ゲマトリア(偽)(かぼちゃ)の青過ぎる空 作:それがダメなら走っていこう
ああ……もっと文才と文章力が欲しい……!
相変わらず独自設定マシマシです。
【Location:キヴォトス首都 D.U. サンクトゥムタワー】
色んな事があってぶっ倒れそうだけど……
「あは、は……私のペロロジラ様二号機……盗まれるとかサイテー……」
「どういうこったペロ……」
ペロロジラ様ロスで目の幅の涙を流す虚ろな目で床に頽れるゴルヒフミは使い物にならぬ!
因みにデカペロロはまだ二号機に精神を移していない!
間に合わせの申し訳程度に継ぎ接ぎの布と糸で縫われて
傷だらけの筋者めいて厳つくなったデカペロロ様バッグも悲しげだ!
アジトは空き巣に遭ったがマエストロも無事である!
混沌極まる状況の中でも手は尽くさねばならない。
マフティーとはなんとツライ立場なのだろうか。
「ホシおじはシロコを探し、ミクはラプラス争奪戦の現場に急行してくれ!」
「は、はいっ!」
「うへぇ~わかった~!」
時系列がシロコが居なくなったのは……恐らく……
「シロコは恐らく無名の司祭勢力に攫われたか……
色彩にナニカサレテいる疑惑がある!十分に注意してくれ!」
「無名の司祭がキヴォトスを憎む外の大人とはわかりましたが……
色彩って何なんです!?」
「それは私も気になっていた……」
アオイとセイアが色彩について尋ねて来た。
「有力な解釈が二通りあるが……色彩とは恐らく……
ラヴクラフト神話における『外宇宙』の神性だ!
宇宙的恐怖(コズミック・ホラー)のテクストに基づく『異次元の色彩』。あるいは宇宙神話生物“カラー”の事だろう!
これは他の生物の生命力や苦痛、恐怖を糧とし、影響を受けた生き物は精神を病み生命力と色彩を失ってモノトーンに変じ、最終的には崩れて死ぬ!」
「特徴としては合致するな……
それと枢要罪、七大罪の虹が合わさった黒い虹とでもいうのか?
色彩とはキヴォトスの外宇宙から飛来する神秘……
夢の中で凝視されるだけで倒れてしまっていたからな……」
セイアが考え込むようなそぶりを見せる。
「恐らくはそれだけでセイアは生命力と神秘を吸われて昏倒したのだろう。
元々体が弱いからな……しかし七大罪の虹……そういうのもあるか。
あるいはもう一つの解釈は『卒業』とのゴロ合わせだ!
『卒業』は英語で書くと GRADUATION グラデュエーション!
グラデーションは色彩!!異次元からの色彩!!
夢も希望も青春も無い! 死という現実!!
暗黒の現実と冥界へと誘う黒き虹!!」
卒業が青春の終わりを示し灰色や暗黒の現実行きとは……
闇のヨースターの皮肉が効き過ぎている。
「そうか……そうだったのか……我らの罪の虹……
本船はそれと戦うための戦艦……色彩とは宇宙生物だったのか……」
カイザープレジデント、グルグル目!
「宇宙からの侵略者じゃないですかヤダー!
何でそいつらを利用する悪い大人に襲われなきゃならないんですかー!
アロナ連邦生徒会長ー!助けてー!早く帰って来てー!!
権力が欲しいだけだったのにー!」
ミノムシカヤ、泣き喚く!!
「「まって、まって!情報の洪水を浴びせないで!(くれたまえ!)」」
アオイとセイアがステレオで困惑!
マフティーはこれからの事を考えつつ思考を巡らせる!
