氷漬けにして殺した。
すると、皮膚は分厚く変化する。
炎で焼き殺した。
すると、肉の耐火が強くなる。
岩石で押し潰して殺した。
すると、肉と骨の密度が上がった。
風で切り裂き、殺した。
すると、耐刃性が上がった。
毒で殺した。
すると、即座に免疫を獲得した。
何度殺しても、『魔王』は蘇る。
いい加減にしろと叫びたくなるほど、クロノたちは殺し続けた。
けれども、『魔王』は蘇る。
何度も、何十度も、何百度もだ。
加速された時の中でこそ、この泥試合は許されている。
時間にすれば、既に丸一日は経過しているだろう。
それまでに尽くしてきた策も、殺害方法も、もうとうに尽きてきた。
あまりにも、理不尽だ。
これが普通の魔物なら、三十回は勝っている。だが、『魔王』の特性は、敵の勝ちを許さない。
どこまでもしつこく、決して倒れない。
それに、『魔王』は自分の特性を理解している。
下手に攻めず、攻撃を受け続けることで、クロノたちを削っていた。
持久戦なら、どちらが有利かは明らかだ。
長らく戦い続けられた。
彼らは、十二分に強くなった。
成長によるエネルギー容量の増加と、技量の昇華によるエネルギー効率の上昇。
それによって、格段に戦闘可能時間は伸びた。
だが、やはり限度があるのだ。
ここまで激しく、長く戦って、それでまだ戦えるという方がおかしい。
だから、
「まだ、か……」
もう、限界だった。
肉体的にも、精神的にも。
戦いすぎたと言えるほど、戦った。
膝をつき、肩で息をしてしまう。精魂尽き果てたと、表現できた。
尋常ではない量の汗が流れ出る。
剣を杖代わりにしなければ、上体を起こしていられなかった。
「まだ、足りない、か……」
「ツイゾ、我ノ命ニハ届カナンダナ」
憎たらしいくらいに、平然としている。
数多の死も、労力も、無駄に終わった。
反則的な『魔王』を相手にしなければ、こうはならなかった。
「ダガ、気ニスルコトハナイ。我ヲ殺シ得タ『勇者』タチガ異常ダッタダケダ。貴様ラハ、十分強イ」
「……光栄とでも、言えばいいか?」
どれだけ走り続けても、ゴールが向こうへ逃げていく。
そんな、無為な事を続けていく感覚。
心に来るものが、多分にあった。
「ソウトモ。誇レ。貴様ラノ強サハ、ソレダケ凄マジイ」
「…………」
そう言われても、心は乾くだけだった。
嬉しくも、何ともない。
ただただ、虚しいだけだった。
「手ハ尽キ果テタナ?」
「…………」
「デハ、死ネ」
そして、
「使いたくはなかったよ」
「!」
そして、『魔王』は弾かれる。
異質な力に、大ダメージを負った。
あり得ない。
もう、魔力は底をついていた。
これ以上の反撃は、為し得ないのだ。
だというのに、『魔王』は胸を抉られる。しかも、それを行った力は、尋常ではないエネルギー。
この世ならざる、最も高きもの。
つい先程、何度も殺され、
そんな攻撃が、計
知っている。
適応こそ出来ずとも、これは見たことがある。
これは、神官と同等のものだ。形こそ少々異なるが、間違いない。
「出来れば、使わずに終わりたかった」
「『神気』カ!」
同じ、凄まじいエネルギーを感じる。
クロノだけではなく、アリオスの剣、アリシアの魔法からもだ。
格段に攻撃力が高まった。
一撃ずつだが、これは十分に致命傷だ。
連続で受ければ、『魔王』でもマズイかもしれなかった。
「二人とも、調子は?」
「最悪だ。まだ戦わなければならないのかと、嫌になってくる。だが、」
「クロノくんから提案された時はどうかと思いましたが、なかなか、」
