龍玉これくしょん~タイムパトローラーと艦娘たち~   作:エルヤ

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気づいたら前回の投稿から三か月経ってた。モンハンやブルアカにはまっていました。すいません!


第十二話 それぞれの道、そして絶望

長門たちが建造されてから3日がたった。今日は約束通り長門達と試合をする日だ。

 

アルス「さてとそっちは準備はいいか?」

 

長門「ああ、問題ない。よろしく頼むぞ提督」

 

瑞鶴「提督さん、本当に大丈夫なの?」

 

アルス「ああ、大丈夫だ。思いっきりこい」

 

霞「怪我しても知らないわよ」

 

アルス「はは、心配してくれてありがとな。霞」

 

霞「・・・ふん!」

 

アルス「さてとそろそろ始めるか。位置についてくれ」

 

そういうと長門達は各自艤装を展開し演習場に出ていく。すると明石が俺の所にやってきた。

 

アルス「大淀、今回も審判を頼む」

 

大淀「はい、わかりました」

 

アルス「さて・・・」

 

俺も海面すれすれに浮き位置につく。

 

最上「・・・本当に浮いてるね」

 

木曽「どうやらハッタリじゃないようだな」

 

夕張「一体どうやっているのかしら?」

 

響「ハラショー」

 

アルス「さてルールの説明をしよう。と言っても簡単だ。君たち8人で俺に一度でも攻撃を当てることができれば君たちの勝ち。時間は5分。砲撃、魚雷、航空攻撃、何をしても構わない。どうだ簡単だろ」

 

神通「何をしてもいいのですか?」

 

アルス「おう、持てる全てを使ってかかってこい」

 

長門「・・・わかった。提督の言うとうりにしよう」

 

アルス「他に質問はあるか?」

 

質問は出なかった。

 

アルス「それじゃ始めよう。大淀」

 

大淀「それでは両陣営用意してください」

 

その合図で長門達は戦闘態勢に入る。俺も臨戦態勢に入る。

 

時雨「提督も最上達も頑張ってね」

 

川内「神通〜、いいとこ見せてよね!」

 

吹雪「みなさん、頑張ってください!」

 

天龍「提督ーやりすぎんなよ〜」

 

見学している時雨達からの応援もきたようだ。中には俺への忠告もあるが。

 

大淀「それでは始め!」

 

大淀からの合図により俺と長門達の演習が始まった。

 

 

 

_________

 

 

 

結果だけ言うとアルスと長門たちの演習はアルスの圧勝で終わった。長門たちはアルスに一度も攻撃を当てれず演習は終わった。

 

アルス「これでわかったろ。俺が言ったことが本当だってことが」

 

長門「くっ・・・まさかここまで圧倒的だとは」

 

霞「はぁ・・・はぁ・・・いったいどんな体してるのよ・・・」

 

長門たちは全員が立っているのがやっとの状態だ。だがアルスは息一つ乱していなかった。

 

アルス「これが俺の力だ。だけどお前たちも修行をすれば俺みたいに強くなれるかもしれないぞ」

 

その言葉に長門たちは驚く。

 

長門「・・・本当に提督みたいになれるのか?」

 

アルス「あぁ。流石に俺と同等になるには厳しいと思うが今よりも何十倍にも強くなれる」

 

実際に時雨は気をコントロールしかめはめ波を放ったことにより今まで逃げることしかできなかったあの強化された深海棲艦を撃破した。

 

アルス「もちろんその分修行は厳しい物になる。無理は言わない。俺の修行を受けるかは自分で選ぶといい。修行以外にも別の対抗策を探しているからな」

 

修行を受けるか別の対抗策を探すか。その二択を出された長門たちはおのおの自分はどうするか考えていた。

修行を受ければ今よりも更に強くなり深海棲艦から海を取り戻すのに大きな力となるだろう。だがその分今よりもさらに厳しい道になるだろう。

別の対抗策を見つけることができれば他の鎮守府も強化された深海棲艦に対抗できるかもしれない。そうすれば日本、いや世界にとって大きな一歩となるだろう。しかしその対抗策が見つかるまでは戦闘は足手まといとなるだろう。

 

アルス「まぁ急ぐ必要はない。ゆっくり考えてくれ」

 

そうしてこの場は一時解散となった。

 

 

_________

 

瑞鶴「ねぇ、みんなは提督の話、どうするつもり?」

 

