天馬司の奇妙なセカイ   作:不透明な水滴

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奇妙な午後

奇妙な朝を迎え時刻は昼頃となった

 

「...と言うことがあってな」

 

「それはとても不可思議な体験をしたね」

 

類と一緒に食堂に来ており、朝のことを話していた

 

(それにあの時の手...あれは何だったんだ?)

 

疑問に思いつつも怖い思いが勝ち余り考えないようにした

 

「司君。そろそろ...」

 

類が司に話しかけた瞬間...

 

「!?」

 

「っ!?」

 

食堂の売り場方面から耳が痛くなるほどの爆発音、いままでに聞いたことがない程だった

 

「今のは...」

 

「行こう。司君」

 

「あ、ああ」

 

いきなりな爆発音に驚きながらも、司達は売り場へと向かった

 

 

 

 

 

売り場へと着くと、既に相当の人がそこに集まっていた

 

「あ、いた!」

 

人混みの中から司や類と関わりがある一年の白石杏が話しかけに来た

 

「神代先輩、これって...」

 

「残念ながら、今回に関しては僕は本当に知らないよ」

 

「ならこれは一体...」

 

奥に進むと爆発音がしたところであろう場所へと着いた

 

地面が少し削れ凹んでおり、まだ煙が出ていた

 

「類の様にできる限り考慮したものではなく、これは本物の爆発だな」

 

司は類によく実験台にされていたためそう言うのには見る目があった

 

(だが類以外でこの学校に爆弾なんかを持っている人なんて...)

 

考え込み、犯人を探していると...

 

(...ん?..今..)

 

司の視界から何者かが逃げるように走り出した

 

(...まさか!)

 

「待て!」

 

司はその逃げた人物を追いかけていった

 

「司君!」

 

「司先輩?」

 

幸い怪我人こそいなかった物の、もし同じ事が人が多い中されたら...

 

司はその場の焦りとこれ以上の被害を出さないためにと走り出したが、その逃げた人物は少しばかり普通の人間とは何かが違った

 

そう。何かが違ったのだ

 

 

 

 

 

誰もいない場所へ着くと逃げた人物が立ち止まった

 

「なぜ逃げる?」

 

司はその人物に問う

 

「....」

 

「...話さないつもりか」

 

全身が真っ黒で覆われており、顔はおろか肌すらも見えないような人物は話そうとも怪しいことには変わりが無かった

 

(...不気味だ)

 

どれだけ見た目が恐ろしくとも姿が見えれば『人間』だった。だが今回は『人型』としてしか見えていない。それがどれ程恐ろしいか

 

今日の朝に起きた謎の黄色い手の事もあり、司は、『もしかしたら化け物かもしれない』という未知の恐怖と戦いながらも、『これ以上はみんなが危ない』という司の意思だけで今ここに立っている

 

「お前、ここの生徒じゃあないだろう。少なくとも、そんな格好をしていれば少しは生徒や先生に声をかけられたりするはずだ」

 

「お前は...一体何者だ?」

 

黒い人物はゆっくりと口を開く

 

「...なぜ見える?」

 

「なに?」

 

「...見つけたぞ!」

 

すると黒い人型は司に向かって走り出す

 

「っ...だが!」

 

ここで止めなければみんなが、最悪の場合学校自体が危険に晒される。

 

勇気の力を体へと送り、強く拳を作ると、そいつに向かい突き出した

 

司の手には司自身の手ではなく、あの時見た、『黄金の手』が突き出される

 

黒い人型は黄金の手とぶつかり合い、壁ひび割れが入るほど吹き飛ばされる

 

(また...見たぞ...しかも、これはもしかして...)

 

あの黄金の手は...

 

すると、人型は腕を押さえ立ち上がり、こっちを見る

 

「...一度退散する」

 

「!待て!」

 

次の瞬間、人型はまるでコンピューターのバグの様にずれ始める

 

「...これは!?」

 

周りの時間が遅くなるような感覚

 

(いや...違う!これは、俺が...」

 

気づいたときには、食堂の売り場へと戻っていた

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