ゲマトリア(偽)(かぼちゃ)の青過ぎる空 作:それがダメなら走っていこう
与太と怪文書の類!どうか、どうか心を広くして見てくれ……
「マエストロ先生……護衛が欲しいです……」
マフティーは先生からアロナちゃんを差っ引いたか弱き生き物なんだぞ!
弱くても死体になっても生徒を守るとかできるか!
教師の鑑プレ先生じゃねーんだぞ!
もう許してくれよ、お腹いっぱいだよキヴォトス!
「アビドスの一件で微力とはいえお力添えしましたよね……
苦しいです……評価してください……」
マエストロとデカルコマニー&ゴルゴンダに土下座である。
【しかし、マフティー、
芸術に理解とまではいかなくても敬意を示そうとした姿勢
そなたの真理への情熱にこたえることやぶさかではないのだが……】
マエストロは済まなさそうに木製の双頭を下げた。
【現状複製(ミメシス)の手持ちがほとんどないのだ。
私たちの組織としては……組織である以上。
マダムの計画を支援せざるを得ない立場にいるのだから……】
ベアおばぁ!!!
はぁ~!!!キレそう!!!!
一瞬で神経が苛立ったわ!
いかん、マエストロ先生に当たっても仕方ない……
「ガスマスクハイレグブーツシスターは……」
特殊性癖なんよ。
透き通ってるか非透明で分けると透き通ってるんだよ……
ツボには刺さらんけど……
「理解は……苦しいですが透き通る芸術の一種にカテゴライズして
宜しいと思いますよ……兵隊として使い捨てるにはあたら勿体ない」
マエストロは深く静かにうなずいた。
【持っているアセット(資源)を供出しましょう……
先生に見せるには恥じ入るばかりの 手放しても惜しくはない習作……
マフティー、そなたに失礼に感じさせてしまったら申し訳ない。
複製(ミメシス)にして僅か一体分ほどだが……
よろしければ……マフティー、そなたが何をやるか見てみたくなった。
合作……これが私たちに、新たな知見、インスピレーションを齎してくれると……】
よく喋るなんて口が裂けても言わないよ……
お礼の長文は鷹揚さを示さないとマフティーじゃないから……
「ありがてぇ……ありがてえ……
芸術家殿……大切に……敬意を払わせていただきます」
マエストロからもらった代物を確認するが
その中にあった青輝石……ギリギリ120個に届くか……?
複製の材料ってこれか……?
ゴルゴンダ&デカルコマニーが話しかけてくる。
『私の持っているオーパーツ資源や短いですがテクストなどを……
出せる手持ちの恐怖の表象は殆ど無くて……
私にも私の課題がありますし……
ヘイロー破壊爆弾などはアリウスに卸さねば……
ご無礼、どうかお許しくださいね、
貴下の文学的表現に期待しておりますよ。マフティー』
『まあそういうこった!!』
ゴルゴンダたちは強化珠や白紙のレポートやノート
BDやオーパーツなどくれた。
「ヒエロニムスやゴズやペロロジラなど
先輩方も自分の課題があるなか
ほんっとうに申し訳ない、ありがてぇ……
今はまだお礼は出来ませんが……敬意を……!!」
とはいうものの……
先輩方から貰ったものは直接身を護るのにどうこう……ってもんじゃない。
概念的にふわふわしたものや活用法未定のオーパーツ。
二人とも本質は芸術家で文豪、物理でどうこうじゃねーもん。
なんかくれるだけありがたいっていうか
これで不平不満を漏らそうものなら清廉さゼロで粛清されるわ!
どうしよう……どうすればいいんだ……
もう、踊るしかない!!
ベアおばから受けた神経の苛立ちを尖りに変えて!
色彩の時報で舞台装置だから護られてるけど覚悟しとけよ!
いつか絶対に反省を促してやるからな!
「この踊りは取っておきたかった……!
