ゲマトリア(偽)(かぼちゃ)の青過ぎる空 作:それがダメなら走っていこう
ああ……もっと文才と文章力が欲しい……
Let'sGo!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
【Location:キヴォトス首都 D.U.(District of Utnapishtim)】
……神経をげんなりさせるような例の魔法のBGMが流れているような気がするが………
クロノス報道部の風巻マイと川流シノンに突撃取材される。
「クロノス報道部アイドルレポーターの川流シノンです!
今日はシャーレの先生とミレニアム株主マフティー氏に突撃取材をしたいと思います!
ぶっちゃけた話クーデターじゃないんですか?」
(◠ڼ◠;)
"カイザーの武器供与による汚職を取り締まっただけなんだけど……
ヴァルキューレ警察学校と防衛室長も関与してたから……"
「キャッチーで面白おかしい陰謀だの暗闘だの在れば良かったんだがな……
いや正直つまらん大人の銭闘だぞ……これはこれでスキャンダルだとは思うが……」
「そもそもにだ、報道機関を抑えない、掌握しないクーデターなど存在するのか?
権力が欲しいだけなら普通そうするだろう?
マスコミを抑えないガバガバクーデターがあるなら教えて欲しい。
君たちクロノス報道部が自由にインタビュー出来ている……
報道の自由が妨げられていないこの状況そのものが答えだと思うのだが……」
「それにもしかしたら……カイザーの商品コマーシャルとか打てなくてインセンティブや広告料が入らなくなることを懸念しているのか?」
「もしも、クロノスジャーナリズムスクールに払うべき広告料をカイザーがケチっていたら問題だ、このあたりも是正しなくてはならない」
風巻マイと川流シノンは悩んだようなそぶりを見せた。
「……それは……」
「……………確かに、カイザーの事についてはあんまり面白おかしく筆を走らせると上から没を食らったりしましたけど……」
クロノス報道部もやはり有形無形の圧力と忖度を要求されていたか……
カイザーにCMやスポンサーから降りられたらカメラ代に取材代など諸々の諸経費が部費として降りなくなる、というわけだ。
(◠ڼ◠;)
"クロノス報道部の真実を伝えたい、という気持ちや情熱は否定したくない"
「先生の言う通りだ。私、マフティー・エリンはジャーナリズム教育研究の発展に寄与したいと考えている……
取材は認めるから、私たちの仕事をさせてほしい、この通りだ」
クロノス報道部に頭を下げてお願いする。
「……シャーレの先生とミレニアム筆頭株主マフティー氏の密着取材で手を打ちましょう!」
「防衛室長とカイザーの汚職はこれはこれでスキャンダルです!」
……交渉は成立した。
「あたしたちは、この地における、全ての権力者と資本家が消えるまで闘争をやめない!」
気炎を上げるミノリたちレッドウィンター工務部には……
根気強く説得するしかなさそうだ……
「まあ、共産趣味程度であればとやかくいわんよ……。
労働問題とかその辺真っ当に考えて共産趣味程度にとどめて工務の方に主軸を置いてほしいなあ……」
「キヴォトスのブラック企業に反省を促す革命戦士たちへの差し入れをしたい……」
「だが今の君たちはニュータイプの才能を戦争の道具にされた天パのようにカイザーとカヤにデモと扇動の才能を政争の道具にされたのに過ぎん」
「なん……だと……」
ミノリが驚いたような表情をする。
「声が大きいというのは才能だ、それだけでマーケティングが出来る。
カイザーとカヤに工事費用やバイト代をケチられたりしなかったのか?」
どぱーっとペラを回してカイザーの悪事を突き付ける。
「思い出してほしい……真の高潔で清廉なジャーナリズムを……
マスゴミに堕ちるクロノス報道部は見たくない……
思い出してほしい……労使交渉とデモの意義を……
格差の是正のために声を上げるのが本物なのではないのか?