傷は、癒えている。
戦闘開始前のような活力だ。
いや、力そのものが、ナニカによって底上げされている。
そして、そのナニカも、彼らの身体に住み着いている。
「「悪くない」」
「……ナルホド、加護ヲ得タカ」
神官ほど高位ではないが、それでも、また戦うには十分な力だろう。
三者共に、力を漲らせている。
「マダ、戦イハ終ラヌカ」
しかし、予感はある。
決着は、すぐに訪れる、と。
※※※※※※※
感知できる『神気』をあてにしては、間に合わない。
視覚を極限まで強化した上で、予備動作をつぶさに観察し、予測しなければならない。
ただでさえ、速かったのだ。
元から器用に、四つの属性の魔法を使いこなし、なおかつ体術にも優れていた。身体強化や付与以外に、雷系統の魔法も用いて速度を飛躍的に高めていたのだろう。
それに加えて、今は恐らく、慣性、時空間を僅かに操作することで、速度を増しているのだ。
与えられた『神気』によって、爆発的に能力が強化されている。
「ク、ハハハハハハ!!」
瞬きほどの、短い時間。
斬られた回数は、実に七度。
アリオスという人間自体の魔力に耐性を得ていなければ、両断されていた。
未知のエネルギーである『神気』を加えたため、肉を斬られる程度にダメージを受けた。
「痛イ、痛イゾ! 今ノハ効イタ!」
「なら、死ね」
刺し、斬る。
頭、首、袈裟、腹、両手、両足。
計二十にも及ぶ、神速の斬撃。
トップスピードに乗ったアリオスを、『魔王』は目で捉えきれない。
さらに、
「『雷と裁きの王から授かる、天罰の権利を行使します』」
「…………!」
「『
既に適応を済ませた、雷の攻撃。
ここは受けて、無駄なエネルギー消費を避けるのが正解だろう。
だが、『魔王』は避ける。
中和の魔法と結界を併用しながら、なりふり構わず逃げ出した。
合理的ではない判断だ。けれども、『魔王』は彼らを舐めていない。既にこれまでの適応は、そこまで役に立つとは思っていない。
それほどに、『神気』はマズ過ぎたのだ。
だから、逃げ切る前に、術は発動される。
「A、AAAAAAAA!!!」
「朽ち果てなさい、魔の王」
神雷が、炸裂する。
雷とアリシアの魔力に耐性を得た『魔王』の体を、なおも焼くほどの威力だった。
それに、『魔王』を逃がさず発動できたのにも、理由がある。
これは『魔王』すら、初見の術だった。
(世界、ゴト、術二編ミ込ンデ……!)
閉じ、支配された空間だからこそ許された、詠唱の通りの特権。
王から許されたからこそ、成し遂げられる。
世界そのものを、魔法の『場』として強制的に巻き込み、逃げ場をなくした。
この空間に居る限り、この雷は射程圏内だ。
「『
凍てつく。
遅れて、気付いた。
この術たちの対象は、肉体ではないことに。
『
術の対象は、存在そのもの。
肉体だけではなく、これは、魂にすら効く。
もしも、これが初端、適応前に行われていたなら、適応しきれずに死んでいた可能性がある。
あまりにも、天才的だ。
齢二十もいっていない小娘に出来る領域を、遥かに超越していた。
「GRAAAAAAA!!!」
剣を振るう。
瞬時に、理解した。
斬られた、と。
「グッ……!」
「なるほど、やはり俺にも出来るな」
かまいたちの類いではない。
斬撃を、ただ飛ばした訳でもない。
世界を巻き込み、『魔王』の存在ごと切り裂いたのだ。
先程まで出来なかったはずだ。今、こうしてアリシアが見せるまでは。
それに、先程聞こえてしまった言動。
推察するに、クロノは、
(コノ空間内デ行使サレタ力ヲ、学習シタ?)
