ゲマトリア(偽)(かぼちゃ)の青過ぎる空   作:それがダメなら走っていこう

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ユウカ黒服説、それは割と黎明期からある与太話。
ブルアカなのに相変わらずまだ生徒の方名前しか出てきてねえ……!


黒服と踊ろう!

 

俺は踊る方のカボチャではなく

 

ハサウェイに殴られて一話で退場する方の偽マフティーであったか……!

 

いや、やってることが初手カイザーPMC理事に知ってる情報売りつけて

 

連邦生徒会の混乱を他所にインサイダー取引である。

 

そうしてこうして黒服に目を付けられ、粛清されそうになっている。

 

でも最後の軽口と思っていったことに反応するのはちょっと待ってくれ。

 

まさかのユウカ黒服説……!

 

え、なに、ここ与太話時空なの!?

 

そんな内心の混乱は今は置いておかねば……!

 

この場をペラを回して切り抜けねば黒服に粛清される!

 

「分かった、ここで立ち話もなんだ……

知りたいことには一つ一つ答えよう、何処か落ち着ける場所に移さないか?

粛清も拷問も簡単だろうが私の舌が踊るだけだ。

直ぐに終わるような短い話でもない」

 

『……いいでしょう、これは忠告ですが怪しいマネはしないほうが賢明です』

 

黒服にドナドナされてゲマトリアのアジトっぽい所に連行される。

 

 

「これでようやく落ち着いて話が出来るな

お互い、知りたいことも学べることもあるだろう」

 

『クックック……コーヒーでもいかがですか?』

 

「頂こう」

 

不都合ならいつでも始末できるという

余裕が出来たからか黒服らしい諧謔が出てきたな……

 

「まずは改めて自己紹介からだな。

ゲマトリア各位に申し上げる。わたしは、マフティー・ナビーユ・エリンだ

一方的に見知っているのは不躾だがそちらは、あー。

便宜的に黒服と呼称させてもらうがよろしいか?」

 

『……ええ、それで構いませんとも。

疑問の始まりはまずそれです、貴方、何処で我々の事を?』

 

「それは私がキミたちゲマトリアと同じく外からキヴォトスを観測していたからだ。

この後の流れ……というのも全てではないが、知っている事は知っている……」

 

『これはこれは……実に、実に興味深い。

それにしてはやることのスケールが卑小ですがね……

カイザーに働いたケチな詐欺の事は今は置いておきましょう

私たちにとってもどうせ駒ですし……』

 

黒服が指を組むポーズを取る。

衝撃的過ぎるカミングアウトは今は思考から外したい。

 

『ですが……アビドスでの計画を知っている大人がいるというのは

端的に言って不都合ですね、ええ。

式にゴミが入るのも頂けません、要らない変数は再計算、検算が手間ですし……』

 

あー、これは不味い流れです。

どうにかペラを回さないと始末ルートですね、わかりたくありません。

 

「待て待て、結論を急ぐな、複雑な式を単純な式にした方が美しいのはわかるが……

私は黒服の”完璧”な計算と謀略を覆すものがいるのなら

それは先生しかいないと考えている」

 

『ほう……』

 

「私は先生を”崇高の器”と考えている……黒服の完全な計画が崩されれば

それは崇高の器かもしれない、と仮定する」

 

『私の邪魔をする気は、ない、と?』

 

「止める気など毛頭ないだろう?」

 

邪魔したって止まらないし頭アナハイムみたいなもんでしょキミら!

 

『続けてください、マフティー』

 

「ホルスの眼を使ってやりたいことはわかる、実験の目的、わかったぞ。

色彩によらず恐怖と神秘を両立させうるか、が知りたい、観測したいんだろう?

ダメだったらアヌビスに移る、と……」

 

ただこれはだいぶ乱暴なやり方で

神秘と恐怖は崇高というカードやコインの裏表。

実験の手順が不味すぎる……!

 

無理矢理カードやコインの裏を見ようとして

コインやカードが曲がっちゃうわけだな。

ホシおじのヘイロー壊れちゃうよ……

最悪色彩が来る、結果まで知ってるけどさあ……

 

『ご明察です、説明の手間が省けて楽といえば楽ですが……』

 

「もし、生徒の神秘と恐怖を自在に出来ればこれは

不可逆の恐怖化と狂気を齎す色彩に対する対抗手段になるかもしれない……と……

色彩はゲマトリアの垂涎の実験室であるキヴォトスをぶっ壊すからな」

 

対抗手段になるかもしれないホシおじを曇らせないで欲しい。

アビドス高校のみんなのメンタル壊れちゃう。

 

『クックック……素晴らしい。そこまでわかっているのであれば……

邪魔したりなさりませんよね、マフティー?』

 

いいえと答えたら粛清される奴ですね、わかります。

 

「わかっている、邪魔はしないさ。計画が走っている間はカイザーへの介入はこれっきり、これでいいか?

