勢いに任せて自分も思わず書いてしまいましたww
文章構成など至らないところがありますが、どうかよろしくお願いします。
※お茶の香りさんからご指摘のあった誤字を修正しました。
※ワラキアの夜さんからご指摘のあった誤字を修正しました。
湘南の夏が平穏に過ぎたことはない。
六月初旬、夏の始まり――
今年もまた、湘南に夏がやってくる。
午前零時、よからぬ若者たちが騒ぎ出す時間。
改造したバイクのマフラーの音を響かせながら走る若者たち。
「いぃぃ~~~ヤッホォーーーーーーーーーー!!!!」
「来たぜ湘南ンンンーーーーー!!」
「ヒャハハハハハ! 邪魔だ邪魔だ! ひかれて―のか!」
若者たちはスピードを落とすことなく、近くを歩く一般人のそばを通り過ぎる。
「あぶなっ!」
「また危なさそうなのが集まってきた。…これだから湘南は」
そんな暴走族を、電柱に仕掛けてある監視カメラで捉えた映像を手元のパソコンで見ている全身黒ずくめの少年がいた。
少年は頭に猫耳フードを目深にかぶっており、その顔を口元以外見ることはできない。パタンと手元のNPCを閉じると、横に止めていたバイクの脇についてるボックスに仕舞いバイクにまたがる。
「千葉の暴走族『ハリケーン』直に見ておくかな」
バイクのエンジンをスタートさせると、先ほどの暴走族が向かったであろう場所に向けて走り出した。
バイクで目的の場所に到着すると、そこにはすでに先客がいた。
「あらら、『江乃死魔』がすでに動いてたか」
バイクのエンジンを切り、NPCを取りだし暴走族達の近くに行く。
「歓迎するわ、ようこそ私の湘南へ」
「なんだ……この数」
「10や20じゃない……」
「今日は運がイイ。いま江乃死魔は98人、これでついに3桁に乗る」
「え、江乃死魔?」
「テメーら一体…」
彼らのセリフを聞いてフードの少年はあきれたように肩をすくめる。
「あらぁ、湘南に来たくせに江乃死魔知らないとか」
一気に興味が失せ、NPCを開き他の場所の監視カメラが映す映像を見る。
「この片瀬恋奈様に土下座できる知能があれば、猿でもちゃんと部下に加えてあげるから」
そんな少女、片瀬恋奈の声を聴きながらNPCの画面に映る映像に小さく笑みを浮かべる。
「喧嘩狼は千葉の柏をあっさりKO…か」
今の動画をファイルに保存してNPCを閉じ、小脇に抱えて江乃死魔の所に歩いていくとそこには人をちょうど海に蹴り飛ばす少女が目に留まった。
「うげぇっ、『皆殺し』じゃねーか」
フードの少年は少女の姿を見るや否や、そばの電柱の陰に隠れ様子を窺う。
「私の至福のひと時を邪魔したのは誰だ」
「勧誘は中止。全員下がるわよ」
恋奈の鶴の一声とともに江乃死魔全員が距離を取り始める。
「え? え?」
自分たちの状況がいまだに理解できなハリケーンの連中は、一体どうして江乃死魔が下がったのかが分からなかった。
「……」
「次に私が『腹減った』って思う前に新しい肉まんを買って来い」
いやいや、お前何時でも空腹じゃん、と心の中で突っ込む猫耳フードの少年。
「時間切れ」
ですよねぇwww。時間にして2秒もなかったし。
「「「うぎゃアアアアアアアアアアア!!」」」
『ハリケーン』の断末魔を背に聞きつつその場から少年は離れ、江乃死魔の所に向かう。
先ほどの場所から移動した江乃死魔は、海の家のある砂浜に場所を移していた。
「あーあ、せっかく100人目が入りそうだったのに」
「そいつは残念だったなぁ、恋」
海の家にある椅子に腰かけながら、フードの少年は恋奈に話しかける。
「っ!? あんたは、
「ご名答、ゴロゴロニャ~ン♪」
「本当にあんたは神出鬼没ね」
呆れたように、しかし警戒したまま
「ニシシ」
「恋奈様、こいつ一体誰だい?」
「そうだシ、れんにゃ」
「自分もその人知らないっすね」
恋奈のそばにいた側近の三人が、見知らぬ
「そういやあんた達は会ったこと無かったわね。こいつは
それを聞いた三人がそれぞれ反応する。
「まじかい!?」
「情報やなんて初めてみたシ」