可能性は、十分ある。
ならば、
(我ノ特性スラ、学ビ取ル可能性……)
当然の帰結だ。
考えすぎとは、言い難い。
何故なら、
(違和感……)
ずっと感じていた、どこか繋がらないチグハグな感覚。
それは、神官を前にした時からあった。
おかしいとは思っていたが、どうしても、要素を結べなかったことだ。
戦闘は、かなり押し込まれている。
余裕などまったく無いのだが、戦闘用のリソースを割いてでも、考えざるを得なかった。
(違和感……)
世界を断ち切る剣閃を躱す。
耐性を抽出し、発動する属性にあった防御を行う。
神速の剣技は躱せないので、斬られた後の即時再生に注力する。
そして、思考を巡らせる。
まず、この空間は、誰かが創造した小規模世界だ。
閉じ込められたことに気付いた『魔王』は、身を包む大呪詛で世界を蝕む事を考えた。
それは一先ず成功し、迷宮の主を戦闘不能にした。
戦う内に、迷宮の性質が明らかに変化していた事に気付いたので、恐らく間違いない。呪いに対する耐性の変化が、その証拠だからだ。
それから、迷宮の新しき主である神官と戦った。
最後に、クロノたちと戦っていた。
しかし、
「違ウ、ノカ……?」
剣を弾く。
骨肉と呪いで出来た、大呪詛の塊で触れた。
だが、それごと、断ち切られたのだ。
呪いすらも、問題はなかった。
無慈悲に、無価値に、両断してしまった。
「マサカ……」
アリシアの魔法は、不可避だ。
だから、出来る限り防御に力を使う。
それでも、体はボロボロになっていくが、しないよりはマシなのだ。
神官を何故、迷宮の新たな主と思ったか?
それは、最も強い『権限』を感じたからだ。
全員が迷宮と繋がっているが、その中でも殊更に、それが太かった。
だが、それが間違っていたのだろうか?
ならば、
「主ハ貴様カ、クロノ・ディザウス……」
「斬る」
袈裟斬りだ。
不可視の剣は、肩口から脇腹まで、通り抜ける。
そして、
「神業、ダナ」
負ったダメージは、耐性と再生では誤魔化しきれない。
無理矢理形を保っているが、もうかなり怪しい。
崩れ去る寸前にまで、押し込まれた。
「知ラヌ間二、無理矢理空間内ノ第三者ヲ迷宮ノ主二仕立テ上ゲルトハ」
再生と適応、進化を開始する。
その間も、攻撃は仕掛けられる。
再生と崩壊が隣り合わせになっていた。
「人間全テ二迷宮ノ加護ヲ与エ、我ノ目ヲ誤魔化シタナ」
神速で切り刻まれる。
神威の魔法が連続で起動し、焼かれ続ける。
神剣によって、全てを無視して両断される。
「主ノ座ハソノママニ、サラニ権利ヲ神官二渡シタ。イワバ、サブマスター。主デアル、クロノ・ディザウスノ名ノ元二、権能ヲ行使サセテイタ。コレモ、我ノ目、イヤ、全テノ目ヲ欺イタ」
盾で守る。
剣を防ぐ。
再生する。
もちろん、それでも攻撃は防ぎきれていない。
進化してなお、攻撃は苛烈すぎる。
「神官ハ、既二権利ヲ『今ノ主』ヘト返シタ。時空ヲ操ル性質ガ、奴ニハアッタノダ。返サレタ経験値ハ、確実ニ奴ノ権能ヲ引キ上ゲタ」
剣を構える。
クロノがそうしたように。
「ナルホド、読メタゾ、『元ノ主』ノ目的」
骨肉と呪詛より生まれた妖刀が、唸る。
恐ろしき『魔王』は、居合いのように剣を振り抜いた。
すると、
「!」
「コ奴ノ中ニ眠ル、『神気』ノ成長カ?」
世界ごと、断ちきられた。
同じ性質を持つ斬撃を、放ったのだ。
これまで、防御のためだけに行われてきた、適応と学習だが、攻撃に活かされる。
