黒龍を討ち損ねたリンク(厄災)が、ダンまち世界に出現したようです。 作:さぬきのみやつこ
理由としては、めんどくさいので場面場面はしょってるからです。
今回短めです。
都市の破壊者“エニュオ”との決戦を控えた前夜、ロキ・ファミリアでは各々が出来る準備をしつつ、最後の休息へと入っていた。
ある英傑と主神は、部屋で酒を飲み交わす。
「なあ・・・リンク」
「なんだ?」
「アルコール入っとらんのに、うまいなコレ」
「だろ?“ヴァーイミーツヴォーイ”・・・マスターの直伝だよ。」
「明日・・・みんなのこと、頼むで」
「・・・ああ」
「本当に・・・頼んだで」
団長と2人の幹部は、最後の確認に入る。
「明日はこのまま、変更はなしか?」
「ああ、ベル・クラネルのおかげで、敵の狙いもおおよそ絞り込めた。
7体目の出現まで想定した布陣だ。あとは・・・・・・臨機応変さ。」
「不安は残るが、仕方ないのぅ」
「想定外は必ず起こる・・・最後に宛にしてるのが、親指の勘とリンクの出鱈目さというのが、我ながら情けないね。」
「そのリンクは、どうしたんだ?」
「いつものじゃよ。ワシも混ぜて欲しいが」
「馬鹿を言うなガレス!お前まで混ざったら、ちょっと呑むではすまなくなるだろう!」
「じゃのう」
「悪いね、宴会は全部終わってからだ。」
「ふむ・・・ならばその時にリンクに料理させよう。」
「いいね。」
「これは、益々死ねんのう。意地でも生きて帰らねば」
他の団員達も親しい者同士で集まり、夜は更けていく。
いよいよ明日、オラリオの命運を分けた戦いが始まる。
➖翌朝
ホームを別れて出た団員達から、オルクスを通じて連絡が入る。
混乱を避け、クノッソスの攻略に集中するために、住民達に悟られないようにするためだ。
それぞれが所定の場所に集まり出した頃、ラウルからフィンに通信が入る。
「すみません団長!リンクさんがいないっす!」
「ああ、リンクは先に潜らせている。7体目の索敵、討伐を命じたからね。」
「てっきり一緒に潜ると思ってたんですけど・・・大丈夫なんすか?」
ラウルは自身の勘違いと、何がとは言わないが懸念事項について、疑問を口にする。
「道に迷う心配なら大丈夫だ。彼はミネル特製の高性能なマップに加え、通信アイテムも渡しているから行動をこちらで確認することをできる。」
そんなラウルの問いに、対策はバッチリとフィンは述べる。
ダメ押しに
「おまけにリンク1人ではない。ミネルとのツーマンセルでの特攻になるから、最悪の場合、彼女が軌道修正をしてくれることになっている。」
使える手札の内で、最低betでの最高戦力の運用。
ようやく幹部として機能できるようになったリンクへの期待はデカい。
だがしかし、そうは問屋が卸さなかった。
「あれ?でもリンクさんの通信アイテム・・・ここに置きっぱなしすっよ?」
「・・・え?」
『おはようございますラウル殿。リンクを見ていませんか?・・・準備をしている間に先に出たので、こちらにいると思ったのですが。』
リンクといるはずの、ミネル(ゴーレム体)がいた。
「「・・・え?」」
「いやいやいや!でもリンクさん、プルアパッドは持ってたはずっすよね?」
「確かに!ワープ機能とかいうのがあれば迷えば一度戻ってくるはず!」
『プルアパッドは私が預かったままですね・・・そもそもワープ地点自体、クノッソスの中にある1つしか登録してないですし・・・』
「「・・・・・・え?」」
『え?』
ドラえもんよろしく、お腹のポケットから器用にプルアパッドを取り出したミネルは、ラウルの前にそれを差し出す。
キョトンとしているミネルが、事態を把握したのは数分後である。
作戦は、リンク抜きで再編され開始された。
そのころリンクは・・・
ミーッケ!(╹◡╹)
自身が道に迷っていることにも気づかず、7体目の精霊“ニーズホッグ”を勘だけで探しあて戦闘に入り
ハイ!オワリ!(・∀・)
秒で終わらせた。
➖ロキside
「隠し球の7体目もリンクが倒した、手駒の怪人たちもおらん・・・終わりや、ディオニュソス」
精霊も怪人も倒しきった。
ディオニュソスにはもう何も残っていない。
だが釈然としない不安が一向に消えない。
その不安の正体を明かすように、ディオニュソスは顔あげる。
「ヒヒッ、クッーハッハッハーーー‼︎」
「なんや?気でも狂ったか?」
狂ったように笑うディオニュソスは、ひとしきり笑い終えると言葉を続ける。
「いや、狂ってなどいないさ!ロキ!」
そして胸元から、禍々しい何かを取り出すと腕を振り上げ叩き割る。
「祭壇のタペストリーを見たんだろう?7体目がいることまで予想したのは見事としか言いようがない。」
割れた破片から瘴気が漏れ出し、ディオニュソスの身体を包んでいく。
「精霊がやられることまでは想定済だった・・・私自身を犠牲にして、初めてあの絵は完成する。」
その身体が完全に呑まれた時、ディオニュソスの最後だったのだろう。
完全に頭から抜け落ちていた赤い月の存在、今にして思えば彼が持っていたのがそうだったのだろう。
「かの王国!ハイラル建国期の厄災よ!」
その言葉がディオニュソスの最後だった。
明らかに神とは違う何かが、そこに立っていた。
「自分・・・誰や?」
「我が名は、ガノン・・・“魔王”だ。」
悠久の時を経て、神の身体を依代に“厄災”が復活した。
次回で最終回にします。
趣味が追いつかない。