百合エロゲー?の世界で偽狩人は生き延びる 作:レンガチェッカー
王女セシリィが変身した姿のリッター・ルシフェル。
彼女は亡者の群れを撃破していく。
騎士達の活躍もあり順調に近い状態である。
しかしオーガらしき強靭な化け物の出現によりノエインとシグルドは戦うために戦線から離脱して応戦。
その後もしばらく亡者と戦っていたが、アレが戻って来た。
爆音だ。
「くっ、……何が?」
急に発生した爆音、衝撃波がルシフェルのいた場所を割り、吹き飛ばす。
それは見上げればいる。
羽ばたくコウモリの化け物が。
『ヒャハハ、さっきのお礼参りだぜエデンズリッターさんやぁ!』
日没前に一戦交えた怪物だ。
損傷は治っているらしく行動に不具合は見られない。
「やはりあなたですか。今度は伐ちます」
『お前一人にオレが負けるわけねぇだろぉ!』
コウモリの化け物は新しく亡者を召喚し襲わせる。
『ア゛ァ゛〜』
『ヴァァァァ…』
『グォォ!』
『アイツをブチのめせ』
指示を出した途端、亡者達はルシフェルへ襲いかかりその間にも新しく亡者を召喚していく。
聖都に溢れかえらんとする数を呼び出し、ルシフェルは掃討に移る。
『早く倒さねぇとアイツらが腕利きとしても物量に押されて死んじまうだろーなぁ!ギャハハハ!!!』
「……このようなことをするのでしたら、私一人の相手でも勝てないと考えたのですね」
『あ?今のうちにほざいてろ猿知恵女。お前の限界が来たらエデンズエナジーを吸い尽くしてやるぜ』
「__無理な話だ」
声とともに現れた金属の刃によって羽根の膜が刺さり、破かれた。
『はぁ!?』
揚力を得られなくなった体は落下。
地へ尻を付ける。
ゼノバットは振り向いた。
『クソがぁ!毎度何なんだよぉ!!どいつもこいつも背後から奇襲しやがって!!!』
上空から奇襲ばかりする化け物が何を、とルシフェルは心の中で思う。
羽を破った刃は複数でそれらが持ち主の場所へ戻って行く。
そこは屋根の上、一人の狩人がいた。
狩人の握っている柄へ刃は吸い込まれて大型の剣に形を変える。
シルヴェールだ。
「こんばんはお美しい王女様。__そして初めまして化け物、わたしの雇い主さんがお世話になったみたいだし、もてなしてあげるよ」
「……あ、こんばんは」
『あぁ!!?』
シルヴェールは大剣をゼノバットへ振りかざす。
『おい、オレを守れ!』
亡者に指示を出し自身より前に立たせ盾替わりにして守りの態勢に入る。
ルシフェルは化け物の意識が別に向いているうちに亡者をどんどん葬っていく。
介入したシルヴェールが使う分かれた大剣の刃が肉盾の亡者を斬り彼らは吹っ飛ぶ。
リーチの長さによって一方的に倒すのだ。
『あぁもう!雑魚がイキがるんじゃねぇ!』
ゼノバットが二人に目掛けて爆音を放ち衝撃波が周囲を破壊する。
亡者を巻き添えにするもすぐに召喚、補充しまた肉盾として使う。
「聞いた通り威力はすごいね。当たらないけど」
『貴様ぁ!__邪魔すんなよぉ!』
激昂したゼノバットが一部、破れた羽で何かをしようとしたがルシフェルの魔法由来の氷槍が射出され避けるしかできない。
それが隙となり大剣の一振りをまともに受けてしまった。
『あがっ!?』
腹部を一閃、皮膚がそれほど固くないので刃が深くまで入る。
切り口はドクドクと赤黒い血が漏れ出した。
『おごっ…、が、ぢっ、畜生……』
強烈なダメージを受けてゼノバットは後退、化け物を守るために亡者が立ちふさがる。
爆音でこれでもかと目眩ましをして粉塵が身を隠し、本体は後退し一番近くの塔へよじ登っていく。
『何なんだよ本当によぉ』
悉く邪魔をされ、反撃されて不快感が湧き上がる。
『絶対許さん……二人まとめて苗床にしてやる……もっと近づければオレの洗脳音波で勝てる』
ゼノバットは勝機を見出したのか狡猾な笑みを浮かべて笑う。
腹部の傷は出血が止まり羽も少しずつに膜が再生する。
人間と比較すると圧倒的な再生速度だ。
『一噛みすればもう勝ち確定、うっ、エデンズリッターから捕まえりゃイケるな』
「__やぁ、また会ったね」
しかし彼にとっての死神は企みを実行するまで待ってくれなかった。
『お前、どうやって!?』
一瞬きらりと反射する物体が見えた。
ゼノバットは衝撃波の爆音を放つために口を広げていた、が何も起こらない。
喉に違和感を感じ同時に痛みが走る。
『……ガ、ガハッ?』
「あ、抜かない方がいいよ」
疑念は確信となる、眼の前の相手が言うのだからこそ。
喉が刺されたのだと。
喉に触れようとすれば刃物の柄があった。
『グギ、ガ、ハッ……』
「こんなことを言っても仕留めるのは変わらないけどね……あと、質問の答えだけどわたしはちょっと鼻がいいんだ。血の跡をなくしても匂いを追えばほらこの通り」
化け物は動けなかった。
化け物が見た人間は人の皮を被った化け物だと理解してしまったのだ。
弱くただの動物のように智慧のない存在であれば逃げられたかもしれない。
認識できるからこそ本質がわかると自我を失う。
いったい何と戦っていたのだと。
生まれから生じた圧倒的な格の差を脳裏に刻まれて怖じ気づいてしまった。
シルヴェールはその化け物のを狩るとき、無感情な視線を向ける。
酷くつまらないものでも見たように。
「終わりましたか?」
「終わりましたよ。見張っていただきありがとうございます」
塔の屋根から発されたルシフェルの声に返答する。
ルシフェルはゼノバットが逃げ出した場合飛び立つ瞬間を狙い撃ちにするために待機していたのだった。
「いえ、わかりました。__亡者が!亡者が消えてます!」
ルシフェルは聖騎士達と戦ってる亡者が消滅していってるところを見た。
「亡者を使役していた張本人を倒したからでしょうね。残りの脅威はシグルド達で戦ってるオーガで実質最後ですかな?」
「えぇ、行きましょう」
シルヴェールとルシフェルは激戦を繰り広げる者達の元へ駆ける。
足りない成分について
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血と狂気が足りない
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エ◯ゲ要素が足りない
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どっちも盛れ