俺の名前は山口那良。普通のサラリーマンだ。いきなり名乗って変だと思うだろ?安心してくれ、俺も変だと思ってる。だが話をスムーズにに進めるためだと理解してくれ。
で、俺のことなんだが、一部の人から俺は提督と呼ばれてる。別に親がそういう職業でもなければ、俺自身がそういう職業に就いてるわけでもない。じゃあ、なんなのかというと、俺の趣味でやってるゲームでの役職だ。
分かりにくいと思うが、まぁ簡単にいうならRPGとかでのプレイヤーの役職が勇者やハンターっていうのと同じイメージだ。
さて、ここまででなんとなくピンときた人もいると思う。俺が趣味としているゲームが何なのか。そう、『艦隊これくしょんー艦これー』ってやつだ。
かれこれ、5年ぐらいプレイしているゲームだ。で、今日はこれから一人カラオケに行って艦これ楽曲を歌いまくるつもりだ。え?話を急に切り替えるな?すまんな。こういう語りをあんまりしたことがないんだ。大目に見てくれ。
…さて、部屋に着いたことだし、まずはあの曲からかな。
「とーどけ〜、とーどけ〜、思いよとーどけ〜…」
そう、艦これアニメ1期のエンディングの『吹雪』だ。アニメ1期の評価が人によって分かれるが、俺はアニメ1期は普通に好きだったな。俺にとっては艦娘。おっと、艦これを知らない読者のために解説すると、艦これは2次大戦頃の軍艦を擬人化したもので、その擬人化した軍艦を艦娘って言うんだ。艦娘で、かんむすだ。決して「かんむすめ」ではない。
で、話を戻すと俺にとってアニメ1期は動いてる艦娘を観れただけで満足なんだ。特に、いや、全員かわいかったから特にも何もないが、第六駆逐隊のカレー回、那珂ちゃんと夕立のポイポイ掛け声、この辺りがお気に入りだな。
「…とーどけ〜〜〜〜〜!!!」あっ
・・・・・・・
・・・れい・・・かん・・・
・・・れいかん…司令官…
「司令官!大丈夫ですか!?」
・・・あれ?初期艦の吹雪がいる?夢でも見てるのか?
「テイトクー!しっかりするデース!」
・・・金剛もいる?こりゃ幸せな夢だな…
「どいて!どいて!」
おっ?夕張と明石か…こんなに慌ててどうした?別にこれは夢だろ?死ぬわけじゃないんだから…
「とりあえず、水掛けてみて!」
「はい!」
バッシャーン!
「冷てっ!!」
「あっ!司令官!気がついたんですね!」
「え?ここは?」
「何を言ってるんですか提督。単冠湾泊地ですよ。もー提督ったら冗談好きなんだから(笑)」
「・・・」
「えっ?嘘ですよね?」
「すまん…ちょっと…」
「テイトクは念の為医務室に行った方がイイネ!ミーとブッキーが連れてくネー!明石、ユーバリ、サンキューネ!さっ、テイトク行くネー!」
「あぁ、金剛さん待ってくださいー!あっ、明石さん夕張さん失礼します。」
「・・・提督どうしたんでしょう?」
「・・・さぁ?何ともないといいんだけど・・・。」
コツコツ
コンコンガチャ
ドスン!
「えーっと…?金剛・・・だよな?」
「ハイ!あなたの金剛デース!」
うーん、どうすればいいんだ?
あっ!そうだ!