「カイザーをようやく許せた、かなあ……
先生を死なせたくないから、それにもしかしたらプレナパテス先生を治せるかもしれないからアリスの身体修復用ナノマシンを他者に適応できるようにしてほしいけど……」
「正直ヒマリは滅茶苦茶苦手だ……どう頼めばいいんだろうか。
ポリコレ対策完備ってのもあるし同族嫌悪で傷つけるだけだし、いや正直ヒマリはリオ会長とどっこいの性格ドブ川だろ……
争いは同じレベルのものでしか発生しないんだよ」
「ヒマリの気持ちになってみれば自分より頭が悪い奴らが自由に動き回ってるなんて憎まないほうがおかしいだろ、おかしいよな。
憎んでるんだから迷惑かけて振り回しても謝るわけないんだわ……」
「それでも人に迷惑を掛ける、ハッキングを弄ぶのは良くないからヒマリは何回ガチ説教したか、歩けるように願いを込めて足とかマッサージしてあげたこともあるけど、それもループで全部なくなっちゃうし……正直疲れたな……」
「プライド滅茶苦茶高いから同情なんか多分侮辱だし。
そこまで自己肯定感を育てる、能力を高めるには眠れない夜もあったと思うし、それを差し引いても放埓で我儘でイイ性格した女。
いや、いい所もいっぱいあるんだけどね。
有能だし人をちゃんと頼れるし、いい子になったアリスを躊躇いなくミレニアムの仲間と認めることが出来るし……
でもあまりおいたが過ぎるとハンディ背負ってること差っ引いても三回四回繰り返されると業務に差し支える。
かまってちゃんが過ぎると株価がストップ安になるわ。
自分で動けないからハッキングで呼ぶしかないのは理解を示すけど。
美少女とかポリコレとかハンディ抱えてるとか罪には一切関係ないし、それで?っていって連邦矯正局送りにした方がヒマリの為かなーって……」
「コユキと違って体弱いからアリスのナノマシンハッキングチャレンジさせたらヒマリはガチで電脳死しちゃうかもしれないし……
ほんとコユキにも悪いことしたなあ……ああするしかなかったなんて言い訳にもならんな……
デカグラマトンはガチのキヴォトスの危機だったが……
軽々しくヒマリにやってみせろよと言っていいものか……」
ヒマリについてそこまで考えていると……
(◠ڼ◠;)
"マフティー、君キヴォトスや生徒そのものに愛想つきかけてない!?
だいぶ走り疲れて踊り疲れている気がするよ!"
囧
「にはは……や、マフティー、通信回線開きっぱなしです……」
マフティー!これはガバ!独り言が漏れている!!
ミレニアムとの通信回線はオープンのままだ!!
ヒマリが すごい顔をしている。
「ふ、ふふ……ドブ川ビッグシスターのリオ以来ですよ、私をここまでコケにしたおバカさんは……
ハッキング分野で……出来ない?同情された……死ぬかも?
足が動かない忸怩たる思いを……心の柔い所に不躾に……!
私がどれだけこの分野に真剣に打ちこんできたかも知らないで!!
やってやろうじゃありませんか!!マフティー理事!!このカボチャ野郎!!」
ヒマリ、ガンギレ食い気味である。
額には青筋というか怒りのバッテンが浮いている。
「ええ、そんなに見たいというのなら……天才美少女ハッカーの真髄、お見せしましょう」
「うわああー!!ヒマリ先輩……!!
マフティーの株価ストップ安発言はマジでヤバいんですって……!」
「いいのか?命の危険があるぞ。
未知なことは保証する……もしも成功出来たら……
ドゲザするからカボチャマスク踏んで良いよヒマリ。
プレ先と先生が助かるならそのくらい安すぎるコストだわ」
「言いましたね!?絶対に全知の超天才美少女のハッキング技術を舐めたことをマフティー理事に後悔させて差し上げますから!!」
リオ会長とヒマリ、コユキ、ヴェリタスにエンジニア部がハッキングツール「鏡」も使って総出で天童アリスから抽出したナノマシンの解析中である!
天童アリスのナノマシンを彼女以外に適応できるように変更!
「無名の司祭の遺産……しかもその決戦兵器ともいえるアリス……
それを構成するナノマシンの電子的防御は無名の司祭の遺産関連のオーパーツの中でも特に強固です」
「ええ……リオに同意するのは癪ですが……
有機的構造を変化させるファイアウォール……
当然の防護策ですね。無秩序なナノマシンの暴走と増殖はグレイ・グー・シナリオを招きますから」
リオ会長とヒマリが頷き合った。
グレイ・グーという語彙は自己複製可能な分子ナノテクノロジーが管理できない状況下で無限に増殖する可能性のある事態である!
全てがナノマシンに取り込まれてキヴォトスが灰の星になりかねんのだ!
当然の如くハッキング解析作業は難航!!
ミレニアムの技術の粋をもってしても中々ハッキング掌握率進捗バーは100%にならぬ!
押し戻される!!
気を抜けば即座に機材は爆発し、ヘイローの加護を突き破るレベルの電磁波で脳を直接ボイルされるであろう!
囧
「うぁあああああ!!解ってたけど超キツイよこれ!!
パスは割れてもすぐ変わるから指が追っつかないよー!!」
「っ…!?思ったより…厳しいですが!!」
ヒマリ、自らの発明品により、アリスの体細胞ナノマシンに対する危険なLAN直結ダイブハッキングを敢行!
ハッキング電流フィードバック!!
ヒマリの形のいい鼻から一筋の血が流れる!
「ヒマリッ!」
「大丈夫です、病弱超天才美少女に掛かれば……!!」
ハッキングに関わった全員のファイアウォールが爆発する寸前、全員の脳がレンチンされるギリギリでハッキング成功!
「見ましたか!?
