ゲマトリア(偽)(かぼちゃ)の青過ぎる空 作:それがダメなら走っていこう
G線上のアリアは言わずと知れたバッハの名曲。
死線上?死戦場? 何のことやら。Cコードダヨー。
ともあれ移動回。
【Location:トリニティライン沿ハイウェイ】
以前トリニティへ行った時が散歩ならば――
今は――再走案件の塊の死線かな?
神経に荒れ狂う大海原を幻視した。
無論、マフティーにしか見えていない。
神経に映るのは大きな地割れから沸き立つマグマの海である。幻覚である。
竜巻や落雷の幻視……
厳重に施錠された大門が現れる、現実はハイウェイなのに。
神経に受け取る災害の幻視はトリニティに近づくほど酷くなる。
「いいお天気ですねえ……」
「ええ、そうですねミク嬢……澄み切った空は晴れ渡り……
目も眩むような太陽……流れるハイウェイ……美しい景色……」
黒塗りの高級車に同乗するミクパイセンがのんびり呟いた。
車を運転しているマエストロが相槌を打つ。
……そっちが現実ってのは分かってるよぉ!!
とんだところで護身完成である!
真の達人は危うきには出会えぬ。
真の護身が完成したのなら、危機にはたどり着けぬ。
本人の意思に関係無く足がもつれて転ぶ体が重くなるとか初めて経験したわ!!
武術家なら此処で引き返しも出来たんだろうけど……
これがマフティーの辛い所よ……!
って言うかミクパイセンに腕掴まれて車に放り込まれた。
マエストロが無慈悲に車を出発させた。
カボチャは出荷よー!
(そんなー! 出荷よー! そんなー!!)
出荷っ……っ……カボチャ……無慈悲なる出荷っ……!
(馬鹿野郎ーっ!!マエストロ! 何故車を走らせる!!?ふざけるなーっ!!
うわーーーっ死にたくない!!逝きたくないーーー!!)
クッソ情けない新世界の神の断末魔が内心一杯になるのも無理からぬことだろう!?
カボチャがドナドナされてトリニティに連れていかれている!!
気分は最強のアリ(サイズ据え置き巨大化禁止)対恐竜。
ちょっと達人になった程度ではなんとでもならん……!!
スーパーキヴォトス人の中でもミカテラー相手では絶望的なスペック差があるわ!!
とち狂ったエデン条約の真っただ中にシッテムの箱無しでトリニティに行ける!と豪語できる勇者様だけが私に石を投げてくれ……
ちょっとストーリー知ってるならゴメンこうむるぞ……普通……
制圧したデカグラマトンのセフィラ?
ミカ相手だと虐待になるぞ。
ビナ虐、ケセ虐、ホド虐、察してくれ。
ミカ相手だと悲惨なのは色彩ヒエロニムス君だが。
因みに、掻い摘んでホドとかにモモトークで話したら……
「ホドはマフティーの栄光なり!
えっ、トリニティゴリラ?
100万回くらい折るね☆された謎のログがあるのでイヤです!!
ホドはミカに祈られただけで死ぬか弱きロボ!栄光はポイーで!
……ホドは新入りのビナーにダンスを教える系の仕事があるのでこれで!!」
通信をブッチされた、反応はない。
「おいなんかビナーが増えてないかおいっ!ホドっ!!」
なんか知らんところでビナーが仲間枠になってないか……!?!?
しかも逃げやがったアイツ!!ふざけるなー、ふざけるなー!!
最低だ……最低だアイツ……!!
気持ちはわかるよ!ミカから逃げられるなら私だってそーする!
ホドなら猶更だろうなあ!
神経に受信する警報……
竜巻や地割れやマグマや荒れ狂う高波の幻視を無視しつつ……
もう諦めてトリニティで踊ってペラ回すしかないか……
先生はふとどうしているだろうかとゲヘナの様子を端末で調べてみた。
「なんと、先生は真っ当に調理実習と食育をやっているだと……!」
思わず驚きの声が上がる。
万魔殿メンバーがエプロンを付けている……!
ゲヘナの女子力を底上げするとは……その発想はなかった……!
勿論、匂いにつられて襲撃してくる頭ゲヘナの連中は居る……!
