公安所属の性格反転半天狗のヒーローアカデミア 作:入魂ロフス
「オイラはMt.レディ!!」「峰田ちゃんやらしいこと考えてるわね」「違うし!」
梅雨ちゃんのツッコミに図星を突かれたらしい峰田。後悔しないよう選べよ。
「デクくんはもう決めた?」
「まずこの326名の指名ヒーローの中から得意な活動条件を調べて系統別に分けた後事件・事故解決件数をデビューから現在までの期間でピックアップして割り出さないといけないな…
こんな貴重な経験そうそうないし慎重に決めるぞそもそも事件がないときの過ごし方等も参考にしないといけないなああ忙しくなるぞうひょーー」
(((芸かよ最早)))
緑谷お前めっちゃ生き生きとしてやがる。
先週の授業後ーー…
「職場体験は一週間、肝心の職場だが指名のあった者は個別にリストを渡すからその中から自分で選択しろ。
指名のなかった者は予めこちらからオファーした全国の受け入れ可の事務所40件。この中から選んでもらう。
それぞれ活動地域や得意なジャンルが異なる。よく考えて選べよ。」
「俺ァ都市部での対・凶悪犯罪!」「私は水難に係わるところがいいわ、あるかしら」
「今週末までに提出しろよ」
「あと二日しかねーの!?」
休み時間ーー…
緑谷がやけにぷるぷるしてるのが気になって話しかけようとすると…。
「え?バトルヒーロー「ガンヘッド」の事務所!?
ゴリッゴリの武闘派じゃん!!麗日さんがそこに!?」
「うん!指名来てた!」
「てっきり13号先生のようなヒーロー目指してるのかと…」
「最終的にはね!こないだの爆豪くん戦で思ったんだ!
強くなればそんだけ可能性が広がる!やりたい方だけ向いてても見聞狭まる!と!」
「……なるほど」
「麗日も近接技術を学びに行くのか」
「分倍河原くん!たくさん指名来てたよね!どこのヒーロー事務所に行くの?」
「俺は近接戦闘のポテンシャルを活かせてない感じだから一皮剥けるために…ラビットヒーロー「ミルコ」のとこに行くのさ!」
「「「ええ!?」」」
「ラビットヒーローミルコっていえば前回のビルボードでNo.5になった事務所を持たずに全国を転々としてる武闘派ヒーロー!兎の個性による機動力と索敵力、足技の破壊力!間違いなく近接戦闘では上位に君臨するヒーローだよ!」「褐色バニー…!お前…!」
解説ありがとう緑谷。あと峰田はあとでボコる。
「それよりさっきから気になってたんだけど…震えてるね?」
よく言った麗日。俺もずっと気になってたんだ。
「ああ…コレ空気イス」
「「クーキィス!!」」
「まさか授業中ずっと!?そんな馬鹿な!」
「空気イスとか古くねーか?」
「何言ってるんだ!空気イスは筋肉の等尺性収縮を応用した動けない状態でも気軽に出来るトレーニングだよ!……今のままじゃダメなんだ」
「俺もやろっかな」
「二兎を追う者は一兎をも得ず」
「むむむ……どうすべきか…」
放課後緑谷が独特の姿勢で来たオールマイトに連行されていった。
オールマイトずいぶん焦ってたな…。
職場体験当日ーー…
ソワソワ…ソワソワ…
「コスチューム持ったな。
本来なら公共の場じゃ着用厳禁の身だ、落としたりするなよ」
「はーい!!」
ソワソワ…ソワソワ…
「伸ばすな「はい」だ芦戸、くれぐれも失礼のないように!じゃあ行け!」
「「「はい!!」」」
相澤先生が解散するよう宣言した直後に皆の視線は先程から普通に突っ立ってるNo.5ヒーローミルコに集中した。
「ミルコさんサイン頂けますか!」「ミルコさん2ショット撮って良いですか?」「家族にサインを頂けるかしら、ケロケロ」「…写真撮っても良いですかっ!」
「ハイハイ電車の時間になっちまうぞさっさと並べ!」
「「「はい!!!」」」ザッ!
「さすがミルコ!ファンへの対応もトップレベル!」
真っ先に話しかけた緑谷と芦戸と蛙吹と口田がミルコの合図で綺麗に列を作る。
ここで相澤先生が額に青筋を浮かべてた。
「……ミルコ。
あなたは全国を駆け回るヒーロー、待ち合わせ場所で即スタートするのは合理的だが…野次馬で他の生徒に迷惑がかかる。
ファンサが終わったらさっさと行ってください。」
「んじゃ俺トイレでコスに着替えてきます!」
「分倍河原くんハードな日程になりそうだね!」
急いでコスチュームに着替えに行った俺を見て葉隠が言う。
「それにしても楽しみだね!」「お前九州か!逆だ」「…………」
「飯田くん……本当にどうしようもなくなったら言ってね?」
「ああ!僕はインゲニウムを継いだんだ!恨む気持ちはあるが…復讐を優先してはヒーロー失格だからね!」
「ありがとうございます!」
「よし!ファンサ終わり!分倍河原は?」
「ここです!」
セーフ!男子トイレ満席だったから焦ったけど多目的トイレ爆速で使って間に合った……!