踊りは未完成、振り付けは適当、歌も聞こえないし伴奏もない、
ランタンもないから何にも見えない……ゲマトリア最弱のダンスを……」
緑のジャージを脱ぎ捨て、弾切れの銃を捨てる。
もう踊るしかないじゃない!!
もうどーにでもなーれ!
「Blinding lights are falling down from the sky!」
目もくらむ光が空から落ちてくる。
キヴォトスに右に左に殴られて倒れそう。
「あどけない夢思い出す 心を落とした大人のように!」
ブルアカは先生とプレ先と柴大将以外碌な大人がほぼおらんのじゃ!!
子供に重責負わせんじゃねーよ曇るに決まってんだろ!
「Speak out the words and get prepared for the fight!」
言葉を声に出し、そして戦いに……備えよう。
備えてどうにかなるとでも?
「今ならまだ間に合うよ! 新しい世界を紡ぎ出していけ!」
ほんと与太時空になって……本編は曇らせ多すぎぃ!
でも透明度が高すぎてももう終わりだ猫のキヴォトス!
【その動きは……踊りでシッテムの箱を表現するというのですか!】
『これは如何なる文脈の表現と解釈すれば……』
『そういうこった!』
知らん知らん!踊っとるだけだ!
俺だってなんも分かってないのに適当な相槌を打つな!
神経が苛立つだろ!
「Now I’ve learned to fly」
今、俺は飛び方を覚えた。
もう、踊るしかないよね。
「これ以上泣かないよ 明日にはいないから!」
俺なんかずっと心の中で泣いてるよ!
マフティーが明日もいるなんて保証はこれっぽっちもないんじゃい!
「Gonna take one deep breath」
深呼吸をしろ……苛立った神経を鎮めるんだ……
「And hold it still until I see my enemies inside the scope!」
そのままを保て! そして敵がスコープの中に見えるまで!
よし、だんだんと神経の苛立ちが収まり
視界がクリアになってきた。
「くだらない言葉をもう一度叫んで――!!
誰にも染まらない心抱いたなら
新しい世界はもうそこにあって……!」
その瞬間、耳朶を打つ囁きが耳に入った。
「混乱、理解できない行動です
連タップがあまりにもうっとうしいです」
ファー!!!???
「特にやるべきことがないのですね、暇なのですね」
はあァア!?マフティーはこれでも生徒の事を考えてるつもりだけどぉ!?
おま、おまっ!!
その黒い制服は……プラナぁ!?
プラナが黒い封筒持ってきたぁ!?
「私はこうすべきと判断します」
彼女は全くの無表情で赤黒い血塗れの封筒を突き出し
最終的には俺に叩きつけた。
腰の入ったパンチと一緒に。
ステップを踏み外してすっ転んでしまったわ!!
「お帰りください!!出番はまだです!」
プラナぁ!貴女が今来たらシナリオ壊れちゃう!!
