく接していた。だが、鎧ばかり纏わせても中身が伴わなければ意味は無いのだ。こんな簡単なことから目を背けていたのだから、父としては情けない話だな」

「そういうことでしたら私も同罪でしょう。お父様にはずっとお心を砕いて頂いていたというのに……それを全て無駄にしてしまうのですから。とんだ親不孝者で、立派な不良娘ですよ」

「ならば私はお前のその選択を許そう。ユフィリア……いや、ユフィ。お前が心の底から笑っていられることが私の望みだ。お前が王妃にならないと望むなら……使命や責務より、己の望みを優先するのならば……全力でお前を守ろう。長い回り道をさせてしまい、すまなかった」

 

そう言うと、お父様は私を抱き締める。

ああ、こんなやり取りをするのは一体いつ以来だろうか。

色々と自分の中の枷を壊してきたが、心の中でまだ頑なになっていた部分はやはりあったようだ。

その部分が、ようやく罅割れて……開放されていくような心地よい感覚です。

 

「父上。見事なまでに私たち空気になっちゃってますよこれ。後、ユフィリア嬢にきっかけを与えた『とある方』って誰なんでしょうね!」

「アニスフィア、お前は少しは空気を読むことを覚えんか!」

「ぐえ!首!父上、首極まってて息がー!ギブギブギブ!もう黙りますからギブー!」

 

そして途端に騒がしくなりましたね。

むしろアニスフィア王女がよくここまでこの空気を持たせてくれたと褒めるところでしょうか。

とりあえず、話はまだ終わっていないので親子の触れ合いは一旦終わりだ。

お父様も同じことを思ったのか、視線が合うと互いに困ったように苦笑を浮かべていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「陛下。アルガルド王子とユフィリアの婚約は互いの意思を汲む形で、解消して頂きたく」

「頭を上げるのだグランツ。当人同士がそう望むならば私に妨げる意図は全くない。緊急の判断だったとはいえ、アルガルドの冷淡な対応も含めこちらの都合で迷惑をかけた。すまなかった、グランツ、ユフィリア」

 

うんうん、これでユフィリア嬢とアルくんの婚約は後腐れなく円満解消となったわけだ。

まさか、二人がそんなことを考えていたとは露にも思わなかったけどね……。

特にアルくんの方が意外というか、いつの間にそこまで丸くなったのかと問いたいくらい。

ユフィリア嬢もとある人物の影響で人間らしさを取り戻せるようになったって言ってたけど……。

アルくんの方も誰かが裏で働きかけていて……それがまさかの同一人物ってことはないよね?

修繕の方向が似ているからこそ、余計にそう勘ぐってしまうんだけども。

 

「アニスフィア王女はユフィリアがこれから受けるだろう風評を思い、魔学の研究に携わらせたい……でよろしいですか?」

「お許しいただけるならば。多分、今の状況を考慮すると婚約が解消となっても色々尾ひれがついてきますからね」

 

そう、その尾ひれのせいで間違いなくユフィリア嬢は傷付き扱いとなる。

本人は気にしないかもしれないが、やはり少しでも幸せになれるように可能性を拓く手伝いをしたいのだ。

それに、アルくんの王位継承関係は私の我儘による負債の側面も大いにあるからね……。

その事情に巻き込んでしまった以上、私としては出来る限りのことはしてあげたい……しなければならない。

 

「アニスフィア王女の魔学の価値は、確かに今回の風評を容易く覆せるほどのものだ。文明の発展にすら手をかけていますからな」

「その分権力に繋がりかねないですけどね。だからこそ、必要以上に私が力を持たないように、且つ与えないように研究は内に留めるよう努めています」

 

そういう意味でも魔学は危険な側面を持っている。

だからこそ、研究成果は厳選しつつ公にしても、研究過程については絶対にイリア以外に関わらせてこなかった。

もし私が自重を一切せずに何もかも公にしていた場合は……うん、間違いなく世界がカオスになるね。

 

「王位継承権を捨てられたのも、その影響を留めるための一環としてですか?」

「いえ、そっちは本当に面倒だった……というより、魔学の研究に専念したかっただけです。後は結婚したくなかったというのもありますね」

「執務があるから魔学の研究ばかりというわけにはいかないからですね。後者については……」

「はい、子作りなんて嫌ですよ!男性が嫌いと言うわけではありませんが、異性としての対象として見られるのは御免被ります!」

 

要は私の中の優先順位の問題なのだ。

別に子作りだなんだがとんでもなく嫌というわけではない。

──そういえばマッドくんもそういう浮いた噂って聞かない気がするけど、もしかして同類だったりする?

