ゲマトリア(偽)(かぼちゃ)の青過ぎる空   作:それがダメなら走っていこう

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今日もブルアカ怪文書&与太話を製造してイクゾー!

カルバノグはモンティ・パイソンの殺人ウサギの住む洞窟。
ガンダムTR-6「インレ」が思い浮かぶ方も居ますが
元ネタは童話「ウォーター・シップ・ダウンのうさぎたち」に登場する
ウサギ達にとっての死神、月、冥界、恐怖、永遠の暗黒、死の象徴。

そろそろ同時多発的にいろんなことが起こって状況がぐちゃめちゃになっていきます。


カルバノグ/インレの兎は何処で踊っている?

 

【Location:トリニティ・ティーパーティーのテラス】

 

どうにかこうにかカイザーを粛清して反省を促せた。

かといってこの忙しさはまだまだ終わらないようだ。

いい加減に寝かせてくれよぉ!

 

「マフティー理事……マウスって、どっちクリックすればいいんだっけ?」

 

アスナがヤバいことを言っている!!

内心の泣き言は言っている暇も泣いている暇もない!

マフティーは何というツライ立場なのだろうか!!

 

「アスナあああああ!?無理させてすまない!!

クレジットは全額出すから今すぐ精密検査だ!!

脳腫瘍とかそういう疑いがある!救護騎士団ー!!」

(◠ڼ◠;)

"病院だよっ!? 救急医学部ー!セナー!!"

 

 

 

……ミレニアム製のMRIなどで精密検査したところ幸い、アスナの頭部スキャンで見つかったヘンな影はトリニティ救護騎士団とゲヘナの救急医学部の三時間に及ぶ手術の結果除去されたことを記しておく。

 

アスナ本人曰く滅茶苦茶すっきりしたそうだ。

 

(◠ڼ◠;)

"はぁ、はぁ……マフティー、滅茶苦茶忙しい所悪いんだけど……

流石にここじゃ陣頭指揮に限界があるし……"

 

 

今現在臨時でトリニティに指揮所を置いているが、電子設備という観点ではシャーレあるいは次点でミレニアムの方が優れているか。

 

"カイザーの一件の後始末もある……一旦、シャーレに来てくれないかな?"

 

「そう……だな、分かった、カイザーが倒れた今……

シャーレが襲撃される……というのも考えづらいか……」

 

 

トリニティの指揮はナギサ様に任せ、手の空いている生徒だけ連れると先生が乗って来たヘリに乗り込み、D.U.に向かうこととなった。

思えばこの周回でシャーレとD.U.に行くのは初めてか……?

カプコン製ならぬルビコプターめいた、シャーレの武装ヘリ……

先生が乗り込むものだけあってカネと技術がかかっている……

比較的硬いシートではあるのだが、内部ではローター音もエンジン音も気にならず

僅かな安らぎタイムが訪れるとあっという間に眠くなった……

 

 

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微睡みに落ちている時、神経に幻覚を受信した。

ゲマトリアとは……一体何なのか。

デカグラマトンやアリスにだってヘイローはある。

高度な機械である彼らにも……

神秘を宿すもの全般に……神秘を持たない彼らは何なのだろう?

 

 

ミレニアムの発明品の爆発に巻き込まれ、意識を失ったところで頭から血を流すユウカ。

 

初回のブラックマーケットで、ペロログッズを矯めつ眇めつ見分する僅かな隙に不良の投げたチェーンが首に絡まり頸動脈が締まって落ち、そのままボコボコにされ財布を抜かれ路地裏に打ち捨てられるヒフミ……

 

セイア暗殺を拒絶して折檻を受けるアズサ……

 

運悪くフリーダム過ぎるゲヘナで建物の倒壊に巻き込まれ、救助が遅れ思わぬ大怪我を負ったフウカとジュリ……

頭部からの出血、窒息、圧迫、栄養失調。

 

そんな彼女たちに、すっと庇う様に影が寄り添った。

一人、また一人。

黒いスーツの男、タキシードの男、コートの三人の男達。

 

クシャクシャになった大人のカードを握り潰して自らの生を絞るように、罅割れたヘイローへカードの残渣から滴る青春のきらめきの青い石を振りかけていく。

 

生徒の好きなものを護らんと破れたぬいぐるみに青い石を振り掛けた者もいた。

 

カードを使い果たした彼らは、異形の頭部へと肉体が変質していく。

 

デカグラマトンのハッキングやパス入手……

色彩相手に詰み、暁のホルスを崇高に押し上げて対抗しようとするアプローチ。

黒服がカイザーをそそのかさなければ、ウトナピシュティムは発掘されないのでアトラ・ハシースに行けなくて詰む。

 

 

アリウスの後始末の際閲覧した記録が想起される。

アリウスの軍事教育プログラムは恐るべき密度だ

 

大の大人でもキツイ内容で、子供たちの柔い心には耐えがたい物だが……

効率的な制圧、殲滅、連携、武器の知識、殺人術。

シビアな戦場で暴れるための戦闘技術とゲリラ技術がこれでもかと詰め込まれている。

士気と補給が十全なれば恐るべき特殊部隊となるだろう。

明らかに過剰なもので何と戦おうとした?

