とあるリーマン提督の艦これライフ   作:筒沢吹雪

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頂いたもので、泊地所属の全艦娘で宴をすることに。艦娘がこんなに一堂に会すると迫力が…


第3話 宴

…こうして現代のことを色々聞かれ、そして俺がわかる範囲で答えていった。最後に聞かれたのはやはり、現在の海軍についてだった。

 

「提督。」

「ん?なんだ大淀?」

「提督のいた世界、つまり現在の日本海軍はどうなっておりますか?」

「それについてはだな、まず現代日本には海軍というのは存在しない。」

「「「「えっ?!」」」」

「じゃあ、誰が国を守るデース?!」

「まぁ待て金剛今から説明するから。海軍はまずいや、海軍だけじゃないな軍隊と呼ばれるものがそもそも現代の日本には存在しない。」

「で、その代わりに自衛隊と言われる組織がある。この組織は君たち目線で言うなら国防軍になるのかな?彼らは専守防衛を主としている。まぁ軍隊と言わないだけで、規模と質は世界8位ぐらいの実力を持っている。」

「それで、海軍もとい、海上自衛隊は補給艦や潜水艦を含めおよそ100隻前後の艦艇を持っている。」

「え?意外と少ないですね。」

「そう、それに空母はいないしな。」

 

「「「「えっ!?」」」」

 

「何でですか?!」

「空母って海上航空基地の意味合いが強いだろ?それだけに外国を攻撃ができるすなわち、自衛隊の専守防衛から逸脱しているってのが理由だ。」

「これは、赤城たちが聞いたら失神ものネ〜。」

「まぁ、航空母艦っていうのがないだけで、ヘリコプター母艦ってのが見た目だけなら空母なんだけどな。」

 

「「「「「?ヘリコプター?」」」」」

 

「それって何ですか?提督?」

 

「それはだな…。」

…あれって何ていうのが正解だ!?オートジャイロっていうのか?あれ?違うか?うーん…

「…お号観測機ってあるだろう?あれをさらに発展させたもの、あれって確か垂直離着陸できなかったよな?」

「はい、提督。」

「ヘリコプターってのはお号をどんな気象条件でも垂直離着陸機できるようになった機体だ。」

「へ〜。すごいですね。」

「まぁ、イメージとしては最上とかの水上機運用が近いのかな。」

 

「「「?」」」

「あっ、なるほど。つまり、あまり大きくない船体に航空機を積み、マルチに活動ができるようにした感じだと思うんですが、違いますか?」

「その通りだ、吹雪。それに武装は5インチ砲、つまり12.7ミリ砲にあたるな。が一門で…。」

「What?!!」

「「「「えっ?!」」」」

 

「うぉっ?!びっくりした…。」

「テイトクそれは流石にどうかと思うよ。少なくとも三門ぐらいは主砲がないと戦力にならないネ!」

「そうよ。流石にこれは嘘でしょ?」

「工作艦の私でも流石にそれは少ないってことが分かりますよ。」

「えっと、提督。」

「ん?」

「船体のサイズが海防艦ほどって訳ではないんですよね?」

「あぁ、サイズで言えば大きいのは高雄型ぐらいで小さくても軽巡、大型駆逐艦ぐらいはあるかな。」

「なら、尚更おかしいデス!」

 

「皆さん落ち着いてください!司令官のお話の続きを聞けば答えがわかるかもしれません。」

「オウ、そうネ。sorryブッキー。」

「私も少し取り乱したわ。悪かったわね。」

「提督失礼しました。」

 

「えー、コホン。君たちがそんなことを思うのも無理がない。何せ今の主装備は主砲ではなく…。」

「航空機ネ!」

「…。」

「「「「金剛?」」」」ジー

「オ、オウ、ソ、sorry…」

 

「で、主砲ではなくミサイルつまり噴進弾が主装備になってるんだ。」

「なるほど…確かアイオワさんがハープーン?でしたっけ?の話をしてましたね。」

「そう、それもアメリカが開発したミサイルの一種だ。」

「確かにそれでしたら納得ですね。」

 

とこんな具合で話をしていると…

 

コンコン

 

「提督いるかにゃ〜?」

 

「おう。いるぞ。」

 