実験手法の適格性にいささか疑義を呈したいところだが

仲間でもないのに聞き入れる義理はないわな……」

 

先生にお任せするしかないというのが心苦しいけど……

 

「生徒は必ず神秘として顕現する。

自然に宿る神秘、あるいは崇高は恐怖の側面として顕現している……?

アビドスなんか砂漠化という自然災害の恐怖の側面で顕現しとらん?

いや、与太話の類だが……」

 

『ほう……大変面白い仮説ですね……』

 

『私としては砂漠化は大変珍しい確率ではありますが起こりうると切り捨てていましたが……

マフティーは神秘と恐怖の影響と視る……なるほど……』

 

黒服は計算機を取り出しせわしなく

何か数式を紙に書きつけたり、計算機を打ち込んだりで忙しそうだ……

 

『私がミレニアムに送り込んだ端末の事も予見していたので?』

 

「アレは当てずっぽうだ……可能性としては存在したが……

微小すぎるので無いも同然だと思っていたので驚いたわ」

 

ホントに驚いたよ、ユウカ黒服説なんて与太採用時空があるとか……

 

『となるとこの件に関しては秘密を暴露しないよう契約を……』

 

「ああうんサインするサインする。

スパイをバラしたくないのはよくわかるからな。

ただ一つ聞いておきたいって言うか気になるのは早瀬ユウカが

どうしてこんなことになったのかだが……」

 

『端末を得た方法はルールには反していませんよ?

早瀬ユウカのヘイローは本来二年前事故で砕けているはずでした』

 

「事故?」

『流れ弾の徹甲弾が気絶状態時の頭部に……』

 

「キヴォトスの治安に激しく反省を促すダンスを踊りたい」

 

ひどいことになってた。

キヴォトスの治安なら起こりうる可能性があるのがまたひでえ!

 

『回復の見込みのない昏睡状態でそれがゲマトリアの系列病院に運び込まれ……

ヘイローの欠損と罅を補えないかの実験に……』

 

この世界のユウカェ……!

ルート次第ではキヴォトスの生徒ポンポン死んじゃうけどさぁ……!

 

「あー、いい、わかった、ワザと嵌めて契約で縛って殺したとかじゃないのが解ればいい

ただ、ミレニアムの豊富な人材、資源、研究を探り

身近なところで神秘を観察するのに丁度よかったんだろ……」

 

まあ……いいか……深く考えるのはよそう……

 

どのみちゲマトリアは先生大好きクラブみたいなもんだし……

黒服とユウカの

両方が完堕ちしても変わらへんやろ……あんまり……

 

『話が早くて助かりますね……物は相談なのですが……』

 

「なんだ?」

 

『ゲマトリアに参加するという極めて魅力的な提案を貴方にしたい』

 

ええー?

正直な話生徒に変なちょっかいかけて先生に粛清されるとか嫌なんだけどぉ!?

 

『外から来た大人で……色彩を敵対視し……

私たちには無い視点、カイザーに対する駒のような扱いの手法も高く評価しています。

ゲマトリアへの加入条件は満たしているかと。

どうです、悪い大人の仲間入りをしませんか?クックック……』

 

これ断ったら不味いよなあ……

計画の異分子とか仲間に引き入れられねば消すしかないし……

 

「う、うーん……断ったら断ったらで消されそうだし……

身の安全を確保する手段が乏しいからな……

どうにか最低限……銃弾飛び交うキヴォトスでサヴァイブする手段は

喉から手が出るほど欲しい……!」

 

『身の安全も資金も融通できますよ……共に崇高と神秘を目指しましょう……』

 

くっそ迷う、迷うが……

 

「わかった、だが……

ベアトリーチェのマダムには、未来を断片的に知ってるのは秘密にしてくれ

マダムは預言者気取りは大嫌いだからな」

 

『クックック……もちろん……では歓迎しますよマフティー

ようこそ私のクラブへと言ったところでしょうか……』

 

なんとか黒服に粛清される未来は避けれたが……

なんだか妙なことになってしまったが……

先生ルート外れたらこうするしかないよなあ……

 

いい加減にしろよキヴォトス……




無事、ゲマトリアにカボチャヘッドの異物混入。
面白いかどうかは、分からん。
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