百合エロゲー?の世界で偽狩人は生き延びる   作:レンガチェッカー

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第6話

アスフォディルの残滓、ゾズマ。

現在、王女セシリィにより調査が始まろうとしている人物。

彼は悪事をこれから働くがより早く倒さなくてはならない人物がいる。

 

魔司教ルドルフ

ゼノバイド教団幹部の一人、狂信者にして組織への忠義厚き男。

受肉召喚なる方法で淫魔を召喚する方法を確立し、1万を超える淫魔の軍勢すら用意できる強敵。

 

多分こいつがあのオーク、オーガを召喚した犯人。

 

これで最弱幹部らしいゼノバイドってやばい。

唯一の弱点は本人の性能が地味な程度。

 

シンボリがついてないおっさんルドルフは本来、なんか凄まじい数の淫魔を送り込み聖王国を崩壊させようとしたが居場所突き止められてシグルドと召喚したエデンズリッターとエルアラド聖騎士団らによってボコられゼノバイド内の裏切りをされてなどが重なり死ぬ。

 

今の自分では難易度が高すぎる。

 

まず拠点どこよ?

どこにあるかわからん。

 

次に裏切りにあたり裏切るはずの合法違法ロリ、レゾフュアと全く縁がない。

 

自分が劣化シグルドで錬金術師としての才能がずば抜けてなかった、だから彼女と出会わなかった。

結果エデンズリッター呼べないしゼノバイド教団の情報集めは困難化してる。

 

クソロリがした仕事分の穴埋めよ?

国内で確実にできるやつは知っている。

 

彼らの協力なしではルドルフ完全攻略多分無理。

 

手を組むのに問題があるとすれば……めちゃくちゃ聖王国アンチなんだよな。

 

悪いのは聖王国の過去にいたアフォ共なのだけど。

 

異端狩りの被害者で魔女の一族、その生き残り。

 

アイツなら絶対できる。

教会とむちゃくちゃ敵対してるが……

 

 

協力を得られる方法はないものか?

 

力でねじ伏せる?自分一人で?

お金?無視されるか刺されて奪われるだけでは?

 

教会?現状は軍事を運用する資金源としてはすごいし……ルドルフ戦では聖騎士団が戦場へ出たしその時の国の防衛として必要。

 

誰かを犠牲にせずみんなで協力ってこんなにむずいのか?

だいたい教会が悪いってオチだけど。

 

遺跡荒らしたり街を焼き捨てたり人体実験をしたりとかやってそう。

 

 

 

考えてるばかりじゃ何も起こらない。

とりあえず旧市街?魔女のアジトかな?下見……するか。

危険だけどフル装備で行けば、……って相手は所持していること込みで本に載るような聖遺物があるからエデンズリッターだよな?

 

イルヴィナじゃかなり厳しそうだしあんまりない資金を割って助っ人を召喚しよう。

クソみたいな依頼で誰が来てくれるか知らないけど。

________________

 

-酒場-

 

別に酒を飲みに来たわけではない。

 

腕利きを雇うとなれば依頼を出す。

依頼料は多めに出したほうが後腐れがなくていいだろう。

 

酒場にある掲示板に依頼を貼ってもらい賞金稼ぎやらハンターなんて人たちに依頼を受けてもらうという方法だ。

 

魔女の縄張りは特に異端を虐げる者に対し牙を剥く。

ならばなるべく異端に近くかつまともで強い人物が好ましい。

 

誰だよそんな辺獄の聖者。

実在するのか?

 

酒場にはスラム探索、戦闘になったとしても依頼主から逃げない実力者募集とそれっぽいことを書いて掲示してもらった。

 

 

正直痛い出費。

家で食べるご飯がグレードダウンせずに済むくらい。

また無い実家の知識脛齧りと調味料ばら撒きで稼がねば。

 

 

 

いざ掲示板に載せて帰宅。

 

さて、誰も来ないか?

それとも来るか?

 

有名どころでハーフのダークエルフか酒豪サムライ、ニンジャあたりならまぁ行けそう。

あとは……どうかな?

 

 

 

_昼過ぎ

 

誰も来ねぇ。

 

 

 

 

_夕方

 

「かわいいイルヴィナちゃんが帰って来ましたよー!!」

 

かわいいけどお前じゃねぇ。

おかえり。

 

 

 

_日没

 

「ご主人さま、ご飯にします?お風呂にします?……それとも……「イルヴィナの作るご飯」了解です!」

 

イルヴィナが厨房へ向かう。

 

 

一人で誰も来なくて残念な気持ちと謎の安心感が同居する中でチリンチリン、とベルの音が鳴った。

 

今!?

 

来てくれる人がいるとは。

 

「はーい、今行きまーす」

 

できれば希少なもののエデンズリッターになれる的な人ならなおさらよ_

 

戸を開ける。

 

「こんばんは、近くの酒場で依頼書を見させてもらったよ。話を聞かせてくれないかな?」

 

かっこよさげな人がいた。

 

「あ、はい。外で立ち話もアレなので、どうぞお入りください」

 

「ありがとう。失礼するよ」

 

素でヤーナム狩人やってそうなタイプの人が来たんだが?

