ゲマトリア(偽)(かぼちゃ)の青過ぎる空 作:それがダメなら走っていこう
あやまちのふね。
アトラ・ハシースか。それともキヴォトスか。
本編の感動台無しかもしれん……ああもっと文才が欲しい……
【Location:宇宙戦艦・ウトナピシュティムの本船】
アロナによって描かれた似顔絵のお面をつけた男。
プレイヤ先生が生徒の編成をしている。
虚妄のサンクトゥムタワーをへし折るために。
キヴォトスの特記戦力を振り分けていく。
(◠ڼ◠)
A long time ago there was a king of worlds
"――昔々、あるところに世界を統べる王がいた"
who led me down my path
"その人は僕にこの道を歩ませることになった王だ"
Through night and day he showed the truths
"昼夜を彼は示した、世界の本当の姿を"
of the worlds and the shapes that I need to be
"そして僕のあるべき形を選ばせた"
But after all I cast a shadow under a light from my own sky
"だが全て終わった後 僕は僕の空の光に影を落とす"
プレイヤ先生は生徒を想う。
ただ、生徒の笑顔の為に。
And I think that this is something that I want
"そして僕は思う、僕の求めていたものはこれなのだと"
今のキヴォトスの空は透き通る処か血の赤黒に染まっている。
シッテムの箱の中のアロナは、先生の業務を手伝い疲れたのか
眠りに落ちたが――魘されていた。
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【Location:時間列車/捩じれて歪んだ先の終着点】
誰がこまどり殺したの?
古くから伝わるマザー・グース。
「だあれが殺した?クック・ロビン」
「それはわたし」と
「
'Who Killed Cock Robin'といい、
日本語訳として「駒鳥のお葬式」や「誰が駒鳥殺したの」
クックロビンとは、ヨーロッパコマドリのこと。
胸の毛が赤くなった理由としては、十字架に架けられたイエス・キリストの痛みを癒すため、彼の側で歌を歌っていて(またはいばらの冠を外そうとして)その際にイエスの血によって胸が赤く染まったからとする逸話も残されているという。
――アカシアの箱の中のアーモンドの娘を撃ったのは誰?
電車内のモニターには、凶報が流れている。
「クロノス報道部ニュースです。
シャーレの「○○先生」が重体になってから、75日が経過しました」
白い輪に、青い十字のヘイローを持った青と桃の髪に青い瞳の女が胸から血を流している。
それに相対するカボチャマスクの男。
連邦生徒会長/連邦生徒会
「……私のミスでした。」
「私の選択、それによって招かれたこの全ての状況」
「馬鹿な、おかしいだろ、おかしいよな、おかしい。
確かにホシおじは連邦生徒会を襲撃したけど果たせなかった筈――
まさか……成功しちゃったのか?
あるいは、クロコにやられたんだろ」
アロナバリアを貫通できて、狙う理由があるとすれば死の神と化したアヌビスか、あるいは暁のホルス。
「アビドス、言ってしまえば自治に失敗したから連邦生徒会が見捨てるのは為政者の決断としては間違ってはいないが――
見捨てられた当事者がどう思うかはまた別の話か」
ホシおじはキヴォトス最高の神秘だからなアロナバリア貫通もワンチャンあるか……
「結局、この結果に辿り着いて初めて、貴方の方が正しかったことを悟るなんて……」
「今更図々しいですが、お願いします。
マフティー先生。
きっと私の話は忘れてしまうでしょうが、それでも構いません」
「何も思い出せなくても、おそらく貴方は同じ状況で同じ選択をされるでしょうから……
ですから……大事なのは経験ではなく、選択。
貴方にしか出来ない選択の数々。
責任を負う者について、話したことがありましたね。
あの時の私には分かりませんでしたが、今なら理解できます。
大人としての責任と義務、そして、その延長線上にあった貴方の選択。
それが意味する心延えも」
「――ですから、先生。
私が信じられる大人である貴方にならこの捩じれて歪んだ先の終着点とはまた別の結果を。
――そこへつながる選択肢は……
――きっと見つかるはずです。
だから先生、どうか……
この、絆を――
私たちとの思い出……過ごしてきたそのすべての日々を、どうか」
「SRTを放置して失踪したのはマジで反省してくれない?」
マフティーはマジレスした。
連邦生徒会長は目を逸らした。
そして、連邦生徒会長は一息にまくしたてた。
「……恐怖と暴力以外で頭キヴォトス人をどう統治しろってんですか!!
