(カァ~ン…カァ~ン…)
(カァ~ン………)
(…ガチャガチャ……)
(……ガチャガチャ…)
(…………)
(…ウイィィィィン…)
(…………)
(ザッ…ザッ…ザッ…)
(……ガチャ)
「ここは……!」
「何て数の武器!!」
「…刀に…槍に…弓矢…」
「それに、銃に金槌に、大きな剣……」
「……!!!」
「こ…これは……狙撃銃!!!」
「しかも、P388によく似ている…」
「…………」
「…楓ょ。」
「彼は実際どうなのじゃ?」
「お前が一目見て助ける人間なんて初めてじゃろ?」
「………」
「彼は……」
「もしかしたら…彼なら……」
「そうか…」
「……まぁ楓がその眼で実際に確認して決めたのなら、ワシは反対せん。」
「だけど、これだけは言っておくぞ。」
「所詮彼は人間じゃ。」
「いつかは訪れる「その瞬間」と言う物には逆らえん。」
「人間はその時こそ人生で一番綺麗な「瞬間」じゃ。」
「今はああやってカメラ越しに元気な姿を見せていても、明日になれば五体満足な身体じゃないかもしれん。」
「…………」
「…まぁ彼が受け入れるかは分からんが、ワシ等のようになれば、話は別だがのぉ。」
「…………」
「あまり時間は残されてないじゃろ?」
「…ほれ。」
「…彼が気づく前にここですまないが…………」
「…………」
(……バサッ…)
「…相変わらずワシ好みの乳をしとるのぉ。」
「…………」
「ちょっと痛いが、我慢じゃぞ。」
「……いっ…」
「…しかし、こうやって見ると、」
「あの人はどうしてこんなにも沢山の武器を作って??」
(…ガチャ)
「それはのぉ…」
「ありとあらゆる怪物に対応するためじゃ。」
「………!!」
「怪物も生き物じゃ。」
「人間と同じ様に食事をし、排泄をし、睡眠もする。」
「もちろん、交尾だってする。」
「…………」
「その交尾の過程で、突然変異した怪物も産まれる。」
「ワシ等はその怪物を「特異点」と呼んでおる。」
「特異点…」
「そうじゃ。」
「その「特異点」は、産みの親を食い殺し、その栄養分で成長する。」
「通常、産まれた子はその時点で既に「混血種」と呼ばれる怪物じゃ。」
「しかし、「特異点」は、「混血種」で産まれながら親を食い殺し、その養分も吸収し、「混血種」より更に強くなり、攻守や欲望もより強くなる。」
「そんな怪物を狩るには、一つの武器だけでは事に足らんのじゃ。」
「…………」
「お主もすぐに分かる。」
「どうしてワシ等が生き残り、荒れ果てた大地に巣くう怪物を狩っているのかを…」
「…………」
「今日はもう遅い。」
「今、外に出るわけにも行かぬ。」
「…ワシが良しと言うまで、隣の部屋で訓練に励め。」
「……はぃ。」
「…ウィルス……」
「………ごめんね………」
「…………」
「特異点」
通常の怪物より全てのステータスが飛び抜けて高い怪物。
産みの親を捕食する事で、強靭な外皮や爪、能力を手に入れ、ある種は同族を、またある種は違う種族を絶滅するまで食べ尽くす。
そうやって食物連鎖の優位地位を手に入れ、自分を守る。
「特異点」は、「種」ではなく、「属」に分類する唯一の怪物なのだ。