待って、吸血鬼とかもボコしてそう。

 

 

魔物狩りのシルヴェール

マスケットハットと大剣が目印の淫魔ハンターお姉さん。

 

確かに少々曰く付きだがまともで強くて異端に近い。

パーフェクト人材だ。

依頼を受けてくれるかは知らないけど。

 

「ささ、どうぞ」

 

シルヴェールを居間に案内し、テーブルを挟み椅子に腰掛けさせて依頼の旨を説明する。

 

「始めまして私はシルヴェールだ。今日はよろしく頼む」

 

「これはこれは……あ、自分はシグルドです。もう日も沈み夜になりますので狩人様も早くご就寝されたいでしょうし一応手短に説明させていただきます」

 

「あぁ大丈夫さ。そんなに気を遣う必要はないよ。もっと気楽にして欲しい」

 

新人狩人は先輩狩人を前にできません。

 

 

「わかりました。……さて肝心の内容ですがスラムの探索と記載はしましたがそれがですね……」

 

「うん。ちょっと書けないことがあるんだね。依頼書ではよくある話だから気にしないよ」

 

ガバガバ依頼ってあるあるなの?うせやん。

みんな友だちになれそう。

 

「他言無用という前提でのお話しになります。……この国の危機ですねはい」

 

「……うん?」

 

「コネも何もないので国内の戦える人物全員にとりあえず淫魔がたくさん来る可能性あるのでなんとかしましょうと伝えたいです。今回は聖王国内の禁忌とされた地に下見をしに行きたいので護衛お願いします。という依頼です」

 

「なるほど」

 

「場所は_魔女の縄張り、とでもいいましょうか」

 

今一瞬シルヴェール先輩嫌そうな顔をした。

見たよ断られるやつだ。

 

「どおりで報酬の羽振りがいいはずだ。戦闘なしで80万ゲルド、ありで250万ゲルドと。まぁ、私も依頼のとおりの実力者を名乗るのは少し恥ずかしいが……」

 

「そ、そんなことないですよ。今回の依頼だってバカの肝試しとでも割り切っていただければ」

 

「いや流石に無理があるよ。あんなところ度胸試しで行くところじゃない。けど受けるためにここまで来たから依頼主さんを止めるのもね。依頼は……受けるのはやぶさかでないがちょっといくつか質問をしたい」

 

あれ、流れ変わった?

うそん。

 

「じゃあ始めに……シグルドさん、あなた戦える側の人間だよね?」

 

「はい?えと、私は兵士とか騎士ではないですよ」

 

戦わざるをえない人間です。

 

「人間、あるいはより強い何かを殺したことがあるかな?」

 

「人殺しはないですが街に来たオークは狩りましたね」

 

「へぇ。じゃあ次、キミは神を信じる?」

 

神様?

いるんじゃないの?知らないけど。

 

「存在するとは思っていますがそれぐらいですかね」

 

「……うん。じゃあ最後に……この家淫魔がいるでしょ?」

 

あ。

普通にバレてら。

これは死ぬかもしれない。

街の皆さんは翼とか尻尾とか隠せばなんとかなるのに。

 

数秒の沈黙の後に意を決して伝える。

 

 

「……無害なのが一人ですね」

 

「ちょーっとストーップですよご主人さま!そこははぐらかすところですよね!」

 

イルヴィナが出てきた。

隠れて様子見していたな?

 

「だって嘘ついてもバレそうだし」

 

「ホントですよ。黙って怪しいお店から奇麗なお姉ちゃんを呼ぶなんて、ソワソワしてたのも納得です!」

 

「違う。何かいろいろと違う」

 

「えろえろの間違いですよね!えろえろ致したいのはわかりますから涙をのんで壁になることに徹していましたよ。それなのに!」

 

「ふふっ、本当かいシグルドさん?」

 

そこニヤニヤ笑わない。

淫魔ハンターさんなんで淫魔を前にして友好的なのよ?

 

「そうはならんやろ」

 

そしてイルヴィナ……まさかまだ尻の件で根に持って?

 

「できれば優しく……なんてね」

 

「そうですよご主人さま!ハードなプレイは初対面のときは避けるべきです!」

 

天敵相手にどんだけ度胸あるよ?

見習うべきか見て見ぬふりをするべきか?

 

「いや……ゴホン、話しがずれてるから戻します。まぁこのようにちょっと残念な感じの淫魔がいますね……無害です」

 

「でもいい子なんじゃないかな?答えてくれてありがとう」

 

「……はい」

 

ニヤニヤするのやめて先輩。

 

「何はともあれ聞きたいことは聞けたよ。決めた、シグルドさん、変に探って申し訳ない。で改めて貴方の依頼をお受けします」

 

「え?」

 

OKなの!?

家に淫魔いるし依頼もやべーのに?

 

「やりましたね!今からだとワンナイトですか?あとお茶入れてきましたのでどうぞ」

 

「ありがとうお嬢さん」

 

「いえいえ、ではでは〜」

 

イルヴィナは茶を出したあとはそそくさと部屋を出ていく。

嵐のようだった。

 

「……今回の依頼を受けていただきありがとうございます。後日、依頼書の日程での探索を予定しておりますのでよろしくお願いします」

 

「任せてくれ。もし脅威があれば打ち払って見せようじゃないか」

 

 

その後少々世間話をしてお開きとシルヴェールは去る。

別れの挨拶をし背を見送るとき、なんとも星空の下を歩くのが似合う人、だと思った。

 

 

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