鋼と仮面と絆の魂を纏いし革新者姫騎士、愛護る為力を振るう 作:カオスサイン
Sideクーガ
「入学初っ端から色々起こるなあ…」
絡んできた不良を問答無用にボコって学外にポイ捨てした後俺はアカデミー寮へと向かう。
「あ、そういえばルームメイトの事聞くの忘れてたな…」
そんな事を考えていたせいでうっかりと部屋のドアをノックするのをし忘れていた。
「キャッ!?」
「あ…」
ドアを開けた先には上半身が下着姿なオルファーさんが居た。
俺はそんな彼女を見ておもわず呟く。
「えっと…眼福でっす!」
「///~出ていってー!」
「デスヨネー!」
正直に生きるのも難がありますねー。
「真逆オルファーさんがルームメイトだったとは…」
「えっとね…わ、私とルームメイトになってくれる子が居なくて…」
「そうだったん…ってアレ?そうだったらユークスさん達は?」
「そっちは入り込める隙がなかったのよね…」
ああそうか…他は一部を除いてまだオルファーさんの事を敬遠してるからもうねじ込めさせてくれる所が無くて俺があの不良をポイ捨てしたから自動的に枠が空いた所に組まれたのか。
アカデミー側も年頃の男女が同室なのはあまり気にしないみたいだな。
「まあ、俺はオルファーさんの様な可愛い子は大歓迎だしな!」
「か、かわ…!?///~」
慣れてないのかオルファーさんは俺の素直な言葉にヒドく赤面する。
「とりあえずこれから改めてよろしくな!」
「よ、よろしくお願いします///」
~夜~
「zzzー…んお?!…」
「んん…お兄様…」
あっれれえー?…オッカシイナー、流石にオルファーさんも不味いと思ったのか別々のベッドで寝た筈だよな…もしかしてトイレ起きして寝ぼけて俺の方に潜り込んできてしまったのか…。
た、耐えてくれよ俺の理性!…ってふざけている場合じゃないみたいだな…オルファーさんは裏切った兄貴の事を夢にも見ているようで震えながら涙を流していた。
俺は彼女を優しく抱き寄せた。
Sideレオーネ
「んん…」
「…お、おはよう」
「へ?…」
目を覚ました私の横にクーガさんが居た。
しかも私、彼に抱きしめられてる!?…そういえば夕べ寝ぼけて…思い出した途端私は一気に恥ずかしさがこみあげてくる。
「オルファーさん、泣いてたからさ…」
「あ…」
「も、勿論ヘンなコトはしてないぞ?!」
そうか私、レオンお兄様の事で…
「あ、ありがとうね!そこは理解しているから…」
「助かる…そんじゃあ俺は先に教室行ってるから」
「ええ、また後でね」
私はクーガさんに言われ準備した。
Sideクーガ
「護衛任務ですか?」
「はい、天上領からの使者が王国へいらっしゃるそうでその為の護衛をアカデミー生徒さんからも選出するようにとの要請が出されましてね」
「成程、天上人を嫌う血鉄鎖旅団やその他のテロリストの襲撃に備えてという事ですか…」
アカデミーの校長であるミリエラ先生からそんな事を告げた。
確かにオルファーさんの兄貴が裏切った事で戦力が心許ないという事は理解は出来るが…
「普通、学生にそんな重要任務を任せますか?」
「これも経験という事ですよ!」
そんな軽いノリで大丈夫なのか?
兎も角、選出の為の試験を今から行うみたいだ。
「試練の塔ねえ…サクッとクリアしますかね」
俺はミリエラ校長が出現させた扉を潜って選出試験に赴いた。
「…本当に見事に何もねえ…」
そもそも試練というからには心の傷とかを映し出すものであろうからそういうものが一切無い俺にはイージーゲームでしかないな。
だが…
「だとするとオルファーさんが心配だな…」
ふと同じく試験を受けているオルファーさんの事が心配になった俺はこの空間をブチ抜いて彼女の下へと向かう事にした。
「ここはコレでいくか!」
【ドライバーオン!】
俺はウィザードライバーをもう一つのルーンから召喚する。
【シャバドゥビタッチヘンシン!♪~】
「変身!」
【プリーズ!ランド!ドッド!ドッド!ドドン!ドン!】
「コイツでまずはブチ抜く!いっけええええー!」
俺は仮面ライダーウィザードランドスタイルに変身しジャンプして地面目掛けてライダーキックを繰り出す。
ランドスタイルの地力で強化されている脚力によって閉鎖空間をいとも簡単にブチ抜く事に成功し降下を開始、外に出る少し前でフレイムスタイルにチェンジする。
「はあっ!」
「ぬおっ!?」
「!?」
「な、何!?」
「へえ!…」
俺が勢い良く着地しようとしていた所に偶然居た騎士の優男が俺に気が付いて剣で俺を止めようとするが逆に押し返し吹っ飛ばした。
「俺だ、クーガだ」
「クーガさん!?」
ウィザードに変身している俺の姿にオルファーさんと金髪美少女のえっと…確か…
「リーゼロッテ・アルーシアですわ!」
そうそう!でも何故彼女まで此処に居るんだ?