「金剛、ここの提督の名前はなんだ?」
「ハイ!やまモン提督デス!」
お、俺の艦これのユーザー名と同じだ・・・。
「じゃあ、吹雪。」
「はっ!?はい!?」ビクゥ
「あ、ごめん…」
「い、いえ!大丈夫です!」
「えっと、吹雪ここに在籍している艦娘は何人だ?」
ここにいるのは、263人だ。
「はい!現在こちらに在籍している艦娘は263人です!」
「おっ、おう。ありがとう。」
当たった…こりゃどういうことだ?なら、レベルつまり練度はどうだ?金剛なら97、吹雪なら121。
「なあ、二人の練度は今いくつだ?」
「はい、私は121です。」
「ミーは97ネ!」
うーん、当たった…しかし、まだ確証を持てない…これを聞くか…
「なぁ、吹雪。」
「はい!」
「ここでしかない特徴とか歴史を何か教えてくれ。」
「はい、そうですね…」
「お辛いかもしれませんが、よろしいですか?」
「あぁ、構わない。」
「それでしたら・・・、着任したての頃に2名の艦娘を轟沈させたことでしょうか。」
「うっ!」
「司令官!?大丈夫ですか!?」
「大丈夫だ。ありがとう。」
こりゃ本当に俺がいつもプレイしている艦これのサーバーだ…。そうだよ、俺は本当に初期の頃どこで轟沈するのか知らず、轟沈するかしないかは運の問題と考え、大破状態で進撃させたことがある。もちろんその大破艦は轟沈してしまったがな。うっ、思い出すだけでも辛い…。
ともかくこれで今いる場所が俺がいつもプレイしている艦これの世界ということが分かった。夢かどうかはさっきの水浴びで確認できたからいい。
今まで分かったことを総合的に判断すると、
一つ、俺はいつもプレイしている艦これの世界に来てしまった。
二つ、これは夢ではなく本当のことだということ。
三つ、今のところ戻る手段は不明だということ。
四つ、艦娘たちがかわいいということ。
「司令官?」
「あぁ、吹雪もう大丈夫だ。金剛もありがとな。」
「no problemネ!テイトクのためならお安い御用デスネ!」
「さて、とりあえず執務室に行こうか。案内頼めるか?」
「え?」
「What?」
あぁ、そうかここはわからなくて当然か…。さて、どうするか…。
「司令官まだ、お休みしていた方がいいんじゃないですか?」
「そうデスヨ、テイトク。なんだかいつもと違うデス。」
「・・・なぁ、吹雪、金剛」
「はい?」
「なんですカー?」
「真面目な話をするから少し近づいてくれ。」
「はい。」
「OK」
「なんだかな変な夢を見てたような感じなんだ。」(小声)
「その夢がこの世界がゲームになっていて、俺は普通のサラリーマンとして働いているという夢だ。」
「サ、サラリーマン?」
「なんですか?それは?」
「えっと、それはだな…民間でスーツっていう服を着て…うーん、民間人用の正装ってイメージでいい。それを着て、会社で働く人のこのことだ。で、俺はそれになってた夢を見たんだ。」
「少しおかしな話デース。夢の中の話のはずなのになぜ、こちらの記憶がないデース?」
「俺も変だと思う。だが、実際その夢を見てから夢を見る前の記憶がないんだ…。だが、どういうわけか。夢の中でも君たちに会っているから君たちのことを忘れたわけではないということだ。」
「ホッ、それならよかったデス!」
「本当によかったです。」
「だから、君たちことや入渠、工廠、出撃とか以外のこと。例えば、執務室の位置とか、食事とかが覚えてないんだ。だからそのあたりをサポートしてくれるか?」
「はい!」
「了解ネ!」
「じゃあ、早速執務室に案内してくれるか?」
「はい!」
「任せるネ!」
さて、なんとか乗り切ったが、嘘ついたみたいで申し訳ない…。
ん?あそこにいるのは…。
「Hi Admiral」
アイオワだ。うちにいるアメリカ艦の中では1番の切り札だ。
「おう。アイオワ。」
「Admiral この間の海戦、ミーも頑張ったでしょう?素敵なReward期待してるわ〜。」
「あぁ、まかせろ。でも君が特別頑張ったわけじゃないから、ご褒美は全員に渡すよ。」
「そう?まぁ、楽しみにしてるわね〜。see ya」
ふぅ。なんとかなった…学校で英語の勉強しておいてよかった…。
お?今度は…。重巡の子たちか…あれはポーラとザラそれに那智と羽黒か…
「あ、司令官さん。こんにちは。」
「あら、提督Ciao!」
「おう。こんにちは、Ciao これは…もしかして、飲みつぶれたポーラと那智をザラと羽黒が運んでいるって認識で合ってるか?」
「は、はい。あってます…」
「その通りよ提督。ほら、ポーラあなたも提督に挨拶しなさい。」
「えへへ、提督ぅ〜、Ciao!一緒に飲みません〜?」
「いや、まだ昼間だろ…。流石に遠慮しておくよ。」
「え〜!?なんでですかぁ?提督も飲みましょうよ〜。」
「こら!ポーラ、いい加減にしなさい!」
「うぅ、怒られましたぁ。飲まないとやってられません〜。」
「あ、こらポーラ!」
「それにしても那智は静かだね。」
