ウルトラマンティーズ外伝 大怪獣バトルTRY(Togetter Rise Yokefellow) 作:U.ティーズ
【9月7日 17:30 自宅】
俺のスマホにとんでもないニュースがスマホに飛び込んできた。
黒いウルトラマンティガ、ティガダークが現れたというニュースだ。
自室に戻った俺は興奮した状態で
レイジュ「とうとう来たね!この時が!」
?「ええ、余り褒められたことではありませんが、旦那様が待ち望んで居られた日ですからね。」
そう答えたのはどことなく紫っぽい黒髪に、背中にアンモナイトのようなリュックサックを背負った俺の執事、マガノ ソア。
??「でも、マスターが嬉しいなら私も嬉しい。この街とマスターは私達が護る。」
そう言ってくれたのはどことなく青っぽい黒髪に青っぽい黒のメイド服をきた俺のメイド、マガノ オワリ。
レイジュ「頑張ろう、ソア!オワリ!」
ふたり「仰せのままに。」
【22:00 就寝前】
それにしても本当にウルトラマンが居る世界に来れるなんて…!未だに夢のようだ。
俺はマヅカイ レイジュ。普通の人間じゃない。所謂転生者になるんだと思う。前世の僕は高校の時に死んだ。原因はイジメ。と言ってもイジメが苦しくて死んだ訳じゃなくエスカレートし過ぎたイジメによって死んだ。まさか学校の3階から土も花も入った植木鉢が落ちてくるなんて思わないよね。まぁ、そんなのが見事に頭に命中して死んだ訳だ。
イジメが辛くなかった訳じゃない。何度も自殺しようと思った。けど、ここで死んだらアイツらに負けた感じがするし何よりアイツらは喜ぶだけ。何とか生きようと考えた。その心の拠り所がウルトラマンをはじめとした特撮だった。その中でもウルトラマンに特にハマった。レオの修行シーンを見ているとイジメが小さく見える時もあったし。本当に、ウルトラマンを見ている時だけが俺の唯一の楽しみで心が楽だった。
どういう理由で俺がこの世界に呼ばれたのかは分からないけど、俺の生まれたこの家、マヅカイ家は魔遣と書き、魔王獣と呼ばれる7体の怪獣を従えこの地方を怪獣から、時には災害から護ってきた。
最初は本当に意味分からんかった。何?魔王獣を従える一族って。あ、さっきのソアとオワリは俺が従えてる魔王獣で、ソアは闇の魔王獣マガタノゾーア、オワリが光の魔王獣マガゼットン。この2体は特に強力で本来1人づつで従えるらしいんだけど、俺はマヅカイの一族の血を濃く引いているらしくこの2体を従えられている。因みにマガバッサー、マガジャッパ、マガパンドン、マガグランドキングは分家が従えている。
両親は世界的に有名な怪獣博士で研究の為に海外に行っている。
そして月日は流れ、俺の人生が大きく変わる事となった運命の日、
【10月7日 14:30 学校】
ドゴォォォォン!!という爆音と共に数体の怪獣が出現した。
クラスメイト1「と、とうとうこっちにも出てきやがった!」
クラスメイト2「に、逃げろー!」
クラスメイト3「逃げるって何処に!?」
どうしよう、流石に学校にまでカタノもオワリも連れて来ていない。電話を掛けるが避難誘導に徹しているのか全然出ない。そう思って家に帰っていると新たに怪獣が出現し3体となった。
レッドキング、ブラックキング、キングザウルス三世。どれも強力な怪獣達だ。
だがその怪獣達は斜めになった長方形の光の枠が回転する中から出現した。そんな出現ひとつしかない。
レイジュ「まさか、レイオニクスがこの地球に!?」
?「なになに?レイオニクスって?」
??「趣味で怪獣学をしてますけど聞いた事無いですけど…」
そう聞いてきたのはクラスメイトのコウベ スズヤとヒョウゴ アカシだった。
レイジュ「何でもない。早く逃げよう。」
スズヤ「ちょ、今ので何でもないって事はないっしょ!」
アカシ「そうですよ!ちゃんと教えてくださいよ!」
レイジュ「あーもう!はよ逃げるぞ!」
エーン!エーン!