……大義を忘れ果てた者に未来は無いのだ……
政治ごっこに堕ちるのは見たくない……」
「私の様な偽物の道化じゃない。
キヴォトスに反省を促せる大きな力になると信じさせてほしい。
私たちの愛した生徒の無限の可能性、熱い正義の心……」
「真のジャーナリズムも、真の待遇改善も大仕事だ、一生かけても終わらないかもしれないぞ」
「若い力を正しく使えれば、きっとキヴォトスのダメなところに反省を促せる……
健全なジャーナリズム……健全な労使交渉……
やってみせろよクロノス報道部!
やってみせろよレッドウィンター工務部! 何とでもなるはずだ!」
「誇りを盾にするのは権力者の常套手段だな。
……懐柔と圧政を繰り返すのはブルジョア共のよく使う手法ではないのか?」
ジト目のミノリ、手ごわい。
「私は……マフティー・エリンは権力やクレジットなどに固執してはおらんよ……
ただ、流れに流されこうなった……クレジットがなければ救えぬ者がいた……
誰もまともに生徒の為に金を使おうとする奴が居なかった……
敗者でも本当は良かったのだ……
毎日の焼肉弁当とカップ酒にありつければ本当はそれでよかったのだ……」
「…………」
正直、先生やゲマトリアやってるより、所確幸のデカルトの所でお世話になってたことの方が多かった気がするぞ……
チャートが下振れして初手でカイザーPMC理事をだまくらかすのに失敗すると……
ホームレスの方が睡眠時間は確保できていた……気がする。
ラビット小隊と廃棄弁当をガチで取り合ってモエに爆破されかけたり、ミヤコに貴方の様な大人げない大人が一番嫌いです!とか言われたけど。
結局は……カイザーセキュリティの鎮圧に巻き込まれたり、子ウサギ公園地下サイロの爆破に巻き込まれたりで再走だったけど……
アロナのゆりかごで、何時までも、何時までも趣味のデモに興じるのも、事実をニーズに脚色して面白おかしく書き散らすのも、だれも目指すべき大人の姿と背中を見せなかったのだ……
「そもそもデモというものは不満や不平がある労働条件の改善、労使交渉の側面がある。声を上げるのは大いに結構。
もしも本物のクーデターならば、デモ隊など鎮圧してしまうだろう。
それは良くない、私たちは仕事をしたいだけなのだ」
「労働の対価を適切に払ってほしい、おそらくはそれだけなのだろう。
銃や暴力を使わずデモやストで対抗する姿勢……
当たり前のことを当たり前に出来ないからキヴォトスの今がある。」
「銭闘の勝者としての責任がある。
私、マフティー・エリンも反省をしようじゃないか」
「家庭科に定評のある先生監修のプリン……
私は踊ったり歌ったり金を転がすのはともかく……
料理はあまり得意ではない」
「プレイヤ先生!工務部にキチンとした鬆の立ってない混ぜ物無しの真っ当なプリンを喰わせてやりたいのですが構いませんねっ!?」
(◠ڼ◠)
"それくらいだったらお安い御用さ"
プレイヤ先生……
「合成甘味料で誤魔化されたり温度管理が適当で熱し過ぎてボッソボソプリンとか……」
「謎卵や牛乳を水で薄めたシャバシャバの低品質プリンじゃない……」
「ゲヘナの騒動を料理で収めた料理上手と噂のプレイヤ先生の本物のプリンが食べられるんですかヤッター!」
レッドウィンター工務部の歓喜の声が広がる!
コストカットの為牛乳を水増し!?
鶏卵処か謎卵!? 砂糖じゃなく合成甘味料!?
キヴォトスの低品質プリン酷くない!?
「はっ……先生を書記長にしてマフティーを議長にすればレッドウィンターによるキヴォトス全土革命も夢ではないのでは……?」
ミノリがグルグル目で危ないことを言っている!!
「いかんぞミノリ!先生という資本を独占しては!
君はきっと自己批判が出来る子っ!!」
「と、ともかく……あたしたちは圧政者や資本家に反省を促せた!
