百合エロゲー?の世界で偽狩人は生き延びる 作:レンガチェッカー
10体のゼノモンスを倒し行き着いた先は一番広い空間だった。
奥には扉が存在。
しかしその前には軽く100を超える数のケダモノが配備されて聖騎士を迎え撃つ。
オークを始めとするケダモノと数はそれと比べて少ないがゼノモンスが、である。
探知を終了したシグルドが聖騎士達に言った。
「ここから先、最深部に強大な魔力を持った一つの個体が待ち構えてます。配置から洞窟の主、聖都襲撃の首謀者かと」
「奥の敵を討つとなれば……挟撃されるな。隊を分けて無数に出てくるかもしれん淫魔共の足止めと元凶を叩くことを両立する……」
悩む時間はない、アシュタロスは早急に判断を下ださなくてはならない。
「……シグルド小隊、行けるか?」
「私はそのつもりです。御決断お願いします」
「__シグルド小隊、ここは私と他の聖騎士団で受け持つ。何か問題があれば戻って来い」
「「はい!!」」
「承りました」
「あぁ、了解」
次にここで留まる騎士達へ向き、
「最後の戦いだ!何が何でも勝ちに行くぞ!」
「「「おぉぉぉ!!!」」」
掛け声の後、兵が駆ける。
今まで通りゼノモンスはアシュタロスが、それ以外は聖騎士が対処する。
前進する途中オークらの数が減少すると洞窟内から補充されるように魔法陣が展開、オークや他のケダモノ達が召喚された。
「なるほど!これは時間がかけられない。シグルド隊ついて来い!」
ゼノモンスをまた一体仕留めた中でアシュタロスは小隊一行を呼び寄せる。
「隙を作る、後は何も考えず駆け抜けろ!」
「はい!皆さん、行きます!」
聖剣が鈍い光を灯す。
煌きが刀身から更に周囲へ広がり__
「フンッ!!」
アシュタロスは聖剣の力を開放、生じた暴風は正面の扉方向へ放たれる。
『グォッ!?』
『ギャァァァ!?!?』
射線に入った雑兵を風が蹴散らす。
威力は高く人間より大きな生物だろうと壁面にグシャリと潰れたようにへばりつかせた。
扉は破壊。
だが徐々に何かしらの力で修復されていく。
「行けぇ!!!」
シグルド達は進む、扉の先へと。
彼らの移動を確認後アシュタロスは一瞬で周囲を見回す。
聖剣の一掃で蹴散らされた奴らの補填が始まっている。
そこから敵の首魁の持つ召喚技術がかなり高い域にある事をわかってしまいもう敵は無限に湧くと考えた方が楽だろうと切り替える。
(さて、ここからは私の頭の出来も試されるな。……うまくゆっくり潰されてみせるさ)
人の域を超えた力を振るうエデンズリッターにも稼働時間の限界がある。
だからこそ要領良く戦わなくてはならない。
______________
最深部の中枢にシグルド達は到達した。
彼だけ入口からしれっとスクロールを置いていく。
先程とは打って変わりゼノモンスなどは見かけない。
探知の通りに1人だけ姿が見える。
「__侵入者共が全くこちらへ入ってこない。貴様らは捨て駒か何かかね?」
壮年から老年に差し掛かるあたりの容姿をした男が歩みより、現れた。
(魔司教ルドルフ、ついに出たか)
これから戦う組織の幹部でありたった1人でエルアラドを崩壊させようとした狂信者。
聖騎士姉妹が前に出る。
「私達はエルアラド聖騎士団の者です。投降するなら今のうちにしてください!しなければ相応の手段をこちらで取ります!」
「投降しない場合は聖王国の敵としてあなたを討ちます!」
「ほぉ、貴様らが?出来るものならやってみるがいい。……たかだか若造1人と小娘3人にできるのならばッ!」
洞窟の主は言葉のシメと同時に杖の先で地面を叩き、すぐに地面から多数の召喚陣が展開。
「【ウェースト】!!____クソッ、全部は無理か」
咄嗟でシグルドが魔法行使のスクロールを展開。
召喚陣からオーク、オーガ、少数のゼノモンスが出現する。
しかし、
「……何だこれは?」
ルドルフもシグルドの魔法に眉をひそめる。
全体の6割くらいの召喚陣からそこらのコウモリ、ブタ、カエル、カラスなどルドルフにとって戦力にならない生物が出てきたのだ。
「自分が奴の術をできるだけ抑えます」
「あぁ、任せるよ」
「「了解です!」」
偽シルヴェールとルンシャット、シャンシャットが前衛、シグルドが後衛となり戦闘が開始。
スクロールの温存をする必要がなくシグルド次々手に取っていく。
「淫魔達よ!奴らを殺せ!」
ルドルフは命令を出し更に召喚陣も複数展開する。
「【ブレイクアップ】!【アースデント】!!【ストーンバレット】!!!」
対抗し妨害の魔法を発動、召喚術での戦力の確保を封じていく。
魔法陣は特殊な起爆音で機能を失う。
他に地面が浅いながらも陥没して形状が崩れて停止する、直接複数の石片が刺さり破壊されるなど魔法の火力は期待できないが対召喚陣には効果を示す。