想定が色彩で発狂したテラー生徒相手の気が……

 

 

資料によると十年前のアリウスでは乏しい物資と主導権を巡った凄惨な内戦が起きており、ベアトリーチェが無理矢理に掌握しなければ……

最悪、食糧が尽きたアリウス内で人が相食む地獄が顕現する。

死者が出まくっていただろうことが想像に難くない。

内同士で争わぬためにはトリニティとゲヘナに憎悪を誘導するしかなかった。

当時のゲマトリアの資金ではアリウスを十全、健全に運営するのは難しい。

蟲毒よりは恐怖政治と歪んだ教育の方がマシ、そういうことか?

 

エデンで散った先生の、生徒に対する恨みや怒り。

ミカのアリウスへの恨みや影。

アリウス生徒たちが抱えていたゲヘナとトリニティへの恨み。

救われなかった生徒たちの先生への恨み。

ループで洗い流せぬチリのように積もった経験や怨恨の、苦しみの残渣。

遅すぎた先生への嫉妬と憎悪。

スパルタ教育というメタファー、恐怖に降り注ぐ『黒い光』が触媒になり……

ラプラスの匣に仕舞い切れぬ黒い感情。

最初の願いを忘れてしまった赤ジャージの女が、怒りと憎しみに血走った無数の赤い目となってミカに憑いた……

 

 

謎の電車の中を、セイアが駆け抜けていった。

 

赤く染まった陰惨な思い出を打ち倒しながら青春の思い出、青い光に包まれたおぼろげな生徒達のシルエットを引き連れて……

 

客車は何時までも続いている。

連邦生徒会長の居た右側の席には血だまり。

左の席には……

喪章の黒いリボンが掛けられた、顔が塗りつぶされた遺影。

割れたフラスコ試験管、液晶割れの関数電卓。

折れたペンと破れた原稿。

爆弾が入ったモモフレンズぬいぐるみ。

破れた赤いジャージや折れた竹刀や羽めいたホイッスル。

壊れたイーゼル、デッサン人形、折れた絵筆。

 

(黒服、ゴルコンダ&デカルコマニー、フランシス、マエストロ、ベアトリーチェ……?)

 

手段が目的と成り果てた彼らは、いったい何を、本当は何をしたかったのだろう。

今ならばそれが朧気ながら、分かる気がする。

 

 

無数の血塗れのカボチャマスクと罅割れたデスマスクとクシャクシャの青い鶴の折り紙が一杯に転がった客車を抜けて先頭車両にセイアが飛び込んでいった。

 

 

……悪霊と成り果ててしまったゲマトリア。

そうまでしてキヴォトスにしがみ付きたかった最初の願い。

 

(やって見せろよマフティー、何とでもなるはずだ)

 

そう強く、こぶしを握り締めて、マフティーは自身に言い聞かせた。

 

 

 

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【Location:キヴォトス首都 D.U.(District of Utnapishtim)】

 

 

キヴォトスの中枢部であるディストリクト・ウトナピシュティム。

以下D.U.と略称で明記する。

 

ここには連邦生徒会の本部であるサンクトゥムタワーやシャーレのオフィスビルがあるまさしくキヴォトスの中枢だが……

そこにたどり着いた先生とマフティーを待っていたのは、また地獄だった。

 

 

「連邦生徒会首席行政官七神リンの無為無策を許すなー!」

「低品質なプリンを許すなー!」

 

安守ミノリ率いるレッドウィンター連邦学園工務部!

デモと扇動が得意なミノリ、カヤに雇われネガキャンを継続実行中!

 

サンクトゥムタワーを包囲して腐った卵ならぬ低品質なプリンをぶつけてシュプレヒコールを上げている!!

これではサンクトゥムタワーに近寄ることままならぬ!!

 

しかもシャーレビルにはクロノス報道部が詰めかけている!!

 

……おかしいよな、おかしいだろ、おかしい!!

 

「こんなのシャーレとミレニアム株主によるクーデターじゃないですかー!!やだー!!」

 

 

 

サンクトゥムタワーの連邦生徒会ではヒナちゃんに吊るされて簀巻きにされたカヤがみょんみょんと動きながらCV雨宮天の駄女神めいた表情と声で泣き叫んでいる!!

 

 

 

(◠ڼ◠;)

"えーっ!?カイザーの汚職を取り締まっただけなのに!?"

 

「どうやらこれも説明して事態を収拾せねばならんようだな……」

 

……ただでさえ忙しいのにいい加減にしろよキヴォトス!!




面白いかどうかとか原作再現は置いてきた!書きたいものを書く!
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