ミレニアム最高の天才清楚系病弱美少女ハッカーに掛かれば……
この通り簡単なことです……!」
流れ出た血をハンカチで拭うとヒマリが思わず全自動車椅子から立ち上がり……
天童アリスから抽出した修復用ナノマシンを高らかに掲げた!
両腕を天高く掲げコロンビアめいたドヤ顔ガッツポーズするヒマリ!!
「ふふっ……どうしましたリオ。そんなにはしたなく口を開けて。
流石の下水道に流れる川のリオも澄み切った清純派美少女であるこの私の偉業には声も出ませんか。
賞賛の拍手はないのですか?あと絶対にマフティーは踏んでやりますから!!」
「ヒマリ……?貴女、足が……!!」
目を丸くするリオ。
「には……うわぁ!?ヒマリ先輩が立った!?なんでぇ!?」
「「「「ヒマリ部長!!」」」」
チヒロ、マキ、ハレ、コタマがヒマリに駆け寄る!!
ゴウランガ!明星ヒマリは天才美少女ハッカー!
その自己肯定感の高さと傲岸不遜なイイ性格の為悲壮感はないが、半身不随で車椅子生活を余儀なくされているのだ!
あるいは……そのワガママさは自由に動けぬが故の反動だったのかもしれぬ!
無名の司祭の遺産、その精髄である天童アリスの体より抽出した、身体修復用ナノマシンの攻勢防壁!!カウンターハッキング!
そのダメージは実際明星ヒマリにサイオー・ホースな土産を遺したのだ!
大脳皮質運動野の下位運動ニューロンを刺激!一次運動野を活性化!
感覚はあれど今まで神経が繋がっていなかった部分に適切にアセチルコリンが分泌!
足が動かぬ呪縛イメージと半身不随の病巣を破壊!
しかし元々筋力が低下しているのですぐに崩れ落ちる!
リハビリテーション必須!
ヒマリはキョトンとした。呆然!!そして我知らず流れる滂沱の涙!!
アリスの体から取り出し、ヴェリタスとフォーマットした修復用ナノマシンはバヨネット、銃剣とG36Cアサルトライフルのマガジンに姿を変えた……
純白にて黄金の輝きを宿す銃剣と真っ白なマガジン……
銃弾と銃剣なのに、真っ白で小さなヘイローが浮かぶ……
オーパーツとでもいうべき異常な代物である。
白い虹。青春を構成すべき七色。
マフティーが望んだ七つの古則。
キヴォトスが忘れ果てた七元徳。
愛、祈り、知恵、勇気、正義、友情、努力
深緑の慈愛 紫翠の祈り 紺碧の知恵
真紅の勇気 黄金の正義 淡青の友情 赤橙の努力。
シッテムの箱から零れ落ちた青春のきらめきとラプラスの匣から零れ落ちた祈りと願いが……
ガラスのように儚くも脆い、しかし真に透き通る青春の収束点を結んだ。
生徒達と先生たちの純粋で透き通る思い。
愛と希望と正義、知恵と勇気、努力と友情が詰まっている……
エンジニア部のモニターには勝手に弾倉と銃剣の名前が表示される、不思議!
「弾倉の方はエレナの釘」
「銃剣の方はSpear of destiny……と表示されていますね……」
「スペックを見ると撃ちこまれた対象の遺伝子情報やバイタル情報を読み込んで、アリスと同じように勝手に肉体を復元できるようですが……」
盲目の男が持つべき運命の槍。
終ぞ、キヴォトスの救世主の、偽りの先生の再誕の儀式は執行されること無くここまで来てしまった。
しかし……今白い虹が……
青過ぎる空を開くカギが舞い降りた。
「にはは……二回やれって言っても無理な相談です、
ヴェリタスも私たちも疲労困憊ですよ……」
「ンアーッ!!採血のされ過ぎでアリスが干乾びてミイラになってしまいます!!はっきりわかんだね!!」
「やってみせたなヒマリ……ようやく「明日」にたどり着ける……
マフティーにとってもこれは未知だったんだよ……
ありがとう……ようやく……全てを……全てを終わらせることが出来る……
すまなかったヒマリ……ありがとう、リオにコユキにヴェリタス……ありがとうみんな……」
「そしてありがとう先生……」
(◠ڼ◠)
"……マフティーのやりたかった事、生徒のやりたかったこと。
危ないから、と止めるのも何か、そう、違うだろう?"