子供の泣いている声が聞こえた。瓦礫に挟まれ動けない様だ。
レイジュ「2人とも先に行け。俺はあの子を助けに行く。」
アカシ「待ってください!1人で行った所であの瓦礫をどかせると思ってるんですか!?私も行きます。」
スズヤ「アタシも行くし。この状況で1人だけ逃げるとか出来るわけないっしょ!絶対ずっと心にモヤモヤ残り続けるとか嫌だし。」
レイジュ「いやでも…」
アカシ「行きますよ!助けに行くんでしょう!?」
そんな訳で3人で瓦礫を退かし無事に子供を助け出せた。避難所へ向かう途中、その子の両親に出会い、無事に引き渡す事が出来た。
避難所まではまだ少し距離がある。歩くしかない。
レイジュ「2人とも、ありがとう。2人が居なかったらあんなに早く助け出せなかったと思う。」
アカシ「いえいえ。」
スズヤ「いい事したねー。」
そろそろ2人に連絡つく頃だろう。そう思いスマホを取り出しながら思った事を口走った。
レイジュ「もっと俺に力があればなぁ。」
?「力が欲しいか?」
聞き覚えのあるプロレスラーの様な声。はっと顔を上げると、
?「私はレイブラッド。全宇宙を支配する者。」
本物だぁ…
スズヤ「ちょ、何あれ!?」
アカシ「青い宇宙人…の霊体?」
レイブラッド星人「さぁ、その身体を渡して貰おう。」
そう言うと頭から俺の胸へ突撃してきた。
レイジュ「待て、俺要るっつってない!ぐあっ!?」
アカシ「マヅカイくん!」
スズヤ「マヅカイ!」
なんだ、これ。体の中に他人が入ってくる感覚。ヤバい、マジで押し出されそう。意識の中で押し出そうとしてみるがビクともしない。どうしよう、意識を保つのが限界に近づいてきた。
レイジュ『誰か、助け…』
その時だった。俺の身体の中にあるマガタノゾーアとマガゼットンとの繋がりが俺の意識を引き戻し、レイブラッド星人を弾き出した。
レイブラッド「ぐああっ!」
弾き出されたレイブラッド星人はそのまま消滅した。
レイジュ「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ…」
スズヤ「だ、だいじょぶ?」
レイジュ「はぁ、はぁ、何とか。」
アカシ「あ、あれ見て下さい!」
アカシが指さす方を見ると、空中にブルトンが浮いていた。
レイジュ「ブルトンか、さっきのレイブラッド星人の置き土産みたいなもんか。厄介なモン置いて行きやがったな。」
そのブルトンは触手を出し2、3回振り回すと消えていった。
スズヤ「消えてったよ?」
レイジュ「いや、今からだよ。何が起きるかな。」
すると何も無い空中から、シーゴラス、バラバ、ベムスター、ハンザギラン、キングクラブ、レッドキングが現れた。
スズヤ「増えちゃった…。」
アカシ「マヅカイくん、その手に持ってるもの何ですか?」
そう言われ右手を見ると銀色の機械を握っていた。
レイジュ「バトルナイザー…。」
アカシ「ばとるないざー?」
レイジュ「さっきレイオニクスって何?って聞いたよね?遥か昔、肉体を失って魂だけの存在になった宇宙人。レイブラッド星人って言うさっきの青い宇宙人が自分の因子を色んな宇宙人に埋め込んで誕生した存在の事を言うんだ。」
アカシ「どうしてレイブラッド星人はそんな事を?」
レイジュ「後継者を見つけるため。そういう名目で戦うレイオニクス同士の戦いをレイオニクスバトルって言うんだけど、その本当の目的はその中で勝ち残った最も強い肉体をレイブラッド星人が奪って復活する事。参加者には何も知らされずにね。」
スズヤ「それでそれで?」
