百合エロゲー?の世界で偽狩人は生き延びる 作:レンガチェッカー
ゼノプラント
食虫植物タイプのゼノモンス。
ウツボカズラらしき植物がベースの化け物でツタ状の触手と根が変化した『脚』で移動できる。
凌辱ゲー世界のモンスターなので触手は安定、体内の袋はアレなおクスリ成分と獲物を溶かす液体で満たされてるらしい。
怖い。
そんな化け物が今ここにいる。
触手モンスターを倒す方法。
一番人気は汚物消毒こと着火ファイヤーだろう。
できればそうしたいがここは洞窟内、変な液体を内蔵してる危険物は安易に燃やせない。
次点で氷結、やばい液体ごとカチコチにできれば理想。
強力な氷系魔法を撃てるセシリィはいないので大規模には殲滅できないな。
うわこっち来る。
「どうする?隊長さん。切り刻むのは面倒かも」
偽シルヴェール(ジリアン)から急かされるが……魔女を隠す為にスクロールを切るしかない。
「なんとかしよう」
『……!』
「【フローズン】!」
伸ばしてきた触手へ丸められた羊皮紙を広げた。
魔法が起動、冷気を放射。
……手が冷たい!!!
放射ちゃう噴射だこれ!
「あばばばばっ!?」
『ギィィィッ!?!?』
『……!?』
「「ヘックシュッ!」」
凍る!痛い!?
威力調整ミスった!
勢いがぁ!
「ハァー!ハァー!ハァーッ!」
手冷たい!息が温かけぇ。
当のゼノプラントさんは……凍ったうえに霜焼けなのか?
全身つららで冷凍状態。
凍った細い触手からパキパキと折れる。
潜んでたらしいもう1体がグロッキー状態と化してその場に留まり触手を僅かにピクピクさせていた。
毒々しい紫色から枯れ草のような茶色へ変色。
弱っていても放置はできないが、それはそれとして動きがあまりにも弱々しいので同情心を誘う。
「あ、なんか……ゴメン。……騎士様トドメをお、お願いします」
「あ゛い゛」
「クシュン!」
ルンシャット、シャンシャットはそれぞれ剣と槍でドスドスと刺しもう一体いたゼノプラントの息の根を止める。
「周囲に敵性反応無し、クリアですね」
「その触媒、見せなさい」
使ったスクロールを偽シルヴェールに取られる。
見て数秒、
「__はぁ」
ため息つかれたよ。
「1枚はそこらの氷結魔法、あとはくっつけただけの増幅と加速。3枚使えばあそこまでの出力になるわけね。いつか死ぬわよ」
スクロールを返された上で更に寄越しなさいと手でジェスチャーされる。
「一度全部確認するから早く見せなさい。目眩ましに使ったあの魔法の要領で製作したのなら手が吹き飛ぶものがあるはずだわ」
「その……すんませんでした」
「いいから見せて」
バカ発見の検閲が始まった。
「狩人さんってあんな魔法を使うんだ」
「シルヴェールさん魔法に詳しそうですね」
聖騎士姉妹はペコペコするシグルドと文句を言いながらも即興で修正してくれる偽シルヴェールを脇目に眺めて呟く。
シグルドは説教される中で適当な壁面にスクロールを当てていることに気づいた者はいなかった。
______________
再びアシュタロスを先頭に部隊は進む。
洞窟を降りているのに内部の光量が入り口付近とさほど変わらない。
何者かの手が加わっていることは確かだ。
ここにもスクロールを何枚か配置していく。
「その先は罠ですね。落とし穴だと思われます。迂回が好ましいかと」
いかにもこの先に道がある。
索敵の魔法が見えない場所、地面の下に敵性反応を示した。
下の層などではない。
地面の下が薄いから反応しているのだろう。
「了解。迂回の道は左右のどちらだ?」
「(右よ)」
「……右側ですね。行き先に敵性反応が2つあるので排除が必要になります」
偽シルヴェールの導き通りに右にあった小道を通る。
2人が並んで歩ける程度、きっと撤退は難しい。
「敵も最低限は考えている、がそれまでだな……そして敵は目玉のオーガ2体か」
ゼノモンスの知識を共有していないのでアシュタロス、聖騎士達はゼノオーガという単語も把握していない。
形式上シグルドはゼノバイドと無縁だったため詳細を話せずゼノバイドの生物兵器くらいの認識なのだ。
もともとゼノオーガには目に見えてこれといえる弱点がないのでシグルドから説明することもないが。