僅かに召喚できたオークらは出てきて数十秒でルンシャットとシャンシャットの連携で次々倒される。
聖騎士の剣が首を刎ねる。
聖騎士の槍が心臓を貫く。
その近くでは爆発の音が響いた。
ゼノオーガを相手に偽シルヴェールの双剣が火を吹いたのだ。
アシュタロスが爆発的な暴風を用いてやったように相手の身体に剣を突き刺し、爆発させ肉が弾けた。
『ガァァァ、ァ……』
「肉片が貼り付くけど意外と悪くないかも。__ねぇ、そう思わない?」
『ヒィッ!?』
意識を向けられたゼノタウルスは恐怖を抱く。
爆発の光景と焼ける仲間の肉が漂わせる臭いが生存本能に警鐘を鳴らすからだ。
そのためなんとしてでも刺されたくない一心で防戦に挑む。
襲い掛かる双剣に大斧を構え防ぐ。
金属同士がぶつかり火花を散らす。
命を守る苦肉の策だがルドルフからすれば賢い判断である。
結果的には駒が死なないことで召喚の時間稼ぎができるためだ。
「【ファイヤーボール】!」
「させるか!」
シグルドの援護射撃にルドルフが魔法のシールドを生み出し生じた紫の光壁が射線を阻む。
「ちぃ、【グランドシェイク】!」
シグルドの魔法によって作動しかけた召喚陣はまたもや止まる。
「素人程度の魔法でよくやるものだな。ならば貴様は私がこの手で殺してやろう、学者崩れが!」
召喚術と平行して攻撃の魔法が襲う。
矢の如く炎が撃ち出され回避するシグルドの一歩後ろに突き刺さる。
『死ねェ!!』
その先には槍持ちのオーク。
「ぐっ」
槍の刺突を剣状態の教会の杭で防ぐ。
鍔迫り合う余裕も力量もなく力を反らし回避を続行。
次いでスクロールを発動、ダメ押しの召喚妨害を行う。
「のこのこやって来た凡兵がちょこまかと……」
『待ちやがれ!ギャッ!?』
オークを背後からルンシャットが突き刺し倒す。
ルドルフはシグルドへ執拗に攻撃を続ける。
しかし回避に専念したシグルドにそうそうは当たらない。
ルドルフの注意は彼1人にほぼ向けられていると
__側面から剣の輝き
ルンシャットの突きが伸びる。
「っ!?しまっ」
『っとォォ!!』
滑り込みでゼノオーガが割って入りルドルフを守る。
腕部の鎖が少し遅れてルンシャットへ振るわれ弾き飛ばした。
「くっ……あと少しで」
そして頑丈故、剣の刃が当たった足に大した傷はできない。
「でも悪くない!【ヒートショット】!」
『ッ!?ウグァァァ!?』
ルンシャットの攻撃でできた猶予、シグルドはその隙を見逃さなかった。
炎の魔法が偽シルヴェールと防戦をするゼノタウルスに放たれる。
死角からの攻撃に反応してしまい斧を持つ腕が双剣の餌食となった。
『しっかし味方の数が足んねぇなルドルフさんよぉ!』
「わかっておる!扉の反対側を侵入者共に死守されておってな!しまいにはそこの若造が召喚の邪魔をしている!」
『そいつはっっっと!……不味いですなぁ!牛野郎を殺した奴も来てやがる』
ルンシャットと打ち合いをするゼノオーガは焦りを覚える。
双剣使いの強さと敵の魔法使い?がルドルフの召喚に対して少しずつ最適化していってるのがわかるからだ。
「リソースを割くこと、詠唱開示もやむを得ん。……開け魔界の門っ!そして来たれ魔の眷属よ!かくして淫魔王の世を築く尖兵となれぃっ!」
「ならば、【オーバースペル、リリースイヴォケーション】!!」
召喚魔法と強制帰還の魔法がぶつかり合う。
「無駄だ!紛い物の貴様では!!そんな小道具とは出力が違うのだ!!!」
魔法陣から化け物の群れが現れる。
出力が妨害の効果を上回ったようだ。
妨害できたのは約2割、それは戦況が厳しくなるということ。
『イヒヒヒ!』
『グヘへへッ!』
『キシャーッ!』
邪魔が入ろうともあっという間に増える敵軍。
召喚物を肉の盾にし後方でルドルフは嘯く。
「始めから本気でかかればなんてことはないのだっ!やつらを嬲り殺せ!聖都でむざむざ倒れれば良かったと思わせてくれるわ!」
(これが魔司教ルドルフ、幹部1人ですら強い。ゼノバイドってやばいな)
ヒリヒリとした悪意に触れながらシグルドは極限の緊張の中に胸中で吐露する。
味方の撃破効率も下がって来ており、当然無視できない。
次の決断が迫られるのだ。
なんかよくわからないところは?
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目隠ししたら見えなくね?
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内蔵攻撃マジでやっててウケる
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