「提督、鳳翔さんと間宮さんから伝言なのね!もうそろそろ用意できるからみんなを集めてくださいって。」

「おう、ありがとな。睦月。」

「エヘへ。」

「せっかくだからみんなで行くかちょっと待っててな。」

 

ピンポンパンポーン⤴︎

 

「提督だ。今日の夕食は広場でみんなで食べることになった。準備ができた人から広場に行くように。」

 

ピンポンパンポーン⤵︎

 

「さて、じゃあ行くとするか。」

 

「はい!」

「了解ネ!」

「わっかりました!」

「了解よ!」

「はい、了解しました。」

「いっきましょ!」

「ふん!仕方ないから一緒に行ってあげるわよ!」

 

コツコツ…

 

何だかスッキリした気がする。みんなに話すってこんなにスッキリするんだ…。

 

「司令官!こんばんは!」

「提督今日も素敵なのね〜。」

「提督こんばんは。みんな揃って移動でっちか?」

「あ、テートクさんGuten Abend(グーテン・アーベント)」

「good afternoon Admiral.」

 

「おう、こんばんは。イムヤ、イク、ゴーヤ、ローちゃん、スキャンプ。これから広場に行くのか?」

 

「そうなのね。」

「そうか。一緒に行くか?」

「いいんでっち!?」

「あぁ、構わないぞ。」

「やった〜!!テートクさんdankeですて!ね?スキャンプも良かったね!」

「え?別にあたしは誰と行こうが関係ないし…。」

「えー!でもさっきスキャンプテートクさんを見つけて、Admiralと一緒に行けないかなって言ってたじゃん〜。」

「ちょっ!お前何言ってんだ!おい!こら待て!」

「うわぁ!スキャンプが怒ったですって。助けてー!」

 

「たったく、もういい。あたいは先に行く。」

 

「スキャンプ怒らせちゃいました〜。何で〜?」

「ろーちゃん、自分の独り言を人に言われたら流石に誰でも恥ずかしいと思うよ…。」

「そうでっち。しかも独り言を1番聞かれたくない人に教えちゃったら余計たち悪いでっち。」

「え〜、じゃあろーちゃんスキャンプさんの言っちゃいけないこと言っちゃったってこと〜?」

「そういうことになるわね。」

「ろーちゃん、スキャンプに謝ってくるって!」

「しょーがないから私たちも付いてくわよ。」

「そうね〜。ろーちゃんだけだと心配だからね〜。」

「そういうことだからテートク、ゴーヤたちろーちゃんとスキャンプのところに行ってくるでち。」

「おう、じゃあ後でな。」

 

…何だったんだ?何というか潜水艦娘って感じだったな…。いつもあんな感じか?だとしたら仲良さそうなだな…。さっきのやつしっかり仲直りできるといいけど…。

 

「あ、司令!どこ行くっしゅ?」

「「「「(提督)こんばんわ。」」」」

 

「おう、みんなでどこ行くんだ?」

「みんなで広場に向かうところっしゅ。」

「そうか、俺たちも広場に行くから一緒に行くか?」

「いいっしゅね!みんなどうっしゅ?」

「いいんじゃない。」

「いいわね。」

 

「じゃあ、決まりっしゅ!司令!行こうっしゅ!」グイグイ

「ちょっと、占守!早いわよ!置いてかないでくれる!?」

 

 

 

ワイワイ

 

 

「おぉ、やっぱりこれだけ集まるとすごい人数だな…!」

「でも、これだけこの泊地を大きくしたのは司令官の力なんですよ!」

「いやいや、俺の力なんてたかが知れてるさ。俺は唯々君たちを指揮してただけさ。それこそ、恥ずかしい話だけど新しい艦娘目当てにね。」

「それでもです。」

「え?」

「私は知っています。大規模攻勢前には遠征艦隊の疲労が溜まらないようにローテーションで遠征を回していたこと。大規模攻勢中は資源量を計算しながら最適な編成、装備そして出撃のタイミングを必死に練っていたこと。敵からの攻撃には散々悪態を吐くのは少し怖かったですが、その悪態の先を絶対に私たちに向けないこと。そして、敵本陣を撃破した時には誰よりも喜んでくれたこと。」

 

