ダンジョンで修行するのは間違っていない   作:カユ

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今回は区切りがいいので二話に分けて投稿します。



第三話  眷族(ファミリア)

起きる

 

視界に入るのは相変わらず一面石造りの部屋だ。昨日は剣を教えてもらえることにワクワクして眠れなかった。結局眠くなったのはかれこれベッドに入って一時間は経った後だっただろうか? 

 

ベッドから起き上がり伸びをする。文句を言ってはいけないのだろうが、自分にとって結構ベッドが堅かったのも、昨日なかなか眠れなかった理由の一つでもあるかもしれない。

 

部屋を出て昨日夕食を食べた居間に移動する。そこには既にフツヌシ様がいてお粥を作っていた。

 

 

「フツヌシ様、おはようございます」

 

「おぉ、おはよう飛鳥よ。今すぐにでも剣を振りたいという顔をしてるが、まずは朝飯を食べてからだ。お前は剣の話の時になると分かりやすく感情が表に出てくるなぁ」

 

 

フツヌシ様が呆れたように言う。自分はそんなにも分かりやすいのだろうか?と考えながら座る。頂いたお粥には卵も入っていて、塩の塩梅がちょうどよく優しい味がした。

 

 

「よしっ!そこに寝転がれ!神の恩恵(ファルナ)を刻むぞ」

 

「弟子にしていただけるだけでなく神の恩恵(ファルナ)も…!?」

 

 

弟子にしてもらうだけで嬉しいのに眷族(ファミリア)にもして貰える…!めちゃくちゃうれしい…!

 

 

「ですが、眷族(ファミリア)に入れていただくなら団長にも認めてもらわなくてはいけないのでは?」

 

 

そう言うとフツヌシ様は頭を掻きみだして言った。

 

 

「だぁぁぁっっっ!!!!!昨日もそうだが!幼子がいちいち細かいことを気にするんじゃない!!こんなところに一人で住んでる(わたし)に眷属がいるわけないだろう!?それと眷属になる以上は家族みたいなものなのだから、その仰々しい敬語も禁止だ!分かったな!?」

 

「は、はい…!」

 

 

あまりの剣幕に反射的に頷いてしまった。自らの命の恩人であり神様でもあるフツヌシ様への敬意を表すには、尊敬語でも足りないくらいだが本神が言うのなら丁寧語ぐらいで我慢しよう。

 

早く寝転がれと急かすフツヌシ様の言う通りに、服を脱ぎうつ伏せになる。フツヌシ様は壁に立てかけてあった刀を手に取り、鞘から抜いて横に立つ。

 

 

「では、これより恩恵を刻む。準備は良いな?」

 

「はい!」

 

 

そう返事を返すと背中に熱い液体がかかる感覚がした。

 

 

「むぅ…!」

 

「どうしましたか?」

 

「よかったな飛鳥、お前は間違いなく強くなれるぞ!今に写すからしばし待て!」

 

 

そう言うと棚から紙を取り出し、書き写したあとに渡してきた。

 

 

 

 

 

トウドウ・飛鳥

 

Lev.1

 

力 :I0

 

耐久:I0

 

器用:I0

 

敏捷:I0

 

魔力:I0

 

《魔法》

【】

【】

 

《スキル》

求道者(ソード・アトラクティッド)

・全アビリティの上昇率の高域化

・必要睡眠時間の減少

・肉体回復速度の上昇

 

 

 

 

「これは…つまり鍛錬しほうだいということですよね!?」

 

「うむ!寝る時間が減って早く回復するなど、武道者ならば誰もが欲しがるであろうレアスキルであることは間違いないな!さっそく今日から修行だ!」

 

「はい!」

 

 

 

 

 

 

 

 

フツヌシ様と一緒に抑えきれない興奮を胸に外へ出る。

ひたすら修行だ。これから始めるのだ。いずれあの美しい剣に至るために。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




読んでいただきありがとうございます。
がちがちに小説を読んだわけじゃないので(もちろん改めて色々調べながら書いていますが)、設定など間違ってる場所などがあったら教えてくださるととても嬉しいです。

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