プレイヤ先生は静かに構えていた大人のカードを仕舞った。
何かあったらフォローする気であったらしい……
「かっこよすぎるぞプレイヤ先生……畜生……!」
(◠ڼ◠)
"……僕はユウカを迎えに行かなくちゃね。
……D.U.の方は任せられるかい?マフティー"
「ああ、そっちは任せた!!こっちは何とでもしてみせる!」
急に二人の前に現れたアズサがL字にした指で、スカルマンを顔の前に持ち上げた。
「今、学園ものというジャンルは崩壊した。
物語が正しく進むか何の保証もない。
先生に加護もプロットガードもなく、また、マフティーの踊りにも台本は無くなった。
これより始まるのはキヴォトスの歴史、運命と現実に対する反逆のナラティブ。
それでも行くの?」
"……物語なんかどうでもいいけれど、ユウカが助けを待っている"
「ナラティブは無視できないが、オリチャーとアドリブで切り抜けるしかないんだろ!」
「……やってみせろよプレイヤ先生、何とでもなるはずだ!!」
"……やって見せろよマフティー理事、何とでもなるはずだ!!"
二人の先生は。
振り返らず、それぞれの仕事を、責任を果たしに向かう。
アズサはニッコリ微笑んだ。
「それでも──抵抗を諦める理由にはならない。
荒唐無稽なナラティブ? ヒストリー?それとも、マイソロジー?
『主人公』と『主役』、両方居てもいい……」
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【Location:キヴォトス某所】
「重い──!手が足りぬ──!」
「腰が──!」
「無名G──!ガバ野郎──!!逃げるな──!」
緑の唐草模様の風呂敷を担がされる六人の無名の司祭!
ゲマトリアアジト空き巣の戦利品である!
無名の司祭たちの風呂敷から空き巣された物品がはみ出している!
真新しいペロロジラ様二号機バッグや無数のオーパーツ!
デカグラマトンのコントロール用のパスが入ったデスクトップPCなどだ!実際重たい!!
「ん、せんせいも よみがえらせられるよね?」
有無を言わせぬ強火クロコ、無茶振り!!
「偽りの先生が生きている可能性を演算するリソースが足りぬ──!」
「──無茶を言うな──!!」
「アビドス以外の生徒全員をアーカイブ化して多次元解釈を強化し」
「並列に繋いで演算装置化すれば──!」
「虚妄のサンクトゥムタワーを建立すれば──!」
「アトラ・ハシースをこの地に降ろし、タワーで演算をブーストすれば……どうにか──!」
口々に必死の見解を並べ立てる無名の司祭たち!!
「ん、タワーの守りと材料はこれで良い……」
「色彩の力でコイツらと飛んで来ただけじゃ無理がある。
やっぱり箱舟を降ろして、このキヴォトスに、先生を、お迎えしなくちゃ……」
三つの弾痕が穿たれ、光を灯す事の無い壊れたタブレット。
焼け焦げた大人のカード、ぺちゃんこに潰れた青い鶴の折り紙。
それがあるのは真の漢、偉大なる偽りの先生プレナパテスの墓標にて聖遺骸、不朽体が眠っているのは──
キヴォトス最大の厄ネタ、アトラ・ハシース。
「ん、この体は良く馴染む……
でも……私の本体と……ナラム・シンの玉座をこの世界に浮かべるには……
カードと、あと一つ……A.R.O.N.Aが要る……」
「ん、色彩はプレナパテス先生をえらんだ。
わたしも せんせいが大好きでえらんだ。
そこになんの 違いもありはしないでしょう……?」
色彩を捻じ伏せた黒い狼。
いや、これは捻じ伏せたというよりも──
「もしも わたしが 唯一の神様であるのなら──
プレナパテス先生、貴方は私の 私たちの 存在と 幸福の証明」
「孤独に宇宙を彷徨い、神秘と恐怖と崇高を食べるだけだった私。
寒くて、お腹が減っていて、独りぼっちで──」
共鳴し、シンクロしている……
「ん、あいしてるって いった……
わたしのせんせいは あなただけ。
アビドスのみんなと そばにいてくれるだけで、よかったのに」
「そうしたら ようやく わたしはしあわせになれるのに。
逝ってしまった 逝ってしまった 逝ってしまった 逝ってしまった 。
わたし達(クロコ=色彩)をすてて」
「でもどうして、いつも、いつも私を捨てて逝ってしまうの?
どの世界でも どの次元でも なにもかもを ×したら そうしたら せんせいは わたしだけを みてくれるよね?」
「もしも 先生が戻って来てくれるのなら わたしは 何もかもを抹殺します。
ん、せんせいを いきかえらせたら きっと、ゆるしてくれるよね?」
ハイライトが消え去り、瞳孔の開き切ったまん丸のお目眼に──
涙が溜まって潤んだクロコの瞳、それが一瞬だけ照り返しを受けて
微かにクロコの瞳の光の代わりとなった。
デスマスクが静かに、流れるはずもない一筋の血の涙を流した。
面白いかどうかとか原作再現は置いてきた!書きたいものを書く!
もうちっとだけ、続くんじゃ。
We Were Laplace's!!/Dies irae
Final. 青過ぎる空の特異点編
最後の審判の分岐点編