そして、正次郎により肉体強化薬を背中に打ってもらった楓。
ウィルスは、仲間の仇を…。
楓は「あの人」に会う為に…。
それぞれの思いを抱え、今正次郎の店を出て戦いに向かう…。
果たして、二人の行方は……。
(カン…カン…カン……)
(…ギィィ………)
「…これでウィルスの武器も強くなったし、遠距離は安心だね。」
「あぁ…」
「スコープを覗いて相手をマークして撃つ。」
「例えラガンでも、300M以上離れた所から狙撃できるから弱点を撃てるし、硬い外皮の怪物も一撃で倒せる。」
「…おじさんには感謝だが、ドラルンには要注意だな。」
「例えスコープで覗いても、目が合ったら襲われる事にはかわりない。」
「そうね。」
「でも、無理してまではダメだからね。」
「私にも背中を預けてよね。」
「あぁ。」
「速くて追えない怪物は、楓に頼む。」
「へへ。」
「任せて。」
(…………!!)
(…シィィィィ)
「…!!!」
「今の音は…??」
「えっ?」
(…シィィィィ!!)
「!!!」
「さっそくのお出迎えだ。」
「……来るぞ!」
(シィィィィィ…)
(カチャ……)
(…………………バン………!)
(…………)
「……やったか……?」
(…………)
(………ッシャ~~!!)
「!!!」
「……外し…た…?」
(ッシャ~~!!)
「!!!」
「ウィルス!……危ない!」
「!!!」
(…ッシャ~~)
(…………ボン……)
「…………」
「…………」
(…シャッ……)
「……破裂した…」
「…なんで?」
「…いや。わからない…。」
「初発は確かに当たった。」
「手応えはあった。」
「だけど……」
「…破裂した原因は?」
「!」
「そう言えば…」
(これから使う弾丸は今までのそれとはかなり違うぞ。)
(まず、スコープで狙いをつけて相手の急所に当てると、時間差で破裂するように作ってある。)
(逆を言えば、急所以外だと破裂はしない。)
(遠方の敵を倒したかどうかの判断は、その場に行かないと確認は出来ないのじゃが、破裂すれば遠くからでも確認ができる。)
(これなら、近づく必要性はないじゃろ。)
(安全を遠方から確認できる。)
(これが新M94改の新しい機能じゃ。)
(但し、破裂した時の音に誘われてやってくる怪物もおる。)
(そう言う時様に、消音効果もつけることが出来るが、ワシには作れん。)
(それと、良く覚えておけ。)
(外は生き残りの戦争地帯。)
(少しでも生き残れる確率を上げるんじゃぞ。)
「…と、おじさんが言っていたような……。」
「すごい…」
「一切動くことなく狩れたかどうかが分かるなんて…」
「…ともかく。急所を外さなければ、一発で狩れるってことがわかったから、どんなやつが来てもこれで楽勝だな。」
「えぇ…そうね。」
「この勢いで、これからも頼むわよ。」
「そうだな…。」
「任せておけ。」
「それじゃ…このまま進みましょ。」
「あぁ。」
(…………………)