織斑一夏はSAO生還者   作:明月誠

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まだだ、まだ出したいキャラがいるんだ。エタるわけには……ッ!!

そんなこんなで、間がだいぶ空きましたが投稿です。

ひとまずですね、皆さんに質問です。

会長が出番だと思った人、挙手~。会長に言ったりしないから手ぇ上げて~。

簪ちゃんに余計な属性つけんじゃねぇって怒っている人も挙手~。作者土下座出来る準備があるから手ぇ上げて~。

いや~、皆勘違いしてるもんだから感想の返信がいつも以上にどう書けばいいのか悩みましたよ~。

AHAHAHAHAHA!!

……こう言う世界もあるのね。と考えてもらえたら嬉しいです(汗)



―追記ー

セシリア推測箇所修正。説明文って難しいねぇ……。

あと、設定も追加記入してます。神聖剣に関しては完全に独自設定なのでご容赦を。


第二十四話・ネット弁慶ちゃん

『私の力が必要かしら? チ・ナ・ツ君♪』

「な!? 行き成りなんですの!?」

「結構だ! 一夏には私がいる!!」

「そうですわ、私が!!」

「「(ギンッ!!)」」

「(だから、仲が良いのか悪いのかどっちなんだよ!?)」

 

突如現れた謎の少女にセシリアと箒は反感を隠せなかった。そして、一夏には自分がいると互いに主張を行い、そして、互いに睨みあっていた。

そんな二人を見て、少しげんなりする一夏であった。

 

『ふふふッ』

「何がおかしい!?」

「そうですわ!?」

「(だから……仲が良いのか、なんなのか……)」

『だって、二人とも指導の『し』の字もできていないのだもの』

「なんだと!?」

 

目の前の少女は余裕たっぷりという表情で二人を挑発するかのように話を続けた。

 

『まずは篠ノ之ちゃん。あなたは論外』

「な!?」

『チナツ君のためにとやる気は認めるけど、肝心要のIS知識に関しては現状一般生徒とどっこいどっこい。そりゃぁ、織斑君よりも知識がある事は認めるわ? だけどそれだけよね?』

「ぐっ!」

『やる気は認めるけど、結局自分の感覚を押し付けて誤魔化しちゃってるでしょ?』

「……その、通りだ」

「(自覚あったんかい!?)」

 

箒とてバカではない。その自覚くらい多少はあった。だが、一夏にはっぱをかけてしまった手前どうしても何かしたくて気持ちが空回りしていたのだ。

 

『たいして、オルコットちゃんは……』

「わ、私に何か落ち度でも!?」

『うん、ISの技術も、知識も万全。さすがは代表候補生と言った所かしらね?』

「と、当然ですわ! この私はイギリスの威信を背負った……!」

 

思わぬ褒め言葉に、セシリアは肩透かしを食らった。だが、次の言葉に固まるしかなかった。

 

『けど、今回はそれがむしろ仇となっているわね』

「なッ!?」

『結論から言えば、貴方の場合求めるレベルが高すぎるのよ。一夏君からして見れば高い位置から目薬をさされているような物ね。相手のレベルに合わせる事ができていないって訳』

「むぐ……」

 

そこまで言われて、セシリアは初めて気づいた。一夏に対して説明をしている時の彼の微妙な表情を。

 

『だ・か・ら♪ 私が力を貸すって提案してるってわけ!』

 

そう言い、彼女は『指導』と書かれた扇を見せびらかすかのように扇いでみせた。

彼女とのその問答により、セシリアも箒もその内容に納得せざるを得なかった。

だが、だからと言って行き成り現れた少女を信用していいか話は別である。

何より、許せないのは……。

 

「たしかに、貴方の言う事には一理ありますわ」

「うむ」

『へぇ、じゃぁ♪』

「ですが、これだけは言わせてくださいませ」

 

次の瞬間、セシリアと箒はほぼ同時に口を開いた。

 

「「画面から出て来てから話せ!!」」

『うえぇ!!?』

 

そう、目の前の少女はなぜ空中に投映された画面から会話をしていた。今では可能となっている技術であったが、それ相応の設備が必要なので一般の人はなかなかお目に掛かれない物である。一夏は、ひそかにドキドキしながら会話をしていたりする。

 

