とあるリーマン提督の艦これライフ   作:筒沢吹雪

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第24話 クリスマス前夜

 

「司令官、そろそろお昼にしませんか?」

「ん?もうそんな時間か?」

「えぇ、もう一二〇〇よ。」

 

「了解。みんなお昼にしようか…」

 

コンコン

 

「はい。」

 

\提督、扶桑型1番艦扶桑入ります。/

 

「おう。どうぞ。」

 

「どうしたんだ?扶桑。」

 

「私が呼んだのよ。」

 

「そうか。でも、なぜ?」

 

「なぜって、お昼を一緒に食べるからに決まってるじゃない。」

 

「そ、そうか…」

 

「…て、提督も一緒に来る…?」ボソッ

 

「ん?何か言ったか?」

 

「何も言ってないわ!」

 

「提督、山城は提督も一緒に行きますか?と聞いたんです。」

 

「お姉様?!」

 

「そうなのか?山城?」

 

「言ってな…「山城。」」

 

「い、言いました…」

 

「…」

 

「くぅ…!行くの行かないの?!どっちにするのかしら?」

「あぁ、行く行く。迷惑じゃないなら是非ともご一緒させてもらうよ。」

 

「あら、いつ私が迷惑だなんて言いました?」

 

「いえ、言ってません。」

 

 

ガチャバタン

 

 

で、食堂に扶桑、山城、吹雪と来てみたが、今日のメニューは…

 

鶏肉の揚げ物…?だった

 

誰が昼食の当番なのか、厨房を覗いてみたら、赤城、加賀、蒼龍、飛龍、瑞鶴、翔鶴のうちの主力空母の子達が料理していた。

 

「あっ提督。それに吹雪さん、扶桑さん、山城さんこんにちは。昼食ですか?」

「あぁ、こんにちは赤城。そうだ。これから昼食なんだが…」

「…?どうかされました?」

 

「いや。その…」

 

「そんなに私たちが厨房に立っているのが珍しいかしら?提督?」

 

「えっ…か、加賀?」

 

「そうなのですか?提督?」

「えっと…」

 

「そうよね。確かに私たちが厨房にいるのは珍しいかもしれないわね。」

 

「瑞鶴?」

 

「そうね。私も厨房に入ったのは久しぶりな気がするわ。」

 

「翔鶴?」

 

「確かに!でも、たまにはこう言うのもいいかもね〜!ねぇ、蒼龍〜?」

「そうね…たまにはいいかもしれないわね。でも飛龍、あまり摘み食いをしちゃダメよ。」

「してないよ!」

 

 

「飛龍?蒼龍?」

 

「今の状況に混乱している様ね。提督。」

「あぁ、教えてくれるか?加賀。」

 

「いいわ。」

 

加賀の話によると、加賀たちは『食の探究会』と言う会に在籍しており、その活動の中でクリスマスにぴったりな料理がこれらしい。

 

聞くと、一般家庭におけるクリスマス料理の定番とのことだ。

 

 

「はい、提督さん。一応言っておくけど、これ七面鳥じゃないからね!」

 

「あ、あぁ、分かってる。」

 

 

 

さて、どこで食べようか…

 

「あれ〜?提督さんじゃん〜!ヤッホ〜これからお昼〜?」

「ちょっと、阿賀野姉ぇ!ちゃんと挨拶しなきゃダメでしょ!」

「司令!これからお昼〜?酒匂たちも一緒に食べていい〜?」

「こんにちは、提督。あと酒匂、ちゃんと挨拶いないとダメでしょ?」

 

「ぴゅう…?…ぴゃあ!司令!こんにちは!」

 

「あぁ、こんにちは。阿賀野、能代、矢矧、酒匂。」

 

「ねぇねぇ司令。酒匂たちと一緒に食べようよ!」

 

「えっと…ちょっと待ってな、酒匂。」

 

「ぴゅう!分かった!司令!」

 

「酒匂から誘われたんだが、どうだろうか?」

「私は大丈夫です!」

「私も大丈夫よ。」

「わ、私も問題ないわ。」

 

「ん、えっと酒匂、君たちもいいなら一緒に食べようか。」

 

「ぴゃん!やった〜!」

 

「(すみません、提督。)」ヒソヒソ

「(大丈夫だ。それに、こうやって誘ってくれるのは俺も嬉しいからな。)」ヒソヒソ

 

 

「「「「「「いただきます!」」」」」」」

 

うん、美味いなこれ。というか、これ…あれだ…ケンタッキーのあれだわ…

 

でも…こっちにはそんなお店なかったはずだけど…

 

「お味はどうかしら?提督。」

「ん?あぁ、赤城。うん、とっても美味しいよ。流石だな。」

「もう、提督!煽ててもお代わりしか出ませんよ〜!」

 

「お代わりでも十分嬉しいが…ところで、赤城。この料理の歴史とでも言うのか?どう言う経緯で誕生したのか分かるか?」

 

