黒龍を討ち損ねたリンク(厄災)が、ダンまち世界に出現したようです。 作:さぬきのみやつこ
ラウルと夢幻の砂時計 序章
それは、ラウルがリンクと共にオラリオから旅立ち、割とすぐのこと・・・
「カッコつけて、落ちてるだけだ!」(°▽°)
「言ってる場合っすかぁあああいやぁあああ!!!!」
ラウルは、かなり高いところに浮かんでいる(はず)の“時の神殿”を目指し空に旅立ったあと、リンクのうっかりミスで2人仲良く、自由落下している。
「・・・これは!」
落ち始めて10秒ほど経った時、雲を抜けて漸く下の状況を確認することができた2人は、眼下の光景に目を見開いた。
「海っすか⁉︎」
少し前に、自分達が飛び立ったはずの大陸は影も形もなく、眼科に広がるのは、見渡す限りの海だったのだ。
陸地がなければ、海から飛び立つためのゾナウギアの組み立てもままならない。
そう思い、少しでも足場になりそうな陸地を探すが、海には薄い霧がかかっており見通しが悪い。
「ラウル!船を見つけた!」
そんな状況でも、目敏く船を見つけたリンクに
(こういう時は、しっかりしてるんすけどね〜)
などと思いながら、ラウル自身もリンクの指差した方向を確認する・・・が、何も見えない。
「リンクさん?何が見えてるんすか?」
フネだよ!(╹◡╹)
ボロボロだから、幽霊船かな?(・・?)
まあ、多分、大丈夫っしょ!ƪ(˘⌣˘)ʃ
(ああ、既にロクでもないことに、巻き込まていれるヤツっす。)
突然広がった眼下の海景色、リンクにしか見えていない幽霊船、リンクの表情、そして何より長年培った冒険者としての勘が、ラウルの中でそう告げていた。
(1年で帰るの、ムリっすね!)
なんやかんやあって、ラウルの意識は、そこで途絶えた。
➖ラウルside
「・・・・!」
身体が冷たい?
リンクさん一緒に空から落ちて、海に落ちたとこまでは覚えてるっすけど・・・
「・・・て!」
とうとう死んだっすかね?これ
まあ、冒険者やってる以上、多少は覚悟してたっすけど・・・死に方に納得がいかないっす。
ロキに知られたら、大爆笑されそうっすね。
「いい加減!起きろっ!!」
「はいっす!寝坊したっす⁉︎・・・あれ?生きてる。」
目が覚めて見れば、身体に傷や骨折は一切なく、冷たいと感じたのも、足が海に浸かった状態で浜辺に寝ていたからか・・・奇跡に近いっすね。
「よかったー、無事みたいね!ピクリとも動かないから、もうダメかと思ったじゃない!」
そういえば、人の声がしていたと思い、振り替えって見ると
「喋って光る・・・蝶々?」
喋って光る蝶々がいたっす。
「誰が蝶々よ!私はこう見えて妖精なんだから!」
妖精だったらしいっす・・・もしかしたら、自分はまだ、夢の中にいるのかもしれない。
➖ロキ・ファミリアホーム 食堂
都市崩壊を防いで早数日、ロキ・ファミリアも少しずつではあるが、以前の日常を取り戻しつつあった。
若干の変化も許容しつつ、本業であるダンジョンの探索も再開され始めている。
団員全員(約2名不在)揃っての夕食では、雑談も交え、1日の活動を報告し合う団員たちの姿に、ロキも充実した時間を感じていた。
そう、今この時までは・・・
「んな!アホなぁ!?」
「自己紹介か?」
「ちゃうねん!ママ!」
「誰が、ママだ!!」
突然、独り言を叫びながら立ち上がるロキに、なんだなんだと団員達の視線も集まるが、リヴァリアとの掛け合いで、またかという空気が流れる。
大抵こういう場合は、買った酒が思うより早くなくなったか、そんなところ
「何があったんだい?ロキ」
それに対して、フィンが質問をするまでがワンセットである。
「恩恵が消えとる・・・2つ、今おらんのは、リンクとラウルや!!」
「なんだ、驚いて損・・・・・・・・・・・・
「「「「「「「「はあっ!?」」」」」」」」
大事件だった。
※数分後にとある美神の暴走により、更なる大事件が起きます。
➖迷子のリンク
「ミマワリ ゴクロウ」
「・・・」
「ミナレナイ ヨロイ ダナ」
「・・・」
「シンイリカ? ・・・ホウ、デンタツガカリ」
「・・・」
「サキホド シンニュウシャガ イタガ・・・ミタカ?」
「・・・」
「ワカッタ ホカノヤツ ニモ ツタエテオコウ」
「・・・」
「ガンバレヨ」
上手くいった・・・ (・_・;
てか、ここどこ?(╹◡╹)
幽霊船に乗り込んだと思ったリンク。
謎の建物に迷い込んで、鎧を着た何かに追いかけ回され、自分も鎧を着たら味方だと思われたけど、現在地については不明で、とりあえず迷子だ。
➖ラウルside
あの後、“シエラ”と名乗る妖精に案内され、紹介された老人・・・“シーワン”さんに事情を話しいたところ
「つまり、自分達が見た幽霊船がリンクさんを攫っていった可能性が高いと・・・」
「まあ、まず間違いないじゃろうて」
今、自分が流れついた島は、“メルカ島”というらしく、小規模な島々が点在する海域の島の一つらしいっす。
その後も色々話を聞いた結果
幽霊船は迷い込んだ者を連れ去り、生気を吸い取っている。
幽霊船の行方を追うなら、船乗り場にいるラインバックという男を訪ねること。
地震が多く、橋が壊れているから裏の洞窟から町に向かうこと。
最後に、モンスターが出るので剣を貰って話は終わった。
「じゃあ、若者よ。 くれぐれも気をつけてな。 仲間が無事であることを、祈っておこう。」
「急に来たのに、色々助かったっす! 行ってきます!」
「うむ、シエラも、しっかりとラウルのことを助けてやれ。」
「任せてよ!おじいちゃんも私がいない間、朝ごはんを何回も食べないようにね!」
「そこまでボケとらんわ!さっき食べたのは、晩御飯じゃ!」
「さっき食べたのは、今日のお昼ごはんよ。・・・なんか、不安になってきた。」
この会話を聞かされた自分が、1番不安っす・・・ラインバックさん、実在してる人っすよね?
夢幻の砂時計を久しぶりに遊んでます!
亀どころか、なまけもの更新の予定です。