天と地の居木   作:木檜 煌人

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第7話

 

 

 

 

(カァ~ン…カァ~ン…)

(カァ~ン………)

 

(…ガチャガチャ……)

(……ガチャガチャ…)

 

(…………)

(…ウイィィィィン…)

 

(…………)

 

 

 

 

 

 

 

 

(ザッ…ザッ…ザッ…)

 

(……ガチャ)

「ここは……!」

「何て数の武器!!」

「…刀に…槍に…弓矢…」

「それに、銃に金槌に、大きな剣……」

「……!!!」

「こ…これは……狙撃銃!!!」

「しかも、P388によく似ている…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…………」

 

 

 

「…楓ょ。」

「彼は実際どうなのじゃ?」

「お前が一目見て助ける人間なんて初めてじゃろ?」

 

 

 

「………」

「彼は……」

「もしかしたら…彼なら……」

 

 

 

「そうか…」

「……まぁ楓がその眼で実際に確認して決めたのなら、ワシは反対せん。」

「だけど、これだけは言っておくぞ。」

「所詮彼は人間じゃ。」

「いつかは訪れる「その瞬間」と言う物には逆らえん。」

「人間はその時こそ人生で一番綺麗な「瞬間」じゃ。」

「今はああやってカメラ越しに元気な姿を見せていても、明日になれば五体満足な身体じゃないかもしれん。」

 

 

 

「…………」

 

 

 

「…まぁ彼が受け入れるかは分からんが、ワシ等のようになれば、話は別だがのぉ。」

 

 

 

「…………」

 

 

 

「あまり時間は残されてないじゃろ?」

「…ほれ。」

「…彼が気づく前にここですまないが…………」

 

 

 

「…………」

(……バサッ…)

 

 

 

「…相変わらずワシ好みの乳をしとるのぉ。」

 

 

 

「…………」

 

 

 

「ちょっと痛いが、我慢じゃぞ。」

 

 

 

「……いっ…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…しかし、こうやって見ると、」

「あの人はどうしてこんなにも沢山の武器を作って??」

 

 

 

(…ガチャ)

「それはのぉ…」

「ありとあらゆる怪物に対応するためじゃ。」

 

 

 

「………!!」

 

 

 

「怪物も生き物じゃ。」

「人間と同じ様に食事をし、排泄をし、睡眠もする。」

「もちろん、交尾だってする。」

 

 

 

「…………」

 

 

 

「その交尾の過程で、突然変異した怪物も産まれる。」

「ワシ等はその怪物を「特異点」と呼んでおる。」

 

 

 

「特異点…」

 

 

 

「そうじゃ。」

「その「特異点」は、産みの親を食い殺し、その栄養分で成長する。」

「通常、産まれた子はその時点で既に「混血種」と呼ばれる怪物じゃ。」

「しかし、「特異点」は、「混血種」で産まれながら親を食い殺し、その養分も吸収し、「混血種」より更に強くなり、攻守や欲望もより強くなる。」

「そんな怪物を狩るには、一つの武器だけでは事に足らんのじゃ。」

 

 

 

「…………」

 

 

 

「お主もすぐに分かる。」

「どうしてワシ等が生き残り、荒れ果てた大地に巣くう怪物を狩っているのかを…」

 

 

 

「…………」

 

 

 

「今日はもう遅い。」

「今、外に出るわけにも行かぬ。」

「…ワシが良しと言うまで、隣の部屋で訓練に励め。」

 

 

「……はぃ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

「…ウィルス……」

「………ごめんね………」

「…………」

 

 

 

 







「特異点」
通常の怪物より全てのステータスが飛び抜けて高い怪物。
産みの親を捕食する事で、強靭な外皮や爪、能力を手に入れ、ある種は同族を、またある種は違う種族を絶滅するまで食べ尽くす。
そうやって食物連鎖の優位地位を手に入れ、自分を守る。
「特異点」は、「種」ではなく、「属」に分類する唯一の怪物なのだ。
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