放浪王子なんて言われてるから、女遊びが激しいとかって話が出てもおかしくはないはずなのに……。

ただ、男色家って噂もこれまた全く聞かないんだよね。

放浪というワード以外出てこないから、私のイメージではただの旅行好き王子になってしまっている。

……それならお土産くらいくれてもいいんじゃないかなーとは思うけど。

 

「ならばどこかに嫁いでしまえという案も父上から出ましたが、これも魔学の危険性から却下しました。あくまで国で管理されるべきですからね。絶対に面倒ごとになります」

「それに加えて男に異性として接触されたくない、ですよね?国内か国外かの違いだけですから」

「その通り!そして、私がこんな状態だからこそアルくんを次期国王にと手を回したってことです!必要以上に馬鹿やって見せたりとかそれはもう色々と!」

「何を言うかこの馬鹿娘が。半分以上は素だろうに」

 

流石父上、分かってますね!

ってあぎゃあ!何でそこで手刀が飛んでくるんですか!

 

「そしてその思惑は裏目になりかけながらも、何とかアルガルド王子自身の手で軌道修正は出来たが……今度は別方向からの干渉の疑いが出たわけということですね」

 

そう、これこそが置いておけない別の問題だ。

ユフィリア嬢とアルくんの間では、婚約関係は解消の方向だった。

かつては対立一歩手前なんてこともあったが……。

その一見も無事に和解まで持っていき、互いに余裕が生まれたからこそ出来て相互共有できた選択だ。

それがあの場でより過激な婚約破棄という方向に捻じ曲げられそうになっていたというのだから、質が悪すぎる。

外部干渉にも限度があるでしょうに、なかなかに腹の立つ話だ。

 

「──アニスフィア王女。ユフィリアを貴女の下に置く件だが、ある条件を飲んで頂けるのならば前向きに考えたいと思っております」

 

「え?条件ですか?というか、今そっちの話なのですか?」

話が強引に戻っていることに対して全身に嫌な感覚が駆け巡っていた。

だってグランツ公にしては話の流れが明らかにおかしい。

絶対何かあるよねこれ……カンコーン!って音が聞こえてきそう。

って、それ本来私が起こすべき音だと思うんだ!

 

「アニスフィア王女の王位継承権の復権。これこそが我が願いであり、ユフィリアを貴女の下に置く条件です」

 

カンコーン!

……いや、違うそうじゃなくて!

 

「……え?は、はぁー!?」

 

待って、何でまたそうなるの!?なんでさ!

ついさっき、魔学の危険性とか私自身が王位継承なんてその気が無いって話をしたばかりですよ!?

ああほら、父上もかなり驚いてるよ!

ユフィリア嬢も流石にちょっとばっかり表情が動いてるし!

いつも以上に突拍子の無さがエンジン全開ですねグランツ公!

 

「意図を申せ、グランツ。流石に唐突過ぎて余もまた混乱しそうなのだが」

「アルガルド王子の王位継承に横槍が入りかねない事態で、暗雲が漂っているからだ。彼自身の資質云々も疑問が無いわけではないが……今回の強引な干渉がどうにもきな臭い」

「だからと言って、何で私なんですか!?その厄介事を取っ払ってそのままアルくんが王位継承してしまえばいいじゃないですか!」

 

そんなの絶対おかしいと思うんですけどー!?