このデモは我々同志たちの勝利だ!では改めて……」
「……防衛室長のカヤを許すなー!!!」
「ブラック企業のカイザーを許すなー!!」
ミノリ、くるっと手のひらを返して次のデモへ!!
漸くサンクトゥムタワーに行けるよ……
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【Location:キヴォトス首都 D.U. サンクトゥムタワー】
連邦生徒会では困惑気味のリンとアオイが待っていた。
すっかり目の濁り切ったヒナちゃんがどや顔で捕らえたカヤを先生に自慢するように吊るしている。
と、とりあえずヒナちゃん褒めてあげたり除湿したりしたほうがいいんじゃないかと先生に耳打ちする。
(◠ڼ◠;)
"……お、お手柄だよ、ヒナ……"
ヒナちゃんの顔はぱあっと明るくなるが目の奥底の濁りが取れていない……
簀巻きにされたカヤは悪あがきをする。
「こ、こんなの横暴ですよっ!防衛室長を捕らえるなんて!
シャーレの先生が各学園の特記戦力を抽出した上でヴァルキューレ警察学校を抑えて、経済的にマフティーグループがカイザーを追い落とすクーデターじゃないですかヤダー!」
「よく喋る!!」
どぱーっとカヤに汚職の証拠を突き付ける。
先生と各所に配置した生徒達から次々と上がる証拠!
子ウサギタウンの再開発と武装地下サイロの映像!!
「ヴァルキューレ警察学校がカイザーの武器リベートを受け取っていた書類!
ヒナちゃんが押収した防衛室長の書類!
アリウススクワッドがカイザー本社電算室から押収した帳簿だ!!
付き合わせて確認してみろ、リン!アオイ!
あと、体育室長のハイネにカヤはなんか約束してたみたいだけど、カヤは権力取ったら約束守る気ねーから!晄輪大祭は先生が予定通りやってくれ!」
「こ、これは……不知火室長!!」
驚愕と怒りをあらわにするリン!!
「し、知りません!シャーレとマフティーグループのでっちあげです!」
眼を逸らすミノムシカヤ!
「カイザーと防衛室の権限を侵害する行為について納得できるだけの根拠と正当性には不足かね?アオイ財務室長。
先生は連邦捜査部としてカイザーの汚職を粛清したに過ぎない」
「……そ、そんな……でも数字は完全に防衛室長の汚職を示して……
で、ですがシャーレのやり方も、書類や形式は全く正しくありません!!」
「キヴォトスの深すぎる仕組みが正しかったことなど一度もあるかっ!」
思わず神経が高ぶり過ぎて一喝してしまう。
「怒鳴ってしまってすまない……
アオイも悪い子ではないのだがな……働き過ぎのリンを心配したり、色彩や無名の司祭襲来やカヤの裏切りなど信じられず、良かれと思ってリンの不信任案を提出したりするだろうが……」
もうオリチャーだオリチャー!オリチャーしか踊れない!!
「そもそもにアオイは実務能力はともかく謀略や政略ではそこのミノムシに劣る!
アオイは四角四面な官僚仕草……正しいやり方に拘って永遠に見破れなかった。
なんとかしようとしていたリンが暴走しているようにしか見えなかっただろうな!」
「SRT特殊学園の武力を危険視し、連邦生徒会長が失踪した故、SRTの組織としての不備を指摘し、SRTを閉校するけどカヤとカイザーはFOX小隊にSRTの開校をちらつかせて手駒にし、アオイはカイザーセキュリティに拘束されるかFOX小隊にボコられるだけだっただろう。
……アオイは正しくないやり方には全くの無力だ、ノーフューチャーだったな。
ああ、因みに色彩も無名の司祭勢力も予知夢などという曖昧なものではない。
知らなかっただけかもしれんがれっきとしたキヴォトスのナラティブ、歴史の必然だ。
ヘイローを持つ生徒たちに放逐された外の大人たちが復讐にやってくる。
そういう話なんだ、これは」
「そんな……まって、まって、情報の洪水を浴びせないで……」
ショックを受けてへたり込むアオイ。
(◠ڼ◠;)
"マフティー言い方ぁ!レスバでボッコボコにしないで上げて!