思わず、焦りがクロノに浮かぶ。
自分の攻撃を真似られたのもそうだが、これは完全に想定外だった。
やはり、長引かせてはならないと意識する。
「デハ、ソウダナ……」
「! 畳み掛けるぞ!」
声に反応し、仕掛ける。
だが、
「フム、コウカ?」
「アリシア! 防御!」
「…………!」
またもや、受けに回らざるを得なかった。
これは、アリシアの魔法だ。
術に世界を編み込み、不可避を強いる。
対抗の属性をアリシアが発動し、相殺しなければ、致命傷は避けられなかった。
「化け物め!」
「我ヲ誰ダト思ッテイル?」
神速による、死角からの奇襲。
反応などする暇もなく、心臓を一突きにされるはずだった。
なのだが、完璧に反応し、防いだ。
「『魔王』デアル」
「クソっ!」
同じ神速で、アリオスへ反撃する。
斬られる寸前であった。
もしもマトモに喰らえば、死んでいた。
逆転しても、上回っても、それでもなお死ななず、戦い、勝ろうとしてくる。
その名に恥じない、最強の魔物だ。
この事実は、未来永劫、揺らぐ事はない。
そんな馬鹿げた確信をさせるほどに、『魔王』は強すぎた。
「……フム」
「『魔王』!」
長引かせてはいけない。
その一心で、攻撃する。
クロノはアリオスを手本に神速で移動し、『魔王』へ斬りかかる。
それを、『魔王』は正面から受け止める。
「呪いを吐き出すな! 傷つけようとするな! 殺そうとするな!」
「不可能ナリ。我ノ性ハ、決シテ変ワラヌ」
剣が打ち合う度に、クロノが勝り、『魔王』の呪剣を折り続ける。
剣は再生し、打ち合い、直る。
技量は、『魔王』が勝っていたが、権能の優先度と数的有利から、今はクロノが押している。
「何故、争うんだ? もっと他に、道はあっただろう!? 共生だって、出来たはずだ!」
「無イ。奪イ、虐ゲ、踏ミニジル。ソレ以外二、我ハ何モ出来ヌ」
クロノが押され始める。
能力値に、そこまで大きな差はない。
純粋な心の勝負の結果だ。
「マダ、望ミガアルト?」
「滅ぼうとしないのなら、戦う理由はなかった!」
「力ヲ付ケ、言葉ヲ交ワセルヨウニナリ、ソシテ紡グ言葉ハ、ソンナクダラヌ事カ……?」
クロノと『魔王』の斬り合いは、加速する。
さらに密度と激しさを増していく。
しかし、やはりどちらが有利かは、明らかだ。
戦意の差が、そのまま戦い様に表れるのだ。
このままなら、間違いなく、クロノは負ける。
「グッ……!」
「おおおおおお!!」
負ける寸前、横やりが入る。
真正面からの斬り合いに、アリオスが割って入った。
これ以上は任せられないと判断したからだ。
「元ヨリ、ソレヲ願ワレ生マレタ」
「どけ! 戦闘中に迷うな!」
青い炎が、剣に集う。
アリオスの得意な、炎の魔法だった。
第五階悌魔法『ヒートオーバー』
剣に集める使い方をしなければ、熱線を放つ魔法である。
極限まで凝縮することで、さらに温度を高めていた。
しかも、アリシアのバックアップを受ける事で、身の丈を越えるコントロールと威力を両立した。
「殺すな!」
「言ってる場合か!」
首を両断するつもりで、攻撃した。
クロノの攻撃に耐えきれる剣ではないのだ。なので、それで防御すれば、確実に通ると踏んだ。
そして、それは予想通りだった。
だが、
「星ヨリ生マレ、増エ過ギ、増長シタ人間ヲ減ラスタメニ」
「!」
「コウシテ我ガ蘇ッタノモ、星ノ導キ。禁忌ヲ犯ソウトスル人間ガ多ク居ルトイウ証明」
落ちた首が、続きを喋る。