確かにアルくんは精神的に落ち着いたところが出て来たけど、実績面が足りない事実に変わりはない。

いくらメンタルが良くなっても、それが才覚に影響するかと言われたら何とも言えないわけで……。

でも、そんなの分かったものじゃない。

もしかしたらここから急成長する可能性だって普通にあるわけだし。

 

「むしろそう努めるのは大前提だ。しかし、今回は未遂に終わるも再度傀儡にせんと動く輩も出る可能性は明白……その場合は、最悪手っ取り早くアルガルド王子には降りて頂く必要すら出てくる」

 

うわ、バッサリとしたリスク管理だ!

完全にウイルスにやられたコンピューターは破棄しますね宣言と同じじゃん!

まあ言ってることは間違いではないけど、グランツ公はこういう時の豪胆さは本当凄いよね……。

 

「幸いアニスフィア王女、貴女は有能だ。教育し直せば王族としてやっていくことは可能だろう」

「いやいやいや、念を入れるにしても他にもありません!?無理ですってば私には!」

「要するに、表向きはアルガルドへの当て馬。裏向きは最悪の場合の保険ということか……そう悪い対策ではないか」

 

父上の言葉に頷くグランツ公。

ヤバい、明らかに悪い流れだ……父上もこの案に賛成って雰囲気になってきたよ。

ユフィリア嬢も……あ、ダメだ。

論理的に納得した風だから味方になってくれなさそうだ。

何かないか……アルくんへの干渉をどうにかする方向性だけでなく、こう私の身代わりを用意するとか……?

……ん?身代わり?

そうだよ、別に私じゃなくてもいいじゃないか!王族にはまだうってつけの人物がいるじゃないか!

 

「待ってください父上、グランツ公!当て馬に出来る存在、私より適任がいるじゃないですか!アルくんの双子の弟、マッドくんを忘れてはいけませんよ!」

 

そうだよ、マッドくんなら何も問題ない!

別に問題を起こしている風じゃないなら、教育し直せば問題ないのは私と同じはず。

いやむしろ第二王子なんだから私以上に適任だ!

魔法が使えないって言うのは私だって同じだし、男児であるなら実績云々の分は飛ばせるはずだ!

自由気ままにしているところ悪いねマッドくん!

国の為、アルくんの為、そして私の為に犠牲になってもらうよ!

 

「平然と弟君を売りに出してますね……」

 

ユフィリア嬢が何か言ってるけどスルー安定!

さあさあどうですか父上、グランツ公!

私のこの名案に何かカウンターはございまして!?

 

「……マドラーシュ、か。あやつはなあ……」

「──アニスフィア王女。その案は別の懸念……いや、危険が付きまとうことになりますが」

 

あ、あれ?何か想定したのと違う空気に……

てっきり父上から『今度は実の弟を売るとはそれでも姉かっ!』ってお叱りを受けるものかと……

というか、マッドくんに継承権を与えるのが危険?

 

「確かに元々は表向きはアルくんに何かあった時の代替として、そして双子同士の継承争いにならないようにと意図的に放していたりとかしましたけど……」

「それはきっかけでこそあるが理由ではない。問題は離してきたこの15年のことだ。問題というのは少々違う気もするが」

「……アニスフィア王女は『グランナイツ』と呼ばれる者たちを存じているか?」

 

グランナイツ……?響き的に騎士団のような感じだけど、聞いたことない。

ユフィリア嬢の方に視線を移すも、こちらも初耳のようで首を振っていた。

マッドくんと一体どのような関係?

まさかそういうの裏で作っちゃってました系?

 

「今は形骸化している、近衛騎士の更に上の地位……王族の専属近衛を担う『特別近衛騎士団』の面々だ。シルフィーヌがその中の一人と親友で、その縁で設立されたのだ」

「母上の専属近衛!?そんな話全く聞いたことないですよ!?」

「彼らの存在については13年前から今でも緘口令が敷かれている。騎士団は置いておくとしても、王宮でも知る者は殆どいないであろうからな」

 

か、緘口令!?そこまで存在をひた隠しにされるって、一体どんな事件をやらかしたっていうの。

まさか、マッドくんはそんな人たちと関係があるから危ないって話……?