瑞鶴が湯船につかりながらそう聞く。演習が終わったあとみんなでお風呂に入ることになった。瑞鶴は風呂の入りながら提督の提案をどうするか考えていたがまだ考えがまとまらずほかのみんなに聞くことにした。

 

長門「私は提督の修行を受けようと思っている。」

 

長門は修行を受けると答えた。

 

長門「今のままでは提督が言う深海棲艦には勝てないらしいからな。ならば力をつけて奴らを倒すまでだ。奴らから海を取り戻すのが私たちの役目だからな。」

 

木曾「俺も同じ考えだ。奴らを倒すためだったらいくらでも努力するつもりだ。」

 

長門の言葉に木曾が同意する。この2人はこの中で武闘派である。なのでこの答えは予想済みである。

 

神通「私も提督の修行を受けてみようと思います。姉さんも修行を受けているそうなので。」

 

最上「僕も修行を受けるつもりだよ。時雨が修業で強くなれたって言ってたしね。」

 

神通と最上も修行を受けるらしい。まぁこの2人の理由もわかる。神通は川内が姉であり最上は時雨がかつて同じ艦隊に属していたため彼女たちと同じようにするには予想がつく。

 

響「私たちも受けるつもりだよ。」

 

霞「まったく艦娘に修行をつけるなんてどうゆう考えをしてるのかしら。」

 

瑞鶴「あれ?霞ちゃんも修行を受けるの?」

 

瑞鶴にとって霞も修行を受けることは意外だった。響はまだわかる。ああみえても割と武闘派のところがあるからだ。だが霞はそうではない。たしかに霞は多くの戦いに参加し終戦期まで戦い続けた名鑑だ。しかし艦娘としての彼女は提督にたいして厳しい。修行をするような性格ではないと思っていたため霞が修業を受けるというのは意外に感じたのだ。

 

霞「・・・最初は受けるつもりんなんてなかったわよ。」

 

響「ここに来る前に吹雪たちと少し話してね。提督のことについて聞いてみたんだ。」

 

ここに来る前に提督について聞き提督が彼女たちを守ってくれたことや修行において決して無理はしいらないことなどを聞いたらしい。そして提督は優しい人物だと断言したそうだ。

 

瑞鶴「なるほどね~。それで提督が気になって修行を受けるつもりになったのね。」

 

霞「ちっ、違うわよ私はただ深海棲艦を倒すために強くなりたいだけよ!」

 

霞が顔を赤くして叫ぶ。その姿を見てみんな笑っている。

 

瑞鶴「てことはみんな提督の修行を受けるってことかな?」

 

霞が落ち着いたあと瑞鶴は確認をする。いまのところ全員が提督の修行を受けると答えている。ならば自分も受けようと考えていると・・・

 

夕張「私はやめておくつもりよ。」

 

夕張は修行を受けないとこ答えた。

 

夕張「明石さんから一緒に新装備の開発のお手伝いをお願いされてね。今のままだと例の深海棲艦に対抗できるのはこの鎮守府の提督の修行を受けた艦娘だけじゃない。他の鎮守府も対抗で来るように新しい装備を作りたいって明石さんが言っていてね。提督もそうしたいみたいだから私はいったん裏方に回ろうと思うの。」

 

夕張の理由は確かに納得できるものだった。たしかに奴らにに対抗できる装備ができれば他の鎮守府ねとっても大きな力となる。現状奴らに対抗できるのはこの鎮守府だけだ。そう考えると新装備の開発は優先されるべきことだろう。夕張は兵装実験軽巡であるため装備の開発は得意だろう。ならば新装備の開発に回ることは大きな進歩につながるだろう。

 

瑞鶴「なるほど・・・」

 

これで全員の答えが聞けた。夕張以外は修行を受けるといった。たしかの今の装備では例の深海棲艦に勝つことはできない。ならば修行を受けて力を付けるのがいいだろう。新装備の開発を手伝うことも考えたが既存の装備ならいざ知らずまったく新しい装備となると正直力にはなれないと瑞鶴は考えた。それに空母は今のところ自分だけ。正直艦種は重要ではないかもしれないが唯一の空母である自分が前線に出ないというのは瑞鶴のプライドが許さなかった。

 

瑞鶴「うん。私も決めた。私も修行を受ける!」

 

長門「おまえならそう言うと思ったぞ。」

 

こうして新しく鎮守府にやってきた8人のそれぞれの道が決まった。

 

 

 

 

 