「ホラお前らもうすぐ電車来るぞ!サッサと行け!」
「「「はい!!」」」
ミルコが膝を曲げ伸ばしし始める。アップか?俺も憎珀天に分裂合体する。
「お前ヒーロー名は?」
「オーズです!」
「よしオーズ!準備できたな?ついてこい!」
ッダンッ!!!!!
そう言った時にはミルコは音を置き去りにして跳び立って行った。
マジかついてこいってそう言うことね!
負けじと俺も周りに被害を及ぼさない程度の斥風とタカの翼でミルコの後を追う。
ってもう一件ひったくり捕まえてる!?速い!!
それから暗くなるまで関東辺りを爆速で跳び飛びしながらミルコが敵をボコるのを見学し続けた。
ミルコ追跡を軽めに撒こうとしてくるからビル群や路地裏等の壁があるとこでの機動力とかがメキメキと上達していくのがわかる。
さすがNo.5!タカの視力でなんとか動きを捉えようとしても居場所を把握するのに精一杯で少ししか動きが見えなかった!
その少しの動きだけでも今の俺とは別次元にいるのがわかる洗練された動作!学べることがクソほどあるじゃねえか!
「はぁ…はぁ…今日はコレで終わりですか?」
「ん?まだやるか?」「結構です!」
ミルコに連れられてたどり着いたのはビジネスホテルだった。
ミルコは事務所を持たないヒーロー。
いつも活動先でこんな感じのビジネスホテルで寝泊まりしてるらしい。
「おい、例のやつ」
「ア、ハイ!八百屋タモリの人参です!」
今日は昼休憩の時間に晩飯っつって金渡されて10分以内に指定の八百屋で人参買ってこいって言われた時はびっくりしたが意外とコレが情報力も機動力も鍛えられる良い訓練になった。
そのあとずっと買い物袋持ちながらミルコ追っかけてるのは絵面がダサかったけど。
「ホイ、お前は101号室な」
ミルコに鍵を投げ渡される。
「一日目でコレはなかなかだな。やるじゃないか」
と言ってミルコに頭をガシガシ撫でられた。
トップヒーローに褒められるとかマジでヤバい!!
その日の夜は興奮して眠れなかった…なんて事はなく普通に疲れてたので熟睡した。
同日ーー…
……飯田視点……
今僕はノーマルヒーロー「マニュアル」さんの事務所に職場体験に来ている。
「普段は依頼の電話待ちが多いんだけどね。最近はホラ…保須も慌ただしいからね」
「市街パトロールは抑制になります」
「そゆこと。しかしインゲニウムの弟さんがよくウチに来てくれたな」
「………あ〜」
「…気分を害したらごめんね。多分だけど君復讐するつもりだろ?」
「あ、いえそれは違います」「そなの?」
「正直兄を傷つけたヒーロー殺しには恨みがあります。
が、私怨で動いてはヒーロー失格!ヒーロー殺しは同じ都市で連続して犯罪を犯す敵です。
後方支援でも構いません、ヒーロー殺しの逮捕に関われたら俺は十分です!」
「そう…そこまで考えられるなら僕からは何も言うこと無いね」
二日目、朝ーー…
……分倍河原視点……
「起きろ分倍河原!サッサと行くぞ!」
「ムニャムニャ…ヒミコちゃん…?」
「あ…?…なんだお前彼女いるのか……チッ」
その日はヒミコちゃんに起こされる夢を見た。
ヒミコちゃんが士傑に進学してから離れて暮らしてたから懐かしいな。
「…あれ?ミルコさん寝不足ですか?なんか機嫌悪いですけど…」
「…フンッ!!問題ない。
さて、今更だがなんでお前を指名したかっつーと…「高い身体能力があるのに結果的に近接苦手っぽくなってるのが勿体無いからですよね」
…まあ大体そんな感じだ」
両頬を引っ叩いて眠気を覚ましたらしいミルコと今更な話をした。
「まあ今日もお前には全力で私の後を追ってもらう。
一週間もあるんだ、近接戦闘のコツやらなんやらはその後だな。
あと今日は二手に分かれて追ってこい」
「はい!!」
ミルコの指令通り憎珀天と愛剋天に別れた俺は今日もミルコを追い始めた。
その日もめちゃくちゃ敵捕まえた。
※ミルコは隆鬼の事狙ってましたが作者の都合により断念しました。