プラナの気配は急速に遠ざかる。
景色は回転しながら踊りの高揚から墜落していく。
ゴロゴロとゲマトリアアジトを転がり
最終的に俺はゲマトリアのみんなに貰った
青輝石とオーパーツの山に突っ込んで止まった。
舞ったテキストに文字が浮かんだ。
Lhaplus = LAPLACE
魍魎の箱 カボチャのビックリ箱 パンドラの箱
正常に解凍されました
正常に解凍されました
正常に解凍されました
エラー:正常に解凍できません
エラー:隠し属性ファイルには上書きできません。
エラー:CRCが一致しません、出力先ファイルが使用中かファイルが正しくありません。
エラー、または警告が発生しています。
「イタタ……今のは……」
『私には急にマフティーが吹っ飛んでスっ転んだように見えました』
『そういうこった!!』
「見えていなかったというのか……」
痛みをこらえてテキストを掴む。
なんか目で追えない速さでドンドン更新されて……
俺が一体何をしたっていうんだ……
これでもがんばってるんや……
俺も反省しろっていうのかよ……
プラナに殴られるのは仕方ないかもだけどさぁ……
大人の責任果たしてなくて踊って遊んでるだけなんだから……
でも出来ることと出来ないことがあるよ……
「無理だ、無理だよ……プレ先にはなれねえ……
ブルアカにはプレ先と先生という真の漢と……護るべき生徒というベイブ
それ以外には腰抜けとアホしかおらんのや……
赦してくれ……私には生徒は救えない……
虫のいい話だと思うが 誰か私を護ってくれ……」
赤黒い封筒に一粒の涙が落ちた時
青輝石とオーパーツの山は爆発四散した。
とはいってもその爆発は煙は多けれど衝撃は少なかった。
その煙の中から現れたのは一人の女生徒だ。
【やって見せたのかマフティー!】
『神秘の顕現、なんとでもなったのか!?』
「初音ミクだとぉ!?」
見た目は『初音ミク』だ……
ああ、居たねコラボキャラで……
引く機会が新人先生には無いやつ……
彼女は何処にも所属していない。
なんかやけに胸部装甲がご立派で
服装が初音ミクのフリル付き制服じゃなくて
焦げたアビドスの制服っぽく見えるけどさぁ……
だが降り立ったと思ったら様子がおかしい。
直ぐに頽れて顔を覆ったと思うと……
「い、いやだ、いやだあああ!」
「いやっ、いやっ、嫌っ!ヤーアアア! アーアアアアー!」
「死にたくないっ!!アアアアアーッ!?」
「熱い 痛いっ!!アアアアアアーッ!」
「アアアアアアーッ! アアアアアアアアアーッ!」
すっげー甲高い恐怖に引きつった悲鳴が
ゲマトリアのアジト中を満たす。
どう見てもまともな感じじゃない……
「悲鳴を上げるな神経が苛立つ!」
生徒は一瞬ビクッってなって、
おずおずと遅まきながら
まじまじと自分の手足を見つめ、ペタペタ触って確認する。
「手、ある……足……ある……潰れてない……」
「死んでない……死んでないよぉ……」
そしてまた啜り泣き始める。
「お前は誰だ? 初音ミクではないのか?
惨たらしく死んだ生徒など心当たりが多すぎてわからない」
嫌な予想はつくけど絶対に当たってほしくない!
ノーマルミクであってほしかった!
絆イベどうすんだよぉ!
「わた、私っ、名前、わからない」
記憶ないですか、そうですか……
「記憶……ない……ない、ひいっ……!」
どう考えてもロクな経緯じゃないですねえ……
「おかしいだろ、おかしいよな、おかしい
またクソ面倒で妙なことになったよ」
なんで踊っただけなのにこんなことに巻き込まれてるんですか?
「恐い……ハァーッ!ハァーッ!ヒッ……カヒュ……」
「アカン過呼吸になっとる、とりあえず
このハンカチでも口に当ててゆっくり息をするんだ……」
とりあえずこの子のケアが先かよぉ……
俺が助けてほしいんだけどぉ……?
「わたっ……わたしのっ……へ、へ、ヘイロー……」
「ああうん、ヘイローあるって……落ち着け……」
【複製が神秘として顕現した!?】
【おお、おお、ついにゲマトリアは神秘に手を掛けたのか!?】
【どうかどうか詳細を教えてくれ!】
『どういう文脈だ、知っているのかマフティー!
詳しく語って聞かせてもらえないか!』
『そういうこった!』
カオス極まりなくなるからやめて!
「安定化が先だ頼むから黙ってろ芸術家と文豪!後で説明すっから!
失敬先輩こっちも余裕ないんだ!
マフティーにとってもこれは半分「未知」なんだよ!!
この子が落ち着けるような個室ってどっかになかったっけ!」
誰かこの事態を収拾してくれよ……
どうしてこうなった!!
どうしてこうなった……
どうして……
もうだいぶだいぶ許してほしい。
プラナパンチによるマフティーダンスキャンセル、再び。
そしてついに初音ミク?がINしました。
面白いかどうかはわからない!