星野アイの子に転生するオレ 作:ライスコロッケ
「私は神だ。今から大事なことを言うから耳の穴かっぽじってよく聞け。」
気がつくと真っ白な空間にオレは存在していた。
「お前死んだ。最高に笑えたぞ ククク」
オレは神にバカにされてキレた。
「バカにするなー! 死ね!」
「グワー。痛くもかゆくもない~」
オレが神を殴ると、神が痛くなさそうな声で痛くないことをアピールした。さすが神だ。
「それはさておきお前、面白そうだし転生してみないか? ていうかしろ! 私の暇潰しの道具となれ!」
「転生だと。」
「ああ。お前には是非とも【推しの子】の世界に転生してほしくてな。」
推しの子。あれか。星野アイが死んだり死ななかったり死んだと思ったら転生してるやつか。二次創作しか読んだことないぞ。原作の内容わからん。
「おい、オレに原作の内容をざっくり教えてくれ。よく知らない世界に転生するのは嫌だ。」
「そうか。じゃあ今から嘘を交えながら原作の内容を教えていこう。」
「あの作品は、芸能界の光と闇を描いている。
芸能界は残酷だ。全員が幸せになんてなれない。誰かが成功し、仕事を増やせば、その分誰かの仕事は減る。
そして残念なことに成功した者が幸せになれるとは限らない。
常に誰かに見られ、噂をされる立場だ。
隙を見せて破滅する者、破滅しそうになる者もいる。
その形は様々だ。迂闊な行動による炎上かもしれないし、スキャンダルかもしれないし、厄介なファンを怒らせた結果かもしれない。
多くの人から夢のような職業であると思われているが、実際は夢なんて全くないどうしようもなく残酷な世界。
そんな世界でいきる芸能人たちの成長、友情、苦悩、焦燥、嘘、悲劇、復讐、座禅、そういったものが見れる。そんな作品だ。」
「ああ、どこが嘘なのか分からない…。」
「嘘だろ!? まあ頑張れ。あの世界で生きるためには、嘘を見破る力は必須だ。なにせ、【芸能界において嘘は武器だ】と言われるくらいだからな。」
嘘は武器…か。
嘘は苦手だ。ばれた時が嫌だから。
…いや、ばれなかった時も何故か嫌だな。特に悪意のある嘘。あれは嫌だ。
それはさておき。
「なあ神のひと、転生するのだからテンブレ展開的にオレに転生特典をくれないか?」
「ああ、良いぞ。どんな特典でもやるから言え。」
「じゃあ言うぞ、オレが望む転生特典は…
星野アイの容姿と能力だ!!」
「脚下、死ね!」
「 何でだよ!!! お前が死ね!」
「たいした理由なんてねーよ。ただ、お前みたいなくそが美少女の中の人とか最悪だろ」
「どんな特典でもやるって言ったじゃん!」
「【嘘は武器だ】」
「死ね!このくそ神め。原作へのリスペクトが足りていないな!オレ原作読んだことないけど!!てか死んだからもう読めねー!!」
「いや、読めるぞ。転生特典に漫画をいつでも呼び出せる能力をオマケでつけておく。ほら、《ブック》と言ってみろ。それで呼び出せる。」
「助かる。あんたの説明じゃあいまいち分からなかったからな。《ブック》おー!ホントに本がでてきた。へー星野アイの映画か~。」
「最新巻の最後から読むな。原作へのリスペクトが足りていないな!1巻から読め。」
そう言われオレは1巻から最新巻まで読むこととなった。
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オレは4日かけて最新巻まで読んだ。読もうと思えば1日でも読めたが、一気読みは疲れるし、寝る前の展開予想という最高の楽しみがなくなってしまう。
「で、転生特典は決まりそうか?これは冗談だがどんな特典でもやるぞ?」
「…。アイの幸せはあれから始まるところだった。子を生み、愛されて、ついに愛を自覚した。あそこで終わらせていい人ではない!だから、オレはアイを救いたい。オレが選ぶのはそのための転生特典だ!!」
「そうか…。」
「なんて心の底から言えたら格好いいのに。」
「そうか…。」
可愛い女性が悲惨な目に遭うのは嫌だから救いたい。 オレの思いはその程度しかない。転生特典をそのために使っても良いのだが、チートの力で無双したいという思いもある。踏ん切りがつかない。
「ちなみにお前は星野アイの三人目の子として転生させるつもりだ。」
「…!? じゃあまともな名前にしてくれ!!転生特典それで!!」
アイの幸せよりも無双のチートよりもオレの名前だ。
愛久愛海とか嫌だぞ。
「そうだな…。これは本当の話だが、私は偉大で寛大な素晴らしい神様だからな。キラキラネームのほうが見ていて笑えるが、特別にキラキラネームを避けられる可能性を与えてやろう。お前の名前を読者に5つの候補から選ばせることにする。ありがたく思えよ。」
「ありがたく思うぜ!それで名前の候補は…?」
オレの名前、まともなやつにしてくれ!!
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星野 大矢 (ホシノ ダイヤ)
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星野 大邪 (ホシノ ダイヤ)
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星野 橙優 (ホシノ ダイヤ)
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星野 車輪 (ホシノ タイヤ)
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星野 愛抱満大徒 (ホシノアダマンタイト