私のやり方が正しくない何てわかり切ってますよ!
アロナバリア使って一方的に撃たれる怖さを教えてやる以外どうしろと!?
私は最強ではありませんが無敵ですね、私が連邦生徒会長に成れた理由でもあります!」
はあはあと肩で息つく連邦生徒会長。
アロナははっきり言って反則だ。
アロナバリアを展開したままキヴォトス人の身体能力で銃撃戦が出来るのなら生徒は誰もアロナに勝てない。
ムテキ・アティチュードを維持したままカラテが出来る。
所謂ミストバーン状態、アストロンが掛かったまま戦っているようなものなのだ!
エデン条約編でアロナバリアを貫通し先生のお腹を高確率でぶち抜く錠前サオリがいるが、サオリの場合なんか救世主の脇腹を貫いて聖痕をつけるテクストが混じってる気がするな……
速度とカラテ、神秘で押し切れそうなのはホシおじとクロコか……
ヒナちゃんやミカも出来るかもしれんな……
思考がそれた。
「……すまない、キヴォトスいい加減にしろよ……」
マフティーは顔を覆った。
実際曲がりなりにも統治しようと思ったら連邦生徒会長にはそうする以外にどうしようもなさそうなのがほんまに酷い……
「正解がイオリ足舐めとかアリスクソゲー漬けとか分かんなくてもしょうがない……」
「わかるわけないじゃないですかそんなの!!
もうやだキヴォトスも連邦生徒会も!
私プレイヤ先生に甘え倒す赤ちゃんになる!!全部ぶん投げて赤ちゃんになってやる!!」
おいたわしや、アロナ……
「……経験を軽んじすぎるのもいかがなものかと。
まるで――自分のやってきたことすべてが取り返しのつかない間違いだったとそう言わんばかりじゃないか」
「……絶対に間違えない独裁政権の樹立、これがそもそものミスでした。
SRTへの対応も、アビドスに対する対応も……なにもかも」
「選ばれたものが歴史を書き換えて、何回でも歴史を繰り替えしやり直している。
キヴォトスは賽の河原になってしまった。
歴史を繰り返さないためには、間違った文化や歴史も保存しなければならないのだが……」
「それにしたってマフティーのやり方は滅茶苦茶ですよ。
……失敗したらどうするつもりだったんですか?」
「わからない、気が付いたら走ってた。
正しいやり方が分からなければ……
総当たりするしかないだろ……」
こちとらガバガバチャートのオリチャー走者やぞ。
「……あの……プレイヤ先生には赦していただきました。
マフティー、どうしたら、赦していただけますか?
先生達には、取り返しのつかない罪を……」
アロナはおずおずと
「もう赦してくれよキヴォトスと言いたいのは私の方だが……そうだな……
反省はしているんだろう、それにそうするしかなかった、しょうがなかった。
私がもしも赦されたのなら……君たちも許されるのだ」
「というかふと思ったんだが……
アビドスの一件は為政者の判断としてはそうなるだろうし、あの時のアビドスが連邦生徒会に助けてと訴えて連邦の財政金融援助申し込みや破産申請による財政再建提案をしたとしても聞き入れてもらえなかったのは……
あの時点でカヤとカイザーが汚職してたから握り潰されてただろ。
これ、アロナがプレ先ルートでシロコかホシおじの恨み買って撃たれる遠因なのでは?マフティーは訝しんだ」
「えっ」
「カイザーはアビドスでネフティスの鉄道を巻き上げる為。
ウトナピシュティムの箱舟を発掘するためジアゲ・ビジネスの真っ最中だった」
「連邦生徒会による財政再建介入なんかしたら……まあカイザーは地権を自由に弄れんわ」
「カヤ……お前、お前ェェ!!お前のせいで私は歪んだ終着点にぃー!
