じゅじゅノートあるいは自由帳   作:ゾエア

1 / 4
「呪いは言い換えれば''ストレス''。それ故、人類創生より存在していた。」
呪術廻戦公式ファンブックより引用



呪力はどこからくる?

呪力とはそも何なのか?原作内では、人間の負の感情から漏れ出すエネルギーとされている。怒り、憎しみ、妬み、嫉みといった負の感情が呪力のトリガーとなる。また、感情が大きく振れた際には呪力が無駄遣いされるとも描写されている。

呪霊の場合は、負のエネルギーが集積し形を成したとして定義されている。ここでの負のエネルギーとはおおよそ呪力と推定して差し支えないだろう。作中では自己補完による呪力の回復描写や、日本中の畏怖の呪力が注がれるといった様子が見て取れる。

また人間以外で、作中において小動物の呪力は制限されながらも、微弱に存在することが示唆されている。

 

ここで、負の感情そのものについて考える。上記にある様々な感情は一般的に人間が持っているものであり、それらは脳内で存在するものだ。詳しく考えるとややこしくなるので、掻い摘んで話せば、脳内の神経や物質による作用で起こる現象であり、そのものにエネルギーはないとされている。怒りそのものには形がなく、脳内の状態を表す指標のひとつと捉えてもいいかもしれない。感情そのものにエネルギーがあり、それが呪力に変換されるとすれば辻褄が合うが、この場合脳や神経系から吹き出す未知のエネルギーとして定義されるだろう。

 

筆者が考察、というより空想した呪力の出処とは、作中で度々登場する''魂''である。

 

作中に登場する呪霊である真人は、その魂について様々な解釈を語ってくれる。魂の形が変わると肉体もまた変わる。魂と魂を掛け合わせることで出力を上げる。様々な創意工夫で闘う真人であるが、作中のナレーションにおいて出てくる''魂の質量''という単語について著者は食いついた。魂の質量とは、言葉通り質量ならばエネルギーとして変換可能であろう。魂と肉体は相互に干渉しており、肉体が怒りや憎しみを感じれば魂に何らかの影響が及ぼされるのではなかろうか。魂からはエネルギー、つまり呪力が漏出する。作中では呪力切れという単語が登場するが、それが致命的な現象とは読み取れなかった。

ここで登場する厄介な問題は、すなわち生物としての肉体を持たない呪霊の存在である。呪霊は呪力によって構成された体を持っている。その脳内には神経系や伝達物質の有無が確認できないが、作中の呪霊は様々な表情や言動でその感情の機微を出力している。彼らの呪力は魂から生まれるのか。この点は、呪霊の成り立ちから考えると、恐らく魂から呪力が生まれることはないだろう。真人の術式は自分自身に使うことで肉体の変形を可能にしている。つまり、自らの魂を変形させることで結果的に肉体に作用していると捉えられる。これは呪霊にも魂があり、その魂の影響が体にまで及ぼすことを示している。しかし呪霊における、魂の存在と肉体との関係性があることは否定できないが、その呪力の出処は人間からの恐怖や畏れから生じるものである。自己補完による呪力の回復は、呪霊の存在そのものに対して注がれる呪力によって賄われていると考えられる。

では人間における呪力の回復とはどういうことなのか。この点についても、自己補完の呪力回復描写から推測可能である。すなわち、魂の質量を呪力に変換するメカニズムとは別に、肉体から何らかのエネルギーを魂の質量として変換するシステムが備わっているのではないか、ということである。このシステムは具体的なものを挙げることはできないが、恐らく魂の質量を増加させる何らかの反応が起こっていると考えられる。そしてこの反応において、呪力は使用されず、なおかつ通常の代謝活動では発見できない、生物のみが持つ独自のものではないかと予想している。呪霊には扱えず生者のみのエネルギーといえば反転術式が疑わしいが、これは更なる空想の先にあるだろう。

 

ここで、魂の呪力産出メカニズムに振り返る。なぜ魂は肉体の負の感情を受けて呪力を産出するのか。この点においては、呪術廻戦作者芥見下々による世界観説明やファンブックなどの追加を待つことになる。だがただ待つだけでは味気ない。そこで著者がまたもや空想することになった。しかしその空想では、これまで以上に魂と肉体の相互作用について語ることとなる。魂が先か肉体が先か。その真人の問についても触れたいが、それは後に回すこととする。

 

呪力がどこからくるのか?その問いの答えは作者の脳内に存在するだろう。しかし著者の空想としては、脳でも腹でもなく、魂から。という答えで何とか納得してみようと思う。




※呪力産出について、パンダ達のような特殊な呪骸については触れませんでした。なぜ3つあれば安定するのか、どちらかといえば呪霊寄りのシステムだとは思いますが…続報が待たれます
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。