ゲマトリア(偽)(かぼちゃ)の青過ぎる空 作:それがダメなら走っていこう
ハロウィンなので何か投下したかった。
【Location:宇宙戦艦・ウトナピシュティムの本船】
あの後……
プレイヤ先生の駆るウトナピシュティムの本船でキヴォトス首都 D.U.から生徒や市民を連れて避難させて脱出したのち……
避難誘導でクタクタになって酷い、夢を見た。
八本腕に見えるくらいに包丁を振り回すデスモモイと化したモモイ。
どうしてそうなる!!
「おかしいよな、おかしいだろ、おかしい!
はっ!!デスモモイにカボチャスライスにされる夢を見たぞ!?」
身を起こしてみるとソファーから転がり落ち、冷たい宇宙戦艦の床に寝ていたようだ……
夢か……良かった……夢だよな……?
夢だけど夢じゃなかったってのがありうるのが……
いや、よしんば夢でなくても今回は大丈夫なはずだろ!
クソゲー開発部とは接点が少ないはずだ!
(◠ڼ◠;)
"デスモモイ!?"
「いや、プレイヤ先生なんでもないさ。
疲労で荒唐無稽な悪夢を見ただけだ、今後の話をしようか……」
「このままでは、色彩の嚮導者、偽りの先生プレナパテスを蘇らせようとする色彩と死の神、それに付き従う無名の司祭によってキヴォトスが滅ぼされてしまう――!」
あたふたする無名の司祭Gなどを交えて事情説明をせねば。
しかしクロコがメロンパン量産というとなんかイメージにそぐわないというか、クロコはもっと暴力に訴えるフィジカルなタイプだ。
……まさか、このコズミックホラーなメロンパン量産は死の神としての本能と色彩の習性……か?
なんだかそんな気がする。
このままではキヴォトスの住人が脳保管機でメロンパンにされ、暗黒の虹に舐められて震える無数の脳髄、ハイライトゼロのクロコ。
血の涙を流すプレ先、死んだ目のアビドス生徒。
永遠に色彩の飴玉としてしゃぶられてしまう、そんなイメージを受信した。
「色彩を払い、クロコとプレナパテス先生も助けたいところだが」
(◠ڼ◠;)
"プレナパテス先生?"
「ああ、そうか、プレイヤ先生は知らないのか。
語らねばなるまい、プレナパテスという真の漢について……
この長い長い繰り返しの中で、生徒に尽くした無償の愛と、彼の生き様はこの私、マフティー・エリンのよすがだった……」
「プレナパテス、偽りの先生、色彩の嚮導者……
並行世界……閉校してしまったバッドエンドルートを辿ってしまった先生だ。
キヴォトスの何らかの騒乱に巻き込まれ、重症を負って意識不明になりながらも……
色彩を利用して捲土重来と復讐を図る無名の司祭によって色彩を憑依させられたシロコ*テラーの身代わりとなって罪を背負い、無名の司祭に洗脳され色彩に汚染されながら、色彩の嚮導者としてシロコ*テラーを先生に託してアトラ・ハシースに散っていった真の漢を……
プレナパテス先生――最後の最後まで先生だった」
「あの者はもう「終わった」のでは?
っと思っていた時期が我らにもありました――!
好感度が高すぎてヤンでしまったシロコ*テラーが色彩と完全融合し――!
キヴォトスを犠牲に色彩の嚮導者を蘇らせようとしております、理解できぬ――!!」
「私も理解したくないよ無名の司祭G!!おかしいだろ、おかしいよな、おかしい!!」
(◠ڼ◠;)
"うわぁ……ヤンじゃった生徒がキヴォトスを犠牲に死んだ先生を生き返らせようとしてるの?"
「恐らく……そういうことなのだろうな……
あ、この無名の司祭Gは付いていけなくなって逃げ出してきたらしい」
「あー……うーん、へぇ……すごく迷惑ですけど、そのシロコ*テラーって子の気持ちは……ストンと腑に落ちました」
「やり方は全然正しくないけど気持ちはわかるじゃんね……」
顔をしかめながらも頷くミクパイセンとかミカァ!!
「もし……プレイヤ先生が死んじゃったりしたら……」
濁り切った目をしたヒナちゃんを筆頭に他にも頷いている娘がいるけどこええよ!