連邦生徒会の裏切者は不幸だ!!生まれなかった方が、カヤのためによかった!」
「あー、連邦生徒会にとってのユダはカヤだったかあ……」
ナムサン!青筋を浮かべた連邦生徒会長が電車の手すりを握力で凹まし、腰の入ったキレのあるパンチが電車の鋼鉄の壁を凹ます!
「初めてですよ……私を此処までコケにしたおバカさんは……
肉体を捨てスーパーAIになったことをここまで悔やむ日が来るとは……」
「うわぁ……激おこだぁ……アロナパンチ処かアロナラッシュものだわ……
ステイステイ、多分このことをミクパイセンとホシおじに言っとくから……
多分それでカヤに反省が促せるから……」
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【Location:宇宙戦艦・ウトナピシュティムの本船】
そして、マフティーとして……
そのことをミクパイセンとホシおじに言ってみたのだが……
「うーん、へぇ……そうだったんですかぁ。
そっかそっか道理で連邦生徒会に救援要請を出しても梨の礫のはずです。
カヤさん、アビドス元生徒会長としてお話があります」
ミクパイセンはにっこにこの笑顔だが目が笑ってない。
「うへぇ~うへぇ~……カイザーと組んでシャーレにクーデター未遂?
ユメ先輩、おじさんもいくよ~……カヤ、ちょっと女子トイレまで来い。
アビドスを全身でわからせてやる」
ホシおじ……いや、暁のホルスは漆黒の意志でハイライトがない。
「ひえっ、暁のホルスと冥府の女王オシリスが降臨しとる!」
マフティーもこれには思わず腰が引ける。
「……アビドスの財政支援要請を握り潰してやろうとしたことがカイザーと組んでのネフティス鉄道のジアゲ……
お仕置きの時間です~♧」
「ヒソカみたいな顔になってるノノミもついてきた!」
ノノミがミニガンを引っ張ってきた。殺意でハイライトがない。
「ア”ア”ア”ア”ア”ア”アーッ!!
マフティー!貴方は言葉で人を殺せるってことを覚えていて欲しいなーって!
プレイヤ先生助けて!!
こ”ろ”さ”れ”う”ー!!暁のホルスとオシリスとネフティスに粛清されるー!
先生の言うことならなんでも、何でもしますから――」
CV雨○天の駄女神めいた表情と声で泣き叫ぶカヤ!
本来連邦更生局送りにされるはずだったが続くように色彩顕現の騒ぎがあってミノムシ状態続行中で船に乗せられていたのだ!!
「うーん、へぇ……気持ち悪い媚びを売るとは余裕ですねえ……」
「不味い!ステイステイステイ、ホシおじもミクパイセンもノノミも銃を仕舞おう……
大丈夫!大丈夫! もう充分にカヤに反省を促せてるから!
これ以上は反省通り越して粛清になる!落ち着いて!落ち着いて!そう、休んで!
ホシおじはパイセンをキメてクジラのぬいぐるみを抱きしめよう、な!」
カヤに向き直る。
「どうしてアビドスの激怒を買ってしまったんですか、どうして……
今反省する選択しないと……ほんと……カヤ=サン、カラダニキヲツケテネというか
ヘイローが無事である保証がないというか……オタッシャ重点というか……」
……連邦生徒会長のあれそれの件は今は伏せておくか。
いずれアロナラッシュを食らう気もするが……
「も”う”汚職な”ん”か”し”ま”せ”ん……
経済的に追い込んでしまったアビドスにも償います、だから止めて……」
「な、な、アビドス組の皆、本人もこういってるし!