でも、それなら何で父上は先ほどから辛そうな表情になっているのかが説明が出来ない。

いや、よく見たらグランツ公もどこか……後悔が滲み出ている気がする。

 

「緘口令とはいっても、彼らに何一つとして悪く言われるべきことはしていない。むしろ非は我々にあるのだ……魔法省と貴族たちを抑えきれなかったのだからな」

「グランナイツは王国内どころか、世界規模でも強者……否、英雄と名乗れるほどの人材の集まりだった。特に13年前の『黒龍討伐戦』においては最前線で侵攻を食い止め、彼らが黒龍を討伐を成し得たのだ。もしいなかったら、この世界は破滅を迎えていた可能性すらある」

「『黒龍討伐戦』って、今では新しいおとぎ話にすらなっているあの……?世界の災厄とすら言われたあの魔物の討伐に、そのグランナイツが参加していたのですか!?」

 

ユフィリア嬢が驚くのも無理は無いね。

私も書籍でしか読んだことは無いが、『黒龍討伐戦』という戦いがあったことそのものは知っている。

黒龍はある日王国の辺境の地に現れ、それはもう災いを巻き散らしていたらしい。

その爪痕は今でも突発的かつ原理不明のスタンピードという形で残ってしまっているほどだ。

その黒龍討伐戦に参加して、挙句討伐したなんて……。

確かに英雄と称されて当然だ、いやそれはもう当然至極。

しかもそれが、母上の専属近衛だなんて……裏でどんな人材を引っ張ってきてるのさ。

ただ、それなら猶更緘口令が敷かれて全く名前が出てこないだなんて猶更おかしい。

私は騎士団に時折顔を出している身だが、当然聞いたことなどない。

スプラウト騎士団長はまだしも、その下から話が漏れないというのもおかしな話だ。

──ここでもう1つの違和感も出てくる。

 

(その討伐戦が描かれた書物にそんな人たち、出てきてたっけ……?)

 

確か……勇敢な魔法使いが冒険者と共に戦って多数の犠牲の元黒龍を討伐したという記述しか無かったはずだ。

もはや絵本調のものでも、そこは変わっていないはず。

……ここまでの広い範囲で内容を改定する必要ってあるの?

優秀過ぎた……魔法省と貴族たち……そして今の父上とグランツ公の話ぶり……。

まさかとは思うが……。

 

「魔法省と貴族たちを抑えきれなかったというのは、彼らは魔法が使えないにも関わらず輝かしい活躍をしすぎてしまい……」

「『魔法が使えないのに自分たちより名を挙げるとは何たることだ!』って感じで歴史の闇に葬られた……ってことですか?」

「歴戦の強者である彼らとて、黒竜相手では被害無しで戦を終わらせることが出来なかったのだ。そこを魔法省や過激派の貴族が盛大に突いてな……更に当時は私たちも魔法省には多大な借りを作ってしまっていたところだった。そのせいで、グランナイツを特別近衛から解任せざるを得ない流れを止められなかった」

「要するに、当時の貴族や魔法省からの圧力でグランナイツは否が応にも早期引退せざるを得なくなってしまった。結果、シルフィーヌ王妃の特別近衛からも外され、彼らは完全に居場所を失ってしまったのだ」

 

うわあ……まさか婚約破棄イベントに続いて今度はえげつない理不尽人事を耳にすることになってしまうとは。

グランツ公もそうだが、父上は特に罪悪感が顔に出てしまっている。

よほど無念だったようだ……そりゃ無理もない。

改編が無ければ、今でも王国内最強の守りとして機能していたってことだからね。

防衛省でもトップを担うグランツ公からしたら、至高の同僚にもなり得たということだ。

そうでなくても王国どころか世界の危機を救った者たちの行為を完全に無かったことにせざるを得なかったのだ。

どれほどの良心の呵責に苛まれることか……。

それにしても、そのグランナイツは完全に『魔法至上主義』の被害者と言えるね。

精霊から賜れた魔法を使える者こそが至上という、その魔法が使えない私にとっては反吐が出る考え方だ。

ただ、私もある意味その加害者側に該当してしまうのかもしれないが。

魔法が使えないと分かってもなお魔法に憧れ、求めてしまった身だから。

その結果魔学を掴んで、自分だけの魔法を今も追い求めてしまっている私も同類に見えてしまうのか。

……いや、偉業を成し遂げた人たちに魔法が使えないというだけでそんな仕打ちをしてもいいだなんて話はないでしょ!