『いや~、あのね。これはその……』

「なんですの? 何かやましい事でも?」

「あぁ、お前のような怪しい奴に一夏を任せれるものか」

『そ、そんな事ないわよ! ほら、画面越しから始まる恋愛だってあるでしょ!? 何十年か前に、異世界の女の子と画面越しの恋をするゲームだって出てたくらいなんだしさ!!』

「ゲームと現実をごっちゃにしないでくださいな!!」

「ぐふッ!?」

 

セシリアの台詞に何故か一夏が傷付いた瞬間であった。

 

「た、確かにその通りだ、セシリア。だけどな、プレイする人間は確かに存在してだな……」

「い、一夏さん!? わ、私そう言った意味で申し上げたのでは!?」

『あ~あ。なーかせた、なーかせた』

「お黙りなさいな!?」

「言い訳してすんません!!」

「で、ですから一夏さん!?」

『おーりむら先生に言ってやろー♪』

 

調子に乗り始める謎の少女。そんな彼女に対していい加減箒がしびれを切らせた!

 

「いい加減にしろ、貴様!!」

 

どこから取り出したのか、箒が竹刀を片手にブンブンと空中投映された画面を切る。しかし、物質的なものではないため虚しく空を切るだけであった。

 

『あはは♪ 無駄無駄。さ、これに懲りたら大人しくチナツ君の指導権を私に……』

「何やってるのかな、かんちゃん~?」

「のほほんさん!?」

『うわ!? ほ、本音!?』

「む?」

「あら、お知り合いでして?」

 

いつの間にやら、一夏達の傍には本音が立っていた。彼女は若干呆れた顔でモニターの少女を見つめていた。

そして、モニター越しの少女と知り合いである様子を見て一夏達は怪訝な顔をしていた。

 

「も~、変な機材を持ってきてると思ったら~。ちゃんと顔を見せないと意味ないじゃん~」

『い、いや~、その……ね? 心の準備がね……』

「言い訳しないの~!」

 

そう言うと本音は、トコトコと近くの壁へと歩いていく。すると、壁で隠れている先の何かを引っ張り始める。

 

「ほらほら。早く出てくる~」

『あ、ちょっと!? ひ、引っ張らな……!!』

 

画面の少女が、画面の中で転んだ。それと同時に、本音に引っ張られていた何かは壁の影から出て来て地面へと倒れた。

 

『「あいたたたぁ~」』

 

画面の中の声と、今しがた目の前で転んだ声が重なった。その瞬間、一夏達は理解した。目の前の存在こそが、画面の少女の正体だと。

その少女は、頭にはどこかナーヴギアを発想させるようなヘルメットを被っており、更には手にはメカニカルなグローブを嵌めていた。

 

「(なるほど、手の動きに合わせて機械を遠隔操作させる奴のVR版か……)」

 

現在も、VR技術と並行して進行させている技術の一つだ。近年では、VR空間に現実を投影させ、さも現場で作業ができるような機械技術も発展していると一夏は聞いた事があった。

だが、感心している一夏に対して、セシリアと箒はようやく獲物を見つけたといった表情であった。

 

「ふふふ」

「ようやく、尻尾を出したな」

『「あ、いや~。その、ね……ちょ!?」』

 

一瞬であった。一瞬でセシリアが彼女の後ろに回り込み羽交い絞めにして、じりじりと箒は彼女へと近づいてきた。

 

「さぁ、本当の顔を見せてもらおう」

『「あ、ははは……」』

 

観念したのか、目の前の少女は渇いた笑いを出していた。そして……。

 

『「や、やさしくね?」』

「誤解されるような事を言うな!!」

 

最後までふざけたその態度に、箒は怒鳴り声を上げながらヘルメットをひっぺ剥がした。すると、そこには大凡モニターに映っていた顔とほぼ一緒の顔があった。

違いがあるとすれば纏っている雰囲気。モニター越しからは、余裕綽々といった強気な雰囲気を漂っていたのだが、目の前の少女は顔を真っ赤にして俯いていた。

 

「あ……う……」

 

良く言えば大人しい、悪く言うのであれば臆病な印象。それがモニター越しの少女の正体であった。その意外な雰囲気に、箒もセシリアも戸惑いを隠せなかった。

 

「(これでは……)」

「(まるで私達が、悪者みたいではないか……)」

「(まるでじゃないと思うけど~)」

 

何とも言えない空気が漂う中、一夏が口を開き始めた。

 