「そんな司令官の姿を見れば、私たちも司令官のために頑張れます!ですので、司令官そんなに自分を卑下しないでください!」

 

「…そう思ってくれていたんだな…吹雪…。」

 

「あ、あの…すみません!」

 

「いや、いいんだ。そう言ってもらえると嬉しい。ありがとな。」

「いえ!…あっ」

 

ポロポロ…

 

「司令官?!」

「あ、いや、な、んで俺泣いてるんだろう…。」

「ヘイ!テイトク、ブッキー! So what?!テイトク、何で泣いてるデース!?」

「やっほー提督〜。あれ?何で泣いてんの?」

「折角の北上さんとの時間を…。って貴方何で泣いてるのよ!」

「金剛お姉さま、早いです!ちょっと待ってくださいよ〜ってヒエー!提督さんが泣いてる!?」

「Hi Admiral!って何で貴方泣いてるの!?」

「司令官!一言お願いし…。ええっ!?何で司令官泣いてるの!?」

「ちょっと待ちなさい。青葉!あっ、提督さんこんばんは。って提督どうしました!?」

 

 

え〜、なになに〜?あっ、提督が泣いてる!

誰が泣かしたの!?

 

「大井っち〜、なんか提督を泣かせるようなこと言ったの〜?」

「北上さん?!何も言ってません!(言ってないわよね…。)」

ジー…。

「な、何よ?」

「いや、大井っち結構提督に当たりきついじゃん。」

「うっ(グサ)」

 

「青葉ぁ〜?」

「はい!何でしょう!古鷹さん!」

「貴方何かやったの?」

「そんな、青葉何もやってません!(やってないよね…?)」

 

「司令官…。」

「テイトク〜、悲しいならミーが慰めてあげるネ!」

 

「…ありがとう金剛。でも悲しくて泣いてるんじゃ無いんだ。ただ…吹雪に言われたことが嬉しくて…。」

 

 

なんだ…。良かった…。

 

「あー、疑ってごめんね大井っち。」

「いえ!全然大丈夫です!(今度から言葉遣いには気をつけよう…。)」

「ごめん!青葉!疑って!」

「あ、いえ!大丈夫です!(こう言う時に疑われないようにもう少し自重しよ…。)」

 

「吹雪ちゃーん!提督に何て言ったっぽい?」

 

あ、確かにそれは気になる。なんて言ったの?!

 

「えっと、その…。」

「司令官はいつも私たちのために頑張って指揮をとってくれていて、私たちは貴方ために頑張れるって言いました…。///」

 

「すみません!何だか勝手に皆さんのことを言って!」

「そんなことなネ。ブッキー。ミーもブッキーの言ったことに完全に同意ネ!ミーもテイトクのためだから頑張れるネ!」

 

そうよ!そうよ!提督、司令官がいるから、見守ってくれるから私たち頑張れるのよ!

 

「みんな…本当にありがとう…。」

 

「さぁさぁ、皆さんせっかくのお料理が冷めちゃうので早く食べましょう。提督一言お願いしますね。」

 

「あ、あぁ。」

 

コホン

「あー、少々見苦しい姿を見せたな。今日のご馳走は近隣住民からの日々のお礼だそうだ。見ればわかると思うが、海産物のお礼品だ。ありがたく頂こう!そして、近隣の住民からだ。先日の大規模攻勢のお陰で安心して漁ができている。ありがとうだそうだ。」

 

ザワザワ

良かったわ…。感謝されちゃった…これは夢?誰が叩いて!

 

パッチーン!

 

痛っ!何すんのよ!だって叩いてって言ったじゃ無い!流石に強く叩きすぎよ!

 

「あー、いいか?」

「皆さん司令官の話はまだ終わってません!ですので、お静かに!!」

 

シーン

 

「どうぞ。司令官。」

「ありがとう吹雪。えーと、俺からは一言だけ、みんないつもありがとう!俺の力だけではここまで来れなかった!だからこそこれからもよろしく頼む!!」

 

「全艦娘起立!!!」

ガタッ

「司令官に対し、敬礼!!!」

ザッ

 

「うむ。」シュッ

 

「なおれ!!!」

 

「では、皆、飲み物を持って。」

 

「いいかな?では乾杯!!」

 

「「「「「乾杯!!!!!」」」」」

 