むしろ感謝すべきで、足を向けて眠ることは絶対に出来ないでしょうが!

うん、同類ってのは撤回する!私はそんな悪辣非道は思いつきたくもない!

何やってるんだ、当時の魔法省と我が国の大半の貴族は。

そんなに魔法が使えて、精霊と交流が出来るという優越感に浸れる自分たちの地位が大事なの?

今でもそうだったら、本当に1回カチこみかけるべきでは……・

──っと危ない危ない、私自身も彼らには鬱憤が溜まっているから思わず黒い感情が噴出するところだった。

って待って、この話の流れからすると……ひょっとして。

 

「まさか、居場所のなくなったグランナイツの今の役割は……」

「流石はアニスフィア王女、察しが早いですな。今は各々裏向きで動きながらマドラーシュ王子の教育係の役割を担っている」

 

やっぱり……そう考えるのが妥当だよね。

そこで緊急就任先としてマッドくんの名前が出てきた時点で私は完全に察したよ。

私やアルくんほどではないが、マッドくんもその手の渦中に近づいてしまっていることをね。

 

「代替扱いの第二王子って……完全に体のいい閑職送りじゃないですか」

「大半はそう受け取るよね。でも、とある部分で見るとガラリと事情は変わってくるんだよユフィリア嬢」

 

マッドくんとグランナイツの共通点……それこそが、グランツ公がマッドくんを恐れている理由でもある。

私とマッドくんの共通点もそこには含まれているけどね。

私はそれを魔学に向けることが出来たけど、あっちの心中は分からない。

だからこれはあくまで、考え得る限りのよろしくない推測だ。

実の弟のそういう危惧を語るなんて、かなり心が痛むけどね。

 

「マッドくんは私と同じく魔法が使えない。そこに魔法省や貴族の思惑で表舞台から追いやられた特別近衛騎士たちが教育係に着任する。これらが全て最悪の方向に働いたら……」

「アニスフィア王女の仰る通りだ。簡潔に言えば、マドラーシュ王子はグランナイツを率いて今回の件など生温いレベルの革命を起こす可能性すらある。自身と教育係を不遇な目に遭わせた魔法至上主義への反抗を大義名分と出来るからな」

「ですがお父様。いくら教育係が英雄と言われるほどの方々だったとしても、マドラーシュ王子がそれだけの力を身に着けられるかは別問題です。野心を抱くかどうか、その段階に至るかも分からないのでは?」

 

ユフィリア嬢の言うことも一理あるんだよね。

教える側が凄くてもその教えを受け取るのは生徒なのだ。

その生徒にやる気が無かったり、才能が無ければまさに猫に小判、はたまた豚に真珠となってしまう。

それに魔法が使えないからって必ずしも腐るって言いきれないし。

現に、表向きマッドくんは何も問題は起こしていないのだ。

せいぜいちょっと放浪癖を発動しているくらいってだけで。

 

「マドラーシュの心境はどちらとも言えぬ。そもそも私は、あやつを継承争いにならぬよう突き放した身だからな。だが、力については間違いなくあると断言できるぞ」

「え、父上もマッドくんと殆ど関わってきていませんよね?あっちは表立っての実績も何もないはずですし……」

 

マッドくんの力量を察しているかの言い回しをする父上に私たちは当然疑問に思った。

内心というか考えていることについては私と父上、更に言うならアルくんも図りようがない。

強いて可能性があるのは、機会こそ少なくともちゃんと親として接しているらしい母上のみだ。

でも、実績も何もないマッドくんの政治能力とかその他諸々はますます分かりようがないのでは?

 

「そのことについて真っ先に上げるとすれば……やはり『偉志ノ大陸』でしょうな」

「え?『偉志ノ大陸』って……確か、パレッティア王国とアーイレン帝国のあるこの大陸からしたら海を隔てた場所ですよね」

「長いこと鎖国していた、という話もありましたが」

 

そうそう、鎖国なんて懐かしい響きだなあって言ってたのよく覚えてる。

確か、精霊とか魔法の文化ではなくて何か『調和』を重んじるとか何とかで魔法省と致命的に合わなかったんだっけ?

