ゲマトリア(偽)(かぼちゃ)の青過ぎる空   作:それがダメなら走っていこう

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今日もブルアカ怪文書&与太話を書いてイクゾー!!

除湿&RTA回です。
ちょっと短めかもしれん。


マフティーダンスによるバニーチェイサーRTA

 

安らぎ……安らぎのゲマトリアアジト……此処……?

帰り着いたはいいが寝てもいられない。

さて、早速だがミクパイセンの除湿作業をせねばならない……

神経が警告している……再走案件が近づいていると……

 

 

「ぶっちゃけ手を出さない約束を破ったら暁のホルスに粛清されるんだが?

根本的なことを思い出そう……」

 

「はっ、私は何を……!!」

 

 

「記憶のない寄る辺なき女の子の不安に付け込むなぞマフティー性の高潔さと清廉さに反するんだよなあ……

控えめに言ってクズの所業じゃないか?

それにあの子たちが何のために必死になって奪還に動いたか思い出してくれ……」

 

 

「……私の憑き物が……落ちた……気がします……」

 

その時、神経に感じた気がする。

ミクパイセンから何かに病んだ女の子のような、ハイライトを曇らせる湿度と重力の塊、悪霊めいたものが抜けていくのが……

再走を呼ぶ情念よ、透き通る清渓川に還れ……

 

 

 

「そうですよね……マフティー性……最初の大義を思い出さないと……

あの子たちアビドスの子たちの必死の思いを無視するのか……

あの子たちと生きたはずの知らない私を無視するのか……

私が誓った筈のアビドス千年の栄光……

すみません、ちょっともやもやした嫌な感情の捨て場がなくて……」

 

 

「嫌な思いをさせてすまないな、頼りになる人がいないが故に粘膜が創り出す幻想に過ぎんかもしれん。

記憶が戻った時かつての友人知り合いを捨てられるか……

その決断、結論を気持ちに出すのは早い……」

 

「あー……うーん……そう、でしょうか……

そうなんでしょうか……幻想……」

 

 

「いやー、それにだな……いろいろと知らない女性の名を出すたびにもやっとした気持ちになるかもだが……

キヴォトスが亡びる可能性があるから気にしているだけで……

実際彼女にするとなるとまた別問題なのだ。

いやーキツイでしょってなるだろ?

振り回されっぱなしになると思いますよ。

寧ろなぜ言われないと思ったのか」

 

「えっ……ってことは」

 

「語弊恐れず分かりやすく言うとゲヘナの美食・温泉枠だぞ?

テロリストの動向がみえたら避けたくならないか?

マフティー性に反する反省、清廉、高潔に欠ける面倒なの相手にしたくないんだ、正直」

 

 

「美食と並べると失礼でレイサ本人はまったく悪くないが……

本人の神秘性質がデーモンコアだからなあ……

シャーレの先生を事故死させたくないし」

 

「大変よく分かります、関わり合いたくない手合いですね」

真顔でミクは頷いた。

 

 

「そっかー……美食枠かあ……気になりはするけど関わりたいか付き合いたいかは別……

でもアブない女の方がマフティーには気にしてもらえる……

にゅぐぐぐぐぐ……」

 

ミクパイセンは頭を抱えた……

 

「素直に反省できるほうが本当にありがたいんだがな……

寝て暮らせるものならマフティーは寝て暮らしたいわ……」

 

「素直な女の方がいいのなら、そうします。

道化の語りを遮る女って歌姫として無粋ですよねっ!」

 

 

可愛らしい笑顔でしれっとミクパイセンがいじらしいことを言っておられるが……

此処ですぐに喜んで生徒に手を出す腰抜けのアホってすぐ再走するんだよな……

 

 

こんな時は……

 

「うーむ……

男には二種類しかいない、腰抜けのアホと真の漢。

真の漢への道は――はるかに遠く、白く……

永遠のように長い道、煉獄のように熱い道を走り切ったプレナパテスという真の漢について語らねば……」

 

 

「プレナパテス?」

 

ミクパイセンがキョトンとして話を聞こうとしていると

突然、黒ユウカから通信が掛かってきた。

 

「ちょっとマフティー今良い?

コユキって知ってる?

セミナーの名前でバンバンあの子が債券発行してるのよ!」

 

 

「知ってる!そいつがカジノで使いこんでリオ会長がそいつを水増ししてんのもな!

オデュッセイア海洋高等学校の学園艦ゴールデンフリース号に逃げ込んだんだろ?

バニーチェイサーかよ!コユキをスマートになんとかして来いっていうんだろ!?C&Cは動かすな!」

 

 

 

「また例の未来予知!?話が早くて助かるけど……

なぜ、なぜ、なんで?」

 

また妙なことになってきたよ……

 

 

「リオ会長と無名の王女の扱いを巡るヴェリタスとの対立の内紛……

パヴァーヌが動いてる時にC&Cメイド部引っこ抜いたら戦力足りずにどうチャートぶっ壊れるか分からん!

デカグラマトンが湧いても事だ!

アイツらミレニアム最強の”掃除屋(スイーパー)”部隊だろ!

