鋼と仮面と絆の魂を纏いし革新者姫騎士、愛護る為力を振るう 作:カオスサイン
転生のプロローグ
Side?
「此処は?…」
俺は不可思議な真っ白な空間に居た。
確か…
「目が覚めたかの」
「貴方は?」
状況を整理しようとすると俺の目の前には初老のお爺さんが何時の間にか居た。
「儂は神の一人じゃ。お主は一度命を落とした」
「…」
やはりか…最後の記憶は通り魔の男の凶刃だった。
「もしかして転生出来るのか?」
「その通りじゃ。転生先の世界を選ぶ事は出来ぬのじゃがその代わりに望む力を与えようぞ」
「それなら!…」
俺は神様に望む力を告げた。
「あい分かった、お主の第二の人生に祝福あらん事を!」
神様がロッドを掲げると俺の体は光に包まれていった。
~…~
「ほんぎゃああ?!…(赤ん坊スタートかあ…)」
「初めまして!私の赤ちゃん~貴方の名前はクーガ・アスフェルよ!」
俺はアスフェル家の長男、当主として新たな人生をスタートさせた。
「か、母さん~///…ちょっと離れて…」
「クーガちゃん~」
あれから十五年が経った。
未だ子離れしてくれない母親であるシーナに困るがそれも無理はなかった。
愛する夫(父親)は既にこの世に居なかったからだ。
どうやら母さんが俺の出産を迎える一ヶ月前に戦死してしまったそうだ。
「そろそろ入学式に遅刻しちゃうからさ…」
「むう~…行ってらっしゃい!気を付けるのよ~!」
なんとか母さんのハグを振り解いて俺は本日より入学するカイラル王立騎士アカデミーへと急ぐ。
「クーガ・アスフェル!前へ!」
「御意」
カイラル王国の王子であるウェイン殿に名を呼ばれた俺はかしずく。
だが其処で…
「アスフェル?」
「それって確か前の当主が…」
「…」
家名を聞いた他の新入生の何人かがヒソヒソと陰口をたたいていた。
俺はそれを耳にして溢れ出しそうになる怒りをグッと抑えていた…が…。
入学式を終えて
「よう、アスフェル…分を弁えずに命令違反を起こして自分だけでなく何人かを巻き込んで挙句無駄死にした愚か者の息子がこの誇り高きアカデミーに居て良いと思っているのか?」
一限目の授業が終わると俺の所に一人の男子生徒がやってきてそんな事を言ってきた。
コイツ!…
「オイ…訂正しろよ!…」
「ヒイッ!?…」
俺はおもわず抑えていた怒りを解放して声を荒げてプレッシャーを放った。
すると男子生徒はたじろぐ。
「テメエがどんな風に俺の父さんの事を聞いたのか知りたくもないがこれだけは言っておくぞ!
父さんや父さんについてきてくれた人達は決して無駄死になんかじゃなかった!」
俺は更に声を荒げてそう言い放った。