王国とも合わないし、アーイレン帝国とも色々反りが合わなかったってことかな。

そんな場所が、マッドくんと一体何の関係が……?

 

「『偉志ノ大陸』との交流を図ろうとしたのは7年前のことだ。最初はシルフィーヌが大陸に赴く予定だったのだが……唐突にグランナイツを数名付けた上でマドラーシュに行かせてみてはどうだと進言したのだ」

「……ちょっと待ってください父上。そんな無茶苦茶、もちろん止めましたよね?」

「いや、あやつのマドラーシュへの推しがいつも以上に凄まじくてな……止めに止めきれなかった」

「あの時の王妃は誰も止められないほどでした。結果的に大成功に繋がったので、奇抜ながらも最適な采配だったと丸く収まりましたが」

 

あの母上、それ完全に親バカモードってやつですよね……?

私やアルくんにはあれだけ王族として厳しくしてたというのに、何だろうこの差は!?

いや母上がマッドくんにはちょっと甘いのは知ってたけど、ここまでとは思わなかったよ!

しかもマッドくんもその親バカ采配に見事応えちゃってるのかなあ……。

一体何をどうやったのさマッドくん……その交渉スキル、私にも伝授してくれない?

 

「むしろ『偉志ノ大陸』側が当時8歳のマドラーシュ王子を快く迎えたことに驚きを隠せないのですが……」

「『陽ノ花』家の現当主が、マドラーシュと少し話したらあっさり意気投合したとのことだ。その流れで三大家門の内二つと親しくなったことが決め手だったとか」

「その子息たちとも知り合い仲良くなっては、外遊の度に行動を共にしているという話もありますな。後は女神なる存在にも気に掛けられ、弟子になったという眉唾寄りな報告も。まあそんな風で国交そのものも自然と友好な方向に進み、段階を踏んでこそいるが交易の本格化も遠くないという話も……」

 

ああもう情報過多で処理が追い付かないよ!

三大家門とか何か凄いのと親しくなったりその子息と遊んでたり、挙句女神とか何か凄いのに師事とか何なんだもう!

『殆ど会えてない可愛い次男が裏でやりたい放題だった件』って作品書けちゃうヤツだよ。

マッドくん、実は君も転生者系なんじゃないの!?

 

「それ以外でも騎士団に混ざっては国内の魔物討伐に赴いていたな。グランナイツの手ほどきで並の騎士は相手にならない実力になっておるという証言もある」

「偉志ノ大陸との交易路を兼ねた双子の島との街道を意気揚々と拓いて、商隊護衛の手筈も整えたという話もあるな。東側、それも変異種が発生し得る地域の開拓と聞いたから必然的にマドラーシュ王子の武力の程も分かってもらえるはずだろう」

「それだけのことを成し得て、何で未だ放浪王子とか無価値な王族なんて呼ばれているのでしょうか……これほどまでに貢献しているのに、あまりに酷い言われようです」

 

全く持ってユフィリア嬢の言う通りだよ。

っていうか実績面ではアルくんを超えちゃってるし、もはや私とでもタメ張れるほどだ。

普通ならドヤっていいところなのに、まるで表に出てこないのは流石に謙虚が過ぎないかな。

 

「それはシルフィーヌが隠したからだ。あくまで王位継承筆頭はアルガルドなのに、そこにこれだけの実績を携えたあやつが表に出たら確実に面倒になるのはわかりきったこと。それに、最初はアルガルドの代理として形だけの第二位に当てがっておいて実績を出したからと掌を返すなど……あやつを振り回すだけで酷にも程があるだろう」

「要するに、アニスフィア王女殿下と同じ理由と言うことですよ。ただ……マドラーシュ王子にはこの王国への反乱因子足り得るグランナイツと偉志ノ大陸という強力な後ろ盾がいる状態。彼の場合は、そのありすぎる才と人望が逆に恐ろしく見えるのです」