「やっぱり、クシナさんだったか」

「あ、その……覚えて……」

 

クシナと呼ばれた少女はチラチラと一夏の顔を見ながら返事をした。

 

「あぁ。何度も会った訳じゃなかったけど、元気そうでよかったよ。まさか君もIS学園にいるなんてな」

 

世間は狭いな~、と一夏は笑いながら言っていた。

 

「し、知り合いなのか一夏?」

「あぁ……えぇっと」

 

若干言いづらそうにする一夏。そんな彼を見てクシナが言う。

 

「別に……言っても、構わない……」

「そっか。まぁ、大体予想はつくと思うけど。彼女も俺と一緒のSAO生還者で……」

「鉄扇のクシナって言われてたんだよね~!」

「ほ、本音!!?」

 

一夏の説明を補足するかのように本音が付け加えて言う。鉄扇のクシナ。

 

「(またか。SAO生還者のバーゲンセールだな)」

 

一方、箒は何となく慣れた様子であった。もう驚きもしない。すでにこの場にいる5人の内3人がSAO生還者である。

 

「うぅ……」

「別に照れなくていいのにぃ~」

「も、もう! 本音!!」

 

かつてクシナは、チナツ、キリト、ヒースクリフ、シノンに並ぶユニークスキル・鉄扇を持っていたプレイヤーであった。

 

「あぁ、噂を聞いていたけど本当だったのか!」

 

昔、一夏が彼女と会った頃は、クシナはユニークスキル持ちではなかった。そのため、本当であるという事実に興奮を隠せない一夏であった。

 

「良かったら、詳しい能力と教えてくれないか!? 気になってたんだけど、結局SAOじゃ見る事できなかったしさ!!」

 

興奮のあまり一夏は思わずクシナ、あるいは本音にかんちゃんと呼ばれた少女へと詰め寄った。その瞬間、俯いていた彼女は顔を真っ赤にする。

 

「ひゃわぁ!!? あ、あの!? そ、そのッ!!」

「なんだか、先ほどまでは雰囲気が違いますわねぇ」

「あぁ~。かんちゃんってば、典型的なネット弁慶だから~」

「ほ、本音!?」

 

『ネット弁慶』という言葉に聞き覚えがなかったのか、箒とセシリアは首を傾げる。

 

「あ~」

 

その言葉に、一夏も思わず納得した。かつてSAOで出会った彼女は余裕たっぷりのお姉さんキャラであった。(見た目はともかく)

だが、目の前の少女は内気で大人し目の印象。話には聞いていたが本当にこう言った人もいるのかとちょっと感心をしていた。

 

「えぇっと、それでクシナさん……とと、いつまでもアバター名は不味いか?」

「あ、じゃぁ簪って呼んで。苗字は更識だけど2年にお姉ちゃんがいるから」

「そっか、じゃぁ簪さん「よ、呼び捨てでいい!!」……お、おう。じゃぁ、簪?」

 

一夏がそう言うと、ぱぁと明るい表情になる。

 

「う、うん!!」

「「む」」

 

その瞬間、セシリアと箒に電撃が走る。この反応は恋する乙女(自分と同じ)だと。

 

「えへへ~、私がかんちゃんを呼んだんだよ~。おりむーが何だが困っているようだったから~」

 

本音は、そのダボダボした袖をぶんぶんと振り回しながら話す。

 

「かんちゃんって、すっごいんだよ~。SAOに居たのにIS学園に入っちゃうし、なにより日本代表候補生なんだよ~」

「え、マジで!?」

 

その言葉に一夏は驚愕する。SAOから帰還してから今日まで僅か半年程度しか経っていない。それはつまり、この半年間の内に日本代表候補生に上り詰めたという事。鈴よりも最短な時間で。

 

「そ、そんな大層な事じゃないよ! 偶々、選考会が丁度リハビリ後に行われていて、私以外の候補生候補の適性ランクが低い子ばかりだっただけで、その……」

「なんでそんなに謙遜するのさ。凄い事だって」

「あ、ありがとう……」

 

一夏は嬉しかった。以前出会った女性はSAOの所為でISという道を捨てなくてはならなかった。だが、目の前の少女はSAOに行っているにもかかわらず代表候補生という地位に上り詰めている。

そういった存在もいるという事実に、一夏は救われる思いであった。

 

