鋼と仮面と絆の魂を纏いし革新者姫騎士、愛護る為力を振るう 作:カオスサイン
EPⅠ「アスフェルの正義と矜持」
Sideクーガ
「オイ、もう一度言ってみろよ自分達が圧倒的強者な立ち位置になれなきゃ力を振るえない臆病者が!」
「ああ!?なんだと!?」
「テメエは俺に此処に居る資格が無いと言ったがそういうテメエはどうなんだ?
力無き弱者に力を誇示したくて来たのか?
そうだというならテメエにこそ資格が無いだろうが!」
「言わせておけば!…」
「父さんやその戦友は力無き守りたい者達の為に戦い散ったんだ…それを下らないプライドなんかで愚かであると決めつけ力有る者の責務すら果たさない愚か者に否定される筋合いは無い!
なによりも母さんの愛した父さんの名誉を汚す真似はこれ以上させない!」
俺の反論に彼は怒り震えていたがその怒りは見当違いでしかない。
「ぐっ!?…ならば決闘を申し込むぞ!」
「…はあ、その必要性は皆無だ!」
「うごっ!?…」
俺は喚き散らす馬鹿に素早く接近して腹パンを決めて沈黙させる。
こんな輩にガンダムやライダーの力を使うまでもない。
「フン…所詮は井の中の蛙か…」
「何事ですか!?」
そこで漸く先生が介入してきたが遅い。
「先に仕掛けてこようとしてきたのはコイツですよ?俺は正当防衛したまでなのですがね?」
「ですが騒ぎを起こしたのは事実でしょう?後で指導室に来てもらいますからね!」
「…はい」
俺は大人しく従う事にした。
その後、こってり絞られて指導室を出るとクラスメイトの一人の茶髪ストレートの女生徒が居た。
「ン?」
「あ、あのありがとう!…」
そんな礼を述べられて俺は一瞬困惑したがすぐに思い当たる。
「もしかして君は父さんの…」
「はい…私はマナ・ロマインといいます。
私の父も国を守る為に散りました…ですが天上人の人達はそんな父や他の戦って守ってくれた人達を称賛する所か罵倒し糾弾しつくしました…ですがほんの少しでも彼等の行いを良いとアスフェルさんは言ってくれた」
「俺は天上人とか国の枠くりになんかこだわっていないし只大切な人の名誉を守りたいが為に正直に己の心に従ったまでだよ…」
「貴方は強いのですね…」
「ああ、下らないプライドより護るべきものを守る為の力が強いに決まっているからな!」
「そうですか…」
「そろそろ予鈴が鳴るよ」
「ええ!…」
俺は早々にロマインさんとの話を切り上げて教室に戻った。
だが…
「どうして王国を裏切った聖騎士の身内がこんな所に居るんだよ?」
「う…」
「アイツ!…」
俺やロマインさんの父を侮辱した男子生徒が今度は一人の女生徒にそんな事を言いながら罵倒していた。