アルス「決まったか?」

 

お風呂から上がったあと彼女たちは提督の選択肢についえ答えるため執務室にやってきた。

提督の問にうなずきそれぞれの答えを伝えていく。

 

アルス「・・・わかった。夕張以外は俺の修行を受けるでいいんだな?」

 

提督の確認に再びうなずく。

 

アルス「よし。なら明日からさっそくやっていくぞ。最初は体を鍛えることと気の基本的なことを教える。修行がス進んで行くにつれて気の応用などを教える。その分きつくなっていくからやめたくなったやめてもいいからな」

 

長門「ふっ、望むところだ」

 

瑞鶴「時雨ちゃんたちだって頑張っているんでしょう。なら私たちだってやってやるわ!」

 

他の5人もやるき十分だ。

 

アルス「うん。やる気十分だな。夕張も明石と一緒に新装備の開発頼むぞ」

 

夕張「お任せよ!」

 

アルス「よし。なら今日は自由にしてくれて構わない。明日からの修行に備えてゆっくり休んでくれ」

 

「「「「「「「了解!」」」」」」」

 

こうして着実に深海棲艦に対抗する準備は整っていくのであった。

 

 

 

 

_________

 

???「はぁ・・・はぁ・・・うっ」

 

ここはどこかの鎮守府。この鎮守府は本国とは離れているがそれなりの艦娘が所属しており提督も艦娘といい関係を築き周辺の海域を守っていた。例の深海棲艦が出現してからは行動範囲は狭くなったがそれでもいつも艦娘たちは周辺の海域の哨戒を行っていた。しかし・・・

 

???「・・・いったい奴は・・・」

 

いまこの鎮守府は破壊された。多くの建物は崩れ火は燃え広がり多くの死者も出た。この被害は過去起きたものの中でも最大級のものだった。だがこの被害をもたらしたのは深海棲艦ではない。

突如やってきた()()()を生やした男によってあっという間に破壊されたのである。もちろん提督や艦娘たちは抵抗した。しかし男の強さは異常だった。彼女たちの攻撃は通じず、男が放った謎のエネルギー波により彼女たちは一瞬で戦闘不能となった。それでも抵抗したが男は笑いながらもう一度エネルギー波を放った。すでに動くのやっとだった多く艦娘はその一撃に多くが命を落とした。その後も男は破壊行動を続け生き残ったのわずかとなった。

 

???「提督っ・・・」

 

彼女の名は矢矧。阿賀野型軽巡洋艦3番艦でありこの鎮守府において提督の秘書艦である。すでに改二でありコンバート改修もおえ改二乙となっている。その左手の薬指には指輪がはまっている。

だが彼女も謎の男の攻撃により艤装を破壊され歩くのもやっとの状態である。それでも彼女は歩き続ける。提督を守るために。そして歩き続けようやく提督のいる司令室のある建物へたどり着く。彼女は急いで提督の元へ向かった。だがそこで見たものは・・・

 

矢矧「あ・・・あ・・・うそ・・・」

 

床に倒れ伏せピクリとも動かない血まみれの提督の姿がそこにあった。その眼には光がなく誰がどう見ても死んでいることは明らかだった。

 

矢矧「いやあああああ!提督っ!」

 

彼女は提督の体を抱きしめ彼を呼びかける。だが彼はその呼びかけに答えない。彼女は絶望する。愛する人を失い彼女は涙を流す。だが運命はそんな時間を長くはくれなかった。

 

???「ほう・・・まだ生き残りがいたが」

 

声がした。その声はこの鎮守府を破滅に追いやり提督たちを殺した者の声。矢矧は声のした方向へ顔をむける。

瓦礫の山の頂上に男は立っていた。

 

???「ここの連中はどいつもたいした戦闘力をもっていない雑魚ばかりだったが貴様は他の連中よりはやるようだな」

 

矢矧「ッ貴様!」

 

???「その傷で俺とやるつもりか?ふふふ・・・ただでさえ俺と貴様の戦闘力には天と地ほどの差があるのだぞ?その程度の戦闘力では俺には勝てないぜ」

 

男の言っていることは事実だ。たしかにこの鎮守府の艦娘たちが束になっても傷すら与えられなかった相手。いまの状態ではどうひっくり返っても矢矧が勝つ確率は0だろう。しかし仲間を、提督を殺され怒りに満ちている矢矧は頭ではわかっていても男に対して殺気をむけることを抑えることはできなかった。

