黒龍を討ち損ねたリンク(厄災)が、ダンまち世界に出現したようです。 作:さぬきのみやつこ
2900文字
地下迷宮中層
ミノタウロス狩りじゃー!(°▽°)
「・・・」
ミノタウロスガリジャー!(*⁰▿⁰*)
「・・・」
ミノタウro
「手筈通り頼む。」
ハイヨー( ・∇・)
時は少し遡る。
とある休日のこと、特に用事もないので街中を散策しているリンクは、珍しい人物に出会う。
「ん?オッタルじゃないか、珍しいな。」
「・・・リンクか」
オッタルである。
普段は、神フレイヤの護衛を中心として行動している彼との邂逅は、本当に珍しいことだった。
“フレイヤ・ファミリア”、彼らはリンクの所属するロキ・ファミリアと双璧を成す2大ファミリアの傍である。団長のオッタルを中心とする彼らの行動は『如何に女神フレイヤに愛し愛されるか』が前提であり、故あってか自然と実力主義の者が多い派閥に見られる。
派閥としては、リンク達とは仲が悪いように見られるが・・・
「休みか?」
「いや、少しダンジョンに用事があってな。」
「あー、普段潜る暇は無さそうだもんな・・・やっぱり団長って大変か?」
「ああ、フレイヤ様の気まぐれに振り回されるだけならいいんだが・・・団員達がな・・・」
「名前だけで、全然敬われてないもんな。」
「・・・まったくだ。」
「・・・辛くなったら、いつでもウチに来ていいからな。」
「今となっては大変魅力的だが、遠慮しておこう。」
街中で会えば、割と話せる。・・・オッタルの愚痴が多いが、都市最強を謳われる彼には、同じLv.7のリンクくらいしか毒を吐き出せる友人がいないのだ。ちなみにリンクは、ヘディンとも仲が良かったりする。
「そういえばリンク、貴様はモンスターのテイムをした経験はあるか?」
「結構あるが・・・どうした?」
「実はな、ダンジョンの用事というのも、モンスターを1体用意することになってな・・・」
「怪物祭が台無しになったらしいから、身内だけでやり直す感じか?」
「そんなところだ・・・有望な(他派閥の)新人も見つけていてな、試練的な意味も兼ねている。」
「ふーん、(フレイヤ・ファミリアの)新人ねー、お前さんが目をつけるってことは、相当期待できるな!」
「ああ、だからこそ生半可なモンスターは用意できない。・・・リンク、貴様に手伝いを依頼したい。」
「依頼?報酬は?」
「以前、階層主“ウダイオス”からドロップした大剣がある。足りんか?」
ヤルー(((o(*゚▽゚*)o)))♡
ということである。
➖緊急クエスト➖
・ミノタウロスと遊ぼう!
依頼者:オッタル
内容:ミノタウロス(強化種)のテイム
報酬:ウダイオスの黒大剣
一言:普段から忙しいというのに、面倒な仕事ばかり回ってくる。おまけにミノタウロスのテイムをしなければならなくなって、いよいよてんてこ舞いだ。誰か得意な者が代わってくれればよかったのだが、ファミリアの団員達は協調性が少ないため期待できん。手伝ってくれる者を募集してます。
➖緊急クエスト受領!➖
探索中
ミノタウロス、ミノタウロス(╹◡╹)
オ、モンスターパーティダ( ・∇・)
狩猟・・・成果なし
探索中
ミノタウロス、ミノタウロス(╹◡╹)
オヤ?マセキヲタベテル?(*⁰▿⁰*)
「ヴモ?」
ヘーイ、ソコキミ!( ・∇・)
コッチデイイコトシナイ?(╹◡╹)
テイム中・・・ミノタウロスが仲間になった!