無名の王女の対応を先生と優先して処理してくれ!」

 

「全部未来予測演算でお見通しってわけ!?

アリスの身柄はこちらで押さえておきたかったから助かるけど!」

 

 

無名の司祭の遺産・無名の王女じゃなくてアリスって呼んでる時点でゲーム部との絆を順調に築いてるな黒ユウカ……

 

 

 

「先生には悪いがC&Cの透き通るバニー姿を拝みたいなら全部終わった後、改めて招待してやる!

ゴールデンフリース号は買収して船ごと白兎の檻にする!!

ハッキングが必要そうなら適宜セミナーに引き渡す!これでいいか!?」

 

こちとらマフティーは透き通った欲望を満たす暇なんかないんじゃい!!

ずっと状況と対応に踊らされてるよ!おかしいよな、おかしい!!

 

「ほんっと話も計算も早いわね!とにかくその方針でお願い!」

 

方針を指示するとあっという間に黒ユウカの通話は落ちた。

 

 

「また仕事ですかぁ……」

ミクパイセンがげんなりした顔をした

「いうな……ミレニアムが破産すればマフティーも文無しだ……

コユキを確保せざるを得ない……」

 

そういうわけで、俺たちは船上の人となった。

特に道中は絡まれることも無かった。

毎度毎度銃撃戦や進路妨害があっても困るが……

 

「豪華カジノクルーズ船の学園艦……

仕事じゃなくて遊びで来たかったなあ……」

 

ミクパイセンは黒フリルの制服を翻しながら付いてくる。

 

一応、ドレスコードがありそうなので赤と白のアムロ&シャアカラーのトランプ柄のド派手な道化装束めいたスーツを着ていく。

 

あ、因みにミクパイセンをバニーに着替えさせるのは時間の無駄なのでやりません。

 

こちとら透き通りに来てるわけじゃないし、先生ルートの場合、潜入だからカジノクルーズ艦の制服のバニーにC&Cを着替えさせる必要があるが……

 

 

 

 

「ぶっちゃけバニーチェイサーのカジノSランクは研究しつくされてんだよな……」

 

ラプラスの匣の中で。

 

「C&Cの豪運のアスナ連れてくりゃこんな苦労はせんでいいんだけどなー」

 

「アスナが『プログレッシブ型』の台に座るとその時点で設定6。

プログレッシブ台?要するにカイジの沼!!

座ってテキトーに勘で目押しするだけで超高額ジャックポット確定。

コユキは設定1固定の台と時間帯にしか座れないので

沼に呑まれて積み立てることしかできない、その上に飽きっぽくてコロコロ台やゲームを変えるから何時までも運を逃す」

 

 

「えーっとこの台のドラムロールがこうでこうだから……

超高額レート台に座ってパターンを見て―

あ、これだ、この台だ。

コイツをおおよそ3時間位2173回し続けりゃジャックポットか!

掛かる費用はおおよそ6519万クレジット!

うーわ神経が苛立つぅ!でもこのマネーパワーに任せたのが一番早いと思います!

遊びでやってんじゃないんだよ!!」

 

キヴォトスでいくらあぶく銭を稼いでも所詮は風の前の塵に同じ。

 

 

アリュージョニストやまどかじゃねえんだぞ、カボチャのおっさんが死んだところでミラクル転生パワーが溜まるわけじゃ無いんだ。

 

男の死など安い…安い…実際安い。

 

 

「それにしてもマフティーの商才ってすごいですねえ

スロットまでプロ級ですか……」

 

ほへーっとミクパイセンはぼげーっと回るドラムを眺める。

 

「大体、キヴォトスの株式取引で成功したところでそれすらも……

失敗の前提があって、私にも失敗はあったよ」

 

 

子ウサギ公園の片隅、割れて血の付いたカボチャのマスクの前にヒッピーロボットだけが、半額焼肉弁当を置き、被るもの無きカボチャにカップ酒を注いだ……光景を幻視した。

 

 

スロットの目押しとビタ押しに集中する。

無為なギャンブルで神経を苛立たせた方がマシな光景だ。

 

……三時間後、終了。

目押しビタ押しで神経が苛立ったわ……

勝利のマフティーダンス……

 

で、稼いだ金で学園艦ゴールデンフリース号買収、終わり!!

 

「え、Sランクおめでとうございます……

VIPチケットをどうぞ……

今日からオーナーはマフティー・ナビーユ・エリン様のものです……」

 

「うああああああ――!!なんで――!!

何であんなぽっと出のカボチャがSランク取ってオーナーになってるの!!

あんなにいっぱいお金使ったのに―!!!」

 

 

ピンク色の髪のツインテールをしたバニーガール、黒崎コユキが涙と共に絶叫した。

暗号を一瞬で解読できる天才ハッカーで元セミナー。

ただし、ミレニアムの金で博打を打ちまくる倫理観ゼロのクソガキでもある。

 

 

「それもセミナーの金だろ。ミク、確保」

「はいっ」

 

コユキはハッキング能力に偏重し戦闘能力は控えめだ。

ミクパイセンによってあっという間に羽交い絞めにされた。

 

除湿の方が大変だった気がするな……




面白いかどうかは分からない。
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