「……情報屋っすか」
最後の巨乳ギャルの一言を聞いて、
「ニシシシシ、そう情報屋。だから君の事もしってるよ……乾梓ちゃん?」
「っ!?」
自分の名前を言われ、一瞬にして警戒を強くする梓を見て肩を揺らす
「クシシシシ、そう警戒するなよ。俺の目の届く範囲でバカな真似しなきゃ、何もしねーよ。それより、あれ……皆殺しから逃げ延びたみたいよ?」
おちゃらけた態度を崩さず、自分達の反対側を指差す。指の先には皆殺しから逃げ延びたハリケーンの一人が息を切らし、座りこんでいた。
「な、何なんだあの女……」
江乃死魔と
「おっ、逃げ延びたんは1人だけかい」
身長2メートルを超える女、一条宝冠と田中花子が座り込んでいる女を見て話しかける。
「なんなんだあの女……。9人で20人相手にしたことあるアタシらハリケーンがたった1人に……」
「シシシシシッ。たった20を凌げた程度で湘南に挑もうなんて、バカ丸出しだシ」
「はっはっは! 度胸だけは気に入ったっての!」
「ああ?」
「今の湘南に挑むにゃ、20程度じゃたりねーな」
後ろからやってきた
「しかも今回は運が悪かったな。湘南三大天の1人、『皆殺しのマキ』とここにいる三大天のもう一角、現在98名の軍勢江乃死魔を率いる『血塗れの恋奈』こと片瀬恋奈が相手だったんだからな。湘南に挑むなら最低100人は相手できなきゃな」
「そう、そしてあんたで99人。さあみんな、新入りを可愛がってあげな」
その合図とともに周りにいた江乃死魔の数人が女を立ち上がらせようとすると、掴まれた腕を振り払って暴れだす。
「くそ……、や、やめろっ! アタシに触れたらタダじゃおかねーぞ! こ、こっちにはあの柏さんがついてんだ! 千葉最強のケンカ屋だぞ! もう30はコロしてんだ!」
それを聞いた
「ニシ、ニシシシシッ、クフッ、クヒッ」
「テメェ何笑ってんだ!」
「ニシシシシシッ、いや、千葉の柏ならさっきやられたよ?」
「な、なんだって! 嘘言ってんじゃないよ!」
「いやいや、なんなら映像あるけど見る?」
そういって小脇に抱えていたNPCを開いてフォルダから動画を呼び出すと、全員に見えるように画面を向ける。
「これは……喧嘩狼」
「なんだい辻堂にやられたんかい」
「そ、そんな……。柏さんが速攻で倒されるなんて……」
画面に映されていたのは女の話に出ていた柏を一発でKOした湘南三大天が1人『喧嘩狼の辻堂愛』であった。
その映像をみて逆らう気をなくした女は、両腕を掴まれてされるがまま連れて行かれた。
「これで江乃死魔も99人。この調子でいけば、夏には500の軍勢を作ることができる」
「恋奈様、こいつを仲間に引き込めば100人になるっての!」
「そいつには手を出すなっ!!」
恋奈の上げた声に驚き、皆が恋奈に注目する。
「今のうちに言っておくわ。私や皆殺し、辻堂がなぜ三大天でいられるかわかる?」
「? そんなの恋奈様達が湘南最強だからじゃないんか?」
「そうだシ、それ以外に理由なんてあるのれんにゃ?」
宝冠や花子の言葉にうなずきながら話を進める
「私達が三大天でいられるのは、この
そういって恋奈が
「どういう事だっての、恋奈様?」
「あずもちょっとよく分かんないっす」
「簡単に言えば、こいつがやろうと思えばとっくに湘南統一は成し遂げられているわ」
「なっ、そんなばかな……」
「自分、開いた口がふさがらないっすわ……」
「ビックリだシ……」
「皆殺しでさえこいつとのタイマン勝負を避けるほど……こいつは強い。いいこと! 今後一切
そういうと恋奈は踵を返し、その場から立ち去っていく。
「あ、ちょっと恋奈様まってくれっての!」
「れんにゃ待つシ!」
「自分最後とかいやっすよ!」
後に宝冠、花子、梓が踵を返しその後を江乃死魔のメンバーがこちらをチラチラと振り向きながら去っていく。
「あんなにビビられると、ちょっとショック……ニシシシシ」
今年も湘南に夏がやってくる。
次の話からは、オリジナル展開で進めようと思います。
ご意見ご感想お待ちしております!