 

纏めてしまうと、マッドくんには王位を継ぐにあたり申し分のない才覚にそれなりの実績を持ってしまっている。

そこに元々の背景を考えてしまうと、アルくんの当て馬にするには厳しい。

というか、現時点ではあまりに危険だね。

最悪の場合は彼がグランナイツと偉志ノ大陸をバックにして魔法省を叩き潰したりとか王国を割りかねない。

もちろんマッドくんにその気があればという前提だけど……その内面は全く読めない。

少なくとも魔法や精霊についていい感情は持ってないとは思うけどね。

だからこそ偉志ノ大陸そのものと仲良くなれちゃった可能性は高いから。

どうしても推測ばっかりになっちゃうなあ……これまでの付き合いのなさが見事に裏目っている。

何でアルくんと同じように突き放しちゃったのさ過去の私!

それに、隠されたこの辺りの事実を誰もが知ってしまった日には……。

周りが勝手に派閥を組んで、それこそ国が大揺れだろう。

──こうなったら、もはや私が腹を括るしかないか。

もちろんマッドくんの腹の内を探ることも必要だけど、現時点ではこうせざるを得ない。

はあ、身代わり作戦は大失敗か……。

 

「──畏まりました。王位継承権復権、御受け致します。事の次第では、私がアルガルドを追い落とさざるを得ないかもしれませんが──その時は独裁を敷かせていただきますよ。我が道を阻むなら、屍を積み上げてでもなぎ倒して見せましょう」

「ほう、ここでその顔を見ることになるとは。本当に女王になってしまってもよろしいのだぞ」

「お戯れを、グランツ公。アルガルドはあくまで資質や実績の面で物足りないのであって、何か問題を起こしたわけではありません。そしてマドラーシュについてもまだその腹の内が掴めていないだけ。あくまで私は保険であるつもりです」

「全く、この状態の時は変に有能なのが質が悪い……バランスが悪すぎなのだよ、お前は」

 

私だって好きでこんなことやってませんってば!

アルくんは殆ど非が無いから責めるつもりはないよ?

でもマッドくんは別だ!

暗躍する系王族とかズルいよ!何かカッコいいから私にその座を譲ってほしいくらいだ!

しかも母上の親バカに完全に応えたりとか、何でそんなに何でもかんでも上手くやれちゃってるわけ!?

壁に埋まったり窓を破ったり石の山に埋もれかけたりする私の苦労を少しは知ってほしいものだよね!

 

「今からでもその腹の内を知るためにマッドくんの離宮に突撃していいですか父上!魔女帚で窓ぶち破って、そのまま攫ってクルージングしながら色々ぶちまけてあげたい気分です!」

「ええい今日はいつにも増して反動が凄まじいな!だがそれをマドラーシュにぶつけるな!あやつを変に刺激するんじゃない!」

「お願いですから私のような犠牲者は増やさないでください」

 

最後までポーカーフェイスで辛辣コメントありがとうユフィリア嬢!

この後、『飴を与えねばな』ということで予算を要求しておいた。

そりゃあね、私にとっては色々飲み込んだ一大決意なわけだからこれくらいはしてもらいたいよ。

でもそれだけじゃあ収まりがつくわけがないでしょう!

待ってろ、やりたい放題なマッドくん!

その内そっちの離宮にカチ込みかけて詳しいことを洗いざらい吐かせるからね!

 





転天側のキャラにオリ主を含んだグランサガ事情語らせるの楽しい(アホ
まあ要するに、グランナイツとマドラーシュには盛大な負い目を持っているというわけです。
いつ反旗を翻されるか恐れているのもまあ、警戒する人は警戒するでしょう。
そしてしれっとここでタイトル回収。
姉上視点で見れば、そりゃあ軽めの転生者疑惑出てもおかしくはない……よね?

Youは何を求めてこの作品を?(要するに需要調査です)

  • 転天キャラでのNLとか他絡みを所望
  • グランサガの二次がレアすぎて
  • バトルハードモードに釣られた
  • ちらほらある(?)デビルメイクライ要素
  • その他(そもそもの作風とか)
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