アオイはリンが心配だっただけなんだしさあ……もうちょっとこう、手心を……"
「すまない先生……しかし……アオイがやらかすのも忍びなくて……」
「なんでやろうとしてたことが悉くゲフン……で、でっち上げです!」
往生際の悪いカヤ。
「いやぶっちゃけカヤがクーデターに成功して連邦生徒会長代行になってもキヴォトスの治安のマッポーぶりに頭を抱えるだけだから……
業務が上手く回せず支持率が下がって強行と弾圧に走り、カイザーセキュリティと一緒にカイザーコーポから切られるだけだから。
カヤは権力への意志と謀略だけは超人だけどそれ以外は凡人だから……」
「凡人!?カイザーに秒で見捨てられてるじゃないですかヤダー!!!
せ、先生……助けて……先生の言うことなら、なんでも、なんでもしますから……」
カヤ、語るに落ちる。
(◠ڼ◠#)
"……反省しなさい"
「ああ、今ならまだ間に合う、クーデターも未遂、FOX小隊を使って政敵をボコったりもしていないからな……」
これでカヤに反省を促せたし、アオイの良かれと思ってカヤに踊らされるだけなのも防げたか……?
そんな時、ミカから通信が入った。
「うーん、カイザープレジデントをインタビューしたら、色々歌ってくれたんだけどどうも様子がおかしいじゃんね☆」
ミカの話によるとカイザープレジデントは恵の座とやらを使ってサンクトゥムタワーの行政権を掌握しようと企んでいたらしい……
「気になるな、通信を回してくれ」
画面にボコボコにされた威厳台無しのロボットが映る。
スーツはボロボロ、杖とカイザー本社はへし折れている。
「幾ら金を持っていても三日後に色彩が来て滅ぼされるのなら意味はないではないか!!
クーデターを成功させても……ダメッ……!!
恵の座を使ってマナの壺……クラフトチェンバーを介しサンクトゥムタワーを握ってもウトナシュピティムの本船を手に入れても……ダメッ……!!」
カイザープレジデントの様子が、確かにおかしい……
憔悴しきっている上に口ぶりが……
「それはそうだ、先生が指揮して本船にアリスを乗せた上でキヴォトス中の特記戦力を集めんと色彩には勝てんよ」
カイザーには反省する機会が終ぞ無かったな。
「何でも言うことを聞く、なんでもやる、カイザープレジデントの私は有能なんだ……!
だから頼むマフティー!先生にどうにか話をつけてくれ、どうか助けてくれ……
後このピンクのゴリラを止め……アガーッ!!」
まさかカイザープレジデントにドゲザされるとは……
「先生は生徒の味方であってカイザーの味方じゃないぞ。
懇願は跳ねのけられるだろうな……
だが、大人のビジネスの話をしようか、カイザープレジデント」
これでカイザーの解体はスムーズに進みそうだが恵の座……?
それに未来をどうして……
カヤの様子も何かおかしい……
「私じゃ何でもしても色彩を撃退できないじゃないですか……
命も記憶も体も恋も捨ててキヴォトスを救った……?
赤子に堕ちることも厭わず……こんなの超人……これが……超人……
格が違い過ぎる……永遠に連邦生徒会長は超えられない……
カイザーのおもちゃ、道化……凡夫……やだー!ころされう!
それにクーデターじゃないなら何で秘密金庫まで破ったんですかヤダー!!」
ミノムシのカヤがなんだか最後に聞き捨てならないことを言っている。
「秘密金庫だと!?そんなものを破るようには先生も私も指示してないぞ!?
カヤ!!秘密金庫には何があった!?」
「誰の物ともわからない、焦げて血塗れになった『大人のカード』です!!」
神経に言いようもない戦慄が走った。
おかしいよな、おかしいだろ、おかしい。
何が……起こっている!?
面白いかどうかとか原作再現は置いてきた!書きたいものを書く!
兎と狐と狼は何処に消えた?/Water ship Down