色彩ビナーを討伐してアビドス方面の虚妄のサンクトゥムをへし折る仕事もあるだろ!」
「うへぇ~……マフティーの言うことを素直に聞くのも癪だけどさあ……」
「性懲りもなく再生してきたビナーを分からせてアビドスを救う方が先ですよホシノちゃん」
「うへぇ……ここにいたら、ん、死刑!って断言するだろうシロコちゃんを色彩から取り戻さなきゃだしね……良かったなカヤ」
「暁のホルス怖すぎるでしょう……
プレイヤ先生の編成と采配に問題はないだろうが……
アビドス組の皆、それにミクパイセンは色彩ビナーに相対する時は十分に気を付けて行けよ……」
「わかりましたマフティー!心配しなくてもシロコちゃんが抜けた穴は便利屋の皆がうめてくれるそうですし、ささっと再生怪人ビナーなんかやっつけて今後についてのお話もしなきゃいけませんからね……」
ミクパイセンは最後に湿り気のある発言をして出撃準備に取り掛かった……
まもなく編成が終了してサンクトゥムタワー攻略戦が始まる……
そんな時だった、来客があったのは。
「すまない、マフティー、レイサが目を覚ましたよ……
ここではなんだ、その、込み入った話だ、医務室まで見舞いに来てくれ」
青い顔のセイアが呼びに来た。
またロクでもない事だろうが……行かないわけにも行くまい。
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【Location:ウトナピシュティムの本船/医務室】
医務室にはセイアとレイサとマフティーだけが居る。
「見て……しまったんです……プラナの記録で……」
レイサは戦い続けたということもあったにしろ、顔色が良くない。
「レイサ、絶対に大声を出してはいけないよ、ことがことだ。
七囚人のワカモが先生の顔を間違えることは決してない。
なぜなら――
ひょっとしたら私たちは先生を仮面でしか区別でき……いや、よそう。
私の勝手な推測でみんなを混乱させたくない。
……マフティー、君は何処から来たんだい?どういうことなんだい?」
「ぼさぼさの髪、よどんだ瞳、優しい顔……みんな一緒……同じ顔……!!」
レイサの声は小さく震えていた。割とこれは異常事態だ。
レイサはマフティーの素顔を見てしまった。
そしておそらくセイアも夢を介してそれを知った。
「ああ……もしや、とは思ったが……それを聞いてしまうか……
そんなこったろうな、とは思っていたがこのあたり、アロナに尋ねておくべきだったな……
プレイヤ先生の生体情報、遺伝子情報は並行世界のプレナパテス先生と一致する。
マフティーの生体情報もまた、プレナパテス先生と一致する」
「!!」
「キヴォトスの崩壊した倫理を鑑みれば幾らでも手段と――やりそうな奴の顔は思い浮かぶ」
マフティーはつらつらと人名を述べた。
「ルーク/アッシュ。
あるいはスレッタ/エリクト。
シャア/アフランシ/フルフロンタルでもいいか。
プル/プルツー/マリーダ」
「一体それは何なんだい!?」
「今あげた名前はみんな……クローンだ」
「アトラ・ハシース/キヴォトス/ウトナピシュティム。
クシストロス/ジウスドゥラ/ノア。
これもまた、一つの救いの箱舟の別言語での言いかえ」
「マフティー/プレナパテス/プレイヤ。
この私、マフティー・ナビーユ・エリンも……
そういうこと、なのかもしれないな……
いやなトリニティ、三位一体……か……」
「オルガノイド・アーカイブ。
オルガノイド(Organoid)とは……
試験管の中で幹細胞から作るミニチュアの臓器のことだ」
「マフディ/メシア/先生を……連邦生徒会長が求めたか、無名の司祭が求めたか、強火クロコが求めたか……
恐らくは、そんなところだろう。
マナの壺、万能の物質生成器クラフトチェンバーは既にあるのだから」
「ヒトクローンじゃないか!!
キヴォトス……あやまちの……ふね……」
セイアの押し殺した震え声が、医務室に響いた。
面白いかどうかとか原作再現は置いてきた!書きたいものを書く!
みんないっしょ おなじかお。