「最上様少し背が伸びましたか?」
「一年で一寸くらいな。」
「やっぱり。そうかなって思ってたんです。」
倉之助がにこにこしながら最上と話している。
(伸びた…のか?)
(よく分からん。倉之助凄いな。)
(吉備土みたいに大きくなったりせんよな。)
(それは怖すぎる。せめて来栖くらいまでで。)
(あのまま伸びるの止まったら可哀想だから、倉之助くらいまでは伸びてほしいなぁ)
(若いのもあるけど背が小さいから余計舐められるんだろうしな。)
丁度来栖が近くで聞いており、最上の頭に手を乗せて地雷を踏む。
「伸びた…か?」
「喧しい。い…一寸くらいは伸びた。あと頭に手を乗せるな。成長が止まったらどうしてくれる。」
「こんなことで止まるわけないだろう。」
最上は来栖の手を叩き落としている。
(背が小さいの気にしてるんだな。)
(一寸をすらっと言わなかったが鯖読んでる?)
「父上はお前くらいあった。まだ伸びる筈だ。」
最上がまだ伸びると主張しているが、自信は無さそうである。
「そうか。伸びるに越したことはないな。」
「…来栖。背を伸ばすには睡眠が不可欠だ。」
「寝る子は育つと言うしな。」
「というわけで私の仕事の一部をお前にくれてやろう。」
「⁉︎」
「ふっふっふ。そもそも我々に教えている時間がなかったから、今までお前は割と暇だっただけだ。我々3人から少しずつ仕事をやろう。少し減ればその分睡眠がとれる。そして私の背も伸びる。」
こうして来栖に仕事の一部を引き継ぐことが決まった。
(余計なちょっかいだすから…。)
(最上様の睡眠が足りてないのは事実だし仕方ない。)
(元々最上様は来栖を家老陣の中に入れたがってたからなぁ。)
(来栖があの3人と渡り合うのは無理では?)
武士達がひそひそと話している間に、来栖は最上と倉之助によって連行されて行った。
「そういえば。堀川家の先代の奥方ってもの凄く小柄じゃなかったか?」
「そうなのか?見たことないなぁ。」
「俺もチラッとしか見てないけど身長差が凄かった印象が…。」
「それ。暗に最上様は来栖ほどまでは伸びないって言ってるか?」
「もしかして最上様は将来一之進に抜かされてしまうのか。」
「一之進は最上様が後見してるからな。何においても環境がいいぞ。よく食べてよく寝れるぞ。きっと。」
「剣術指南で俺たちにも声かかったもんな。」
「小太郎は鰍塾だよな?」
「本人の希望らしいぞ。まあ小太郎はその方が合ってそうだが。」
「小夜が才女になるかも知れんな。」
「どうなんだろうな。小太郎のことを考えると自主性を重んじてるようだし。」
「小夜には最上様より菖蒲様みたいになって欲しいなぁ。」
「わかる。でも最上様見て育って菖蒲様にはならんよな。」
「それはそう。穴子さん達に期待しよう。」
「そうだな。菖蒲様だってあの城で育ったのにあの清廉さだ。望みはあるぞ。」
無名ちゃんが150センチ50キロくらいとのこと(正しいのかわかりませんが…)なので、生駒が170半ば、倉之助が170前半、ホモ君は160くらいで書いてます。ホモ君は一寸伸びたと主張してますがせいぜい2センチくらいですね。誤差も入れると…。
倉之助は、女子が切った前髪に気がつくタイプ。
来栖は、菖蒲様以外は何事も些事。
来栖は180あると思ってます。というか吉備土…お前は何センチ?