レイジュ「そのレイオニクスバトルの参加者に渡されるのがこのバトルナイザー。怪獣や宇宙人を操る事が出来る装置。この中に怪獣達を閉まっておいてここから出す。」
スズヤ「マジ!?そんな事出来んの!?ヒャー、凄いね宇宙!」
そういやコウベって滅茶苦茶ギャルだけど機械とかすげぇ好きだったな。
アカシ「それでどうやって閉まっておいた怪獣を出すんですか?」
レイジュ「音声認識みたいな感じだと思うんだけど。そういや怪獣入ってんのかな?」
1番上の窓を見てみると、
レイジュ「イカルスかぁ」
アカシ「これ詰みでは?」
スズヤ「なになに、どしたの?ヤバいの?」
レイジュ「ヤバいね…」
アカシ「ヤバいですね…」
スズヤ「どうヤバいの?」
レイジュ
「弱い。」
アカシ
そう言った瞬間、バトルナイザーが勝手に起動し、イカルス星人が飛び出して行った。
スズヤ「うわぁ!ホントに出てきた!」
アカシ「本物だぁ!」
やるしかないか。
レイジュ「頼むよ!イカルス!」
9体の怪獣が入り乱れる中へ入っていくイカルス星人。パンチやキックでダメージを与えつつ距離を置いて攻撃を躱しまたパンチやキック等を繰り返し行い善戦していた。
レイジュ「右にジャンプ!」
ハンザギランの尻尾の薙ぎ払いとキングクラブの尻尾の叩き付けを躱す。
レイジュ「よし!」
スズヤ「おー!ホントに躱した!」
レイジュ「今だ!ブラックキングにアロー光線!」
全身から放つ針様な光線を飛ばす。だがブラックキングには痒い程度にしかならなかった。
スズヤ「あんま効いてない?」
アカシ「アロー光線は威力の強い技ではありませんから。」
レイジュ「決定打が無いんだよ。弱いって思ったのはそこ。知略で戦う宇宙人だから戦闘能力も高い訳じゃないし。」
その時だった。ブルトンに呼び出されたレッドキングの尻尾をベムスターが踏んだらしく、ベムスターを責め立て始めた。それに反撃する為に頭の角から放ったベムスタービームはキングクラブへ当たり、キレたキングクラブはベムスターに額から噴射する火炎、クラブ光線を放つ。ベムスターは吸収せずに避ける。その後ろに居たハンザギランへ当たり、やっぱりキレたハンザギランは口から吐く溶解液、ホワイトダールをキングクラブへ吐くが、シーゴラスに当たりかける。攻撃されたと思ったシーゴラスはハンザギランへ鼻先の角を発光させ電撃を放つ。広範囲に広がった電撃はハンザギランだけでなくバラバ、そしてイカルス星人にも当たった。
そこからは今名前の上がった7体の怪獣達で大乱闘が始まってしまい、相手のレイオニクスの操る怪獣達はこれ幸いと街の破壊を再開してしまった。
スズヤ「ちょ、これどーすんの!?このままじゃ街が!」
レイジュ「つってもイカルスに指示出すだけで精一杯だっての!」
アカシ「イカルス星人を1度あの6体から距離を置かせてみては?」
レイジュ「それだ!イカルス!後ろに大きくジャンプして距離をとれ!」
指示通り距離をとるイカルス星人。キング'sに攻撃を仕掛けたいがその6体の向こう側に居る為直ぐに手を出せない。
レイジュ「イカルス!牽制でアロー光線を6体の近くに撃て!」
そう指示を出した瞬間、6体が距離を置き、それぞれ遠距離技を放った(レッドキングは近くの大きな瓦礫を投げようと)。
勿論そこにイカルス星人のアロー光線もぶつかり、爆発した際に発生した閃光に頭を庇うように目を瞑った。
やがて光が収まり目を開けるとまだ晴れていない真っ白な爆煙の中からキラキラとした光がバトルナイザーへと吸い込まれた。イカルス星人が入っていた窓を見るとそこには
レイジュ「タイラント…?」