「で、話は戻るけど、鉄扇スキルってどんな……」

「んん!! 一夏さん?」

 

なおも興奮気味で話を続けようとする一夏であったが、セシリアが徐に咳ばらいをした。そんな時間はあるのかと。

その意味を理解して一夏は、気まずげに話を変えた。

 

「えぇっと、それで俺の訓練に付き合ってくれるって事でいいのかな?」

 

本当は、結局聞けずじまいの鉄扇スキルを聞きたかったが、時間もない事を思い出し渋々その話題を一夏は出した。

 

「う、うん。本音に話を聞いて……。結局、SAOでは助けてもらったお礼もできなかったし。少しでも力になりたくて……その……」

「そんな気にしなくてもいいのに。それに、聞いたぞ? 俺達攻略組が76層より下に降りれなくなった時に起きた事件を解決してくれたことを」

「あれは、私だけの力じゃない。中層に残った血盟騎士団や聖竜連合の人達の力があったから……」

「それでも、中心になって解決してくれたんだろ。大したもんさ」

 

かつて、攻略組がシステムトラブルにより75層以下に降りれなくなった頃の話だ。攻略組が壊滅させた殺人ギルドの残党が好機だといわんばかりに事件を起こした。

当時、中層の血盟騎士団は、副団長のアスナが纏めていた上層の者達とは違い、団長であるヒースクリフが茅場であった事が露見した事もあり風当たりが冷たくなっていた。

そのため、他ギルドの連携もうまくいかず、勢力の多い聖竜連合との足並みも悪かった。

バラバラに動くギルド達を嘲笑うかのように次々とPKを繰り返す残党たち。だがそれをまとめ上げたのは彼女、簪ことクシナであった。

 

「あ、あの時は無我夢中で、そのある人の真似が偶々うまくいって……」

「けど、纏め上げたのは事実だ。しかし、そうなると指導の方も期待できるな。お願いしても良いかな?」

「あ、う、うん!!」

「えへへ~。かんちゃんってすっごく教えるのが上手なんだよ~!! 私がIS学園に入れたのも何を隠そうかんちゃんのおかげなのだ~!!」

「お、ますます期待できるな!」

「もう、本音!!」

 

変にハードルを上げる友人に対して思わず声を上げる簪であった。そして、そんな彼らを見て箒は一人頭を抱えていた。

 

「またこのパターンか。しかし、これも仁徳というものなのであろうか?」

 

どうやら、自分の幼馴染は自分と別れてからの5年間でとんでもない女たらしになったようだ。薄々分かっていた事だが、その事実に頭を抱えていた。

果たして自分の恋は成就するのだろうかと。

 

「とは言え、言っている事は的確であった。悔しいが、今回も譲るしか……む?」

 

だが、そこで箒はセシリアが考え込んでいる姿を見た。

 

「(さすがに、同じ国家代表候補生に論破されては思う所があるか……)」

 

そう思い、箒はセシリアをそっとする事にして、一夏達の元へと向かう。

教官役を簪に取られ、かつての彼女であったのならむくれてそっぽを向いていたかもしれない。

だが、今の箒は違う。きっと自分にもまだ一夏に出来る事がまだある。そう思い一夏の元へと向かった。

一方セシリアはある事を考えていた。

 

「(思い出しましたわ、更識簪。たしか、4組のクラス代表だったはずでしてよ)」

 

そう、彼女は一夏には言っていないが4組の代表候補生。つまり、今回のクラス代表戦では場合によっては一夏と戦う相手だ。

そうだと言うのに、彼女は敵に塩を送るかのように一夏の助けになる行動をとっていた。

その事に対して、何か裏があるとは思えない。そんなのは今までの彼女の反応からすれば一発で分かる事だ。

だが、それでもだ。候補生になったばかりとすれば、当然専用機を与えられたばかりという事。

先進国の日本ならば当然第3世代のISのはずだ。つまり、特殊兵装が実装されているという事。第三世代のISは試験運用が各国で始まったばかりの物であり、必然的にデータ収集は必須であった。

自分も、訓練にかこつけてブルーティアーズのデータを取っている。

さらに言うのであれば、自分以上にデータ不足の専用機を持っているはずの彼女はデータの蓄積に専念しなければいけないはず。

それを棚上げしてまで一夏を助ける理由は何なのだろうか。無論、恋愛的な意味合いもあるかもしれないが、模擬戦に付き合うという形での最低限のデータ収集くらいしても良いはずではないだろうか?