オーイ、オッタルー!(≧∀≦)
イイコ、ツカマエテキタヨー(*⁰▿⁰*)
「ヴモッ!」
「流石だな・・・角が、多くないか?」
エー?コンナモンダッタヨ!( ・∇・)
「ヴモッ!(魔石をたくさんいただきました!)」
「そうか・・・腕も、多くないか?」
コンナモンダッタヨ!(╹◡╹)
「ヴモッ!(強化種ならこんなもんですよ?)」
「・・・・・・・・・そうか。」
リンクがテイムしてきたミノタウロスだが、読者の皆さんには、ミノタウロスに青ボコとカイOキーの要素を足した姿を、想像していただきたい・・・そんな感じです。
「じゃあ、俺の仕事はここまでかな?」
「ああ、助かった。報酬は後日受け取りにきてくれ、お前なら問題なく入れるはずだ。」
「わかった。じゃあ、ミノたんのことよろしくな!」
「待て、ミノたん?」
「ミノたんも、オッタルの言うことよく聞いて、達者で暮らせよ!」
「ヴモッ!(また、遊びに来てくださいよ!)」
「ああ!またなっ!」
「・・・(倒される可能性があるの、わかっているんだろうか?)」
後日、2度目の遠征の折に居合わせたミノタウロスは、1人の駆け出し冒険者との激闘の末、魔石とドロップアイテムの角を残して灰になってしまった。
ファミリアの仲間達が少年に賞賛や労いの言葉をかける中、リンクは1人、仲間達に気づかれぬように涙を流した。
「先ほどの戦いはすごかったな・・・正直、眩しくすら感じてしまった。」
「リヴェリア、君もか・・・確かにすごかったし、ベル・クラネル彼の名前はしっかりと記憶した。だがその前に・・・リンク!」
少年をギルドに預けたあと、遠征の本隊への合流を目指す道すがら、話題はやはり先ほどの戦いについてになった。
「どうした?」
「明らかに本数の多い角と腕、もはやミノタウロスだったかも怪しいがあのモンスターが装備していた剣が問題だ。」
ハッ!∑(゚Д゚)
「あれは君が普段使っている剣、コログの剣に見えたんだけど・・・僕の勘違いかな?」
カンチガイ!カンチガイ!(´・ω・)ウンウン
「後で話がある、覚悟しておけ。」
オワタ(°▽°)チーン
ミノタウロスを特訓する際、コログの剣を貸したままだったリンク。
その事実に気づいたのは、フィンに指摘された今だったのは言うまでもなく、完全な自業自得である。・・・遠征中、馬車馬の如くこき使われた。
➖プチ設定集➖
・レフィーヤ
リンクと同じファミリアに所属する後輩
リンクとの直接的な交友はあまりなく、遠征前まで『畑仕事してる人』くらいの感覚で接していた。遠征の序盤は、多彩な戦闘スタイルに尊敬の念を抱いたが、終盤になるにつれ訳の分からない物を造るわ、迷子になるわ、岩を食べるわで全て霧散した。ロキ・ファミリアの誰しもが通る道である。
特技:アイズの追っかけ、料理、魔法(みんなが褒めてくれるので少し自信を持っている、まだまだ精進するつもりだ。)
・オッタル
フレイヤ・ファミリアの団長
リンクとは強敵と書いて友と呼ぶような関係。
出会って間もない頃は他派閥ということもあり、それなりに警戒をしていたが、リンクと話すようになると『ああ、こいつ、ただの馬鹿だ。』ということに気づき、警戒するのも馬鹿らしくなって普通に話すようになった。
特技:戦うこと
???
死んだはずの俺は再び生を得たと気づいたのは、産まれてから数時間経ってからだった。
以前と違いがあったとすれば、明確に自身を認識する意識があったこと、そして母なるダンジョンからの声が聞こえなかったことだろう。
代わりに頭に浮かぶのは、1人の男との“闘争”だった。
あの闘いが忘れられなかった。
そして1人の男と交わした“約束”
「また、会えるだろうか?いや、ダンジョンにいれば、いつか会えるだろう。・・・彼ともう一度戦うためにも、あの人との約束のためにも」
“最強のミノタウロス”に、俺はなる!!
読んでくれてありがとうございます。
そのうちガッシュxダンまちも書き直した方がいいのだろうか?
めんどくさいな