「そうですね…私が聞いた話では、東京の方の有名な料理店で誕生したと聞いてます。」

「そうか…」

「…?提督…?どうかされました?」

 

「ん?いや、美味しいものはどこまでも広がってくんだなって思ってな。」

「そうですね。やはり、人の原動力は美味しいものってことですね、提督。」

「そうだな。…ありがとう赤城。教えてくれて。」

「どういたしまして、提督。ごゆっくり食べてくださいね。」

「あぁ、ありがとう。」

 

 

「なぁ、能代。もう雪かきは終わったのか?」

「えぇ、提督。終わったわよ。」

「そうか。お疲れ様。ありがとな。」

「いいのよ、提督。気にしないで。」

「いや、そう言う訳いかない。だから能代、ちょっと聞きたいことがあるんだが、いいか?」

「えぇ、いいわよ。何かしら?」

「今回雪かきをしてくれた艦娘は誰か教えてくれないか?」

「いいけど、何でかしら?」

「君がさっき言っていた通り、その子たちにご褒美を用意しようと思ってな。もちろん、君も含めてな。」

 

「なるほど…分かったわ。手伝ってくれたのは、夕雲型と睦月型の子達全員。あとは霧島さん、イタリアさん、ローマさん、高雄さん、愛宕さん、長良さん、名取さんだったわ。」

「なるほど…結構手伝ってくれた子がいるんだな。」

 

「そうね。実際、みんなのお陰で予定よりも早く雪かきが終わったわ。本当に皆さんには感謝ね。」

 

「だな。」

 

ふぅ、食った食った…気が付かないうちに赤城におかずを足されてた…お陰で少しお腹が苦しい…

 

「司令官、そろそろ行きますか?」

 

「ごめん、吹雪。ちょっと待ってくれるか?お腹が一杯でちょっと苦しい…」

 

「提督、私たちはそろそろ行くわね。」

「あぁ、改めて雪かきありがとな能代。」

 

「ふふふ、あれぐらいお安いご用よ。」

 

 

「提督、私はまだ必要かしら?」

「ん?あぁ、山城今日やることは特にないから。今日はもう上がっていいぞ。」

「そう、分かったわ。じゃあ遠慮なく上がらせてもらうわね。」

 

「あぁ、お疲れ様。」

「えぇ、提督もお疲れ様。さっ、お姉様行きましょう!」

「はいはい、では提督、失礼します。」

 

「あぁ。」

 

 

「司令官。」

「ん?どうした吹雪?」

「司令官はこの後はどうされるんですか?」

「ん?俺は…この後、能代たち雪かき組のご褒美を買いに行ってこようと思ってる。」

 

「そうですか…」

 

「…あー…できれば、吹雪も一緒に着いてきてくれないか?」

 

「司令官…!はい!是非!」パァ

 

 

さて、準備もできたことだし…

 

「じゃあ、吹雪、行こうか。」

「はい!司令官!」

 

 

「ん?提督、それに吹雪よ。どこか出掛けるのか?」

「あぁ、ちょっと出掛けてくるよ長門。」

 

「そうか、了解した。提督と副艦が留守の間の泊地の安全はこの長門が責任を持って預かろう。」

 

「ありがとう長門。できるだけ早く戻るようにする。」

 

「いや、構わんさ。それより吹雪の相手をしっかりしてやるんだぞ、提督。」

 

「あ、あぁ、分かった…」

 

 

……

 

カランコロン

\いらっしゃいませ〜/

 

「なぁ、吹雪。」

「はい、何でしょうか?司令官。」

 

「何を選べばみんな喜ぶか分からないから、その…選ぶの手伝ってくれるか?」

「はい!もちろんです!司令官!」

 

 

 

「…なぁ、何がいいと思う?」

「はい、そうですね…司令官、司令官がお好きなものは何ですか?」

「俺がか?」

「はい!」

「俺が好きなのは…クレームブリュレかな…」

「いいですね!司令官、それでいいんじゃないですか?」

「それでいいなら…」

 

 

「さて、注文も終わったし…あとは…吹雪。」

「はい、何でしょうか?司令官。」

「君も好きなケーキを選びなさい。」

「えぇっ?!いいんですか?!」

「あぁ、もちろん。一緒に来てくれたお礼だ。」

「ありがとうございます!司令官!えっと…」

 

 

……

 

それから、吹雪の分もケーキを買い、泊地への帰途についた。

 

「…思った以上に大荷物になってしまったな…」

「そうですね。でも、みなさんきっと喜ばれると思いますよ。」

「そうなると嬉しいな。」

 

 

買ってきた分をちゃんと名前を書いて冷蔵庫にしまっておくことに。

 

吹雪曰く

「皆さん美味しそうなものには目がないので、誰のものであっても名前が書いてないと勝手に食べてしま人が多いです。」

 

「それでも、実際のところ名前を書いてあってもトラブルになることは多いですが…」

 

「でも、司令官のお名前が書かれているものには流石に手を出す子はほとんどいないと思います!」

 

とのことだ。

 

 

ガチャバタン

 

…バタン

 

さて、戻ってきたはいいが、この後…まだ夕食には早い…

 

…ん?これは…?