 

「(……これ以上は野暮ですわね)」

 

そこまでして彼女は思考を放り投げた。生憎、パパラッチになるつもりはないのだ。彼女はそう考えると、自分も何か協力出来る事をと思いながら一夏の元へと向かった。

思いがけない人物の登場で一夏の鈴への対策への道が見え始めていた。

……のだが。

 

「あの、その……まずは、織斑君には、その……」

「あ~、かんちゃんってばすっごく上がってる~。憧れのチナツさんの前だからって~」

「ほ、本音!!?」

「本当に大丈夫ですの?」

「一夏。今からでも遅くないぞ?」

「いや、大丈夫だろ、多分……」

 

憧れの存在を前にしどろもどろになってしまっている簪に不安を感じる一同であった。

 

 

 

 

 

・俺的キャラ紹介

 

○クシナ

かつて一夏こと、チナツが助けたプレイヤーにして、シリカがよくチームを組んでいたメンバーの一人。中層ではクシナ・シリカ・ノンノンの三人はちょっとしたアイドル扱いであった。

チナツに助けられて以降は彼と並ぶために努力を惜しまず、攻略組と欠損の無いまでに実力を上げた。だが、76層以降は下層に戻れないというシステムトラブルにより、勇気が持てず上に上がる事ができず、結局攻略組に合流する事はなかった。

ユニークスキル・鉄扇は76層以降に発生したシステムトラブルによって発現したもので習得経緯はシノンと同じである。

攻略組がいなくなった下層・中層で起きて事件にはブループレイヤー連盟を結成。バラバラの協調性のないギルド達を纏め上げ、見事事件を解決している。しかし、彼女にとってそれは自信へとは繋がらなかった様子である。

 

 

 

・俺的設定

 

○ブループレイヤー連盟

 

協調性のない主要ギルドを纏めるためにクシナが作ったギルド連合。

レッドプレイヤーを相手にしてたプレイヤーの殆どは76層以降に行っていため、どのギルドも及び腰になっており、また足並みも悪かった。そこで彼女は、自分達は綺麗なプレイヤー……ブルーであるとして、中層プレイヤー達を鼓舞して見事纏め上げることに成功した。

その事から、周りからは中層では女神扱いをされていたようである

 

 

 

○鉄扇スキル

クシナが発現させたユニークスキル。

スキル発動後は、舞を舞いながらフルオートで敵の攻撃を避け、また舞の種類によって敵にバッドステータスを与えるという、魔法のないSAOでは珍しいサポート系スキル。

ヒースクリフの神聖剣が絶対防御なら、鉄扇スキルは絶対回避である。

(むろん、プレイヤーの回避スキルよりも上の攻撃をされたら避けきれない場合がある)

 

 

 

○神聖剣スキル

上記で絶対防御と書いてしまったので、あくまでこのSS内での設定を記入。(原作で詳細あったっけ?)

スキル発動後は、敵の攻撃をフルオートで防御するというスキル。ただし、ソードスキルに対してこのスキルを発動させた場合、後手なのでどうしてもワンテンポ遅れてしまう。

ただし、発動するプレイヤーが相手のソードスキルを熟知して、動きを完璧に把握している場合、スキルの動きを自ら後押しすることで完璧に防御する事ができる。そのため、SAOの創造主茅場専用のスキルと言えるものである。

 

 

 

○画面越しから始まる恋愛

みんな大好きイオンちゃんの事。作者はオフライン版からのにわかであるが、のんびりプレイ中。二次創作の少なさにちょっと不満を感じる今日この頃。

密かに、構想を練っているがイオンがイオンじゃなくなる事件が起きている今日この頃。まぁ、こう言う世界観もあるかと思って日の目に出すか出さないか検討中。

果てしなくどうでもいい説明箇所なので、不快の思う人がいるのなら消しておきます。

 

 




ふんふんふん~♪
化粧は流石に校則違反だけど、リップくらいはつけても良いわよね~♪
これで一夏君も、私にメロメロ~♪

「お嬢様」

あら? なに? ひょっとして、私の出番来た? いよいよ、ヒロインとして……。

「前回までのあれ、簪様でした」

え? 

「事実です」

え?

「現実です」

なに、それ怖い。

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