(ザッ…ザッ…ザッ……)
「…………」
「…………」
「…ここじゃよ。」
「ちょいと待っておれよ…」
(…ギッ…ギシッ…ギイィィ…)
「…ほれ。」
「階段は狭いから一人ずつ気を付けて入れよ。」
(カッ…カッ…カッ…)
「…………」
「…………」
「…………」
「各々に好きなところに座ってくれ。」
「………」
「……ねぇ?」
「なんじゃ?」
「おじさんは「弾丸」ってのは作れる?」
「弾丸かぁ…」
「久しく作っておらんが、いったいなんに使うんじゃ?」
「ウィルスの銃の弾丸を強くしたくて…」
「今使ってる弾丸だと?」
「全然だめ。」
「今の弾丸だと、怪物に致命傷を与えることができなくて…」
「なるほどのぉ…」
「どれ…」
「今使ってる弾丸と銃をワシに見せてくないか?」
「はぃ……」
「ふむ。」
「M94かぁ…」
「…それに、見たこともない装備と装飾。」
「これ程のものをお主はどこで?」
「この銃は自分が住んでいる惑星では兵士皆持ってて、各々にカスタマイズをして愛用してます。」
「自分はこのM94に、速射性能と一撃のダメージ性能を合わせ、戦場での擬態性能も確保出来るようにカスタマイズを…」
「なるほどのぉ…」
「……弾丸の方は?」
「弾丸は、P388と共通で使用出来るように、火薬量を少なくし、消音効果を持たせつつ弾頭を長く鋭くしてます。」
「火薬量が少ないので、初発と射速がM94の通常弾丸と比べると劣りますが、弾頭が長く鋭いので対象に深くまで刺さり、致命傷を与えることが出来るかと思って…」
「う~ん…」
「つまりだな。弾丸の火薬量が少ないから近距離までしか飛ばず、尚且つ速度も遅い為に深くまで刺さらない…」
「深くまで刺さらないことのリカバリーとして弾頭の長さを長く鋭くして少しでも奥に…と言うことじゃな?」
「はぃ…」
「ふむ……」
「どう?おじさん。強くできそう?」
「…正直言って、今の弾丸だと、近距離で尚且つ鱗がない相手にしか効かないし、貫通させるのも到底無理じゃ。」
「じゃぁ…」
「う~ん…」
「…強く出来ないこともない。」
「じゃが、それには条件がある。」
「!…??」
「その条件とは?」
「一つ。銃本体を改良するからその間の武器が無くなる。」
「ニつ。改良するのはあくまで銃本体であり、弾丸は新しく作ることになる。」
「三つ。改良した銃と弾丸を扱えるかは、ウィルス本人次第。」
「四つ。近距離では使用できなくなる。」
「最後に、一晩楓をワシに貸し出すこと。」
「これらを受け入れることが出来るなら、ウィルスの要望は聞き入れてやる。」
「本当ですか?」
「けど、楓が居ないと…」
「ガッハハハ。」
「そぅ困った顔をするな。」
「取って食いやせんよ。」
「…そうじゃろ?楓。」
「…………」
「…この前は下半身じゃたから、今日は上半身じゃな。」
「……変態じじぃ……」
「…………」
「では…お願いします。」
「よし。わかった。」
「後、出来上がるまでの間は…」
「おぉ。そうじゃった。」
「出来上がるまでの間は、この「店」と廊下で繋がっておる「訓練所」で腕を磨いておくと良いぞ。」
「銃や弾丸も気にせずどれでも使ってくれていいからのぉ。」
「ガハハハ…。」
「でわ。」
「ワシは早速仕事に取りかかるかのぉ。」
「楓…?」
「…いいのよ。」
「ウィルスが少しでもこの「球体」の怪物を倒したくれるなら、私の身体の一つやニつくらいは…」
「…すまない。」
「気にしないの。」
「それより、折角作ってもらうんだから、自分の物にしてちゃんと狩ってよね。」
「じゃないと、私の月乃があなたの四肢を切り落とすわよ。」
「あぁ…。」
「じゃ~また後でね。」
「あぁ。」
「それと、お風呂と寝室はここの下だから迷わないでね。」
「…あぁ。」
(カァ~ン…カァ~ン…)
(ウイィィィィ~ン)
(カァ~ン…カァ~ン…)
「…………」
(カァ~ン…カァ~ン…)
(カァ~ン…カァ~ン…)
「弾丸」
M94で使用しているP388との共通品。
火薬が少ないのはP388にも使用するため。
リコイルを少なくし、連射速度、消音効果を図り、弾頭を長く鋭くしたため、対人間には効果抜群。
しかし、射速と貫通力が乏しくなった。
「M94」
元々のベースはM14アサルトカービン。
扱いやすく取り回しに優れ、色んなカスタムパーツが出ている。
その中でウイルス自身がカスタマイズを施したのがM94。
迷彩柄を施し、対近距離用にショットガン式グレネードランチャーを装備。
総弾数は18発。
「P388マテリアルライフル」
M94の弾丸を使用するが、多段式火薬を弾丸とは別に装填し、発砲時の威力、貫通力、射速等をリカバリー出来る超遠距離狙撃銃。
600メートル先の対象も容易く射ぬける精度。
しかし、取り回しが悪く、重量もあり、排莢に難がある。
スコープの倍率は6倍。