ガヤガヤワイワイ

 

「司令官、お疲れ様です!」

「おう、ありがとな。さっきのあれ最初からか?」

「いえ、ですがあの時はそれが正解だと思い、私の独断で号令をかけました。」

「そうか。普通に嬉しかったよ。ありがとう。」

「いえ!」

 

「あの…提督…?」

「ん?おう、神通それに川内に那珂、どうした?」

「はい。先ほどのご挨拶に感銘を受けまして…一言提督にご挨拶をと思いまして…。今よろしいですか?」

「おう、問題ないぞ。」

「提督、私たちの方こそいつもありがとうございます。」

「提督はいつも私たちのことを気にかけてくれてるよね!」

「那珂ちゃんは提督だから辛い遠征だって頑張れるんだよ!」

「ですので、提督これからもよろしくお願いします。」ペコ

 

「おう、ありがとな。那珂ちゃんには大規模攻勢では先遣を任せたな。ありがとな。川内と神通は最近は中々出撃させられなくて悪いな。」

「いえ、たとえ遠征であっても艦隊の重要な仕事には変わりありませんから。」

「うんうん。出撃でも遠征でも私を使ってくれれば十分だよ!でも…たまには夜戦させてね。」

「先遣隊、つまり一番槍!那珂ちゃんにこんな大役任せてくれる提督は那珂ちゃんにとって特別なファンだよ!」

 

いい子たちや…。誰だ川内を夜戦バカって言ったの!そんなに夜戦夜戦うるさくないぞ!

神通はやっぱりしっかりしてるな…こんなに物静かそうなのに出撃すれば鬼神が如き活躍をする。流石二水戦旗艦だな。那珂ちゃんはめっちゃアイドルだわ…。この子ならマジで日本のアイドル界の頂点取れるわ…。

 

「そう言ってもらえると助かる。これからもよろしくな。」

 

「「「はい!」」」

 

 

「提督。こんばんわ。」

「提督〜。こんばんは。鳳翔さんのこの料理は絶品ですね〜。」

 

「赤城に加賀か、どうした?」

 

「ほら、赤城さん。早く食べちゃってください。」

「ほっとまっへくらはい、ハハさん。(ちょっと待ってください加賀さん)」

 

…ゴックン

「フー、提督お待たせしました。では改めて提督、一航戦ご挨拶に参りました。私たちは資源の大喰らいですが、提督は私たちをしっかり使って下さります。そればかりか性能の高い艦載機を配備してくださり、とてもありがたく思います。」

「そして、私たち一航戦に大規模改装を施してくださいました。私たち一航戦はかつて大きな期待を受けていたにも関わらずあの戦いで沈んでしまいました。その後の戦いに私たちが居ればと思わない日はありませんでした。そんな私たちを提督は精鋭の一角として使ってくださいます。改めて提督ありがとうございます。」

 

「提督、私、加賀さんの一航戦はこれからもこの泊地のそして、貴方が指揮する艦隊の精鋭の一角として邁進して参ります!これからもこの一航戦をよろしくお願い致します!」

 

「赤城、加賀、ありがとな。君たちは中々演習にも参加させられてなのにも関わらず、我が泊地の精鋭として出撃してもらって悪いな。本来ならもっと演習等で練度を上げた方が良いのだろうが…。」

 

「いえ、提督。私たちの消費資源はかなりの量ですので、艦隊の運用を考えれば仕方がありません。」

「ですが提督。一つだけお願いがございます。」

 

「おう、なんだ?」

「一航戦、二航戦のメンバーでたまに出撃したいですね。あの戦いから自分たちはこれだけ変わったんだという意味も込めて…。」

 

…やっぱり加賀さんは加賀さんだ…。口数が少ないからクール系に見えるがその内面は誰よりも熱い。そして他人を思いやる優しい心を持ってる…。…赤城も資源の大喰らいを気にしてるようだ。大喰らいだからなんだ、それに見合う活躍をしてくれるじゃないか。

 

 

「提督?」

「いや、何でもない。わかった少なくとも二航戦と共に演習に参加できるようにこちらで調整してみる。」

「ありがとうございます。それは流石に気分が高揚します。」

 

「ふふふ…。では提督失礼しますね。」

「おう、楽しんでな〜。」

 




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