苦戦もなく1体はアシュタロスの手により先程のゼノオーガ同様胴体に剣を突き刺し圧倒的な風圧で身体を破壊しされた。
もう1体は脚の腱をノコギリ刃で裂かれて立てなくなった所を聖騎士のみんなと偽シルヴェールで畳み掛けて仕留めた。
「目標制圧ですね。行きましょう」
洞窟内部の戦闘は度々発生し、強力なゼノモンスはアシュタロスが主に担いオーク、あまり強くないゼノモンスは聖騎士とシグルド小隊が受けるようにまとまる。
「ここから先は広いエリアになりますね。敵性反応は……んん?1体の近くに細かく何体も重なっているようです。それと今、追加で10……あ、100体以上がそこに移動してきます」
「要は複数だな」
たどり着く。
目につくのは巨大なナメクジ、ゼノモンスの1種だ。
ゼノスラッグ
家一軒の高さはある化け物。
ゼノオーガ、ゼノバットと同様に人為的な細工がされ、少しばかり発光する何かの仕掛けが刺さっている。
探知に掛かったときの重なった反応はそれの背から時折落ちてくる子の個体からしていた反応だった。
他にもオークが戦線に加わっている。
ゼノスラッグも侵入者に反応し排除しようと接近。
大きく動くたびにピチャリ、と粘液を垂らし皆が苦い顔をしてしまう。
(頭の形がチ◯コやん!反り立ってる!)
アホな自称狩人は心の中で叫ぶ。
「シグルド殿、あれは魔法でなんとかできるか?」
「んん、大きすぎて無理ですね。私だと足止めが関の山でしょう」
「なら私がやる。他は任せた」
ゼノスラッグよりもオークの方が素早く先に相対する。
数は聖騎士とほぼ同数。
『女がいるなぁ』
『やっちまう前に鎧を剥がせよ。中身が女かもしれねぇ』
『グヘヘヘッ』
お決まりの台詞を言い襲撃する。
「閃光!」
再び洞窟内を凄まじい光が照らす。
『ギャアァァ!?』
『アァァァ!』
『ホグワァ!!』
前方にいたオークは脚が止まって後に続くオークの脚も止めてしまう。
聖騎士達は数回も似た状況になれば慣れるもので悶絶するオークらを効率よく排除していく。
頭部を潰す、あるいは首を刎ねる、最低限で処分するのだ。
ガタガタになった群れを屠る。
ついでにゼノスラッグも進むのは躊躇う程度には効果があった。
「こっちだ化け物!」
『!』
アシュタロスが距離を縮める。
それを捉えようとゼノスラッグは頭部のしたからいくつも触手を伸ばす。
「はぁっ!!!」
掛け声とともに発された暴風が壁になり触手は動きを止め、まとめて撫で切り、剣を間合いへ到達。
ゼノスラッグは即座に再生した触手で防衛、捕獲を試みる。
「__削れ、抉れ、ジャギュレイタァァッ!!!」
輝く聖剣が化け物の身体を斜めに斬り下ろす。
切断箇所が再生しようと蠢く。
だが、真価はここからだ。
『!!』
聖剣を振り切り、触手がアシュタロスに触れるその時、剣の軌跡が第2の刃となる。
切断面の再生を凌駕して軌跡の刃が軟体の肉を裂く。
『!!!』
軟体の質量が重力に従い、斜めにズルリと落ちた。
聖剣についた体液を振り払う。
「……む?」
違和感。
足りない。
子だ、子の個体だ。
見れば背から次々と上半身へ渡り、自らの肉を使い親個体の欠損部を再生し始める。
「しぶといなっ!」
ゼノスラッグを剣で払う。
巻き起こす風が子の個体全てを洞窟壁面や天井にぶつけて潰す。
司令塔とその代理を失ったゼノスラッグの下半分は反射運動で震えるのみ。
上半分は子の個体による多少の再生があれど依然損壊は激しく機能停止。
程なくして聖騎士によるオークの殲滅が終了した。
終了後にシグルドが再度探知の魔法をスクロールで行使。
ついでに壁面へスクロールを配置する。
そしてある通路を指す。
「オークが湧いたあそこは転移系の罠が仕掛けてあります。ついでに行き止まりですね。もう一つの道を行きましょう」
「あぁ、行こう」
なんかよくわからないところは?
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目隠ししたら見えなくね?
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内蔵攻撃マジでやっててウケる
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