地面に落ちると、手のひらから口が現れ、さらに続けた。
「貴様ラコソ、改メヨ」
「『戻れ』」
「……貴様ガ、ソノ証明ダ」
反撃が届く前に、アリオスはアリシアが居る位置にまで瞬間的に移動した。
空間に作用する、『転位』の応用技だ。本来、自分と触れたものだけを瞬間移動させる『転位』を、離れた他人に実行した。
空間の全てを支配下に置いたのだろう。手も触れずに彫像を造るがごとき、離れ業だった。
思わず『魔王』が舌を巻くような、高等技術だ。
「訳のわからない事を。クロノくんを殺すなら、死ぬだけでは済みませんよ?」
「愚者共メ。立場ガマダ分カラヌヨウダ」
アリシアは、光を創り出す。
それらは剣の形を取り、続々と生まれていく。
加速度的にその数は増えていき、瞬きをすれば千を越え、一呼吸すれば万を上回る。
そして、それらは一つに成った。
最終的に、巨大な剣が、空を覆う。
天より現れた聖剣は、邪悪なる『魔王』の命を狙う。
それに対して『魔王』は、闇を創った。
呪いという負のエネルギーを司る『魔王』からすれば、魔力の中で最も近い闇の属性は得手だろう。
アリシアに対抗するためか、同じく剣の形を取った。
アリシアのそれに匹敵するほど巨大で、強大な力を秘めた剣である。
地から生まれた魔剣は、天の聖剣を迎え撃つ。
一拍、間を置いて。
魔法は、放たれる。
「消えて無くなれ!」
「我ハ、最モ高キ生命デアルゾ?」
生まれた衝撃は、それだけで全てを破壊しかねない。
光が闇を照らすのだ。
闇が光を呑み込むのだ。
拮抗し、そして、
「貴様ラニハ、劣ラヌ」
「きゃっ!」
聖剣と魔剣が消滅したと、ほぼ同時。
アリシアは、上からの攻撃を受けた。
既に、『魔王』はアリシアの魔法を学んでいる。
空間の支配、それを応用した、遠隔で発動する魔法も、同然使える。
「貴様ラハ、我ト同等デハナイ。『勇者』共ニハ、遠ク及バヌ」
「…………!」
アリオスが、『魔王』に切り込む。
致命を狙うのではなく、妨害のための攻撃だ。
熱剣により、アリオスは焼きながら斬撃を放つことが出来る。
腕を切り離し、脚を斬り、動きを阻害する。
自分の攻撃はその命に届かずとも、その次をクロノに繋ぐため、アリシアが持ち直す時間をつくるため。
しかし、
「ダカラ、若造共」
次の進化は、今終わる。
瞬時に、再生は完了する。
「図二乗ルナ」
呪剣は、ついにアリオスを捉える。
最恐の呪いが、流し込まれる。
力無く倒れてしまう彼を、誰も責められない。
「ヤハリナ」
あらゆる属性への耐性が強化された。
身体機能は、過去最高に高まっている。
これまで接してきた未知への知見は、十分に得た。
準備万端だ。
若造たちに勝つための布石は、全て回収したと言えよう。
「ヤハリ」
三人の内、二人を落とした。
これまで、一対三で互角だったのだ。
なら、あとはゆっくり残りを殺して、他の二人にトドメを刺せばいい。
他の二人の方が劣っていたのだから、落としやすい駒から落とした。
そういう戦略があった。なので、最も望んだ形になったのだろう。
しかし、
「一人ノ貴様ガ最モ強イカ」
「AAAAAAAA!!!」
クロノの、『神気』が、解放される。
「我ハ、王。魔ノ王、裁定者ニシテ、星ノ使徒。故ニ、罪人ヲ殺サネバナラン」
圧力が高まる。
真正面から、漏れ出た力がぶつかり合う。
そして、
「最モ罪深キハ、貴様ダ。故ニ、誅ス」
勝負は、
「死ネ」
「AAAAAAAAA!!!」
一瞬でついた。