 

『提督のみ閲覧可 艦娘の閲覧を固く禁ずる』

 

何だこれ…?とりあえず、見てみよう…

 

 

…ってこれ、艦娘全員のクリスマスプレゼントリストじゃん!

 

ど、ど、ど、どうすれば…?!

 

…ん?注意書きが…

 

何々…?

 

『本書類はあくまで提督が全艦娘のクリスマスプレゼントを把握するためのものである。』

 

…えっ?それだけ?

 

……

 

…これってもしかして…俺が用意しないといけない…?

 

全然用意してないんだけど…!

 

…うーん…そうだ!取り敢えず仲がいい他の提督に聞いてみよう!

 

 

 

 

それから、吹雪に俺と仲が良いであろう他の提督のことを聞き、そいつに連絡をとった。

 

…結論から言うと、クリスマスプレゼントの心配は不要だと言うことだ。

 

…えっ?

 

何でも、この世界では本物のサンタがいるらしく、制空権さえ何とかなればサンタは飛んでくるらしい。

 

で、更にそいつ曰く、サンタの姿は基本親や保護者にあたる人にしか見えないらしい…つまり、ここでは俺が艦娘たちの保護者にあたる。

 

…まぁ一先ずクリスマスプレゼントは何とかなった…よかった…

 

コンコン

 

「司令官…?大丈夫ですか?」

 

「ん?あぁ、大丈夫だ吹雪。何だ?」

 

「そうですか、ならよかったです。司令官、そろそろ夕食の時間です。」

「ん?もうそんな時間か…よし、行くか。」

「はい!」

 

ガチャバタン

 

 

さて、食堂に着いたが今日は随分と混んでるな…

 

取り敢えず、冷蔵庫に行くか…

 

「失礼、入るぞ。」

「あら、提督。こんばんは。どうされました?」

「提督、こんばんは。」

「提督さん、こんばんは。」

 

「あぁ、鳳翔、間宮、伊良湖、こんばんは。ちょっと冷蔵庫に入れておいたものを取りに来たんだが…いいか?」

「はい、いいですよ。どうぞ。」

 

「ありがとう。じゃあちょっと失礼。」

 

「えっと…なぁ鳳翔、ちょっといいか?」

「はい、何でしょうか?」

「あの机、使っても良いか?」

「はい、構いませんよ。それにしても…随分とたくさん…提督、これは…?」

 

「ん?あぁ、これは雪かきを頑張ってくれた子達へのご褒美です。」

「そうなんですね。わかりました。因みに、ご褒美の対象は…?」

「えっと、夕雲型、睦月型全員に霧島、イタリア、ローマ、高雄、愛宕、長良、名取だったかな?」

「なるほど、承知いたしました。では、夕食をお渡ししたら、その子達には言っておきますね。」

 

 

 

それから俺と吹雪は夕食を取らせてもらった。

 

今日の夕食はサラトガたち海外勢を筆頭に色々なクリスマス料理が並んだ。

 

鳳翔や間宮、伊良湖がサラトガたちからレシピを聞くという少しほっこりする一場面もあった。

 

うん、こういうイベントの時はあっちこっっち交流が生まれるからやっぱりいいな。

 

まぁ、予想通りトラブルが起こったんだが…

 

ビスマルクと島風が例のご褒美を勝手に食べてしまったり、睦月や夕雲が真面目に雪かきをしなかった子にはご褒美はないといって、卯月たちの分を没収してしまったり…

 

取り敢えず、ビスマルクはまだ着任したばっかりと言うことで特にお咎めなし、島風は後日、雪かきの道具の点検を一人でさせることで許し、睦月と夕雲には俺から話して、没収をやめてもらった。

 

 

ガチャバタン

「ただいま〜」

「ただいま戻りました。」

 

「ふぅ…」

「司令官、お疲れ様です。」

「あぁ、ありがとう吹雪。吹雪も手伝ってくれてありがとな。」

「いえ!お気になさらないでください!」

 

「さて、今日は特別な日だな。」

「そ、そうですね…」///

 

「じゃあ…」

「し、司令官!ちょ、ちょっとまだ心の準備がっ…!」///

「えっ?」

「…えっ?」

 

「えっと…今日はクリスマスイブだから、吹雪ももう上がって良いぞって言おうと思っていたんだが…」

 

「えっ…」

「…」

「…わ、分かりました!司令官、お、お心遣いか、感謝いたします!」///

「お、おう…」

「で、では司令官し、失礼しみゃっ」

 

「…」

「し、失礼しました!!」///

 

「あ、あぁ…吹雪。」

「は、は、は、はいぃ!な、何でしょうか!」///

「メリークリスマス、吹雪」

「…はい!司令官もメリークリスマス!です!では、失礼します!」///

 

ガチャバタン

 

 




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次回も今の季節に合わせた話の予定です!
次回の投稿は来週の水曜日の予定です!
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