「あ、あの姉さんは今寝てるみたいで…すみません!」
「あぁ、大丈夫。ザラも羽黒もありがとな。すまんな引き留めちゃって。」
「いえ、提督に気にかけてもらえたんですもの、とても嬉しかったわ。」
「はい…私もとても嬉しかった・・・です!」
「では、提督失礼するわね。」
「司令官さん、失礼します。」
「おう。気をつけてな。」
よし、何とかなったな…それにしても那智とポーラはあんなに飲んだくれだったのか…いや、知ってはいたが、実際に目にすると凄まじいな。もちろんあんな感じでも俺からしてみればかわいいんだがな。
と言っている間にもまた、次の艦娘だ。あれは…軽空母の飛鷹、隼鷹、それに正規空母の雲龍と葛城にあれは…駆逐艦か?なんでこのメンツに駆逐艦が?うーん、誰かわからないな…まぁ、近づけばわかるか…
「あら、提督こんにちは。」
「あぁ〜提督ぅ〜こんちわ〜。」
「提督…こんにちは…。」
「あら、提督(あなた)、こんにちは。」
「よぉ、提督。なんや?美女二人引っ付けてどこ行くん?」
あ、駆逐艦っぽい見た目の子は龍驤か…遠くからだとマジでわからねぇ…。それに駆逐艦に見えたって口が裂けても言えねぇ…。
「む?キミィちょっち今失礼なこと考えとったな?顔にでとったで。」
「えっ、あっ、その…スマン。」
「ええで〜。まぁ、キミィ視線と顔に気〜つけな〜。」
「お、おう。ありがとな。」
「…ところで君たちは?どこかに行くところだったのか?」
「それはですね、これから空母たちの集いという全空母艦娘で色々なことを話し合いをする集いがあるのよ。」
「へぇ〜、そんな集いが…。ちなみに今回の議題は何だ?」
「それは…空母ができる資源回復方法です。」
「ほぉ、そりゃいい議題だ。もしよければ後で寄ってみてもいいか?」
「ええ、いいわよ。」
「いいね〜ぇ。提督〜、そのまま一緒に飲もうや〜。」
「それは…」
「止めなさい隼鷹。提督が困っているじゃない。それにあなたはいつも、提督の都合も関係なくどんどん飲ませるんだから…。提督はあなたと違ってそんなにお酒に強くないのよ。」
「え〜。」
「まぁ、その後も残るかはキミが決めればええよ。ウチらはどっちでも大丈夫やから。」
「飛鷹、隼鷹それに龍驤もありがとな。」
「へ、変なこと考えてこないでよね!」
「えっ、そんなこと考えてないけど?」
「ほら、葛城変なところて提督に突っかからないの。」
「うー、雲龍姉ぇ〜だって〜。」
「そうだよな、いつもは女の子同士の会議にいきなり男の俺が行くんだからな、ちょっと嫌だよなー。」
「違いますよ、提督。葛城はただ…」
「あーー!!!雲龍姉ぇ言わないでいいから!!!」
「アハハハ…それじゃあウチらは行くで。ほな後でな〜。」
「あぁ、じゃあな。」
…ふぅ、何とかなった。そうかあの小さい子は龍驤だったか…。ゲームで見るのと、実際に見るとではやっぱり違うな…。実際に会うとあんなに小さいのか…。
おっ、ようやく執務室に着いた。これからいつもやっている艦これの通りに任務をこなしていけばいいか…。
コンコン
「はい?」
「俺だ。入るぞ。」
「あっ、提督おかえりなさいませ。」
「あぁ、ただいま。」
「あら?提督今日は金剛さんと吹雪さんもご一緒ですか?」
「あぁ、そうなんだ。」
「そうですか…。では、お二人さんよろしくお願いしますね。」
「はい!頑張ります!」
「ミーがパパッと終わらせちゃうネ!」
「それでは提督。まずこちらの書類からお願いします。」
「あぁ、わかった。ん?」
「?どうかされましたか?」
「いや、何でもない。」
何だよこれ!?資源消費量と遠征での資源回復量!?さらに遠征艦隊への補給による消費量!?あれ、自動じゃないんだ…。こりゃ大変だ。
あれ?こっちの書類は…。撃破した敵艦数とその種別ごとの報告書!?
こっちは工廠稼働と電気代、これは甘味処間宮の売上報告書に未払の子たちへの請求要求書か…。
提督の仕事ってこんなにあるのか…。
コンコン
「はい。」
「長門だ。提督近隣の住民が来てるがどうする?」
「お、おう。何か持ってたか?害するものを持ってなかったら入れてくれて構わない。一応身体検査も頼む。」
「うむ。承知した。」
…えっ?何?デモかなんか?俺らの活動への批判?マジで何?
とりあえず、応接間の用意しておかないと…。
「あっ。」
「どうしました司令官?」
「いや、長門に何人で来ているのか聞くの忘れたと思ってな。」
「確かにそうですね。」
「…とりあえず、ここに来る時上から見えるからその時何となく確認しようか。流石に20人とかで来ることはないと思うが…。」
…で、結局代表者3人にそこに付いてきた10人ぐらいが応接間にいる。一応、吹雪と大淀にはここにいてもらってる。
長門もって考えたけど、流石にあの服装じゃまずいと思って長門にはそのまま今日の仕事を頼んでおいた。
初めまして筒沢吹雪と申します。初めての投稿なので、誤字、脱字等の報告、感想お待ちしております。