「何か小馬鹿にされている様な気が…ユークスさんを私のアーティファクトでお連れしましたのよ!」
ああ、どおりで地面にヒビが…当のユークスさんだけはウィザードの姿を目にしてもあまり驚いていなかった…所かなんか俺の事をまるで獲物を捕らえたかの様な目つきで見てくるんですけど!?
悪寒が…
「『どうしてせいきしでせいぎのみかたのおにいさまのことをきずつけようとするのー!?』」
「う…」
「可愛い!…」
幻の幼少時代のオルファ―さ…ちゃんが兄貴を庇っていた。
現在のオルファ―さんはそれ以上幻の兄貴に説得という名の攻撃を仕掛ける事が出来ないでいた。
一方の俺はロリオルファ―ちゃんを見て率直な感想を漏らしながらそっと近付き彼女を撫でながら言う。
「「ふえっ!?」」
「君のお兄さんの理想は決して正義なんかじゃない…只のひとりよがりなエゴでしかないんだよ…それはいずれきっと守りたい筈の大切な人達を巻き込んで傷つけてしまうものなんだよ…」
「『そんなことない…もん…』」
ロリオルファ―ちゃんは俺の言葉に対して返答に詰まる。
「現に君は泣いているじゃないか」
「『うう…』」
俺の一言に返答出来なかったロリオルファ―ちゃんは霧となって消えた。
「『俺の理想が間違いだと?』」
「ああ、細かい事は現実世界のアンタに言ってやるからよ…かかって来いや!」
推奨戦闘「Lifeisshowtime」♪~
「『ふうん!…雷獣よ!』」
『ギャオオオオオー!』
俺の挑発にまんまとのせられた兄貴は雷を纏った獣を召喚する。
「へえ…なら今度はこれだな!」
【プリーズ!ハリケーン!フーフーフーフー!】
「『いけっ!』」
「フッ!…」
ハリケーンスタイルにチェンジした俺に奴が突撃を指示した雷獣が向かってくる。
俺はそれに対しドライバーを更に操作して更なる魔法を繰り出す。
【ルパッチマジックタッチゴー!プリーズ!ビッグ!】
「どおりゃあああ!」
「『何イイー!?』」
ビッグを繰り出して雷獣を潰す。
驚く兄貴だったが負けじと雷獣の数をかなり増やしてきた。
「数だけいた所でなあ!」
俺はドライバーにハリケーンリングを再度翳す。
【チョーイイネ!ハリケーンストライク!サイコー!】
「<ストライクウィザードハリケーン>!!吹っ飛びやがれ!」
『ギャオオオー!?……』
「『なんだと!?…』」
竜巻を発生させて雷獣をまとめて吹き飛ばす。
あれだけの大量に数が居た雷獣をいとも簡単に倒されるのを見た兄貴は驚愕する。
「フィナーレだ!」
俺はフレイムスタイルへと再び戻り技を繰り出す。
【チョーイイネ!キックストライク!サイコー!】
「ストライクウィザード!!」
「『ぐおっ!?…ぐはああああー!?…』」
ストライクウィザードの一撃を聖騎士とはいえ流石に受け止められなかった兄貴は勢い良く吹き飛び霧となって掻き消えた。
「ふいー!」
Sideレオーネ
「す、凄い!…いくら幻影とはいえお兄様をあそこまで…」
私が未だに断ち切れずにいたレオンお兄様との壁をクーガさんは容易く打ち砕いてみせた。
「あんなアーティファクト見た事ありませんわ…それに入学試験で目にしていたものとは全然違う!?…真逆、アスフェルさんは類稀な多重魔印持ちだというのですの!?」
流石のリーゼロッテさんもクーガさんの力に驚きを隠せないようだ。
「彼…どうにか戦ってくれないかしらねえ…」
イングリスは安定のバトルジャンキーを遺憾なく発揮していたが。
「後はユークスさんに任せた!
手だてはあるんだろ?」
「勿論!」
あの鎧の様な姿を解いたクーガさんが此方に近付き、イングリスにこの空間からの脱出を出来るようにと促す。
それを聞いた彼女は待ってましたとばかりに剣を振り空間を斬り裂き強引に出口を切り開いた。
これで私達は試練をクリアする事が出来、護衛任務への資格を得られたのだった。