(◠ڼ◠;)
"は、話を戻そう、何とかしないとキヴォトスが不味いよね……"
「あ、ああ、ユウカ、色彩放逐装置は――黒服がもっていたはずだが」
「ええ、渡されていたわ……
空間を捩じって檻に対象を放逐するものらしいけど……」
「よりにもよってそういう形か……」
ユウカがポケットから取り出したベアトリーチェに使われるはずだった色彩放逐装置は青い折り鶴の形をしていた……
(◠ڼ◠;)
"これが色彩放逐装置……これでシロコを助けられるとして……"
「プレナパテス先生を助けるための聖槍とエレナの釘はミレニアムの皆が用意してくれた……ヒマリには後でドゲザせねばな……」
そんな時、ミレニアムに居たリオ会長とマエストロ、そしてハナコから通信が入る。
「あの黒い球体に巡航ミサイルを撃ち込んでみたのですが……」
『全くの無傷、効果は在りません』
✿◡‿ ◡)
「……どうやら、あの黒い球体、アトラ・ハシースのバリアは多次元解釈理論に基づいた確率的な存在になることで、攻撃を無効化しています」
ハナコが下ネタを言わない……これだけでももうのっぴきならない事態だとわかる。
「ミクロの世界では物質や原子、量子の位置は確率でしか表せない。
強大な演算リソースを用いて『攻撃が当たらない』あるいは……
他の並行世界に衝撃を飛ばすことを選択しているわけだな……」
「多次元解釈というチート相手に、量子コンピューターで対抗する……」
「ヒマリの言う通り量子コンピューターはウトナピシュティムの本船がある。
アトラ・ハシースが量子的な亜空間転移防御、並行世界に逃れようともコイツの演算能力で偏差射撃が可能になるわけだな、問題は砲だが……
アリスの光の剣、レールガンがあるな……エンジニア部への投資も何もかも無駄ではなかったか……」
(◠ڼ◠)
"生徒の頑張りに何一つ無駄なことなんてないさ……"
「そうだな……プレイヤ先生。
アトラ・ハシースは虚妄のサンクトゥムタワーのブーストを受けている。
このままでは演算能力で力負けするかもしれん。
やることは大分シンプルになっている!先ずは虚妄のサンクトゥムタワーをへし折る!
色彩と無名の司祭、クロコ達に反省を促すぞ!」
(◠ڼ◠)
"そうだね、まずはタワー攻略の面子を編成しないと……"
「ああ!やってみせろよプレイヤ先生、なんとでもなるはずだ!
こちらも稼いできたクレジットに糸目をつけず、アバンギャルド君Mk.3や対色彩ペロロジラ用にKAITEN FX MK.∞の開発を急がねば……!」
キャバァーン!ミレニアムに決断的資金投資!!
Reach for the Blue Blue Sky
皆が皆、生徒も先生も誰も、みんな。
青い、青い空を求めて手を伸ばしている。
どうあがいても、どう転んでもこれが最後。
……マフティーのラストダンスも、近い。
面白いかどうかとか原作再現は置いてきた!書きたいものを書く!
終わりが見えてきました。
IF:デスモモイ
「たまにはお姉ちゃんと一緒にではなく
私だけで先生を独占したいですね…あの……手!手を繋いでもいいですか!」
顔を赤らめるミドリ。
おかしいな、ゲームとお絵かきが好きだというのでというので色々
画材だのなんだのプレゼントを上げたり
アリスにモモイが撃たれて昏倒したときにミドリを励ましたり
名作に触れろと欲しがるゲームは片っ端から上げたり
激務の傍ら対戦ゲーに付き合いまくっていただけなのだが。
モモイのハイライトが消えていた。
『卑しい……卑しい~!!』
『卑しい!卑しいよぉ!』
『クソが……あのクソ姉貴……多分……
キヴォトス史上こんなに悪いことした泥棒猫はいねぇよ』
『FATALITY……DEATH MOMOI……全て貴様らのせいだっ!』
『あなたたちを殺すよ――――――!!!!!!!!!!!!!!!!』
IF:もしもデカペロロジラ様の暴走が止まらなかったら……
「あはは……どうしてこうなっちゃったんでしょう」
(◠ڼ◠)が失意体前屈――絵文字で示すとorzの姿勢の人間椅子にされて
その上に、5の数字を記された紙袋を被った少女、ゴルヒフミが困ったように座っている……
さらにゴルヒフミは連邦生徒会長というタスキを掛けているではないか!
デカペロロジラ様量産計画――
複製(ミメシス)によって量産されたデカペロロジラ様は
キヴォトス人類と全学園に宣戦布告――
おお、ナムサン!
カイザーは解体されモモフレンズグループがキヴォトスの最大企業に!
制服は全てモモフレンズモチーフに改竄!!
学園都市キヴォトスはペロロ都市になってしまった……ナムサン……ナムサン……
モモフレンズの着ぐるみを着せられた生徒たちが死んだ目でドゲザしている……!
ヒフミに聞いてみた。
これがヒフミの描いていた理想の世界?
ヒフミはスカルマン人形を抱いてご満悦のアズサを撫で
脳を破壊されペロロ様着ぐるみを着せられたナギサ様の奉仕を受けながら答えた……
「あはは……そういうことに……なっちゃいますかね?」
「おかしいだろ!おかしいよな!おかしい!もう嫌だよキヴォトス!!」
マフティー、血の叫び。
死んだ目のプラナがボソッと呟いた。
「剪定。この世界線はなかったことにしましょう」