 

矢矧「お前は何者だ!なぜこんなことをした!深海棲艦の差し金か!」

 

???「そう喚くな。まぁいい折角生き残ったんだ。質問に答えてやろう。」

 

男はそういうと矢矧の前まで歩いてきた。

 

ターレス「俺の名はターレス。戦闘民族サイヤ人の生き残りだ。貴様ら地球人からしたら俺は宇宙人てことさ。俺は誰の命令も受けない。貴様が言った深海棲艦とやらは俺には何の関係もない。俺はただやりたいようにやる。宇宙をきさまにさすらって、好きな星をぶっ壊し、美味い飯を食いうまい酒に酔う。こんな楽しい生活はないぜ。それが俺だ。ここを襲ったのもその延長戦に過ぎないのさ」

 

ターレスと名乗った男はそう語る。矢矧にとって半分は理解できない内容だったがこの男はただ自分の欲求を満たすためにこの鎮守府を襲ったことは理解できた。

 

矢矧「たったそんなことの理由で提督やみんなを殺したの!」

 

ターレス「正解と言ったら?」

 

矢矧「ゆるさない!」

 

完全に頭に血が上った矢矧は傷ついた体を無理やり動かしターレスに殴りかかる。

しかしその拳はターレスに簡単に受け止められた。

 

ターレス「言ったはずだ。その程度の戦闘力では俺の相手にはなれないぜ」

 

そういうとターレスは受け止めた手の力を強め矢矧の手を握りつぶしていく。

 

矢矧「う・・・あああ・・・」

 

矢矧は必死に引きはがそうとするが奴の手はびくともしない。

 

ターレス「さてとお喋りはここまでだ」

 

ドゴォ!

ターレスは掴んだままの矢矧の手で矢矧を目の前に寄せると彼女に膝蹴りを入れた。

もろに喰らった矢矧はそのまま崩れかけの壁まで吹っ飛ばされた。

 

矢矧「ゲホッ・・・ゲホッ・・・」

 

もうすでに限界に近かった矢矧は今の一撃により完全に抵抗する力を失った。

 

矢矧(阿賀野姉、能代姉、みんな、提督・・・ごめんなさい。私にはなにもできなかった)

 

矢矧は心の中で先に居なくなってしまったみんなに謝罪する。

朦朧とする意識のせめて最後まで抵抗の意志を貫こうと彼女はターレスに顔を向ける。そこには両手を合わせエネルギーをためている奴の姿があった。

 

ターレス「俺からのせめての慈悲だ。貴様らのこの島ごと消し飛ばしてやろう」

 

そうしてターレスのエネルギーのチャージが終わる。ターレスは空に浮かびそして・・・

 

ターレス「死ねーーーッ!」

 

エネルギー弾が発射しようとする。しかし・・・

 

ターレス「む?」

 

ターレスはエネルギー弾を発射する寸前で動きを止めた。

 

矢矧(なぜ撃つのをやめたの?)

 

矢矧はターレスが動きを止めたことに戸惑った。

 

ターレス「まっすぐここに接近してくる戦闘力が一つ・・・しかもこの戦闘力は・・・ふふふ・・・ははは!そうか貴様か!」

 

突如独り言を言い始めたと思ったら急に笑い始めた。

 

矢矧(いったい何が・・・)

 

ターレス「小娘。今回は見逃してやろう。俺は至急ここを離れなければならなくなったのでな」

 

そういうと奴はエネルギー弾を消しさりニヤリと笑ったあとどこかへ飛び去って行った。

ターレスの行動の意図はわからないが矢矧は自分は見逃されたことを理解した。しかしこの傷ではもう動くこともできない。生き残っているのは自分だけだし、鎮守府の施設も破壊され救難要請を飛ばすこともできない。しかもここは本国から離れているため異変気づくのも遅れるだろう。

この傷ではもう長くはもたない。

 

矢矧「提督・・・もっとあなたと一緒にいた・・・か・・・た・・・」

そうして提督への思いを残し彼女は意識を失うのであった。

 

 

 

 




投稿遅れてすみませんでいした!さて今回から残酷の描写が増えていくと思います。あなたの推し観や嫁艦が残酷の目に合うかもしれないので注意してください。ターレスの口調にに関しては劇場版のセリフをもとに少しゴクウブラックの感じを混ぜたような感じになります。若干原作のターレスと違うかもしれませんがそこのところお願いします。



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