だがそれらは……
空崎ヒナにことごとく鎮圧されていた。
朝起きて牛乳のんで朝メシ食って
先生にナデナデしてもらって復活して出撃して頭ゲヘナ鎮圧して書類書いてシナシナになって
昼メシに先生手作り弁当を食べて復活して出撃して暴徒鎮圧して書類書いてシナシナになって
晩メシ食って先生とモモトークして復活してピアノ弾いて書類書いてシナシナになって
シャワー浴びて寝る。どうもそんな日々を送っているようだ。
空崎ヒナ、そんな某空の魔王のような生活をしていたら、ゲヘナ最強の称号をゲットしていた。
風紀委員長で三年だけど見た目は幼女、ゲヘナシロモップの生徒である。
シナシナになることと脳回復を繰り返しているうちに、すっかり先生を見る目が濁り切ってしまっているように見える。
アレやばない!?絆ランク二桁で収まるの!?
ヒナちゃんの目濁り切ってるのにハイライトがギラギラしてるぞ!
……先生とヒナちゃんの問題だ……
マフティーは見てみぬふりをしよう……
「はっ、先生を攫ってお婿さんにすれば……
自分で料理しなくても良くなるよね!」
そんな舐め腐ったことを抜かした頭ゲヘナモブが一瞬映るが……
濁り切った瞳のヒナちゃんの手によりデストロイヤーをワンマガジン……EX終幕:イシュ・ボシェテを貰って冷たい所で寝ている……R.I.P.
あ、映像で便利屋たちがカボチャ印のトラックを護衛しよる。
無論頭ゲヘナの連中に襲われているが……
「食料をよこせー!!」
「この期に及んでまだそんなことを言っているの貴女達!
貴女達の自由は行き過ぎなのよ!!
いつも給食作ってもらってるのに感謝もしないで……!!
ハルカ、ムツキ、カヨコ!やってしまいなさい!」
アル社長……いざという時しか頼りにならない女……
「くふふ……元はと言えば……アンタたち頭ゲヘナが給食部をイジメたせいじゃない!!
ぶっ殺すしかないわよねぇ!!」
ムツキがキレ散らかしてる。
その後、便利屋68は損失を出しつつもどうにか五台分のパンを積んだトラックと二台分の魚を積んだ食料配送トラックを先生のもとに送り届ける事に成功したようだ……
「ごめんなさい先生……
私たちは、パン五台と魚二台分しか護れなかった」
先生は便利屋を責めず、それどころか頑張ったことを褒めて護った分の食糧で調理を始めた。
その後……
ヒナとマコトの間に有ったわだかまりが解消されたり、自販機にボコボコにされた美食研究会が先生の所にやってくるが……
ゲヘナ生徒の非難というビーム・バリアを食らった上に……
"……きちんと給食部の子に謝る気があるなら、食べさせてあげる"
やべえ、すげえ……先生が美食に反省を促している……!!
泣きながら先生の手料理を食べて美食が今までの行いを省みている……!!
ゲヘナの女子力を上げ、調理実習をやらせ……
ゲヘナ生徒が先生の周りに生食材を持ちこんでいる……!!
ドンドンと持ち込まれる未調理食材は増えていき、料理を習った子が料理を教えている……!
給食部に謝りに行こうとかそういう感動の青春の流れまで……!
この話は、先生が生徒に4000人を超える群衆に食料を配るようにと命じる話である。
そしてゲヘナの万魔殿に命じて、草の上にすわらせ、五台分のパンと二台分の魚を手に取り、天を仰いでそれを祝福して料理。
パンを裂いて生徒たちに渡された。
生徒たちはそれをゲヘナ群衆に与えた
皆の者の者は食べて満腹した。
余った食材の残りを集めると、十二の籠にいっぱいになった。
先生が聖書再現してやがる……
しかもきちんとゲヘナたちの意識改革と食育と調理実習、感謝の大切さまで……!!
「はえ~すっごい……」
そんな小学生並みの感想しか出てこなかった……
これ、俺必要ある!?要る!?
要らねえんじゃねえかなぁ!?
「此処は先生に任せよう。
もう全部あいつ一人でいいんじゃないかな……」
思わずそんなことをモモトークで送ってしまった……
(◠ڼ◠#)
"一杯一杯でしんどいに決まってるだろ!"
"やって見せろよマフティーも!!"
そんな返信が返ってきた……
少しだけペラ回しの材料の『協力』だけ先生にお願いする。
『止まりなさいそこの車両!トリニティ全域は戒厳令発令中よ!』
検問を行っている見た目は清楚な天使のお嬢様トリニティモブに止められた……
あー!ついにトリニティに到着してしまった!!
もうすっごい妖気に包まれた死線の塊!!
もう嫌だよキヴォトス!!
面白いかどうかは人を選ぶと思うけど
楽しんでくれたのなら幸いです。